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G.Gシリーズ ドリフトサーキット - (2013/08/11 (日) 09:22:57) の編集履歴(バックアップ)


このページはニンテンドーDS(DSiウェア)ソフト『G.Gシリーズ ドリフトサーキット』と、その続編の紹介をしています。



G.Gシリーズ ドリフトサーキット

【じーじーしりーず どりふとさーきっと】

ジャンル ドリフトレース
対応機種 ニンテンドーDS
(ニンテンドーDSiウェア)
発売元 ジェンタープライズ
開発元 朱雀
配信開始日 2009年11月18日
価格 200DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ポイント ゴーカート風ドリフトレースゲーム
サーキットの名を騙った体当たり妨害レース
備考 G.Gシリーズコレクション+』の1タイトルとしても収録
G.Gシリーズ

概要

『G.Gシリーズ』の一角である、縦視線による陸上レースゲームにあたる。
赤い車をを操作し、ライバルの車達を抜かしながらも様々な周回コースにチャレンジしていく設定。
オートセーブ方式。

主なルール

  • 難易度選択について。
    • ゲームを始めると三段階の難易度(グランプリ)が選択できる。
      • 各難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」が用意されている。各難易度共にゲーム初期時から選択可能。
      • 各難易度共に全9ステージ(3コース × 3ステージ)構成。『G.Gシリーズコレクション+』版においては、クリアしたコース内でプレイした範囲のステージセレクトが可能となる。
      • 難易度EASYは「A・B・C」、同NORMALは「D・E・F」、同HARDは「G・H・I」という専属コースが舞台となる。アルファベットが進む度に、コースの構造が複雑化する傾向が強い。
  • ゲームの流れ・ゲームオーバー条件について。
    • 赤い車(以下:自車)を操作し、各ステージに定められた条件を満たした上で、コース内のゴール地点を3周通過すればステージ終了となる。
      • 各ステージのコースには自車以外にも、「緑・黄・青・白」4体の敵車が走っており、これらを抜かしつつもコースを完走しなければならない。
        各敵車には明確な実力差があり、必ず「白 ⇒ 青 ⇒ 黄 ⇒ 緑」の順で速く走行してくる。よって、事実上は白敵車を抜かせば1位走行をキープできる。
    • 自車がコースの外壁に触れると"ひるみ"(失速)のペナルティ。なお、本作においては、コースの脱線やショートカットといった走行は行えない。
      自車が敵車に接触してしまうと同じく"ひるみ"ペナルティだが、敵車を自車後ろからブロックさせる形で接触させると、逆に敵車を少しだけ失速させる事ができる。
      • 各ステージには「○位以内にゴールせよ」というクリア条件が指名され、ステージ終了後にてその条件を満たしていればクリア。
        逆に条件が達していなければゲームオーバーとなってしまう。ゲームオーバー後は該当ステージ最初からの無制限コンティニューが可能。
    • 各難易度におけるコース・及びクリア条件は以下の通り。
ステージ EASYコース NORMALコース HARDコース クリア条件
Stage 1 コース A コース D コース G 3位以内でゴール
Stage 2 コース B コース E コース H
Stage 3 コース C コース F コース I
Stage 4 コース A コース D コース G 2位以内でゴール
Stage 5 コース B コース E コース H
Stage 6 コース C コース F コース I
Stage 7 コース A コース D コース G 1位でゴール
Stage 8 コース B コース E コース H
Stage 9 コース C コース F コース I
  • 操作系統。
    • 自車の操作は以下の通り。
      • 十字キー左でハンドルの半時計周り操作。キー左を2回連続で押すと半時計周りへのドリフト。
      • 十字キー右でハンドルの時計周り操作。キー右を2回連続で押すと時計周りへのドリフト。
      • Bボタン押しっぱなしでアクセル。Yボタンでブレーキ。
  • ドリフトについて。
    • 本作において、ドリフトは攻略上必要不可欠な操作となる。
      • 通常のハンドル操作は非常にゆるやかに曲がる。しかし、本作の各コースは大量の急カーブが配置されており、通常ハンドルだけでは外壁にぶつかる事なく曲がりきるのは不可能である。
      • 急カーブの数々を曲がりきる為には、急激なコーナリング効果を持つドリフトを使っていくしかない。しかし、ドリフト中は遠心力による大きな隙を伴うので、使い方を誤ると失速の危険性を伴う。
      • よって、無駄のないドリフトを適所に使っていく操作が重要な課題となる。ゲームタイトルの冠は伊達じゃなく、ドリフトを極めし者が攻略を制するといっても過言ではないだろう。
  • ステータス表示について。
    • DS下画面右側には常に下記ステータス表示がされており、色々なプレイの目安となる。
      • 「現ステージ数」…今プレイ中のステージ数が表示される。
      • 「車の順位」…今現在の自車の順位が表示される。
      • 「経過時間」…各ステージにおける経過時間が周回単位で表示される。
      • 「車の進行状況」…各車の走行距離差を折れ線グラフ風に表示される。
      • 「現プレイの走行時間」…各ステージにおけるベストタイム・及び総ステージトータルの走行時間が表示される。この表示はDS上画面に示されている。

