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ドリームクラブ - (2017/12/09 (土) 22:38:38) の編集履歴(バックアップ)


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依頼内容は賛否両論判定が付くほどの評価点及び問題点の記述、バカゲー判定が付くほどのバカゲー要素のまとめです。
18年2月6日までに改善されない場合は削除対応します。


ドリームクラブ

【どりーむくらぶ】

ジャンル 恋愛シミュレーション
高解像度で見る 裏を見る

対応機種 Xbox360
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 D3パブリッシャー
開発元 ドリームエックスクリエイト
(メイン開発)タムソフト
(音響・ボーカル曲)サウンドエイムス
発売日 2009年8月27日
定価 7,140円(税込)
プレイ人数 1人
通信機能 Xbox LIVE対応(通信対戦、ダウンロードコンテンツ)
レーティング CERO:C(15歳以上対象)
コンテンツアイコン 恋愛、セクシャル、ギャンブル
廉価版・配信 プラチナコレクション:2010年3月11日/2,940円
同・ゲームオンデマンド版:2010年10月27日/2,600円
判定 賛否両論
バカゲー
ドリームクラブシリーズ
ドリームクラブ / ZERO / マージャン★ドリームクラブ / ホストガールオンステージ / Gogo.

概要

SIMPLEシリーズや女性向け恋愛シミュレーション(乙女ゲー)で有名なD3パブリッシャーが発売したギャルゲー。
同社の看板キャラクターである「双葉理保」もヒロインの一人として出演している。
キャラクターデザインは『とある飛空士の追憶』や『輪廻のラグランジェ』で知られる森沢晴行氏が担当し、キャラは全員3Dモデルで描かれているのが特徴。

「夜のお店」を舞台にするというギャルゲーとしてはかなり特異な舞台設定で、D3パブリッシャーの『Love Songs』『THE ホストしようぜ!』などを昇華させたとみられる部分が一部に見受けられる。


ストーリー

プレイヤーの分身である主人公(名前入力可能)はある日、街で「ドリームクラブ」の受付嬢*1に呼び止められて、半ば強引にクラブの会員へと指名されてしまう。
そこは大人の社交場であり「ピュアな心の持ち主だけが週末の夜に入店できる」という、存在自体が都市伝説となっている不思議なクラブであった。

主人公は突然のことに戸惑いながらも、ドリームクラブに通い始め、そこで働く「ホストガール」と呼ばれる女の子達とお酒を楽しく飲み交わす。
いつしか彼女たちも、仕事を超えた親愛の情を主人公に寄せ始める。
しかし、会員権が続くのは1年間でしかない。その期間中、あなたは本懐を遂げられるだろうか…


