「修正依頼」が出ています。内容は記述と判定の齟齬を見直すか判定変更議論に持っていくかどうかについてです。対応できる方がいらっしゃいましたなら宜しくお願いします。
【すてらでうす】
シリーズものでは無い、アトラスの完全新規タイトルとして発売されたファンタジー・シミュレーションRPG。
2Dキャラクターがクォータービューの3Dフィールド上で戦うという、開発会社パイングロウが過去に手掛けた作品『HOSHIGAMI 沈みゆく蒼き大地』と同じ表現をとっているが、シナリオは繋がっていない。
白と青を基調としたイメージビジュアルが鮮烈で、ゲーム中も白い背景のステージが実際に多いのでちょっと見辛い静止画で見ると迫力がある。
ファンには「悪魔絵師」として著名な金子一馬氏、本作はその弟子である副島成記氏がメインキャラクターデザイナーとして自身の名前と素顔をしっかりと出した初作品にあたり、モブを含め全キャラクターを手掛けている。
同氏は過去に『デビルサマナー ソウルハッカーズ』や『ペルソナ2』などでサブキャラクターのデザインを担当していたが、本作ではそれらと大幅に異なる画風を見せている。
他にも豪華スタッフやキャストを押し出したプロモーションが展開され、製品の発売からすぐ関連本をリリースするなど広報には特に力が入っていた。
そこで独自の世界観をかなり強調していたが、実際のゲームはというと…
良くも悪くもとっっても無難にまとまっており、なおかつえらく尻すぼみ感のあるものだった。
物語の舞台はレーバ大陸。
この世界の大部分は「虚無の海」(*1)という脅威に覆われている。これに包まれたが最後、人であろうと大地であろうと文字通り霧散してしまう。
「虚無の海」は200年以上にわたり現在でも発生し続けており、「精霊」が虐殺されたことにより発生したのだと人々に考えられている。
やがて、大陸では「エクウェ教」という宗教が勃興。
「滅びを静かに受け入れた者は、安らかなる終末の果てに神の元に召される」という滅びこそ是とする教義であり、この宗教をもとに神聖フォルナーレ王国が建国される。
それから100年はフォルナーレが中心となり、滅びと隣り合わせながらも平和な世が続いていた。
しかし、これを良しとしない領主ディグニスが、独自の部隊を率い「無気力からの解放」と称して王国を掌握。自らを覇王と名乗り、元王国の民を次々と虐殺し始める。
虐殺の中でディグニスは「抗う」ことの重要性を説き、一部の民衆から熱狂的な支持を得て、「覇王軍」と呼ばれるほどの勢力にのし上がっていく。
ディグニスの暴挙に対し、各地のエクウェ教徒は反乱軍を結成して抵抗活動を展開。
にわかに大陸全土が混乱を増す中、主人公スフィーダの住む田舎村にもついに覇王軍が迫っていた。
運命に翻弄されたスフィーダは、奇しくも覇王軍に入隊することになり、任務のさなか世界の真実に触れていく…。
+ | 副島氏デザインのキャラクター達とそのキャスト(ネタバレあり) |
ほとんど絵師と音楽だけで持っているだけで、他は凡ゲーともクソゲーとも15年前なら良ゲーとも言える出来である。
特にエフェクトの素晴らしいまでにひどいチープさは、2Dグラフィックなのもあいまって一世代前(PS/SS)レベルのしょぼさ。
が、目立ったバグもセンセーショナルな話題もなく、ワゴンの陰に埋もれるばかりであった。
世界観や一部のシステムは文句無しに優れており、ストーリーには目を瞑りつつ、動き回るキャラ達やボイスを目当てに購入するのが最も無難。