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ステラデウス - (2015/04/26 (日) 00:05:27) の編集履歴(バックアップ)


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ステラデウス

【すてらでうす】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション2
発売元 アトラス
開発元 パイングロウ
発売日 2004年10月28日
定価 6,800円 (税別)
分類 クソゲー
ポイント 安っぽいグラフィック
安っぽいエフェクト
安っぽいSE
全編に漂う手抜き臭

概要

アトラス(現:インデックス)が2004年にPS2用に送りだしたオール2DのシミュレーションRPG。
この世界には「虚無の海」と呼ばれる、その霧状の実態に包まれた者は例外なく霧散するという脅威があった。
そこで、滅びを静かに受け入れた者は安らかなる終末の果てに神の元に召されるという教義の無気力教「エクウェ教」が神聖フォルナーレ王国中を重来する中、
覇王ディグニスは独自の軍を組織し、「無気力からの解放」として王国を実効支配し、その住民を次々と虐殺し始める。
ディグニスの暴挙に対しエクウェ教徒による反乱軍が立ち上がり、主人公は覇王軍と反乱軍の戦いに巻き込まれるという筋書きである。

アトラスで有名な「悪魔絵師」金子一馬氏の弟子、副島成記氏がイラストを手掛けた初の作品であり、ほとんどの作中キャラクターは同氏の一枚絵による。
副島氏は『デビルサマナー ソウルハッカーズ』や『ペルソナ2』などでサブキャラクターを手掛けているため、アトラス特有の画風がうかがえる。

評価点

  • 上述の絵師による主要キャラクターの一枚絵は質がよく、また他のキャラクターのグラフィックも比較的良好。
  • 音楽は『オウガバトル』等を手掛けた崎元仁氏が参加しており、その点をして音楽も評価されている。
  • ストーリー中のセリフや戦闘中の掛け声などに声優によるボイスが挿入されており、若本規夫や大塚明夫、桃井はるこや速水奨などの有名声優が参加している。
  • RAP(Replaceable Action Position)システムによる戦略性の高さなど捨て置けないシステムもあり、また致命的な問題やバグは皆無。

問題点

  • 上述のように何から何まで安っぽさ・手抜き臭が漂う。その様は2004年のPS2ソフトとは思えないほど。
    • OPムービーからして色々チープ。画面上にノイズが入ったりする。
    • 画面は全て2Dグラフィックやアニメーションで進行する。
    • 雑魚は全て使い回し。どこまでいっても使い回し。その数は7種類しかない。
    • 戦闘中のエフェクトはとにかくしょっぱい。特に非クリティカル時の攻撃は非常に地味。
    • 魔法使用時のエフェクトも非常に安っぽい。しかも数個のエフェクトを組み合わせるものだから時間ばかりかかる。
    • イベントシーンも動きが少なく、見どころに欠ける。
    • マップクリア時のカクカクの「MISSION CLEAR」とその際のBGMは何とも気が抜ける。
  • キャラグラ以外の微妙なグラフィックの多さ。
    • 主人公らも含め、全てのキャラクターは一生グラフィックが変化しない。
      • 男女の違いもない。使い回し感濃厚。
    • 世界地図が表示されるものの、山と海以外のメリハリがなく、目立つような建物などは一切記されない。
    • 内部マップはある程度違いがあるものの、ほとんど使い回しに近い。またそのマップの出来もSLGとしては微妙なもの。
      • 特に「試練の洞窟」はほぼ同じマップを使い回し、敵の出現位置や数で誤魔化している程度にすぎない。
  • あまりにもシミュレーションゲームとして尖りすぎ、不親切にすぎるしかないシステム。
    • 「街」というメニュー項目で使用できるサービスは「ショップ」「ギルド」「試練の洞窟」のみ。
    • 上述世界地図上のどの地点でも同じサービスが受けられるため、世界地図を採用するメリットがギルドで請け負うクエスト以外存在しない。
    • そのクエストも大半が戦闘か選択肢を選んで終わるかしかなく、隠しキャラを仲間にするクエスト以外はほぼ金稼ぎ以上の役に立たない。
    • 要するにSLGパート以外のほとんどが面白くない。合成は賛否両論あるが、それにしても微妙である。
    • また2周目以降の引き継ぎ要素やギャラリーなどの隠しモードもなく、終わった後はそのままである。
  • そのSLGパートのバランスも大味。
    • ボスを除く雑魚敵は7種類しかないため、見た目の変化に乏しい。
    • 上述RAPシステムは弓を武器とするキャラクターに非常に強いシステムであり、弓使いさえ育てれば間違いなく勝てる。
      • 逆に相手の弓使いが強力だと何もできずに矢を浴びて犬死してしまうこともある。
  • 派手さのないシナリオ。声優を駆使しているのに台無しである。
    • 上述のように主人公は「エクウェ教」に属し反乱軍と戦うため、最初から最後まで盛り上がらない。
    • 「むしろ覇王軍の方がやる気あるんじゃね?」という声も。

総評

ほとんど絵師と音楽だけで持っているだけで、他は凡ゲーともクソゲーとも15年前なら良ゲーとも言える出来である。
特にエフェクトの素晴らしいまでにひどいチープさは、2Dグラフィックなのもあいまって一世代前(PS/SS)レベルのしょぼさ。
が、目立ったバグもセンセーショナルな話題もなく、ワゴンの陰に埋もれるばかりであった。