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ファイトフィーバー - (2017/10/26 (木) 07:17:19) の編集履歴(バックアップ)
ファイトフィーバー
【ふぁいとふぃーばー】
ジャンル
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対戦格闘
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対応機種
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アーケード(MVS/業務用ネオジオ)
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販売・開発元
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ビッコム
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稼動開始日
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1994年
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分類
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バカゲー
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ポイント
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お前らのようなテコンドー使いがいるか! 所々おかしなゲームシステム 勝利セリフの誤植は有名
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世界中のテコンドー使いが、「テコン王」の名を賭けて戦う格闘ゲーム。だがその実態は・・・
ガハハハ・・・まったくテコンドー
た
ならんわ!
概要
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餓狼伝説のヒット以来、立て続けに対戦格闘をリリースし続けた(業務用)ネオジオを舞台に突如登場した一作。
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当時のNEOGEO格ゲーといえば、ファーストパーティであるSNKの作品群がメインであり、それ以外のメーカーから発売された作品は異端の目で見られる事になる。韓国からやってきた本作もその例にもれなかったのだが、肝心のゲームの出来はあまりにも悲惨であり…。
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現地版のタイトルは『王中王』。
ゲームシステム
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操作は1レバー4ボタン。一見普通の格闘ゲームに見えるが、独特すぎる特徴を多く備える。
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立ち通常攻撃は一般的な遠距離、近距離の他に中距離というものまであり、計3種類となっている。
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本作では、必殺技は「必勝技」と表記されている。
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必勝技を出すと、画面端に必勝技の名前が表示される演出がある。しかも全員漢字表記である…バスケットマンだろうがジェイソンマスクだろうが、誰でも。
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そして非常に出しづらい。
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体力ゲージが赤く点滅している状態で特定のコマンドを入力すれば発動する「超必勝技」も存在する。コマンド自体はそれほど複雑ではないがこれまた非常に出にくい。そして、ほぼ全員が乱舞技の系統という代物である。
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どのキャラでクリアしてもエンディングは共通。各キャラの試合終了その後を映したであろう絵がフィルム調に流れ、同時にスタッフロールも表示される。
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攻撃やガードの処理などが色々と変で、他の格ゲーとは明らかに異彩を放っている。
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のけぞり中は完全無敵。連続技は作れない。
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強さに関係なく、相手に攻撃を4回連続でヒットさせると強制的に気絶させる。ただし、一度でもガードされるか、相手にヒット・ガード関係無く攻撃を当てられると気絶カウントはリセット。
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攻撃判定が不自然で、どう見ても当たっているような技がスカったり、密着した相手を投げられなかったりする場合がある。
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足払いのような、普通ならダウンが取れそうな技でダウンが取れない。逆に立ち強キックのような普通の格ゲーではダウンが取れないような技でダウンが取れたりする。
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ダウンを取れない技でKOすると相手が倒れず、そのまま負けポーズを取る。
戦う気力無くなったのか。
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昇りジャンプ攻撃を当てると、当てたキャラが強制的に再度ジャンプする。逆にジャンプの下りでジャンプ攻撃を当てると、当てた側はその場で垂直落下する。
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ガード方向の切り替えができない。
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相手に必勝技を出されたときにガードしていると、レバーが後ろ要素に入っている限りガードポーズを取り続けてしまう。突然下段判定の必勝技を出された時、レバーが後ろに入っていて立ちガードのポーズを取ってしまうと…
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攻撃がヒットした時のダメージに非常にバラつきがあり、中にはノーダメージであることも。
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投げ技は必ずダメージを与えられるようではあるのだが、必勝技と通常技は当ててもダメージがないときがある。かと思えば弱攻撃ヒットでも強攻撃以上のダメージを与えられたりと…。一応カウンターダメージの設定があるようなのだが、攻撃力のシステムには謎が多い。
問題点
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見た目としては初代の『餓狼伝説』と『龍虎の拳』の中間のような間隔。だが出る時期が遅かったと言わざるを得ない。
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同時期にリリースされたNG格ゲーといえば『龍虎の拳2』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』などがあり、それらと比べるとあまりにも外見がしょぼく、見るからにして香ばしいオーラを漂わせていたのである。
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これらは当時の格闘ゲーム業界において、SNKという(それこそ世界的にみても)トップクラスのノウハウを持った企業の1つが本腰を入れて作りこんだゲームである、ということは忘れてはならない。
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よって、おそらく大したノウハウを持っていなかった本ゲーム製作陣の事情を鑑みるに、比較対象としていきなりそれらを挙げるのは酷といえば酷かもしれない。……とはいえ(少なくとも日本の)ユーザーにとってそんな事情など関係ないのは当然だが。
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ゲームバランスはもちろん操作性も劣悪と言っていいレベルであり、まともにキャラを動かす事すら困難。その割にCPUの強さは尋常ではなく、無駄に苦戦しやすい。対戦ツールとしての実用性も見出されずに終わった。
変な点
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100メガショックを謳っているが、実際の使用容量は100メガ未満(北米版のパッケージによると98メガビット)。
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登場キャラはラスボスを除き、9人が全員テコンドー使いらしいが、まともにテコンドーな外見のキャラは2人しかおらず、それ以外のキャラは「レオタードを着た体操教師」、「テコンドーと言うより少林拳使い」、「ホッケーマスク男の軍人」、「ブラジルの原住民」等と、どう見てもテコンドーから非常にかけ離れている容姿である。
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外見もさる事ながら、技も一体どの辺がテコンドーなのかわからないものが大半を占める。
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テコンドーの技と言えば派手な蹴り技が特徴的だが、それらしい技はあまりない。むしろさば折り、体当たり、頭突きといった本来のテコンドーでは反則となるような技が多い。
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終いにはヒップアタック、引っ掻き、手や足を伸ばす、空中で円盤のように体をグルグル回して体当たり、腹這いになって地面をスピンするなど、最早テコンドーと言うより奇人変人ショーとでも言った方が良さそうな技が飛び出す。現実の格闘技とは異なる技を使う格ゲーキャラは多いが、いくら何でもほとんどのキャラがテコンドーらしさを微塵も感じさせないような技ばかり使う格ゲーはそうそう無い。
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全キャラが飛び道具を持っている。テコ……ンドー……!?
