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メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス - (2014/01/19 (日) 20:26:59) の編集履歴(バックアップ)
メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス
【めたるぎあそりっど ざついんすねーくす】
ジャンル
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戦略諜報アクション
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対応機種
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ニンテンドーゲームキューブ
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メディア
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8cm光ディスク 2枚組
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発売元
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コナミ
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開発元
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コナミコンピュータエンタテインメントジャパン シリコンナイツ
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発売日
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2004年3月11日
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価格
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6,980円(税抜)
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レーティング
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CERO:15歳以上対象(現在でのC)
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分類
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劣化移植
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ポイント
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音声が英語のみ(日本語字幕あり) 経験者からすれば違和感たっぷりのムービー グラフィックは好評
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メタルギアシリーズ関連作品リンク
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概要
20世紀最高のシナリオと評されたPS版『MGS1』を、21世紀最高のシステムと評された『MGS2?』の映像技術、ゲームシステムで再現したもの。「主観」「麻酔銃」「ホールドアップ」のシステムなどが追加されている。
GC本体同梱版も発売されており、特典としてFC版『メタルギア』の復刻版ディスクが同梱されている。
開発の発端は任天堂からゲームキューブでメタルギアを出さないかとオファーがあったが、当時の小島プロダクションはGCでの開発経験がなく、また『MGS3』と『ボクらの太陽』の開発で手一杯だったため、任天堂の宮本茂氏に相談したところカナダの製作チーム「シリコンナイツ」を紹介され、開発を担当したとのこと。
問題点
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ステージ構成や敵配置が同じなのに『MGS2』のシステムを当てはめた事で、原作ではできなかった「主観視点の発砲で監視カメラを破壊できる」、「本来は迂回するルートをエルードでショートカットできてしまう」等の行為が可能となり、全体的に難易度が低下した(対戦車戦など一部例外あり)。
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また、追加システムに関する説明がゲーム中で殆どされていない。当然説明書には記載されてはいるのだが、その説明書にも問題があり、追加システムの内容は記述してあるものの、GCにはないセレクトボタンという単語が載っている等、PS版のものを流用した手抜き仕様となっている。
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ドッグタグ収集要素もあるが、『MGS2』と違って収集による特典要素は何一つなく、特典はPS版同様周回プレイによるもののみとなっている。
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無線での会話も基本的にPS版の使い回し。無線中に流れるミニムービーもPS版のを流用している。
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処理落ちが酷い。開始早々に処理落ちするため、30フレームのゲームと勘違いしそうなほどである。また、ロードが激しいため読み込みが間に合わずフリーズするという不具合もある。
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映画『あずみ』等で有名な北村龍平監督がムービーでの演出を担当しているのだが、スネークがマトリックスばりの動きをする(ミサイルを踏み台にしたりする)などPS版から考えられない演出が多かったため批判された。
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ちなみに、北村龍平氏は後に『ゴジラ FINALWARS』の監督を担当。これがきっかけか『MGS3』の無線通信にてゴジラがネタにされた。
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音声が英語なのも多くのユーザーにバッシングを食らった。スネーク=大塚明夫と考える人は非常に多いことも批判の一因となっている。
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もっとも、移植元の完全版も英語音声+字幕オンリーだったりはする(MGS1インテグラル、MGS2サブスタンス)。そちらに倣ったと見る事も出来る。
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そちらの方も不評であり、『MGS3』の完全版(サブシスタンス)では日本語音声となったが、この移植は『MGS3』より先の発売。
