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【しじゅうはち かっこかり】
ジャンル | 47都道府県ミステリー | 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
発売元 | バンプレスト | |
開発元 |
アルカディア・プロジェクト シャノン |
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発売日 | 2007年11月22日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
判定 | クソゲー | 白枠バグ。 |
ポイント |
2007年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞 「完」で強引に〆る手抜きシナリオまみれ ホラー無関係のショボいミニゲーム 好きに読ませてくれない邪魔なシステム セーブデータに残る致命的なバグ アドベンチャーとして当たり前な機能も未搭載 ゲストシナリオだけは好評 方針大転換を促進したKOTYの革命児 |
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全国47都道府県の"究極の恐怖"がここに集結!!
「47都道府県で語られている実際の都市伝説をモチーフにしたADV」がテーマ。SFC/PS時代の名作である『学校であった怖い話』の後継企画でもある。
ゲーム開始時にオブザーバーに読み上げられるように、「(仮)」までが正式タイトル。
主な通称は『ヨンパチ』。作中でもそう呼称するキャラクターが複数人いるため、半公式の呼称と言える。
ゲームデザイナーの飯島多紀哉氏は、『学怖』『BURAI』『ラストハルマゲドン』などの数々の名作を生み出した飯島健男氏の新PNである。
氏はPANDORA MAXシリーズの失敗により、代表を務める会社「パンドラボックス」と共に自身も活動を休止していた。
それが2005年にゲームの専門学校の講師として再び表舞台に姿を現しており、続いて翌年1月、都市伝説をテーマとした新作ソフトとして『四八(仮)』の公式サイトが公開され、一般から都市伝説の募集を始めた。
当初は謎のシナリオライター「T.I」として名を連ねていたがやがて飯島健男氏と同一人物である事を明かした。
その後、パンドラボックス改め新会社「シャノン」を立ち上げたことにより、本作は氏の復帰作としても注目を集めた。
公式サイト公開から約2年が経過した2007年11月、遂に本作は発売された。
しかし、その実態は想像を絶するクソゲーであった。
本作では日本地図型のメニュー画面から読みたい県のシナリオを選び、ADV形式で読み進めていく。シナリオは自由に選べるわけではなく、右上に表示される「契力」というポイントが必要で、シナリオによって必要数が異なる。契力はシナリオクリアによって獲得できるため、必要数と獲得数から契力切れにならないよう進めていく必要がある。
シナリオによっては選択肢によるルート分岐があり、登場人物の顛末やシナリオの内容が変化する。これによりキャラクターが離脱した場合、そのキャラクターが登場するシナリオは利用できなくなってしまう。離脱したキャラクターはメニュー画面から契力を消費することで復活させることができるが、バッドエンドが続くと契力が切れてしまうので、なるべくグッドエンドに進むことができるよう選択していく必要がある。また、県をまたいで登場するキャラクターも存在し、メニュー画面から「住民移動」させて対応するシナリオを解放させる場合もある。
一部シナリオではミニゲームが含まれ、こちらもシナリオ内容と契力獲得に影響する。
都道府県シナリオとは別に、冒頭からプレイヤー自身の身に起こる「あなたシナリオ」が発生する。都道府県シナリオを一定数進めるごとに物語が進んでいき、最後まで進めることでゲームクリアとなる。
発売前にはイベントが行われ、「ネットで何でも調べられる現代だからこそ、地元を徹底取材しての"土着の話"に拘った」と語られた。またパッケージ裏には「四七都道府県の究極の恐怖が集結!」「実際に取材を敢行!」と謳われている。
しかしその実態は、「地元とは無関係の話」や「都市伝説ですらない、ただの観光案内」だけで片付けられている県ばかりである。
その話も施設の公式サイトや観光パンフレットに載っている程度の内容。
このようなシナリオが1県でもあったら、そもそも県ごとにシナリオを分けた意味が無い。
+ | 補足 |
+ | 内容折りたたみ |
+ | 内容折りたたみ |
+ | 内容折りたたみ |
都道府県別シナリオの他に、プレイヤー自身を主人公とした、全12話からなるシナリオ。
+ | ストーリーネタバレ |
いろんな意味で触れ込みと違う・あからさまに手抜き&コンプ不可能のシナリオ・不親切なシステム・致命的なバグ・盗作疑惑・杜撰なメーカー対応…。
全方位に隙の無いクソッぷりは、まさしく史上最強のクソゲーの名を冠するに相応しいもの。『たけしの挑戦状(1986)』『デスクリムゾン(1996)』に次ぐ10年に一度のクソゲーである。
本作が2作と異なるのは、『たけ挑』のような斬新なアイデアを以て既存のゲームの概念を破壊しようとしたチャレンジ精神、『デス様』のような制作者の作品愛・責任意識・前のめりの情熱といったポジティブな姿勢をいずれも持ち合わせていない点であろう。
今もなお歴戦のクソゲーハンターをして「このゲームを買ってプレイすること自体がホラー」と言わしめる、ひたすら陰湿な部分に満ちた「負」のクソゲーの一つの到達点とも言うべき作品。
後述するようにクソゲーハンターの入門作品としては最適だが、だからといって安易な覚悟で手に取るのは絶対にオススメしない。
+ | 四八(陣) |