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中には「アンダースローで放たれ、放物線を描かず真っ直ぐ飛ぶ、爆発しない手榴弾」という、もはやどこから突っ込めばいいのか分からない飛び道具もある。
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ラスボスの「空手 健児(からて けんじ)」は名前通り唯一名目上のテコンドー使いではない…が、これも空手とは程遠い技を連発してくる上に、裸に
サスペンダー裃(かみしも)と言うまるで怪しい宗教家のような容姿。
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対戦前には、物理法則を無視したかのような不可解な軌道で飛んできて、「おめでとう、ついにきみは跆拳(テコン)王だ!。だが、真の王者になるには、まだKARATEというFIGHTERがきみの前に立ちはだかっているぞ!」とまるで第三者が書いたかのような妙な文面の挑戦状が送りつけられる。本人の直筆サインがあるので、書いたのは紛れもなく本人であるはずなのだが・・・
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キャラクターコールの「カラテェケンジィー↑!」に始まり、使う必勝技の悉くがボスらしいぶっ壊れ性能で、どう見てもフロントスープレックスにしか見えない「ウルトラバックドロップ」やいきなり筋肉ムキムキになって突っ込んでくる「吸氣破」など(ネタ的な意味で)インパクト抜群なのに対し、先ずはプレイヤーの優勝を称えてから勝負を挑むと言う礼儀正しい挑戦状や、負けた後もプレイヤーキャラの手を取って「キミが勝者だ」とばかりに掲げる潔い紳士である事もあり、一部のファン(!?)からは「先生」や「空手先生」などの愛称で親しまれているとかいないとか。
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ちなみに、勝利デモで「俺が最強の格闘王、KENJIだ!もう一度やるか。」(ゲーム中表記ママ)と言っているので、別に空手家だという訳でもないのかも知れない。
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と思いきや、かつて発売されていた「ゲーセン天国」誌上で本作が紹介された際には「日本空手界の頂点に君臨する男」と紹介されているので、これが公式なものであれば、やはり単純に(使う技はともかくとして)空手家なので空手姓にされていただけの模様。
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日本ステージでは在来線の駅に5両編成の新幹線が通っている。
そんな短い新幹線あってたまるか。
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効果音がもろに龍虎の拳の丸写しである。暫烈拳などを当てたときの「スコーン!」も搭載。BGMも普通にかっこいいのだが、これもすごい龍虎臭がする。
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というのも本作はれっきとしたSNK公認作で開発にも協力している。その際にSNKから当時の対戦格闘ゲームの効果音ライブラリの提供を受けているからだそうな。
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声の空耳具合は神レベルと言われることも。
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例えば主人公と思われるテコンドー使いの必勝技ボイスが「援交します!」、勝利ボイスは「ヘタクソー!!」など。
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そんな中、ラスボスの空手健児の声は龍虎の拳のリョウ・サカザキでお馴染みの臼井雅基氏であり普通にカッコイイ。臼井氏の出演もSNK公認作品だからと言えよう。
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空耳だけでなく、日本語台詞のつづりもどことなく変。しかも時々文字がバグる。
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勝利メッセージでは「ガハハハ…全く勝負たならんわ!」「テコンドーをヨーロッパに拡げるまで負けるわけるわけにはいかん!」と妙な誤字がある。
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「俺がNO 1.
だ!次は誰が相手だ!」これも誤植がある上に、改行が変な事になっている。
評価点
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突っ込みどころは十分にあるので、ネタにしながらプレイすると意外な楽しみ方ができる…かも。
総評
正直ゲーム自体の出来はあまりにも雑なためクソゲーに近いレベルである…が、
それを覆い隠すようなツッコミどころ満載なゲームのため、かろうじてバカゲーの評価を得ることとなった。
その他
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あまりにもバカゲーすぎたのか、家庭用NG及び同CDも含め、家庭用ゲーム機には移植されていない。
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後にビッコム社は次回作として『極超豪拳』を開発し、日本国内でも1996年のAOUショーに出展されていたが、ゲーム自体はマスターアップしていたにも関わらず残念ながら発売中止となる。しかし、MVS版こそお蔵入りになったものの、韓国では末期の市場だった3DOに移植されている。
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ちなみにビッコムは韓国におけるMVS基板及びネオジオの販売代理店でもある。
この縁からか、韓国でのネオジオ普及の足掛かりとして「餓狼伝説2」に韓国出身のキャラ「キム」を登場させることになった際、そのフルネームをビッコムの社長から拝借したものとなった。
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他、キムの次男であり、『餓狼 -MARK OF THE WOLVES-』のプレイヤーキャラとして登場する「キム・ジェイフン」もまた、ビッコムの社長の息子の名前をそのまま借りている。
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『THE KING OF FIGHTERS』シリーズの登場キャラ「ジョン・フーン」のモデルは本作の登場キャラの一人「キム・フーン」である。また「満月斬」「排気撃」といった技名もラスボスの空手健児の技からとったものだが、技としては全くの別物。また、『KOF2000』ではジョンのアナザーストライカーとして本作の主人公と思われる「ハン・ベダル」をモデルとした「カン・ベダル」が登場している。