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Smash T.V. - (2014/05/06 (火) 01:00:23) の編集履歴(バックアップ)


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Smash T.V.

【すまっしゅ てぃーう゛ぃー】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード
スーパーファミコン
ゲームギア
ここでは最も有名なSFC版を扱う
発売元 ウィリアムズ・エレクトロニクス(AC)
アスキー(SFC)
アクレイムジャパン(GG)
開発元 Williams、 Beam Software
稼働日 1990年
発売日 1992年3月27日(SFC)
1994年7月24日(GG)
備考 XBox Live Arcadeにて2005年12月10日に配信(現在は配信停止)
分類 バカゲー
賛否両論
ポイント 敵多すぎ敵硬すぎ死にまくり

概要 Lets GO!!

  • 「命知らずの賞金稼ぎが殺人ゲームに挑んで蹂躙される様子を楽しむTV番組」というトチ狂った設定の固定画面式のアクションシューティングゲーム。
  • 世界観は、1987年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「バトルランナー」という映画のオマージュとなっている。

操作及び基本システム YOU'LL NEED IT!

  • 十字キー+4ボタンで操作。
    • Yボタンで左、Bボタンで下、Aボタンで右、Xボタンで上方向に射撃(ボタン同時押しで斜め方向にも射撃可能)。
      • AC版は2本のレバーで移動・攻撃を行うが、SFCの4方向に配置されたボタンを利用してAC版とほぼ同じような操作体系を実現している。
  • 難易度は3段階に設定できるが、EASYは1面しかプレイ出来ない。残機数は6、コンティニュー回数は4で固定(2人同時プレイ時はコンティニュー回数も共有)。裏技で残機数、コンティニュー回数を変更したり、ステージセレクトをすることは出来る。

主なルール Bingo!!

  • プレイヤーは弾数無制限のマシンガンを初期装備とし、部屋の四方にあるゲートから出現する敵を倒していく。全て倒すと次の部屋に進める(出口が複数ある場合もある)。
  • 最初の場面をクリアすると、全体MAPが出てくる。どのルートだろうがボスの部屋に行き付く事は出来るが、途中にはボーナスルーム(後述)となっている部屋もある。
  • ステージ中に部屋のどこかにランダムで出現するアイテムを取ることで、武器の一時的なパワーアップ、一定時間無敵、自機の移動速度アップ、エクステンドなどの効果が得られる。
  • ステージ中に「鍵」のアイテムが出現することがあり、3面のボスを倒した時点で10個以上集めていると、「シークレットルーム」に入る事が出来、そこで手に入る「?」というアイテムを取ると「完全クリア」のフラグが立ち、後に控えるラスボスを倒す事で真のエンディングとみなされる。

おバカな点 Fuuuu!!

  • ステージの合間に、両側に美女(実際はゴリラのようにしか見えない)を侍らせた司会者が出てきて、「GOOD LUCK! YOU'LL NEED IT!」「BIG MONEY! BIG PRIZES!」と煽ってくる。また、プレイヤーキャラがやられるたびにスタジオの観衆から歓声が起きる。司会者は一見協力的に見えるが…
  • 上記の方法で出現するラスボスは、司会者である。
    • …グラフィック以外は1面のボス「ミュートイドマン」の使い回しなのだが。司会者を模したロボットである、とする意見もあるが、SFC版の説明書には「さすがに『SMASH T.V.』の司会者だけあって、仕事のためなら何でもする。君を倒そうと襲ってくるぞ」と述べられているので、司会者であると見ていいだろう。
  • 説明書には敵キャラクターの名称が載っているが、棍棒を持って襲いかかってくるザコが「こん棒軍団」、一定時間経過すると自爆して破片を周囲に撒き散らす茶色のロボットが「自爆野郎」、赤い小さな玉が多数集まってこちらに向かってくる敵が「赤い群」など、ネーミングが直球過ぎるのもポイントである。

アイテム BIG MONEY! BIG PRIZES!

