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School Days - (2015/08/28 (金) 10:28:30) の編集履歴(バックアップ)
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School Days
【すくーるでいず】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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Windows 98SE/Me/XP/Vista
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発売・開発元
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Overflow
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発売日
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2005年4月28日
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定価
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9975円
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レーティング
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ソフ倫:
18歳未満禁止
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分類
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改善
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賛否両論
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ポイント
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大小様々なバグ(後にパッチなどで改善) 没ルートの数々 他に類を見ないレベルの修羅場 シナリオは人を選ぶが高評価 ストーリーのぶっ壊れっぷりでは、ある意味エロゲー界のトライエース
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移植版
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ガンホー・ワークスよりプレイステーション2に移植→こちらを参照 2007年9月28日にアイチェリーよりDVDプレイヤーズゲーム版が発売。5,985円 2010年6月30日にPalaceよりUMDプレイヤーズゲーム版が発売。6,090円 2010年10月8日にリメイク版が発売。通常版9,975円、交換アップグレード版5,980円
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Daysシリーズリンク
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WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
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本作は、様々な意味で特殊なゲーム(18歳以上の諸氏は自分の目で確かめて欲しい)を発売し続けていたブランド『Overflow』の8作目の作品に当たる。
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アダルトゲームとしては非常に珍しいフルアニメーションであるという事が、発売前から注目されていた。
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30分アニメに換算すると70話分以上の大ボリュームであり、このアニメーションと共にストーリーが進行していく。
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名実ともにOverflowの出世作であり、現在に至るまで製作陣とユーザーに良くも悪くも影響を与え続けている(特に後者である悪いが“最悪”と表記される程)。
作品のポイント
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ゲーム内容としては、アニメを見ながら所々で現れる選択肢を選んでいくと言うもの。基本的には2択だが、無言という選択も可能である。
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だが回答時間は僅か5秒であり、気を抜いていると見逃してしまう(=無言)事が多々ある。だが、逆にこれがリアルで良いとするファンもいる。
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なお、アドベンチャーにありがちな『ゲームオーバーエンド』が存在しない。どのような選択をしようと(全ての選択肢で無言だろうと)、最終話である6話、そして何らかのEDに辿り着く。
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この作品が有名になった主な理由として、シナリオが非常に強烈である。例えるならば、昼ドラの舞台を学校に移してゲーム化したと言うべきか。
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そのいかにもほのぼのとしたようなタイトルや、雑誌での紹介記事を大きく裏切る内容は、当時2ちゃんねるの本スレが阿鼻叫喚の渦となり、後述するパッチ問題もあり話題となった。
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ただしバッドエンドで惨劇が起こる事は、発売前に既に広報されていた。もっとも、一種の『伝説』となると予想できていた人は殆どいなかったが。
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ゲーム序盤は割と王道のほのぼのとした展開なのだが、ストーリーが進んでいくにつれて、ヒロインたちが主人公をめぐってエゴをぶつけ合うようになり、凄まじいまでの修羅場となる。
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とにかくキャラの感情が生々しい。殆どのキャラが黒髪、あるいは茶髪という「現実にいそうな」キャラデザである事と、フルアニメーションである事が合わさって、現実の修羅場を見せられているような気分になる事は間違いない。