基本的なシステムとゲームの特徴

  • べつにドリームクラブに行ってもいいし、行かなくてもいい
    • 本作はオープニング後、主人公の自宅がメインメニューになる。平日はアルバイトやショッピング、週末はドリームクラブに行くことができる。
      • ただし店へ顔を出すのは強制ではないので、オープニング後に一度も店へ行かないまま1年を過ごすことも可能。さすがにバッドエンドになるが。
  • 恋愛ゲームだが、お代はきっちり徴収される
    • ドリームクラブはキャバクラ(に似た店)であり、入店の際に指名料が必要になる(通常では合わせて1万)。
    • 無事に入店できると、3Dモデルで描かれた女の子とイチャイチャできるが、ドリンクの注文は必須
    • ドリンクとおつまみは自分とホストガール、両方の分を請求される。好感度を上昇させる効果があるので無駄にはならないが。
      • ヒロインとの仲が進むとVIPルームに通されるようになり、3Dモデルとのカメラ距離がさらに近くなり、より親密なセリフが飛び出すイベントが発生する。
      • しかしVIPルームでは入店料+指名料が通常時の1・5倍に引き上げられる。
  • あくまでドリームクラブであり、キャバクラだとは言ってない
    • 岡島信幸プロデューサーが広報の場では「ドリームクラブはキャバクラではありません」だの「今度キャバって言ったら私もう帰りますよ」といった発言をしている。*2
      • とはいえ、こんな「理想的(ギャルゲー的)な」女の子がいる「理想的な」キャバクラなんかねーよ、という意味では「キャバクラではない」というのは一面の事実ではある。現実のキャバクラのような打算のない綺麗なお店という設定で、高額なプレゼントを露骨にねだられることもない*3。製作側の発言も、そういった意図も含まれているのだろう。
      • 本作のファンたちも制作側の意図とノリを理解して、「ドリームクラブはキャバクラではない」とあくまで言い張ることが「ピュアな紳士のお約束」となっている。
  • 店で指名できるホストガール(ヒロイン)は全部で10名だが、その中には客商売向きで無いキャラや、アンドロイドも居る
    • お嬢様 「亜麻音」(CV:小清水亜美)
    • 発明家 「みお」 (CV:喜多村英梨)
    • 毒舌娘 「雪」  (CV:水橋かおり)
    • 姉御肌 「玲香」 (CV:早水リサ)
    • ツンデレ「魅杏」 (CV:真堂圭)
    • 女教師 「るい」 (CV:原田ひとみ)
    • アイドル「理保」 (CV:後藤邑子)
    • 男勝り 「ナオ」 (CV:又吉愛)
    • 厨二病 「魔璃」 (CV:石毛佐和)
    • アンドロ「アイリ」(CV:児玉明日美)
    • いずれも個性的で魅力的な女の子たちではあるが、一応ちゃんとしたクラブで、時代は現代のはずなのだが。
    • 攻略を進めると、ほとんどのヒロインが身の上の苦労話をしてきて、それを解決することが個別エンドの条件となっている。
      • 金を払って指名してあげて、さらに従業員の悩みを解消するのも客にやらせるのがドリームクラブ。
  • 未成年お断りの場所が舞台となる関係上、攻略対象のヒロインは全員20歳以上*4
    • 18禁ゲームならいざ知らず、一般的な恋愛シミュレーションゲームは学生恋愛(未成年の恋愛)をメインに扱うものが多数を占める中、その舞台設定と合わせてかなり奇特な設定であるといえる。
      • ヒロインの多くがしっかりとした職業持ち*5であるほか、何よりヒロインを酔わせてその反応を楽しむという点が特に画期的である。
      • もっともこれは業界初の試みというわけではなく、冒頭の通りD3自身の過去のギャルゲーより受け継がれたアイデアである。
  • 周回プレイ制で、1年の期間が過ぎるか、どんな形であれエンディングに到達するとデータを引き継いで2周目、3周目…を始められる
    • 周回回数に制限は無い。好感度についてはリセットされる。



特徴的なシステム

  • 入店中は時間の概念がある
    • 入店一回あたりの持ち時間は60分であり、ドリンクのおかわりに5分、会話一度につき20分が消費される。
    • リアルタイムで時間が進んでいくというわけではないが、ヒロインに話しかけず放置していると「喋らないけどどうかしたの?」などと自動的に発生するイベントまであり臨場感が高い。
      • 通常5千円の追加料金を払うことで、40分の延長ができる。好感度を稼ぎたいときに有効。
  • 酒の弾みでヒロインが情報を漏らす
    • プレイ開始当初は、ヒロインの設定・スリーサイズ・エンディングに関わる重大情報は、一部を除いてプロフィール画面でも公開されていない。
    • そのため主人公自身が会話イベントの中で少しずつ聞き出していくことになる。時には、酒の力を借りて。
      • ヒロインとの仲を進展させるには酒を飲ませて酔わせ、かつ自分も酔って双方良い気分状態「ETS」(Emotional Talk System)にならなければフラグとなる会話イベント自体が発生しない
      • ただし「フラグとなる会話」は基本的に選択肢が黄色文字で表示されるため、一度理解すれば進行は楽になる。
      • 「ETS」のために、酔った状態のテキストと音声データが、通常イベントとは別に用意されている。
      • 通常と「ETS」により、似たようなイベントでもオチが変わるというニクい演出もある。
      • 各キャラが店内で名乗っているのはいわゆる源氏名であり、ゲームを進めていくことでそれとは全く違うちゃんとした本名が判明する
  • 会話中、主人公もしくはヒロインが酒で酔いつぶれて気絶する
    • 飲酒状態はRPGの戦闘のようにバー(数値)で管理され、数値が振り切れると「酩酊」となり、わけのわからないセリフを喋ったあとに強制退店となる。
      • うまく飲酒量を調整しながら、ある程度は慎重に会話を進めなければいけない。やっていることはまるで刑事の取り調べ?
  • ボーカル曲を流して遊ぶ音ゲー「カラオケ」
    • ドリームクラブには、ちょっとしたライブハウス並みに豪華なカラオケ用の舞台が設けられている。
    • 会話の合間にリクエストすると、指名中のヒロインが一曲歌ってくれる。
      • 「ヒロインを応援する」という体裁でカラオケ中に音ゲーのミニゲームを遊ぶことができ、さらにこれをXbox Liveを通じて通信対戦をすることも可能。
  • 店外での私生活では、バイトをして資金を貯める
    • 資金が無ければ入店すらできず、入店後の各サービスにも全てお金が必要。
    • その為、平日は必然的に金を稼がないといけないものの、『コンビニ』(バイト)『ギャンブル』(パチスロ?)しか選択できない。
      資金繰りは結構シビアで計画的な運用をしなければヒロインを攻略できない。
    • ギャンブルは大勝ちもあればマイナスもある。期待値がプラス(しかもコンビニより良い)なのを除けば妙にリアル。
    • 後々選べる仕事が増えて行くのだが選択肢が『コールセンター』(派遣)と『謎のお仕事』
      • 『コールセンター』は2週間拘束で6万なので一応コンビニよりはいいが、1回分来店できなくなるのが痛い。
      • 『謎のお仕事』は、一定確率でヤバイ人たちに軟禁されたりする危険な「倉庫の見張り番」。3週間拘束で収入のランダム幅が大きく5万(コンビニより損)から40万となっている。しかし40万だった場合5週間も拘束され、スケジュールが危うい。
  • 好感度を上げていくと後日、ヒロインとのデートイベントが発生する
    • エンディングにも必須となるデートの誘いがあり、週末にデートが行える。デート中は、他の行動はできなくなる。
      • スケジュールを調整しつつ、可能な限りヒロインを同時攻略しても、誰か1人のエンディングを見た時点でその周はクリアとなる。
      • このシステム上、複数のヒロインを同時攻略することが、事実上不可能となっている。