批評点

  • どことなくドリフトゴーカートレースのノリ。
    • サーキットと名乗っている割には、F1や首都高バトル並のスピード感は薄く、終始とろとろ運転でのプレイとなる。
      • どちらかといえば「遊園地などで設置されているゴーカートをそのままゲーム化」したかの様なレースゲームというべきだろうか。
    • ドリフトサーキット」と名乗っているだけあってか、本作はドリフトをこなしてナンボのゲーム性である。
      • こういう作風であるが故に、スピード重視のレースゲームを好むプレイヤーにとってはあまり魅力のある内容ではなく、ドリフト好きにはたまらない存在といえるかもしれない。
  • 陰険な通行妨害レースゲーム。
    • 一般的なサーキットといえば「誰よりも速くゴールへとたどり着く」という目的で走行するものだと思われるが、本作においてはその常識は通用しない。
      • というのも、敵車が一体となって自車を通行妨害しながら近寄ってくる為、とにかくこいつらの妨害をかわしていかないと順調なゴールは望めないのである。
      • 「敵同士のコンビネーションプレイでこちらの走行を妨害」「コーナーインで走ろうなら近づいて妨害」と、敵車達はこちらの通行妨害を前提とした動きで走っているといってもいい程。
      • もはやサーキットじゃなくて、これはクラッシュレースなのではないのか?」「こんなサーキットじゃ死者続出だろ…」という突っ込みはしてはならないのだろう、多分。
  • 陰険な出来レース疑惑。
    • 上記の通行妨害の件以外にも、本作の陰険要素として挙げられるもう一つの要素が「敵車の能力補正」である。
      • 難易度EASY・NORMALクラスならば敵車が手加減している節もあるが、難易度HARDの敵車の動きが明らかに他難易度と比べて速くなっている。
      • 「難易度が高いのだからその位の補正は当然なのでは?」と思われるかもしれないが、通行妨害前提の敵車に補正をかけられたら、プレイヤーとしてはたまったものじゃない…。
      • 実際、難易度HARDのステージ7からの敵車は「緑・黄・青車が自車を通行妨害している間に、白車が一人VIP状態で先行している」状態の有様。
        しかも、クリア条件が「1位でゴール」なので、そのVIP待遇の白車を抜かさないとゲームオーバー確定という理不尽さ。
      • なお、『G.Gシリーズコレクション+』のステージセレクト機能でコースG・H・Iをプレイすると、敵車の速さがごく普通に収まっている。これから察するに、凶悪な補正のかかり方が実感できる。
  • サーキットらしさが表現されたグラフィック・BGM周り。
    • ゲームとしてはともかく、外観上ではサーキットっぽいグラフィックの書き込みがされている。
      • どのステージも周回3周で1分かかるか否かの短いコース構造である故に、「これはサーキット風デザインのゴーカートだよ…」という気持ちにさせられるのがアレだが…。
    • BGMに関してはF1チックでかっこいい楽曲揃いである。
      • ちゃんと難易度別に専属の楽曲が用意されており、各難易度を新鮮な気持ちでプレイできる。でもコース構造はゴーカート…。
    • 『G.Gシリーズコレクション+』版における本作は、レースクイーンコスプレのナビゲートキャラが表示される。
      • 赤を強調したカラーファッション・及び胸元とへそ見せスタイルによる健全なエロス具合を醸し出している。セクシーながらナビたんはやっぱり可愛い。

