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AKIBA'S TRIP - (2019/01/26 (土) 20:31:11) の編集履歴(バックアップ)
注意:このページでは、『AKIBA'S TRIP』とリメイク作『AKIBA'S TRIP PLUS』を紹介する。判定は共にバカゲー。
AKIBA'S TRIP
【あきばず とりっぷ】
ジャンル
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アクションアドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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メディア
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UMD 1枚orダウンロードソフト
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発売・開発元
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アクワイア
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発売日
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UMD版:2011年5月19日 DL版:2011年7月6日
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定価
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UMD版:5,670円 DL版:4,500円
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レーティング
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CERO:C(15歳以上対象)
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判定
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バカゲー
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ポイント
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アキバでストリップ 頑張れば良作になれた
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AKIBA'S TRIPシリーズ 1 / PLUS / 2
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概要
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アクワイア発売・開発のソフト。当初の発売予定日は2011年4月14日だったが、諸事情により5月19日に延期になった。
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リアルに再現された秋葉原にて、「カゲヤシ」と呼ばれる吸血鬼を
服を剥いで倒す
(正確には、裸にすることで直射日光を浴びせて倒す)という、誰がどうやったら思いつくのか分からないバカゲー。
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タイトル名もゲーム内容も色々な意味でネタに走っており、発売前から各メディアで色々な意味で期待されていた作品だったのだが……。
問題点
ソフト本体の問題
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携帯機なのにやたらとローディングが多い。店に入ったり、エリアを移動する度に頻繁にローディングする。ローディング時間も地味に長く、酷い時にはローディング時にフリーズしてしまうことも。
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ローディング時に表示されるキャラアイコンを動かさず広告画像を表示しないように設定することで、フリーズの発生確率を下げることはできる。が、あくまでも「下げるだけ」であり、ゼロにはならない。
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ロード時間を減らすためのデータインストール機能には対応しているが、インストールデータは5分程度でインストールが完了するほど小さいもので、ほとんど役に立っていない。インストール後もほとんど変わりがない。
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さらにやたらと処理落ちして動きが遅くなったり、酷い時にはロードが間に合わず移動中に突然人や敵が出現することもある。
アクション性の問題
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最近のアクションゲームでは大抵付いているはずの、自由に攻撃対象を切り替えられるロックオン機能が無い。基本的に近くの敵に勝手に狙いを定め、攻撃を喰らったりした際にその方向に勝手に振り向く。
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「ロックオンできない」アクションゲームは他にも散見されるものの、本作ではそのせいで「攻撃したい相手を攻撃できない」「攻撃したくない相手に攻撃を当ててしまう」「逃げようとしても正面を向けない(向こうと思ってボタンを押すと敵の方向にふり返る)」などといった致命的な欠点に繋がっているため無視できない。思うようにいかず、プレイヤーにストレスを溜めてしまうのである。
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カメラワークも最悪。Rボタンを押せば正面を向けるのだが、一部シーンでは効果がない。それどころかメチャクチャにカメラが動き回ってプレイに支障が出る事もある。
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攻撃を喰らった際の無敵時間など全くと言っていいほど無い(存在していない?)。そのため一度攻撃を喰らうとたちまちボコボコにされてしまう。大抵のゲームでは無敵判定が生じる起き上がりながらの攻撃も、本作では敵の攻撃を喰らうとあっさり潰されてしまうどころか倒れてる最中にも攻撃が当たってしまう。さらに酷い時には大勢の敵に身動きもできないままタコ殴りにされ、服が破けてゲームオーバー……などということもよくある。特に本作では1対複数の戦いが多い為この事象は頻繁に起こる。
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攻撃技も若干出しにくく、そして当てにくいものが多い。威力は高く隙が大きいガード不可能攻撃も、あまりの出しにくさと隙の大きさに1対1では間違いなく決まらない(乱戦時でも攻撃がかすった程度で呆気なく止まる)他、うっかり暴発して隙を作ってしまうこともある。代わりにボコボコにされている時に敵からこの技を正確に当てられることは多く、理不尽感が増している。
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習得できる特殊技も、ほとんどが実用性の低い技(隙が大きかったりリーチが短かったりなど)ばかり。ネタとして使う分には悪くないのだが。