評価点

  • 妙にリアルなキャバクラ(に似た店)通いを擬似経験できる。
    • 現実にキャバクラに通うことに比べれば、比較にならないほど安価で済み、ある意味では非常に良心的なソフトと言えよう。
  • 主人公を除きフルボイスとなっており、ボイス数は膨大。
    • 今も第一線で活躍する人気声優の「酔ったときの演技」をたっぷり楽しめるのは本作くらいのものだろう。
  • ゲームの基本設計思想として、製作者が用意した明確なシナリオをプレイヤーに提示する(読ませる)のではなく、断片的な会話や短いイベントの積み重ねで女の子たちのキャラクター性を表現するという手法を採用している。
    • このような手法は、固定シナリオ型のギャルゲーよりもはるかに手間がかかるのだが、うまくやればプレイヤーにもたらす感動はより大きなものとなり、『ときめきメモリアル』や『アイドルマスター』のようなブームを巻き起こす大ヒット作となる可能性がある。
      • 本作が十分に成功しているかどうかは、受け手の感受性によるところも大きく、一概に断言しづらい。だが少なくとも「敢えて困難な手法に挑戦した志の高さ」は評価すべき点として触れておきたい。
  • 3Dモデルが歌い、躍り狂うカラオケシーンとボーカル曲のクオリティが高い。
    • 背景も3Dポリゴングラフィックで表現される。Xbox360の優れた3D表示能力を存分に活かした、極めて美しくて可愛らしい映像であり、本作の大きな評価点となっている。
    • 本作の時点では種類もさほど多く無いものの、コスチュームやアクセサリーの着せ替えも可能。
    • 各ヒロインに、一曲ずつ持ち歌が設定されている(DLCでもう1曲ずつ追加された)。しかも他の全曲(別キャラの持ち歌)を歌ってもらう事さえも可能。
    • 酔った状態でも歌ってもらうことができる。酔わせた娘に変な格好をさせて踊らせられる。
      • 呂律が回ってない、ダンスで足がもつれる、歌詞を勝手に変える、必要以上にエロくなる、中には酒乱同然の状態で歌いだす娘までおり抱腹絶倒。ホストガールたちの意外な魅力を表現すると同時に、本作のネタゲー性も大きく後押した。
      • DLCなしでも「10曲×10キャラ×酔いと通常の2パターン」で200通りのボーカル曲が収録されている訳である(メインテーマ曲などを除いてもこの数字)。
      • ちなみにバッドエンドで流れるのは、本作のスタッフ達による素人男性版ボーカルカバーである。



