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THE HOUSE OF THE DEAD
【ざはうすおぶざでっど】
ジャンル
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ガンシューティング
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対応機種
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セガサターン
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発売
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セガ・エンタープライゼス
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開発元
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Tantalus Interactive
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発売日
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1998年3月26日
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価格
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6,000円
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判定
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劣化ゲー
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ポイント
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全体的に粗くなったグラフィック 頻発する処理落ちとロード 様々な個所が簡略化・削除 普通のゲームとしては遊べる出来
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THE HOUSE OF THE DEADシリーズリンク
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概要
ナムコの『タイムクライシス』と並ぶガンシューティングの代名詞的作品『THE HOUSE OF THE DEAD』のセガサターン移植版。
非常に高い完成度で高評価を得ていたAC版とは異なり、非常に性能が劣るセガサターンへの移植と言うこともあり、相当に苦しい移植となっている。
問題点
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非常に残念な点として、一目で劣化したと分かるのがAC版よりかなり粗くなったグラフィック。
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ゾンビ等のキャラクターのポリゴンがかなり角ばっており、それでいながら処理落ちも頻発する。
1Pキャラのトーマス・ローガンのトレンチコートも、コートがなびく表現が再現できなかった為、ただの茶色いスーツに変わっている。
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画面展開が速いと、テクスチャが読み込めずにモザイク状に表示される事がある。最悪の場合ゾンビが登場せず、しばらく待つ必要がある。
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ステージの所々で10秒くらいのロードが入る。
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基本的にロード終了後に敵が登場しない場面でロードが入るが、一部シーンではロード終了直後に敵の奇襲があり、それを知らなければほぼ確実にダメージを貰ってしまう。
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原作では同じくMODEL2を使用したバーチャコップ2のSS版は、ロード時間はそれ程長くなくロードの入る場面も少なかった為、それと比較して批判の声が広まった。
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AC版では筐体設定でゾンビの血の色を赤・緑・青・紫に変更することが出来たが、日本のSS版では血の色は緑に固定されてしまった。
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海外版では隠しコマンドを入力すればオプションでAC版同様変更可能になる。
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様々な箇所の演出が簡略化・削除されている。以下はその一例である。
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一部効果音の変更や削除
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AC版でゾンビを水上で倒すと水しぶきが上がるが、SS版ではカット
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その為ゾンビを倒すと、まるでゾンビがセメントの中へ沈んでいくように見える。
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第1章のボス、Chariotが自らの鎧を壊す演出が簡略化
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第2章ではAC版で台所に置かれていた調理用鍋やチーズ、食堂のテーブルに置かれていた皿や蝋燭台、椅子が全て削除
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第2章のボス、Hangedmanは体のあちこちが簡略化
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第3章のボス、HermitはAC版では口にウネウネ動く触手が付いていたがそれも削除
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OPでは最終章のボス、Magicianの制御装置が表示されておらず、ラスボスの姿がOPから丸見え。
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AC版とはゲーム内容で異なる部分もある。
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敵の胴体を撃って風穴を開けた場合、銃弾が敵を貫通するようになった。その為、一部の研究員救出ではAC版と異なる手段が必要となる。
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特定のゾンビの腕を撃ち落とすと、プレイヤーの目前まで迫って来てパンチを空振りし続けるバグが起こるようになっている。
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第3章のエレベーター選択では、AC版だとパネルを撃たずに待っていると右側のエレベーターが先に来たが、SS版では何故か左側が先になった。
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隠し要素だったコスチュームチェンジが本編では使えなくなっている(後述するオリジナルモードでは使える)。
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また、セガがこれまでSSに移植してきたガンシューティングと比べてオプションで弄れる項目が大幅に減り、命中率の項目すらカット。
評価点
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AC版とほぼ同じガンコントローラー(バーチャガン)でプレイ可能。
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隠し要素のスコア表示コマンドはAC版に引き続き搭載してあるのだが、バーチャガンのみでは出せない。
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家庭版オリジナルのSATURN MODE(Win版ではPC MODE)は好評。
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オプションでいじれる項目自体は減ったが、同じジャンルの『デスクリムゾン』とは違って、最低限のオプションはちゃんと充実している。
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音楽は全てAC版の作曲者、河内哲也氏によってアレンジされており、元々評価の高かった音楽はさらに評価を上げた。
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AC版ではオールクリアしないとできなかったスコアランキングへのネームエントリーが、途中でゲームオーバーになっても可能になった。
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ただし、ランキングやネームエントリーの画面はAC版とは異なる独自のものになっている。
総評
ハード上の制約とはいえ、上述の多くの問題点から難の目立つ出来栄えとなっているのは否めず、シリーズファンからはAC版の再移植を望む声が多い。
セガがSS版をベースに移植を行ったWin版も一応出てはいるが、再現度はそこまで変わっていない。参考に、上で比較に挙げたバーチャコップ2は後にDC版、PS2版も出された。
とはいえ、ゲームの進行に支障をきたすような要素は少なく、問題点を考慮しなければ十分遊べる出来ではある。
1998年という年柄、末期ハードのSSに移植するのではなく、本作と同じチームが製作した『ダイナマイト刑事2』の様に、少し待った上で同年発売のドリームキャストへと移植されれば良かったのだが・・・・・・。