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そして主人公の選択次第では修羅場の果てに、殺傷沙汰のバッドエンドを迎えてしまう事もある。当然フルアニメーションであり、動く絵で見せ付けられるキャラの末路はあまりにも強烈。
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パッケージや公式サイトの絵を見る限りでは、王道の恋愛ゲームにしか見えない。体験版に収録されている部分を見ても、王道の展開と言っていい。それにも関わらず、激しい修羅場を繰り広げると言う極端な二面性のストーリーがユーザーの注目を集めた。
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故に、「パッケージ詐欺」の代表格として語られる事がある。もちろん、この場合の詐欺はいい意味だが。
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登場キャラはいずれも一癖も二癖もあり、所謂テンプレキャラは存在しないと言っていい。
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ある時を境目に豹変するヒロインなど、良くも悪くもユーザーの心に深く刻まれるキャラが多い。
問題点
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とにかくバグが多い。発売直後はマトモなプレイすら困難であり、計11度も修正パッチが出される事となった。
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パッチの容量も当時としては大きく、多くのユーザーが公式サイトに殺到した結果、公式サイトへのアクセスが困難になった時期もあった。
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2005年7月21日に配布されたVer1.11のパッチによりバグはほぼ解決し、後にバグ修正済みのリニューアルパッケージ版が発売された事もあり、バグが原因の騒動は一応終息した。
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基本的にPCアダルト業界では、数度のパッチによる修正などは特に珍しい事ではない。が、本作(というか、このメーカーの作品全般)のパッチの多さ・容量のでかさはその中でも異常といっていいほどである。
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肝心のアニメーションの質が悪い。
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とは言っても当時のOverflowにはアニメーションのノウハウが蓄積されていなかったため、仕方が無いとも言える。
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今見ると質が劣るように見えるが、当時のユーザーには十分に衝撃的だった。また、フルアニメーションのアダルトゲーム自体が、今でも希少であることも留意したい。
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つまり、この作品にはオンリーワンの強みがあるという事である。
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複数のルートが削除されており、整合性の面で問題が起きている。
特に問題となっている部分として、『片方のヒロインにばかり好感度を集中させていたら、主人公が突然もう片方のヒロインの方に靡いてしまう』という場面がある。
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これはルート削除によって、本来のルートが消滅したがための仕様なのだが、主人公に突然振られる形となるヒロインのファンからは批判されることとなった。
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余談だが、この展開に対してファンが付けたあだ名は『ポルナレフ』である。元ネタは言うまでもないだろう。
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要するに『俺は言葉(ルートが削除されたヒロイン)を攻略してたと思ったら誠(主人公)がいきなり「俺には世界(もう一人のメインヒロイン)しかいない」と言った。な、何が起きたか分からねぇが(ry』という事。これは誇張でもなんでもなく、全て実際に起こる出来事である。
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これ以外にもあからさまな使い回しなど、ルート削除を匂わせる場面が複数ある。
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資金と製作期間の関係で、止むを得ずいくつかのルートを没にしたとされているが、これにより後述するような問題も引き起こされている。
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ヒロインの扱いに明らかな差がある。本作のメインヒロインは『西園寺 世界』と『桂 言葉』の2人だが、(偶然の部分もあるだろうが)明らかに言葉が冷遇されている。
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世界はアダルト描写のあるシーンの多くにおいて、キャラクターデザイン兼総作画監督のごとうじゅんじ氏の修正を受けているためクオリティが中々高い。だが、対する言葉はアダルト描写のあるシーンで修正されているのは1シーンのみである。
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さらに修正されたシーンは、事実上本作唯一の(自主規制)シーンである。そのため、「見たくないけど実用性はピカイチ」と言う、何とも言えない状況になっている。
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前述の『ポルナレフ』問題があるために、主人公の『伊藤 誠』が言葉に対して常に一途であり続けるルートが存在しない。どうやっても一度は世界に靡いてしまう。
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しかも、後に削除されたルートの多くは言葉のハッピーエンドであること、対して世界はバッドエンドが削除されたことなどが明らかとなり、当然のことながら言葉ファンからは批判された。
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エンディング数では世界よりも多いのだが、その約半数が使いまわしの内容である。ここも前述のルート落ちが影響していると言われている。