  • 兵器
    • マシンガン(初期装備)…プレイヤーの標準装備。概要の通り、プレイヤーの火力より敵の物量が圧倒的に勝るこのゲームでは、マシンガンだけ生き残る事は実質不可能に等しい。如何にサポートアイテムを活用して、生存ルートを確保しつつ危機を乗り切るか、といった立ち回りスキルが要求される。
    • 3WAYショット…3方向に弾を発射する、本作屈指の高火力な兵器。窮地を切り抜ける為の欠かせない兵器であり、ボスも釘付けできるほどの性能を誇る。「多少の危険を冒してでも取りに行く必要がある」と言っても過言ではない。
    • ばらまき弾…緑色のそら豆のような弾(公式では手榴弾らしい?)をばら撒いて攻撃するのだが、いかんせん射程が短く、使い所が難しい。そのようなクソ仕様のため、ボスにも接近して当てる必要があるのだが、その際に轢き殺されてしまう事も多々ある。2面のボスの顔面野郎には多少有用な局面もある。(バリア状態で顔面に特攻しぶちまける等)
    • ロケットランチャー…貫通性のあるロケット弾を発射する。耐久力のある雑魚もほぼ一撃で倒せるので、かなり優秀。無駄撃ちは極力避け、ある程度敵をまとめてから一掃するような感じで使っていくのが良いだろう。しかし、ボスには打ち負けて押し潰されてしまう為、過信は禁物。
    • 榴弾砲…ボス戦のみに登場する特殊な武器。弧を描いて飛ぶのでやや当て辛いが、それでもマシンガンで攻撃が通らず、撃ち負けて押し潰されるといった状況は回避できるため、出現したら迷わず取っていこう。蛇足だが、壁に当たると跳ね返る性質があるため、それを利用して上手く当てていこう。
  • 補助アイテム
    • ボム…「BINGO!」という声と共に、画面内に存在するあらゆる敵を爆殺する、ゲーム中屈指の爽快感を誇るアイテムである。なりふり構わず取りに行く事をオススメする。そして取ると同時に、右手でガッツポーズをしながら「ッッティンゴー!!!」」と叫ぼう。その後には勿論大量の敵が襲いかかってくる。
    • 俊足ブーツ…プレイヤーのスピードが2倍になる。死ぬか、次のステージに行くまで効果は持続する。立ち回りには欠かせない、非常に重要なアイテムである。
    • バリア…プレイヤーの周囲に緑色のバリアが出現し、数十秒間無双状態になる。耐久力の高いザコも一撃で蹴散らせる為、ガンガン体当たりをぶちかまして行こう。特殊武器の弾が残っているなら、温存しておきたい。ある意味一番有用なアイテム。何よりも優先して取りに行こう。
    • 雷神バリア…プレイヤーの周囲を回転する5つの黄色い玉のようなバリアが出現する。耐久力の低いザコは蹴散らしてくれるが、自爆野郎や戦車、オーブトレインといったある程度耐久力を持つザコに触れてしまうと「コツンッ!」といった具合に即弾かれ消えてしまうクソ仕様のため、注意。
    • ビット…プレイヤーの周囲をグルグル回転するビットが出現し、プレイヤーと同じ攻撃を行い援護してくれる。しかし敵に触れると即座に消滅してしまう為、コイツを維持するには高度な立ち回りのテクニックが要求される。ちなみに特殊武器の消費弾数も、コイツがいると2倍になってしまう点に注意。実質は一番心強いアイテムのなのに、活躍の場があまり無いのが残念。
    • 1UP…顔のようなアイコンで、取ると残機が増える。頻繁に出るのが救いだが、上限は9機固定となっており、それ以上取ってもストックされる訳ではない点に注意。余談だが、後半ステージでは、コレが出ても取りに行く事がほぼ不可能な程に敵が押し寄せてくるので、諦めた方が良い。

問題点 Dude!!

  • ゲームの難易度は非常に高い。
    • 2人協力プレイはおろか、TASですら押し込まれる程の圧倒的な物量でザコ敵が攻めてくる。まるで鮭の産卵の如く、倒しても倒してもゲートからワラワラと出現する。1体残らず倒すまでその部屋をクリアする事は出来ない。後どれくらい倒せばその部屋がクリアとなるのか、そういった事を示す目安は一切表示されない。ステージ後半ともなると、そのような状態が数十分間続く事もザラにあり、プレイヤーを憔悴状態に追い込む。敵の猛攻にも拍車が掛り、瞬きをした次の瞬間に死ぬ事も珍しくなくなる。一瞬足りとも気を抜く事ができず、もはや苦行以外の何物でもない。
    • またボス敵は巨体と凄まじい攻撃速度、耐久力を誇る。特に2面のボスである顔面野郎(正式名称「スカーフェイス」)は、ゲーム中屈指の強さを誇り、挫折したプレイヤーも多い。一人プレイの場合は火力がおっつかず、コイツの押し潰し攻撃から逃げ切る事が不可能に等しい。本体周辺のシールドを撃破しつつ、顔面にも榴弾砲をブチ込んで撃破しなければならず、時間も手間も掛るので、とにかく死にまくる。
    • ステージ間の「ボーナスルーム」は、賞金、賞品(車、ゲーム機、牛肉、芝刈り機、旅行券など)が最初に大量に得られる部屋なのだが、「いつのまにか地雷を踏んで死んでいた」という事態が度々発生する。その後には勿論大量の敵が襲いかかってくる。

総評 Total Carnage!! I Love It!!

  • ゲームバランス、演出など、全てにおいて濃厚な洋ゲー臭が漂う。
  • それもそのはず、立派な洋ゲーからの移植版である。ちなみに元の製作は(後にアーケード版ストリートファイターザムービーを手掛けた)インクレディブル・テクノロジーズ。
  • 良くも悪くも洋ゲーであり、ゲームバランスは良いとは言えない。しかし、2人同時プレイをすればネタ的には盛り上がる事の出来るゲームではある。

続編 I'd buy that for a dollar!!

  • 本作の続編として『トータルカルネージ』が存在。
    • テレビ番組から戦場に舞台を変えた作品だが、舞台故に特有のノリがオミットされている。