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このため戦闘は「弱攻撃をひたすら連打し、服が脱げかけたところでストリップアクション」にほぼ固定されてしまい、戦闘の面白みがなくなる。
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動きも全体的に格好悪い。特に素手による下段攻撃。下段攻撃といえば普通はローキックのようなものを想像するが、本作ではなんと「体を前に屈めて敵の足元を殴る」というもので、実際見ると結構ダサイ。さらに、攻撃を喰らって吹っ飛ぶ際も明らかに不自然な動き(空中で犬かきしながら吹っ飛ぶ、と言えば分かりやすい)である。『新宿の狼』や『喧嘩番長』と近似したモーションが多々見られるので、一部使いまわしていると思われる。『侍道』はモーションキャプチャーしていたのに・・・
ビジュアル面の問題
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登場キャラはみんな3Dグラフィックなのだが、非常に出来が悪い。
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表情は一切変化せず、画質も粗くて脱がせても色気の欠片も感じられない。さらに動作もカクカクしており、まるで一昔前のポリゲーのような出来。
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特に主人公は、立ち絵は地味な青年といった感じだがゲーム内ではダルそうな顔をしたツンツンヘアーである。
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誰の服を剥いでも、下着はキャラモデルのままで固定。人ごとに違う下着なら良かったのに。
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服は自由に着替えられるのなら、下着も自由に着替えられる仕様でもよかったはずだが…。
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一応主人公の下着は変更可能なのだが、「主人公が下着になる=ゲームオーバー間近」なので、特に意味はない。次回作では「透明の装備」が追加され、着衣のまま下着を満喫できるようになった。
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また、靴も変更できず、カツラなど髪型を変えるアイテムも無いので、コスプレをするにしても女装をするにしても中途半端な恰好になってしまう。
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下着の変更をすれば靴も変わるが、性別で種類は固定なのでやはり選択の幅は狭い。
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周回プレイ時には主人公を女性にする(モデル変更で女性キャラにする)ことが出来るが、イベントや台詞は変化しないのでほとんど意味がない。妹は「お姉ちゃん」と呼んでくれるが、ある条件を満たすと見れる妹エンドでは「お兄ちゃん」に戻っている。さらに装備品の性能も男女差が少なく、細かいところの配慮が行き届いていない。
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キャラモデルにはおっさんやおばさんといった使いたくないキャラも追加される。ちなみに作中ではストーリーイベントにより半強制的に女装をするところがある。まずいないと思うが、キャラモデルにおっさん系を選んでしまった時は……。
いや、でもそれを選ぶ人なら最初から問題はn(ry
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何故かゴンちゃんにキャラモデルを変えることは出来ない。道行くおっさんや高校生にはなれるのに何故?
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これは妹も同様。レアな服を入手するためには便利なのだが…。
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吸血鬼を脱がすと恥ずかしがる事も無く、太陽の光にやられて化け物のような断末魔を上げつつ灰と化して消えていく。
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設定上仕方ないとは言え、折角美麗なキャライラストを用意し、設定も様々だというのに、これでは萌えもクソも無い。
その他の問題
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ゲームの重要な要素の一つであるカメラ撮影は基本的にいつでもできる。が、撮影対象に近づきすぎると何故か映らない。さらに縦にしての撮影も不可能。
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恐らく下着姿の相手を至近距離で撮影できないようにする為の処置だと思われる。
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何故かプロローグの会話だけがフルボイス。他は全てボイス無しなのに、何故ここだけフルボイスにしたのだろうか?
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本作はマルチエンディングなのだが、エンディングに関わる選択肢は終盤しか出ない。そのため周回プレイでも序盤から中盤は全く同じことを繰り返させることになり、段々作業ゲーじみてくる。
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「バグワイア」という悪名通り、上記のローディング時にフリーズバグ以外にも様々なバグ・不具合(ジャンプ後着地すると硬直する等)が確認されている。
評価点
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アニメ化もされたライトノベル『ベン・トー』のアサウラ氏がシナリオ執筆という触れ込みのとおり、ストーリーは短めながらもしっかり作り込まれている。何度もプレイして明らかになる謎や登場人物の内面も多く、奥が深い。
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秋葉原で人間を襲い、吸血するカゲヤシ。そのカゲヤシに対抗すべく組織されたNIRO。ある事件からカゲヤシ化した主人公はNIROのエージェントとして秋葉原を守る為にカゲヤシ達と戦う事になるのだが、そのカゲヤシにも人間との共存を目指す勢力が存在したり、また、NIROも必ずしも正義の組織とは言えない側面を見せていき、事態は混迷していく。
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正規ルートでは主人公はNIROともカゲヤシとも袂を分かち、人間とカゲヤシの共存を目指すヒロインの為に戦う道を選ぶ。そして街を守るため、秋葉原市民達と一致団結して最後の決戦に臨む様は非常に熱い。
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一方、別ルートでは主人公自らがヒロインを手に掛けると言う鬱展開も用意されていたりと油断ならない構成になっている。
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敵の服をはぎ取る「ストリップアクション」も、単純でこそあるがやり込み次第で一度に多くの敵の服をはぎ取ることができ、なかなか気持ちいい。MGSPWの連続CQCをさらに派手にしたような感覚。
