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シムシティ2000 (SFC/SS/PS) - (2017/12/19 (火) 23:58:36) の編集履歴(バックアップ)


シムシティ2000 (SFC/SS/PS)

【しむしてぃにせん】

ジャンル シミュレーションゲーム
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対応機種 スーパーファミコン、セガサターン、プレイステーション
メディア 【SFC】16MbitROMカートリッジ
【SS/PS】CD-ROM 1枚
発売元 【SFC】イマジニア
【SS】セガ・エンタープライゼス
【PS】アートディンク
開発元 【SFC】ハル研究所、ダイス
【SS/PS】MAXIS
発売日 【SFC】1995年5月26日
【SS】1995年9月29日
【PS】1996年12月20日
判定 劣化ゲー
ポイント ハード性能による処理落ち・ロード地獄
特にSS/PS版は酷い
ただし追加要素もあり単なる劣化移植では終わっていない
シムシティシリーズリンク

概要

都市開発シミュレーションの名作PCソフト『シムシティ2000』の移植版
ここではSFC・PS・SSの三機種について述べる。


SFC版

問題点

  • 凄まじいまでの処理の遅さ
    • 高性能のPCでこそ実現できていた処理を無理にSFCで行わせてしまったがために起こってしまった、本作最大の問題点である。
    • 建物ひとつ作るのにも微妙な間が出来るなんて事は些細な事で、本当に酷くなるのは町が大発展してから。
      • PC版でも新登場の「アルコロジー(完全環境都市)」の存在で莫大な人数を街に集める事ができ、そのために処理が遅くなる問題はあったが…。
    • 当然カセットでありながら読み込みも入る上、1回につき5~6秒と、下手なPSゲーよりも遅いロード時間という有様。
  • また、道路や住宅・商業・工業の敷設範囲などの指定も全てカーソルで行われるため、通常のSFC用コントローラーだと操作性が著しく悪い。
    • スーパーファミコンマウスがあればPC版と同様の操作性でプレイが可能なものの、残念ながら非対応である。
  • マップが狭い。
    • SIM CITY2000本来のマップは128×128タイルなのに対しSFC版では96×96タイル。当然物足りない。

評価点

  • SFC版では以下の追加要素があり単なる劣化移植では終わっていない。
    • 雨や雲など天候の要素がアニメーション表示されるようになった。
    • プレゼントが追加されている。
    • シナリオモードは、SFC版でしかプレイできないシナリオが設定されている。
      • 教会がシナリオ(モデルになったと思われる場所)によって日本寺やモスクに置き換わっているなど、細かいところも凝っている。

PS・SS版

問題点

  • PS・SS版はSFC版への移植よりも更に処理速度、ロード時間が非常に鈍化。もはやここまで来ると原作レイプ級。
    • 大体1回のロードで12~13秒もロードする。当然ながらストレスたまりまくり。
    • 大都市に発展してからの処理落ちっぷりは多くのファンを激怒させ、やる気をなくしていったと言われるほど酷い。その酷さたるや、もはやゲームとして成り立っているかどうか不安なレベル。
    • 幸いその他のデータはほぼ完全移植なのでなんとか面白さは健在なのだが…。
    • セーブ領域も大量に使い、SS版では本体セーブ領域のほぼ全てを開けないとセーブできない。

評価点

  • PS版では、3Dの自らの街を車で走り回ることの出来るドライビングモードが追加されている。
    • この点はPC用の同様のソフト「ストリート・オブ・シムシティ」に先駆けている。
    • ただし長時間のロードに加え、内容の方もお世辞にもあまり良い出来では無い。
  • ラマ・ドームが宇宙港に、SS版では市長の銅像がソニック像に変更されている。

その他のバージョン

  • 64版
    • イマジニア・元気開発発売の移植作。
    • 両者の欠点を除去した…はずだが、シナリオなどがカット*1されてたり、誤字があったり、64のみのミニゲームの収益がゲームバランスを壊した…という評価が出ている。
    • とはいえ動作速度は速く処理落ちは全く無い(厳密に言うと視点切り替えなどで一瞬止まるが許容のできる範囲)上に、グラフィックは上記3作を超えるほどに美麗。ミニゲームは無視してプレイ出来るため、意識して触れなければバランスが崩れる事は無い。
      • 但し、ロムカセットを用いているせいかプレイし続けていると表示や情報が一部バグったりする事がある他、セーブやロード時間が長くメモリー拡張パック(これの全メモリーを使用する)なしではセーブ自体不可能という問題もある。
      • また、開始時代が2000年で固定されているなどの細かい違いがある。
  • 64版「シムシティ64」
    • HAL研究所開発、任天堂より発売された64DD専用ソフト。シムシティ2000をベースにしている。
    • 3D化された他、Dr.ライトが出たり住民の声を直接聞けたりするなど任天堂オリジナルの要素が加えられている。
  • ゲームボーイアドバンス版
    • フル・ファット開発の移植作。日本未発売。

総評

  • SFC版もPS・SS版も、ハードの処理性能を全く考えなかったための劣化移植であろう。 SFC版はCPUの性能*2が、PS・SS版はCD-ROMの読み取りが原因である。 まともに遊べるものは64版まで待つことになってしまったが、SFC版から3年もたっておりさすがに話題にならなかった。当時のコンシューマー機の性能が追いつかなかったゆえの悲劇であろう。