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しかし使い回しとはいえ、そのエンディングの内容自体の評価、そしてキャラの人気が非常に高いのが救いだろうか。
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それとは別に、アダルトシーンがカットされているなど明らかに尺の短いエンディングが存在する。そのうちの1つは、準公式同人誌によって補完された。
癖のあるキャラクターたち
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主人公の『伊藤誠(いとうまこと)』は
ゲーム史上でもトップクラスのダメ主人公
として認知されている。
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一応弁護すると、普段の誠は好青年であり、愛情深さや正義感はちゃんと持ち合わせている。とあるエンディングでは妹思いの兄である一面が描かれ、またとあるエンディングでは弱いもの虐めを許さないとする一面が描かれており、特に後者は本作において最も評価の高いエンディングと言っても過言ではない。そのため、彼を擁護するプレイヤーも少なからずいる。
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実際同社作品の男性主人公の範疇で見れば彼はかなりまともな部類の人間ではある。
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ただし女性関係の問題になると途端に駄目人間になり、異常に旺盛な性欲と優柔不断っぷりが、修羅場を一気に加速させる原因の1つとなる。さすがにこの状態の誠は擁護しようがない。
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そして度重なる横行に対し、彼自身に天誅が下される結末もある(ただし、この結末は「誠に全て非がある」とは一概には言い切れない)。
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『Cross Days』では男性である『足利 勇気』まで毒牙にかけてしまう。男だって構わないで食っちまう人間なんだぜ。
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ルート落ちの影響もあるが、選択肢通りの行動をしてくれない事がある。いくら言葉寄りの選択をしても必ず一度は世界に走る。『ポルナレフ』も同様である。
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これらの要素が集まった結果、ユーザーからは『誠氏(死)ね』と罵倒されており、本作を端的に表す合言葉の一種となっている。ただし上記の通り、誠にも評価点があることから彼を擁護するファンも少なからずいるため、過剰な叩きは禁物である。
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一方で、ダブルヒロインの片割れである『西園寺世界(さいおんじせかい)』も多くのユーザーから憎悪されている。
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理由としては、後に本作の続編として作られた「Summer Days」での言動が原因であり、それを踏まえて本作での彼女の言動を見ると、実際は誠以上に本作の惨劇の元凶であるという事実が判明したため。本作の時点でそれに気付いていたプレイヤーもいる。
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そもそも「School Days」本編で実は両思いだった誠と言葉を仲介し、恋人同士にしたのは世界本人である。にも関わらず、仲介した立場でありながら誠に手を出すのも元凶の一つである。
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この後世界は「言葉との恋愛を楽しむための練習」等の理由を付けて誠に迫り、知人を利用することで言葉を間接的に(時に直接)虐めていく。そしていつしか、自分が誠の彼女であるかのような立場を確立させようとする。つまり世界は、自分から仕立てたカップルを別れさせ、女を絶望のどん底に叩き落としつつ男を寝取っているのである。まさに悪女。
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それ以前に、世界は親友である清浦刹那が誠に恋心を抱いているのを知り、そのために誠に近づいて好みなどを調べて刹那の恋を応援する…というはずだったのがミイラ取りがミイラになり、自分が誠を好きになったためそれを握り潰したのである。そもそも物語序盤で席替えで世界は誠の隣の席になっているが、それも元は刹那が誠の隣の席になるはずだったのを無理矢理頼んで席替えのクジを交換したのである。
つまり世界は、親友の恋を応援するどころかそれを踏みにじったのである。一方、その裏切られたはずの刹那はその気持ちを抑え、誠を諦めて世界を応援するという、健気を通り越しているため、同情の声も大きく人気は高い。
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世界を分かり易く言うなら「普段は明るく友達も多いが、思い通りにいかないとすぐヒスを起こしてキレる自分勝手で傲慢で我侭な女」であろうか。これはアニメ版、漫画版、Summer Daysでさらに強調され、ゲーム未プレイの人からも嫌われる羽目になった。
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誠擁護派には特に彼女のアンチが多く、メーカー主催の不人気投票では誠と共にぶっちぎりでワンツーフィニッシュを決めた(二人の票数を合わせると、なんと全体の6割近くを占めている)。そのため、『世界氏ね』という罵倒も度々見られる。
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しかし、実は体験版の時点では後述する言葉よりも人気が高かったりする。本編で評価を地に落とすとは何とも皮肉である。
ただし人気投票では3位であり、決して人気が無いわけではない(とは言っても得票率は僅か10%なのだが…)。
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上記2名はあまりにも不人気だが、世界と対になるヒロインの『桂言葉(かつらことのは)』は本作において最も人気が高く“言葉様”と呼ばれるほどである。
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所謂『黒髪お嬢様』タイプのヒロインであり、普通に話を進めていく限りでは、料理が下手なのと男性恐怖症の気がある事以外は、温厚で心優しい少女であり普通である。
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しかしおとなしい性格と優れた容姿が災いし、劇中ではよくいじめに遭うのだが、その理由が陰湿かつ理不尽である。