賛否両論点

  • バイト要素が面倒で、決してSLG的な奥深さを備えたものではない。
    • だが「酒池肉林のひとときを味わうために地道な(あるいは危険な)稼業を続ける」という世界観は一種独特のペーソスをもたらし、楽しさ一辺倒のギャルゲーとは一味違う作品となった。
  • ホストガール数名は『THE IDOLM@STER?』に登場するアイドル達と似ている。
    • 妹系がいたりツンデレがいたり眼鏡っ娘がいたり、まあギャルゲーのお約束的なキャラ設定ではあるのだが顔立ちや髪型に類似性が散見され、中には瓜二つの娘までいる。
    • カラオケシーンがあるのも類似性を叫ばれる理由の一つになっている。
      • ちなみに、本作の販売元であるD3パブリッシャーと『アイドルマスター』の販売元であるバンダイナムコゲームスは、同じ経営母体を持つグループ企業であり、発売当時はともかく今となっては問題視されていない。


  • 喋りまくる、プレイヤーにとって制御不能な主人公
    • 本作は男性主人公の一人称視点で描かれており、プレイヤーの分身というべき存在である。ところが、しばしばプレイヤーの意図を超えた発言を行う。
    • どう考えても「ピュア」ではない件についても、よくプレイヤー達からツッコミが入れられる。
      • 一応、基本的な性格は常識的な人間ではあるし、ヒロインに優しく格好いいところを見せる場面もたまにはある。
      • Hな話はもちろん、意外な発言が面白さ・笑いに繋がる事もあるが、プレイヤーに強い不快感をもたらす事も珍しくないという主人公の叛乱が起きる。
  • 一例として、ヒロインの一人がバイクを買うお金が無い…と嘆くシーンで、主人公(プレイヤー)が高額なスクーターを購入してプレゼントするというイベントでのこと。
    • そしてヒロインに「本当に嬉しいけど、高かったんでしょう?」という趣旨の質問をされ、見得を切って選択肢で×(いいえ)を選ぶと、
      事故車だったから安かったよ』とかいう話をしてしまう。もちろん彼女はドン引きし、好感度は下がる。
    • つまり、本作のライターがどんなオチを用意しているか予想して選択肢を選ばないといけない。
  • 以上は本作中でも最もヒドい一例。だがこれほどではないにせよ、同じ傾向の不快感・違和感を感じさせる場面が頻発する。
    • この点は「バカゲー要素」だが、プレイヤーに強いストレスをもたらして「重大な欠点」「クソゲー要素」として批判されることも少なくなかった。
    • もっとも、選択肢を外してもほとんどの場合は女の子の好感度がわずかに下がる程度で、ゲーム進行に重大な影響を与えることはほとんどない。
    • エンディング分岐を分けるほどの重大な選択肢は、結果が容易に予想できるわかりやすいものになっている。
    • 製作側も「あれは『欲望にピュア』って意味で」とネタにしており、意図的に主人公に個性を持たせるためそうなっているのだろう。
    • 後にスタッフが続編のインタビュー記事で「プレイヤーの分身である主人公が予想外すぎてユーザーから幽体離脱してしまっているところがあったので、『ドリームクラブ ZERO』(次作)の主人公には、ある程度の範囲内にまとめることを意識したぞ。」とコメントしている。

問題点

  • セーブ機能の問題
    • 毎週始めと週末にオートセーブがあり、これが長い。
      • 頻繁かつ長めのロードとあいまってテンポが悪い。これは残念ながら、本作の最も目に付きやすい欠点と言わざるを得ない。
    • オートセーブゆえにリセットによるやり直しが許されない点も、多くのプレイヤーから否定的な評価を受けた。
  • やり直し不可能な仕様
    • 攻略途中でプレイを放棄して、最初からやり直す事が許されない(どんな形であれ、ひとまずEDまでプレイを続けないと周回が行えない)。
      • ちなみに来店時にリセットをするとその際の来店は無かったことにされ、次回来店時に「前回はどうして途中で帰ったの?」という趣旨の特殊な会話(+好感度ダウン)イベントが発生する。プレイをやり直せない点も含めて、ある種の雰囲気作りとも受け取れる。
      • DLCにコスプレデーの衣装や海でのデートイベント時の水着などが存在する為、セーブデータを複製できてしまうとそれらのイベント直前のセーブデータを残しておけばDLCを買う必要が無くなってしまうため仕方ない面でもあるのだが。
      • このあたりの過酷なデータセーブ周辺の仕様が、本作を人に安易にオススメできない最大の要因。セーブデータを別なストレージにコピーする必要がある。
  • レスポンスの悪さ
    • 着替えやアイテム選択のレスポンスの悪さもテンポを削ぐ要因になっている。
      • 全体的に操作感覚が快適なゲームとは言い難く、気の短い人には向かない。
  • シナリオ上、特定のプレゼントを適切なタイミングでしなければ攻略不能になり、ノーマルエンド確定になる。
    • フラグとなるアイテム以外にもいろいろなアイテムを買ってプレゼントできるが、例えば格闘家のホストガールに竹刀を渡したり、スタイルを気にするホストガールに青汁を渡すとやたら喜んでくれるあたりが、色々とツッコミ所に満ち溢れている。
      • システム的には、「双方酔ってETS必須イベントを進めて、女の子がキーアイテムを匂わせてきたらそれをプレゼント」という定石を理解すれば、どのキャラも単純作業も同然のプレイでグッドエンドに到達できてしまう。

もしかして鬱ゲー?