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服や武器は好きな物を持ち歩くことができる。好きなキャラの見た目を好きな風にいじるだけでもなかなか面白い。
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3Dキャラは不評だが、会話時に出てくるキャライラストは普通に出来が良い。
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秋葉原の再現度はかなり高く、ただ歩いているだけでも本当に秋葉原を歩いているような感じになれる。とらのあなのテーマソングや「カレーパンの歌」といった音楽もある。現実同様に絵画を売りつけてくる人までいる。
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小ネタが非常に多く、おでん缶やら他ゲームのパロディやら魔法少女、かの「邪神モッコス」のパロディなどもあり、知っていると思わずニヤリとしてしまう。
総評
「材料は良かったが、調理がうまくいかなかった」といった感じ。もう少ししっかり作り込まれていたなら、評価はもっと上がっていたと思われる。
良バカゲーに成りうるだけのポテンシャルを秘めていたのに「難だらけの操作」「低レベルのポリゴン」「バグやフリーズが多い」等、色々と残念な部分が目立つ作品となってしまった。ファミ通のランキングでも1位を取った事があるだけになおさら残念である。
しかし、斬新なコンセプトや良質なストーリーで何だかんだ言って人気を集めており、リメイク版や続編、アニメ版などでシリーズが展開していった事から、一定のファンを獲得できたのも確かだろう。
その後の展開
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2012年6月には本作のリメイク『AKIBA'S TRIP PLUS』(後述)が発売された。
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PLUS発売に前後して電撃マオウにて漫画版も連載された。内容は正規ルートに沿ったもので、オリジナルの描写も加えられている。
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主人公は勿論キャラ付けされているが、ネタ選択肢を時折挟みつつも全体的に正統派主人公として描かれている。妹も名前付きで登場。
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更に2013年11月には続編の『AKIBA'S TRIP2』がPS3、PSV用ソフトとして発売され、PS4とWindowsにも移植された。詳細は当該記事を参照されたし。
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2017年からはTVアニメ版も放送開始。舞台は同じ秋葉原だが、ストーリーとキャラクターはアニメオリジナルとなっている。
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ハイテンション且つ美少女キャラを前面に押し出した萌えアニメに近い作風であり、アイドル声優を多数起用しつつ各話ごとにその声優ユニットの歌をエンディングテーマにしたりなど、オタクの聖地を舞台とした作品らしくストレートにオタク向けとして制作されている。一方で、ゲーム本編に近い作風も取り入れられている。
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『1』及び『2』のキャラもモブとして登場している。
AKIBA'S TRIP PLUS
【あきばずとりっぷ ぷらす】
ジャンル
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アクション・アドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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アクワイア
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発売日
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2012年6月14日
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定価
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UMD版:3,990円 DL版:3,200円
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判定
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バカゲー
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ポイント
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大分良くなったが……
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概要(PLUS)
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色々と不満点・残念な点が多く評価を落とした前作(無印版)のリメイク作で、様々な追加要素がある他、無印版のセーブデータをそのまま引き継ぐ事が出来る。そして引き継げば特典も入手可能。
変更点・改善点
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前作では音声付きのイベントはプロローグのみだったが、本作ではメインストーリーを全編に渡ってフルボイス化されている。
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また、ストリップアクションを決めた際に脱がされた対象キャラが「恥じらいボイス」を発するようになった。
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全てのキャラクターの3Dグラフィックがリファインされ、原画に近いデザインになった。また、キャラクターが喋っているときによく見ると口が動いている。
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イベントシーンのカメラワークも変わっており、キャラの顔がよく見えるようになっている。
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発売時の2012年の秋葉原を再現。それに伴い一部施設が変更されている。
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洋服屋「再建」は別の場所になり、代わりにUFOキャッチャー(後述)がプレイできるゲームセンターになっている。
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ロード時間が短縮され、それに伴いローディング中のフリーズも発生しにくくなった。
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新アイテム及びサブミッションの追加。
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新ミッションではラスボスを凌ぐ強敵が何人も登場する。