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世界とその取り巻きの裏切りといじめのほか、ルートによっては誠にまで裏切られ、時には(自主規制)の被害にも遭う。
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そして、バッドエンドになると豹変し、これまでのイメージを一気にひっくり返してしまう。
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それでも誠への盲目的な愛が揺るがない事などから、今日では代表的な『ヤンデレ』キャラとされている。
ただしPS2版の項目にもあるように、製作スタッフ及びファンはこの評価をあまり良く思っていない。言葉の暴走とも言える豹変ぶりは、先述の陰湿且つ理不尽ないじめや、世界や誠の裏切りの果ての精神崩壊であり、ヤンデレの定義には当てはまらないため。
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外見的要素と誠への一途な愛、本編での薄幸ぶり、そしてバッドエンドでの豹変などといった要素が集まった結果、人気投票では約半数の票を集めてぶっちぎりの一位である。
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しかし、その豹変があまりにも凄まじいため、彼女を苦手とするユーザーも少なからずいる。
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また、ある意味誠や世界以上に嫌われているのが、誠の親友である『澤永 泰介』。レイパーという蔑称までつけられている。
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原因は「蔑称から察しろ」としか言えない。その行為に対する反省も自覚も無く、アニメ版では自分から動く形で再現された事もあり、プレイヤーからは徹底的に嫌われている。誠への擁護意見は少なからずあるし、世界にも決して少なくない人数のファンが存在する。しかし泰介のファンはいない(厳密には『レイパー澤永』名義での投票は2票あったが、それのみである)。
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なお、前述の不人気投票では誠、世界には及ばないものの、見事(?)に3位に輝いた。
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後々の作品でも懲りずに登場する上に、どの媒体でも死亡するルートがない、同じ事を繰り返すといった事から、ユーザーの怒りに拍車をかけている。逆に、「(自主規制)エロをもっと増やせよ」なんて声もあるが。
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『Cross Days』では誠同様『足利 勇気』を(自主規制)してしまうのであった。男だって構わないで(ry
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この他にも、友のためなら他人の意志など関係なく行動し、結果的に言葉を自我崩壊に追い込む『清浦 刹那』、他人に性犯罪をそそのかす『加藤 乙女』、言葉が中学の頃から気に入らないというだけで、「世界のため」という名目を理由に運動部のコネを利用して徹底的に虐める『甘露寺 七海』など、目につくキャラクターとその言動は列挙するときりがない。
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先に述べた「テンプレキャラはいない」「言葉がいじめられる理由が理不尽」と言うのも、ここに起因する。
総評
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とにかくあらゆる意味で強烈な作品。パッと見では無害な絵柄に惹かれて、情報を調べずに買ったはいいが、予想外の修羅場に打ちのめされたプレイヤーも多い。
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しかし、修羅場とバッドエンドに(もちろんそれ以外の要素にも)魅入られたファンが多いのもまた事実であり、2005年上半期のアダルトゲーム売り上げ2位、年間7位を記録している。
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修羅場やバッドエンドといった強烈な部分にばかり目が行きがちだが、ストーリー自体の評価も中々高い。むしろストーリーが良いからこそ、強烈なシーンがより活きるとも言える。
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使用楽曲の評価が非常に高く、これもこの作品を評価する上でのポイントの1つと言える。
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一部の曲は前述のアニメ版にも用いられ、用いられたシチュエーションも相まって、視聴者に大きな印象を植え付けた。特にバッドエンドの「悲しみの向こうへ」という歌はファンの耳に大きく残られており、アニメ版の最終回でも使われたほどである。
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あまりにもバッドエンドが有名になりすぎたため、本作はバッドエンドばかりであると思われているが実はそうではない。約20のエンディングの内、バッドエンドはわずか3種類のみである。
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しかし、その3種類全てがショッキングな内容であり、多くのハッピーエンドよりも有名になってしまった。また、明らかにバッドエンドの方が力が入っている、という意見さえある。
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尤も「誠が男娼となっていろんな女と金で寝る」等がハッピーエンドか?と言うと疑問が残るが。
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本作の人気を受け、2006年には外伝作品として『Summer Days』を、2010年には『Cross Days』を発売しているが、これらもまたあらゆる意味で話題となった……と言うよりも、「なってしまった」と言うべきだろうか。詳細については当該項目を参照してもらいたい。
余談
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テレビアニメが2007年7月から9月にかけてUHF局を中心に放送された。全12話で、スタッフにはPC版関係者も多く携わっている。
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アニメ版最終回が諸般の事情で放送中止になった際の海外のファンの名言「Nice boat.」は、放映数日足らずでイコールアニメ版スクイズという認識になった。