  • ヒロインいわく「最高のお友達です!」
    • 鬱…といってもNTR要素…なのだが、ヒロインの一人『亜麻音』のノーマルエンドが少なからず衝撃的な内容であり、ファンの間で話題になった。
    • 互いに親睦を深めていくうちに、亜麻音が「自分には親に決められた結婚相手がいる…」と話す。
      • もちろん主人公は相談に乗り、以降も店外デートなどでどんどん仲を深めて行く。
+ しかしその結末は……?
  • そして最後の告白イベント。直前まで良い雰囲気だったのに、亜麻音は言い放つのだ。「あなたは最高のお友達です!
    • さらに追い討ちをかけるのが直後のエンディング。そこには、散々嫌だ嫌だと言っていたのに「結婚後は良い夫婦仲のようだ」と書かれていたのだ。ピュアなプレイヤーが受けた心のダメージは計り知れない。
    • もっとも、恋愛作品で攻略失敗時に他の男と…というケースは決して珍しいものではないのだが。
    • 制作サイドもこの台詞がユーザーに大きな衝撃を与えたことを察知して、後に「あなたは最高のお友達です!」という台詞が記載されたTシャツを公式通販で取り扱っている。
      • なお、厳密に言えばこのエンドは「NTられた」のではなく「NTり損なった」というべき内容である。
  • これはノーマルエンド(友達エンド)であり、フラグをちゃんと立てていればそれとは別にちゃんと亜麻音と恋仲になるベストエンドを迎えられる。
    • だが始末の悪い事に、この亜麻音はメインヒロイン扱いでありながら、微妙に攻略難易度が高いのだ。そのため、何度も何度も亜麻音ノーマルエンドを見せられた挙句、本気で「実はこれって鬱ゲーなのでは?」と思ったプレイヤーもいた。
    • また亜麻音に限らず、期限までにヒロインとのエンディングを見られなかった場合に発生するノーマルエンド(内容的には実質バッドエンド)は、どれも高いネタ性はあるがプレイヤーを奈落の底に突き落とすシビアな内容であり、笑いと涙とを同時に呼んだ。
      • さらに、全員上記の「定石」どおりに進めていけばクリアできる…と思い込んでいると、実は一人だけ特殊な攻略法が必要だったりする。これに気づくまでは何度周回してもそのたび「お友達」認定されてしまう。
      • ちなみに、このゲームではお友達エンドの背景は必ず公園と決まっており、女の子からの「このあと時間ある?」で今回こそはとドキドキし、固唾を飲んでローディング画面を見つめた末に公園の背景を見せられて、落胆するプレイヤーを多数生んだ。そこから生まれた異名が絶望公園

総評

丁寧に作りこまれており「良作」としての側面も持つが、それ以上の「ネタゲー」「バカゲー」要素に満ち溢れており、そして明確な欠点もいくつか持っている。とにかくおよそ他に類のない、特異なゲームであることだけは間違いない。
「キャバクラ(に似た店)通いにハマった挙句、バイト代のほとんどを注ぎ込むフリーター」という境遇に、そもそも感情移入できないユーザーが少なくなかった。
ETS(飲酒)を機軸とした独創的なゲームシステムも、酒が飲めない、あるいは嫌いな人間にとっては面白さを理解しづらいものであった。
以上の理由により現在では、魅力的な女の子が多数登場するギャルゲーでありながら「強烈に客を選ぶ個性派ゲーム」という評価を下される事が多い。
ETS(酔った状態での会話)やカラオケ歌唱などの難しい演技に声優は上手く対応している。