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衣装の大幅追加。下半身装備の中には靴も含まれるものもあるので、ある程度マシなコスプレも出来るように。
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ダブプリのライブがアニメーションになった。
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会話時の妹のバストアップが追加された。イラストがあるにもかかわらず無印では不出来なポリゴンでしか表示されないキャラだったので、大きな改善点である。
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また、何故か妹の服装が私服から学校の制服になっている。らくがき帳の絵も新しく描き直されている。
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開発者もサジを投げるという凶悪難易度「ホリックモード」が追加。
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冗談抜きで凶悪である。ザコ敵の通常攻撃ですら5桁のダメージを平然と叩き出すので、いくら服の強度を上げても無駄と言う有様。まともに相手をしてはとても生き残れるものではないので、市民達を嗾けると言った戦術が必須の、正にホリック(中毒)と呼ぶしかない難易度である。
批判点
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相変わらずキャラクターの動きはぎこちない。前作で難のあった操作方法や戦闘はほとんど改善されていない。
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ロックオンが相変わらず出来ないのも辛い。新たに追加されたミッションには大量の敵を相手にするものもあるので、通常版以上の苦行を強いられる場合も。
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アクションは改善されないまま、追加されたホリックモードは看板通りの凶悪難易度。しかも、追加隠し要素解禁に各ルートクリアする必要がある。
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只、ホリッククリアの解禁内容が、何故かメインキャラの2Pカラー的な物なので、魅力に乏しいのが救いと言えば救いか。
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フルボイス化されているものの、誰も主人公の名前は呼んでくれない。
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自由に変更できる主人公の名前を呼ぶのは難しいので、例外はあれど一般的にはそれが普通である。しかし本作の場合は主人公の名前の部分だけが無言になるので、例えば「私は(主人公の名前)と一緒に」という台詞であれば「私は……と一緒に」というボイスになってしまっている。台詞の最初に主人公の名前が来ようものならその部分だけをすっ飛ばして発声するのでひたすらおかしい台詞になってしまう。せめて「君」「お前」「彼」などと呼ぶようにできなかったのだろうか。
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パッと見は良くなったキャラクター像。しかしモブキャラクターは近づいてみると前作同様におかしい。特に店員はほとんど変わってない。
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新たに追加されたUFOキャッチャーがあまりにも鬼畜。立体型のUFOキャッチャーなのだが、信じられないことに照準として使えるUFOの影が無い。
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そのため目当ての景品を狙いたくても奥行きが掴みにくい。何度もプレイして覚えるしかないのである。そしてUFOキャッチャーのお約束として、ちょっとでもずれてると落としてしまう。
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実は見た目とは全くずれた位置に重心があり、景品毎に異なるその"見えない"重心を記憶する必要がある。むしろあえてずらした方がとれるという謎仕様。
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さらに言うならあるアクセサリーの入手条件がこの鬼畜なキャッチャーで一回のミスもせずに全ての商品を入手すること。単なるオマケ要素ではあるが。
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新コスチュームの入手条件に運が非常に絡むものがある。
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特にチアリーダーの衣装は、あるサブミッションで戦うキャラが纏っているのだが、そのミッションで戦う相手は三人中の一人がランダムで選ばれると言うものであり、誰が選ばれるかはゲームスタート時に決まっている。つまりそのキャラが出なかった場合はまた最初からやり直さなければならない。
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しかもそのミッションの開始条件は手順が多く、何人もの敵と戦わなければならず面倒。本作はいつでもデータを引き継いでゲームスタート時に戻る事が可能だが、レベルは引き継がれないので手早く進める事もできない。
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極めつけには、難易度がヲタク(無印の最高難易度)以上でなければ他でも手に入る別の衣装になってしまう。よってそこに辿り着くのすら一苦労であり、とにかく運と忍耐力とプレイスキルを要される。
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前作ほどではないものの、相変わらずバグやフリーズもある。
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ライバルキャラである阿倍野優はトゥルーエンドルートでは主人公の行動次第で生死が決まるのだが、死亡したとしてもエンディングでは生存扱いになっている。無印ではそのような事は無かったのだが。
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追加ストーリーは無し。
総評(PLUS)
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前作にあった不満点は大分改良されているものの、相変わらず出来が粗い部分も多い。
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しかし改善されたかどうかで言えば間違いなく「された」と言える出来にはなっている。改悪点は皆無なので、新規でプレイするなら『PLUS』の一択だろう。値段も手頃である。
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同年7月25日にアップデートデータの配信が始まった。上記に挙げた大きな問題点は変わらないものの、バグや細かい不具合の改善、ちょっとした新機能(妹に図鑑情報を調べてもらえる(勿論有料)、主人公以外のモデルでも移動スピードが落ちない、など)が追加される為、本作をプレイする場合は忘れず利用しよう。