総評

とりあえずは「敵車の陰険な通行妨害を避けるドリフトレースゲーム」と割り切ってプレイするべき作品だと思われる。
短時間でコース内を走り回る様は独特の箱庭感を持っているのではないだろうか。少なくとも一般的なサーキット感覚のプレイは保障しかねるが…。


G.Gシリーズ ドリフトサーキット2

【じ-じーしりーず どりふとさーきっと2】

ジャンル ドリフトレース
対応機種 ニンテンドーDS
(ニンテンドーDSiウェア)
発売元 ジェンタープライズ
開発元 朱雀
配信開始日 2010年10月13日
価格 200DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ポイント ターボ機能が追加されたドリフトレースゲーム
基本的なプレイ感覚は前作同様
G.Gシリーズ

概要

『ドリフトサーキット』の続編にあたる作品。本作はDSiウェア専用のタイトルであり、『G.Gシリーズコレクション+』の収録タイトルには含まれていない。
本作は今現在、『G.Gシリーズ』最後のリリース作品である。シリーズの総開発元である朱雀が既に倒産している為、今後におけるシリーズ最新作の登場はほぼ絶望的だと思われる。
基本ルールはそのままに、本作ならではの新要素が加えられている。
オートセーブ方式。

主なルール

  • 基本ルールは前作とほぼ同じなので割愛する。ここでは本作ならではの新要素を中心とした表記を行う。
  • モード・グランプリ・難易度選択について*1
    • 難易度選択前に「GRAND PRIX」と「TIME ATTACK」の各モードが選択できる。
    • GRAND PRIXは前作のメインモード的位置付けに該当する。
      • そこからさらに「LOCAL GP」「NATIONAL GP」「WORLD GP」の各グランプリが選択できる。グランプリによって前述順番から「A・B・C」「D・E・F」「G・H・I」の専属コースが舞台となる。
      • さらにそこから「BEGINNER」「NORMAL」「EXPERT」の難易度選択もできる。すなわち、「グランプリ3種類 × 難易度3種類」と9通りのプレイスタイルが行える。
      • ゲーム初期時ではLOCAL GPのBEGINNERしか選択できないが、特定条件を満たすと他のグランプリ・及び難易度の選択も可能となる。
      • 各グランプリが一括で「全3ステージ構成・勝利条件が1位でゴール」となった。よって、前作よりも各グランプリのプレイ時間が短縮され、クリアへのハードルが少し上がっている。
    • TIME ATTACKに関しては、GRAND PRIXでプレイしたコースを単体でプレイできるモード。
      • 前作(『G.Gシリーズコレクション+』)のステージセレクト機能とは違い、このモードでは一切の敵車が登場せず自車のみで走行を行う形となる。
    • GRAND PRIXにおけるコース内容は以下の通り。
ステージ LOCAL GP NATIONAL GP WORLD GP
Stage 1 コース A コース D コース G
Stage 2 コース B コース E コース H
Stage 3 コース C コース F コース I