余談

  • タイトルは『DREAM C CLUB』と綴るが、Cを抜いて「ドリーム クラブ」と読む。
    • この読まないCが何を意味しているかは公式から全く説明されたことが無い(商標登録か何かを気取ったもの?)。
  • 起動時に「ドリームエックスクリエイト」のロゴが表示されるが、それ自体は実在の企業ではなく、「ドリームクラブ制作委員会」的なニュアンスである。
  • 本作の主人公は、良識があって細かい気配りもできる人物なのだが、女の子にそこそこの頻度でセクハラじみた言動を行うスケベ人間でもあるため、「これでよくドリームクラブに入店できたな」とプレイヤーから頻繁にネタにされる。
    • 後に発売されている本作のドラマCDにおいては「ドリームイチロウ」なる名前が与えられ、CV・羽多野渉の好演によって、その突き抜けっぷりに一層の磨きがかかっている。
  • 「ETS」システムはD3が過去にリリースしたギャルゲー『Love Songs』(同社看板キャラである双葉理保のデビュー作)から受け継がれたものである。
  • 最初の宣伝PVに致命的な誤字(D 3 PUPLISHER)があった。これを理由に一時的にPV公開が取り下げられたというエピソードを持つ。
    • 折悪しく、本作発売の直後に『ラブプラス』が発売。話題を完全に奪われる格好となった。
  • レビューのためにファミ通編集部に送られたROMが開発途上のものであり、ロードに約30秒もの時間を要するバージョンであった。
    • ファミ通クロスレビューでの評価が6/6/6/6の24点と伸び悩んだのは、これが原因だったのではないかと言われている。
    • 製品版ではロード時間は約7秒まで短縮。それでもやや長いという印象は受けるが。
      • ファミ通Xbox360での評価は8/9/7/8の32点を叩き出す(今度はちゃんと完成版ROMを送付したのだろうか?)。
      • ファミ通Xbox360で9点を付けたレビュアーは元ゲーメスト編集長の石井ぜんじである。
  • ゲーム雑誌「CONTINUE」の企画「クソゲーオブザイヤー2009」で3位入賞。
    • だが批判しているというよりは、キャバクラのシステムを再現したネタゲーっぷりを指摘(評価?)しての入賞だと思われる。
      • 余談だがCONTINUEは以前もアイマスを4位に格付けしており、この時は単調なゲーム性と高額なDLCを「キャバ嬢に貢いでいる気分」と指摘している。
  • 初週売上は48000本以上、月末には6万弱まで増加。
    • 日本国外での販売が見込めないXbox360専用ギャルゲーとしては、極めて優秀な成績と言える。
    • ちなみにこの時点での360普及台数が100万台ちょい。
    • DLCの売上も『アイドルマスター』に次ぐ年間2位となった。
      • Xbox360のビデオマーケットやニコニコ動画に全キャラクターの歌唱PVをアップしたり、公式ラジオを放送したりラッピングバスを走らせたりするなど、非常に力の入った広報活動も大きく功を奏したと言える。
      • ニコニコ動画での公式PVは30万以上の再生数を記録し、カラオケPVなどの関連動画も、多くが数万~10万単位の再生数を得た。
  • 2010年3月11日には、廉価版「プラチナコレクション」が発売された。
    • 発売から1年も経たずに廉価版が出るのは比較的珍しい事例と言えるが、多くは良作・ヒット作に見られる現象である*6
      • 同年10月にはPSP版『~ポータブル』が発売。PSPの表示性能限界のために、ロードの長さやカラオケステージのグラフィックは劣化していたが、それ以外の点では概ね原作に近いクオリティであり、そこそこの移植度である。
  • 2012年11月にはゲームシステムを下記の続編『~ZERO』準拠にし追加要素も加えたPS3版『Complete Edipyon!』も発売されている。
    • そして2011年1月には、続編となる『DREAM C CLUB ZERO』が満を持して発売された*7。これは本作の長所・特異性をそのまま伸ばし、短所は大幅に軽減した、まさに正統進化と呼ぶにふさわしい良作であった。
      • こちらも、2011年12月にPSV版『~ZERO ポータブル』が、2013年1月にPS3版『~ZERO Special Edipyon!』が発売されている。PS3版では、高人気だったものの指名不能な「聖域」であり続けた受付嬢に、条件を満たすことでカラオケを歌ってもらえるようになった。
  • おそらくこのゲームが発売された事により最も評価されたのは『るい』役の声優・原田ひとみ女史であろう。
    • なんとスリーサイズは92・59・86のGカップ。演じた『るい』をも凌ぐナイスバディ*8であり、ドリームクラブのラジオにゲスト出演した際ネタにされたことから「ハラダチャーン*9」の呼び方が定着した。
      • 経歴ゆえ、全ホストガールの中でも群を抜く歌唱力を持つ。