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グレイフォックスの声優、塩沢兼人氏が亡くなっているから仕方ない、ということもあるが、それならそれで代役を使うか音声そのまま使うかして日本語音声にしてほしかったという意見がある。
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どういう訳か日本語字幕がガタガタに表示されていて読みにくい。Wiiで起動すると更に拍車が掛かる。
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BGMがほぼ全て新規となっている。ただ、ムービーなどでPS版同様のBGMが流れなくなったなどの面もある。
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プラットフォームの違いにより仕方が無い点ではあるがGCのコントローラではやりにくいという声が多い。
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操作系統は『MGS2』が基準となっているが、使い勝手が相当悪くなっており、例えば、主観動作には押しにくいZボタンを無線や火気の構えには複数のボタンを押す必要がある。特に構え動作は『MGS2』の「押す力を緩める行為」に慣れているとうっかり撃ち殺してしまうという事が頻繁に発生してしまう。
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GCのコントローラはアナログ対応でない為、Yボタン(押している間は発砲しない)を押しながらAボタン(発砲)を離すことで「発砲せずに銃を下ろす」が成立する。これはハンドガンであるSOCOMやM9の場合であり、アサルトライフルのFA-MASだとYボタンを押しながらAボタンを押すことで「発砲せずに銃を構える」が成立する。
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『MGS2』では□ボタンのみで「構え」、「発砲(素早くボタンを離す、武器によってはボタンを強く押しこむ)」、「構え解除(ゆっくりボタンを離す)」 ができる。
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PS版で好評だったVRトレーニングはごっそり削除。その代わりボスサバイバルとデモシアターが収録されているが、根本的な問題解決には及ばず。
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デモシアターに関しては最初から連続再生となっており、個別でシーンを見ることはできない。
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ユーザーから好評だった小ネタの一部が削除されている。
評価点
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グラフィックは『MGS2』基準なので、原作とは比べ物にならないほど美麗。
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スペックの関係でPS版では表情や瞳など細かい部分が再現出来なかったが、本作では細部までハッキリと読み取れる。美麗なグラフィックで若き頃のスネークやFOXHOUNDの面々が見られるのはファンには嬉しい所。
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スニーキングスーツやメリルなどのグラフィックや一部の音声は『MGS2 サブスタンス』のものを使用している。
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標準難易度でのプレイに限れば、PS版よりは難易度が下がっているため、クリア自体はしやすい。
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『MGS2』を基準としたシステムにより、主観打ちやエルードなど操作が豊富になった。
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麻酔銃が導入されているので、原作では不可能だったノーキルプレイが可能になっている(PS版は一部敵兵を殺さざるをえない場所があった)。
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ボスも麻酔銃で倒せるが、残念ながらムービー等は変化しないので死亡する人物はやはり死亡する。
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新規BGMの出来は悪くはない。
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武器庫(B2)でアラート状態になった際はMGSのメインテーマをアレンジした曲が流れる。
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ステージ自体は同じだが、追加された部分もあるにはある。
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例を挙げるなら、ゲーム後半での起動キーの解除の場面。ショートカットが追加されており、これによりプレイ時間の短縮が出来るようになった。
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ムービー中のアクションはPS版とはほとんど違い、上記のように違和感はあるが、出来自体は悪くなくかっこよくできている。
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グレイ・フォックスに関しては『MGS4』の雷電ばりの動きをする。
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ゲームキューブでの発売に伴い、任天堂ネタが多数収録された。
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ゲーム内にマリオとヨッシー(の人形)が登場し、銃で撃つとファンにはたまらない音声が鳴り響く。
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サイコ・マンティスとの対面時、原作と同様メモリーカード内データによってメッセージが変わる。
総評
早い話、グラフィックやシステムをMGS2基準のものにし、ほとんどはPS版を使い回しただけの手抜き移植であり、リメイクに失敗した「リメイク」という感じである。それらだけならまだしも、VRトレーニングの削除・処理落ちやフリーズ等、ゲームそのものも高い完成度ではない。
ムービーなども経験者からすれば違和感たっぷり出来となっており、本作のスネークを「偽物だ」と評す人もいる。だが、評価できるところも少なからずあり、作り直したグラフィックや追加ムービーによる本編は原作より印象がだいぶ違うので『MGS1』をPS版とは違う感覚で遊びたい方などはやってみる価値はある。なお、デジタルコミックであるメタルギアソリッド バンドデシネ(METAL GEAR SOLID BANDE DESSINE)は、本作が元になっている。
現在は生産を終了、またWiiへの移植版やDL版など一切行なっておらず、プレミア価格が付いている。