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ずんずん教の野望 - (2013/07/02 (火) 20:36:31) の編集履歴(バックアップ)
ずんずん教の野望
【ずんずんきょうのやぼう】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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販売元
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セガ・エンタープライゼス
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開発元
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港技研
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稼働開始日
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1994年
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分類
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バカゲー
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ポイント
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シャレにならない 怪ゲー
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概要
踊りによって世界征服を企む宗教結社「ずんずん教」の野望を、プレイヤーである地蔵(?)が阻止するために立ち向かうという設定の半固定画面シューティング。
ゲーム内容(このゲームはいかなる宗教とも関係ありません)
8方向レバー+2ボタン(ショット、御心ボンバー)で操作。
プレイヤーはステージのフィールド内を8方向に自由に移動できる。ショットは画面から見て上方向にのみ発射される。
自在に動ける『ギャラガ』のような趣だが、ボム(御心ボンバー)も装備。
次々と飛来し動き回る敵を全滅させるとステージクリア。
全19ステージ(「4エリア×4支部」+ラスト3エリア)。2周エンド。
敵を倒すと時折アイテムを落とす。
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ボーナス得点(名称が「お布施」)、移動速度アップ(ダウンもある)、弾速アップ、自機のパワーアップ、当たり判定縮小、画面上の敵停止、一定時間無敵、ボム数1個増加といった効果が得られる。
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ちなみに自機の地蔵(?)は、パワーアップにより菩薩→明王→阿修羅と変化していく。
ゲームの難易度は非常に高い。上記アイテムに「ボム」「無敵」「敵停止」といった強力なものが含まれているにもかかわらず難しい。
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敵の弾速が初めから速く、自機の当たり判定も大きい。避けるのが困難で、やられた時にはその場復活できるがパワーアップは全て失われる。
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自機は前方にしかショットを撃てないのに、敵は左右や、やや斜め後ろからもワラワラと出現する。
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自機の弾は2連射しか出来ないのに、主要なザコ敵の耐久力は一律2なので、かなり敵がカタく感じられる。
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耐久1のザコもいるが、そちらは高速移動するため別の意味で厄介。
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ボムでも1ダメージしか与えない為、ボム一発だけでは敵を殲滅できない。それでも画面上の敵全てにダメージを与え敵弾も消してくれるので心強いが。
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ちなみに一発だけ撃たれた耐久2ザコ敵は、頭が膨れたふくれっ面になる等、元々の妙なデザインが更に崩れたような姿になる。
「ずんずん教だ!」「ずんずん教だ!」「ずんずん教だ!」
が、その難易度以上に印象に残るのが、ゲーム全体から発せられる凄まじいアレゲぶりである。
OPデモは「ずん、ずん、ずん」というボイスと共に、真っ赤な炎で彩られたタイトルロゴが画面右から左へと流れた後、これまた炎を背景に、画面下で黒いシルエットが不気味な笑みを浮かべながら奇妙な踊りをしているというもの。
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また、プレイデモに入る前に、「このゲームはいかなる宗教とも関係ありません」と表示される。ゲームをプレイする前からこの調子である。
各面は、地蔵(?)が各会場に殴り込みに行く形で開始される。
野次馬(観客?)の人ごみの間を通っていくのだが、その時に流れるボイスが「ずんずん教だ!」「ずんずん教だ!」「ずんずん教だ!」。
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左右の人ごみから、敵を指して「ずんずん教だ!」というフキダシがボイスと共に4回出る。ボイスの方は3回しか聞こえないが。
攻略
まずは世界各地の4つの支部を任意の順番で攻略していくことになる。
…が、その支部の内容や敵キャラがクレイジーなものばかりで、まともな敵はほとんどいないと言っても過言ではない。以下に一例を挙げる。
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日本支部
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其ノ二 豆腐ホテル宴会場 演歌はこぶし派
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其ノ三 上野駅東北線乗り場 朝まで泥酔派
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亜細亜支部
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其ノ一 まんまんだらだらの間 今日から太極拳派
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其ノ二 蛇の笹藪 子供うけパンダ派
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欧州支部
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米国支部
ステージ内容は上記そのままである。
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つまり、日本支部其ノ二では、ホテルの宴会場でゲタを投げてくる演歌歌手らと戦い、其ノ三では、上野駅東北線乗り場のプラットフォームで、寿司の折り詰めを投げてくる酔っぱらいを相手に戦う事になる。
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亜細亜支部其ノ一では中華服を着た男女達と、其ノ二ではパンダと戦うことになる。、
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しかも、どいつもこいつも並んだ状態で踊り、増援も踊りながら飛来し、踊りながら向かってくる。
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絵柄や動きのチープさも、逆に独特の雰囲気を醸し出している。
各支部の4エリア目ではボス(支部長)との対戦になるが、そのボスも変な奴ばかりである。
なおボス戦ではザコ敵は飛来しない。
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日本支部長「円屋円ノ介」
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「新橋ごま劇場」で戦う。小判を投げたり手を伸ばす等して攻撃。初めはひょっとこの面を被っているが、ダメージを受けるとおかめ、般若、山姥などの能楽面に切り替え、攻撃方法も変えてくる。
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中国支部長「ラーメンマン」
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「4千年の間」で戦う。外見はドンブリに沈んだコック。画面上を飛び跳ねながら餃子やナルトを飛ばして攻撃してくる。
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米国支部長「クリキントン」
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「高層ビル屋上」で戦う。キャ○テン・ア○リカのような容姿で「J」「U」「S」「T」「I」「C」「E」という文字を飛ばしたり体当たりで攻撃してくる。
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欧州支部長「キングアーサー」
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「フランクフルト城」で戦う。金色の甲冑と盾のセットという出で立ちで、甲冑に仕込んだ大砲と分身殺法で攻撃する。
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姿と攻撃方法のおかげでずんずん教の中で唯一まともな人といった印象を受ける。
ステージをクリアすると、地蔵(?)が正面を向き直って「ハハハハハッ」と高笑いする。
同時に画面中央に「~派壊滅」「~支部壊滅」と表示される。
最終面の「秘密支部」は、出てくる雑魚からステージ名までもはや毒電波の域に達している。
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そしてラスボスは…(ネタバレ有り)
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ラスボスは「ガイアの間」にて対決する「教祖アースノイド」。
キャラ紹介のアップ画面ではアニメ『絶対無敵ライジンオー』に登場する「アークダーマ」に似ているが…
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いざ出現すると、一つ目と手足がついた地球。手足をバタバタさせながら、自分の分身か部下と思われる、妙に目が可愛いミニ地球を放出する。
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上述の通り、本ゲームは2周エンドである。ラスボスを倒しても、「2周目は地獄の一丁目」と表示され、難易度の上がった2周目が始まる。
ちなみに2周目もクリアすればエンディングを見られるが、スタッフクレジットはない。
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そのエンディングも…(ネタバレ有り)
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エンディングも、「地球の無意識を倒した」ことに疑問を投げかけるナレーションもどこ吹く風な地蔵たちの一言で締めくくられる。
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総評
一言で言えば奇怪極まるゲーム、これに尽きる。
狂奔の94年、松本サリン事件などで揺れたこの時代にこのゲームを出す度胸はまさにセガ・アーケードらしい。
余談
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どれほどの需要があったのかは不明だが、セガエイジスから携帯電話アプリゲームにも移植されている。
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業務用はリリースされた日時が、オウム真理教がかのテロ事件を起こした時期と近い。狙って出したのでは?という疑惑が耐えない問題作という意見もある。