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サウザンドアームズ - (2013/08/15 (木) 23:49:36) の編集履歴(バックアップ)


サウザンドアームズ

【さうざんどあーむず】

ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション
発売元 アトラス
開発元 トーセ
発売日 1998年12月17日
定価 6800円(税込)
分類 クソゲー
ポイント 女の子とデートして武器を強くする
デートは単調
つまらない&テンポ悪い戦闘

概要

  • アトラスから発売されたRPG。『サクラ大戦』の広井王子が手がけている。キャラクターデザインは『魔術士オーフェン』で有名な草河遊也。
    • 主人公マイスは、武器を鍛えて精霊の加護を宿す「精霊鍛冶師」の家柄の息子。ある日「帝国」の襲撃で故郷を追われたマイスは、ソディナという少女に命を救われ、帝国を倒す旅に出ることになる。
    • 武器に精霊の加護を付与するにはパートナーとなる女の子の思いの力が必要。そのためにデートを繰り返して女の子と親密になり武器を鍛えていくという、ギャルゲーの要素を含んだシステムが特徴。
    • 勿論ワイルドアームズシリーズ』とはなんの関係も無い。 万が一間違えて買うとガッカリもいいところである。
      • 向こうが武器の総称なのに対して。こちらは「千年に一人のを持つ鍛冶職人」という意味らしい。
    • まったくの余談だが、敵の最終兵器である剣型の巨大戦艦の名前が「 デスクリムゾン 」であり、時々ネタにされることも。

問題点

  • 上記の通り、女の子と仲良くなって武器を強くしていくシステムが特徴だが…
    • 女の子とのデートが単調。「女の子の質問に答える」→「女の子が反応する」のセットを繰り返すだけ。しかも出方が単純なランダムなので、言葉のキャッチボールがそれ以上成り立たない。直前の質問で女の子を怒らせても、すぐにまた笑顔で何の関係もない質問をしてくる(あんまり怒らせると途中で帰るが)。いわば 会話のノック である。
    • 質問の種類も少なく、ストーリー進行やデート場所、よろしく度(好感度)が会話に影響することも無い。特定の女の子のよろしく度をあげても、個別エンドや特殊イベントがあるわけでもない。女の子の質問をすべて見終わったら、あとは武器強化のための作業でしかなく、女の子と仲良くなっていく楽しみが無い。
    • 会話に入る前に女の子を連れて町を歩けるのはデートっぽくてリアルなのだが、やれることはプリクラを撮るくらいで、ドラクエの会話システムのように色んな所に連れ出して反応を楽しむこともできない。会話する場所も選べるが、会話内容にはほぼ反映されないので意味が無い。
    • そしてデートでよろしく度を上げるにしても、マイスのレベルによって上がる「愛の器」というステータスがあり、よろしく度はその値以上には上がらない。レベル上げの代わりにデートをがんばって、強力な武器を手にする!…といった自由度も無い。
  • RPGとしても、あまりにも微妙。
    • FFのような、ゲージがたまったら行動できるリアルタイムバトルなのだが、なぜか戦闘は1対1で仲間は後衛でサポートするのみなので、結局は(後衛がたまにサポートするとき以外は)交代順番のターン制バトルとあまり変わらない。ゲージが溜まるまでの無駄な待ち時間がある分、それ以下の代物である。このため、戦闘のテンポが悪くつまらない。戦闘前の演出も、ロードのためか微妙に長い。
    • バランスは非常にぬるく、前衛は常にマイスのまま適当に攻撃しているだけでよい。ボス戦はマイスの精霊獣を連発するだけで勝てる。そのため後衛のサポートや武器の属性などの有用性が薄く、戦闘システムや武器強化システムの魅力を損なっている。
    • 新しい武器防具を増やすといった概念が無く、固定装備(しかも武器だけで防具は存在しない)をひたすら強化していくだけ。鍛冶師という設定から期待するであろう「様々な武器を取り扱う」とか「オリジナルの武器を作成する」という要素は無い。属性変化や技の付与などのカスタマイズは可能だが、前述のぬるいバランスのせいでやっても意味が無い。
      • 途中ボロボロの武器を聖火台に置き、一定時間以上プレイ時間が経過してから取りに戻ると熟成され「ヴィンテージアイテム」としてそれぞれのキャラの武器になるが、キャラ固有の武器と違い鍛える事ができず、魔法も使えない(このゲームの魔法はそれぞれの武器に鍛冶で宿すことで習得する)ため苦労の割りに役に立たない武器である。
    • フィールド・町・ダンジョンのどれも、だだっ広く無駄に複雑で迷いやすい。そこで上記のテンポの悪い戦闘を何度も繰り返させられるので非常にイライラする。また視点変更で酔いやすい。
    • ヒロインのソディナは2回敵に攫われ、最終決戦においては自分の正体を明かしたため仲間として参戦できないというプレイヤー泣かせの冷遇振り。その代わりレベルだけは異様に良く上がるのだが。
  • OPムービーが手抜き。ポリゴンの草原がひたすら映され、所どころにキャラが立っているだけ。 せっかくの主題歌 (後述)が台無しである。
  • 説明書の最後にファンディスクのお知らせが掲載されていたが、売り上げが伸びなかったためかファンディスクが発売される事はなかった。

評価点

  • キャラクターは敵味方とも個性的で魅力がある。声優陣もなかなか豪華。ストーリーはさして面白くないのだが、キャラクターが良いので見ていてつまらなくはない。
    • デート可能な女キャラもパーティキャラ4人+各土地限定のキャラ5人がおり、正ヒロイン、男勝り、年上のお姉さん、天然、電波と色んなタイプの女の子がいる。 できればラチェット(敵の幹部)とデートしたかった…。
    • 戦闘時も、敵味方共に大きめのドット絵で表情豊かに動くので見ていて楽しい。
    • 随所に挿入されるアニメシーンもけっこう出来がいい。
      • このようにキャラクター描写については、ギャルゲー要素を含むからか、まるでアニメのように力が入れられている。それだけにデートや戦闘がつまらないのが非常に惜しまれる。
  • 主題歌を歌っているのはなんとブレイク前の 浜崎あゆみ。 曲も普通にいい曲である。
    • この曲は浜崎の発表曲の中でも人気のあったほうで、リミックス版が作成されたり、ヨーロッパでもリリースされている。