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  • 自車選択について。
    • 各モードの項目選択をすべて終えると、2体の自車選択も行える。
      • 「RED BLAZING'S(赤い車)」は前作基準の性能。「BLUE LIGHTNING'S(青い車)は、赤車よりもハンドル・ドリフト性能では劣るが、最高加速が一回り高い性能となる。
      • 各自車はすべてのモード・グランプリ・難易度・コース別で、個別にベストタイムが記録される。よって、すべての記録を残したければ、各自車で一通りのグランプリなどをプレイしなければならない。
  • ターボ機能について。
    • 本作ならではの要素として、「ターボ機能」が使用できる。
      • 各ステージプレイ中にYボタンを押すと、各ステージの2~3周回限定で1回だけのターボが発動できる。発動中は一定時間、劇的な加速化・及び敵車・外壁にぶつかっても"ひるみにくくなる"効果。
      • ターボは自車だけではなく、敵車も同じ条件で使用してくる。よって、後先考えずにターボを使用してしまうと、いざという時に逆転される恐れが高まる。
  • 敵車の種類について。
    • GRAND PRIXで選択した難易度により、敵車の顔触れが変わってくる。
      • BEGINNERは「緑・黄・水色・白」、NORMALは「黄・水色・白・紫」、EXPERTは「水色・白・紫・黒」の各色が敵車を務める。
      • 各敵車には明確な実力差があり、「黒 ⇒ 紫 ⇒ 白 ⇒ 青 ⇒ 黄 ⇒ 緑」の順で速く走行する。よって、高い難易度になる程に強敵車の割合が増してくる。
      • 本作の自車であるBLUE LIGHTNING'Sが青い車である関係上、前作でいうところの青敵車の変わりに水色敵車が代理として出演している。
  • その他の変更点について。
    • グラフィックデザインが一新され、車などの表示比率が前作よりも若干大きくなっている。
    • BGMに関しては大方前作からの流用だが、各ステージの周回3周目に突入するとBGMもテンポが上がる演出が加えられている。
    • ステータス表示における"車の進行状況"が、「プチコースによる表示」に変更されている。
    • 前作には登場しなかった2人のレースクイーン*2が各自車のイメージキャラクターを務める。
      • GRAND PRIXの各グランプリをオールクリアすると、彼女達と所属チームが一合したご褒美イラストが表示される*3

批評点

  • グラフィックデザインの変化・新たな自車の追加。
    • グラフィック周りの書き込みが前作以上に繊細化し、よりサーキットらしい外観となっている。
      • とはいえ、元がゴーカートみたいなコース構造なので、いくら外観が進化してもあんまり豪華になった気がしないのが微妙どころ。例えるならば、大型バイク外観の原付みたいで…。
  • ターボ機能追加による一発逆転の可能性。
    • 敵車に先を越されている状態でも、ターボの使い方一つで追い抜き逆転が期待できる。
      • しかし、敵車もターボを使用してくるので、先出しターボはかなり危険となる。よって、結果としては後出しターボが確実な勝利への道のりとなりやすい。
  • クリア条件の高騰化・敵の車種増加による難易度上昇。
    • GRAND PRIXにおけるどのステージも、必ず1位でゴールしなければならなくなったので、あまりにも戦況が不利な場合はどうあがいてもゲームオーバーは避けられない。
    • また、新敵車である紫・黒車が卑怯クラスの速さで攻めてくる為、各グランプリの難易度NORMAL・EXPERTをオールクリアするのは苦戦を極める(特にEXPERTは超シビア)。
      • もうこのクラスの敵車相手では「敵車・外壁接触はご法度」「的確操作で無駄なくターボを使う」位の繊細な操作をしないと、ゲーム開始時からゲームオーバー確定となってしまう程。
  • 一人走行のTIME ATTACK。
    • このモードでは、通行妨害上等な敵車が誰一人といないコースで走れる快適さを堪能できる。
      • しかし、短いコース内での一人走行は正直虚しい…。やはり、適度な妨害があった方がゲーム的には楽しい気もする。
  • けしからんレースクイーン。
    • 本作登場の新キャラであるレースクイーンがなかなかエロくてけしからん。
      • 片方は赤カラーファッション、もう片方は青カラーファッションだが、どっちもナイスバディ・胸元ボーンでけしからんエロさだ(もちろん、健全的な意味でだが…)。

総評

自車選択やターボ機能追加なその新要素も追加されているが、基本的な内容は前作とさほど差はない模様。
前作が楽しめたのならば本作も同様の楽しみができるだろうし、そうじゃない人にはあまりお勧めできる作品ではないと思われる。