【でぃーでぃーくるー】
ジャンル | ベルトスクロールアクション |
対応機種 | アーケード |
販売・開発元 | セガ・エンタープライゼス |
稼働開始日 | 1991年 |
分類 | ゲームバランスが不安定 |
ポイント | 作業ゲー |
遊園地で爆弾テロを実行したギャング軍団に、警官のF.F、中国拳法使いのガン・ホー、『ストリートファイターII』のガイルに酷似しているキング、ボクサーのバスターが立ち向かう、という設定のベルトスクロールアクションゲーム。全7面。
8方向レバー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。
方向レバーを左右どちらかに2度入れするとダッシュとなり、ダッシュ中に2ボタンを同時押しするとダッシュ攻撃となる。ダウンしている敵に重なって攻撃ボタンを押すと敵を持ち上げる事が出来、もう1度攻撃ボタンを押すと投げる事が出来る。
本作はいわゆる「ファイナルファイトの亜流」である。が、本作をファイナルファイトと同じ感覚で遊ぶとエライ目に遭う事請け合いである。以下の仕様のせいでゲームの難易度は理不尽に高い。
ザコ敵はデブ、ムチ男、ナイフ男、拳法家、軍人風の男の5種類のみ。これらの色違いが毎ステージごとに大量に登場する。非常に単調である。道中のBGMは奇数面で流れるものと、偶数面で流れるもの、最終面で流れるものの3種類のみ。クオリティは高いものの妙にミクスチャーテイストで、ゲームに合っているとは言い難い。
本作はドラム缶、樽といった「アイテムボックス」は存在しない。体力回復アイテムは特定の敵を倒した場合にのみ出るが、縁どりが施された「LIFE」という文字。武器アイテムも使い捨てのナイフと手榴弾のみであり、かなり味気ない印象を受ける。
ダッシュ攻撃で「アチョー」と無駄に甲高い声を上げながら肘打ちを繰り出すガン・ホーなど、妙に濃いキャラは印象に残るが、ゲームとしての爽快感がまるで無い作品。出回り、インカムとも振るわなかったので早々にゲームセンターから消えていった。
「電脳戦機バーチャロン」シリーズのプロデューサーとして名を知られるようになった亙重郎氏は「セガ入社後の初仕事がこれだった」と後に本人の口から語られている(*1)。