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ちびまる子ちゃん おこづかい大作戦! - (2022/12/02 (金) 21:55:33) の編集履歴(バックアップ)


ちびまる子ちゃん おこづかい大作戦!

【ちびまるこちゃん おこづかいだいさくせん】

ジャンル じゃんけんRPG
対応機種 ゲームボーイ
メディア 512kbitROMカートリッジ
発売元 タカラ
開発元 アドバンスコミュニケーション
発売日 1990年12月7日
定価 3,400円
プレイ人数 1人~2人(同時対戦プレイ)
周辺機器 通信ケーブル対応
判定 クソゲー
ゲームバランスが不安定
ポイント 理不尽なお母さんの徴収
ズバリ、貯金が半分になるでしょう
セーブ・コンティニュー・パスワード一切なし
ちびまる子ちゃんシリーズ


概要

さくらももこ原作の国民的人気アニメである「ちびまる子ちゃん」の記念すべきゲーム化第一作。
原作・アニメ共に人気絶頂の時*2に発売された作品。

―タカラ・キャラゲー・クリスマス商戦と、クソ豪華三本立てでお送りしていたのだが果たして購入者の運命やいかに? 内容へ続く。―


内容

  • 本作は主人公のまる子を操作してお金を集め、デパートで5つの品物を買い集めるのが目的である。
    • 5つの品物は合計で10350円*3、一方まる子の最初の所持金は30円。目標までは遠い。
  • 40円以上持っている状態で自室にある貯金箱に触れると、30円を手元に残して残りを貯金する。所持金が20円以下なら貯金箱から取り出して30円にする。
    • 所持金と貯金が0になるとゲームオーバーとなる。端的に換言すれば、お金=まる子の体力を意味する。
  • 屋外では町の人とじゃんけん勝負をすることができる。お金は必要とせず、会話でランダム発生するので何度でも可能。
    • じゃんけんに勝つと気力が上がり、気力が高いほどミニゲームの賭け率も上がる。気力1と10では実に10倍の差がある。
    • 勝敗にかかわらず福引券をもらえることがある。福引をすると景品が当たることがある。
    • ストレート勝ちすると5種類の中からランダムにカードが1枚貰えたりする。カードについては後述。
  • 建物内で町の住人とミニゲーム勝負をして勝つとお金がもらえる。ミニゲームをするには10円が必要。ミニゲーム終了後に気力が1減る。
    • ミニゲームはサイコロゲーム・スロット2種・坊主めくりもどき・Big or Smallの4種類が存在する…がっ…!
      • まてっ…! ミニゲームとはよく言ったものだが…どれもこれも運任せなだけの代物…ようはギャンブルじゃねえか…!
  • 要するに、このゲームはちびまる子ちゃんの登場人物に運任せな博打を仕掛けて小銭を巻き上げるゲームなのだ。
    • あまりの運ゲーさ故に、インターネット上では某ギャンブル漫画になぞらえて 『賭博黙示録マルコ』 などという渾名が定着している*4
  • まる子の所持金上限は500円までしかない。まる子カードを使うと倍の1000円まで持てるようになる。
    • ある程度集金したら自宅に戻って貯金箱に入れる。当然、1000円以上の商品を買う為には貯金が必須である。
    • 品物を買う時は貯金と所持金の合計額から差し引かれ、30円を手元に残し残りは自動的に貯金される。

―かくして小金を片手に上機嫌で帰宅するまる子であったが、数秒後に人生の無情さを思い知ることになるのであった―


問題点

「お母さん、襲来」の巻

+ 画像

まる子のお母さんが自宅の玄関で待ちかまえていることがあり、出会ったら最後、問答無用で所持金全額を無残にも取り上げられてしまう。

  • 事前警告なし+ランダム発生*1+強制イベント+発生回数上限なし という、ヤクザ顔負けの金の取り立てである。それでも人間かっ……!
    • この時のまる子の「あんた おにだね・・・」というセリフが全てを物語っているとも言える。
    • とはいえ、金を巻き上げているのはまる子の方なので、このお母さんの行動は人道的な面で正しいと言えなくもないのだが*5
  • 自宅マップに入るまで居るかどうかが分からないのが最大の難点。居ると分かってもその時は既に家の中で、入った瞬間に強制的にイベントが始まる為回避不能。
    • お母さん登場後はお母さんにミニゲームを挑める(稼ぎ相手が1人増える)というメリットがあるが、到底デメリットと釣り合っていない。
  • また、自宅ではおじいちゃんをはじめとしたお母さん以外の家族にギャンブルを挑むことができるが、それが終わった場合にも襲来される可能性が存在する。なので自宅では常にお母さんの徴収の危険性があると言える。
  • 貯金がなければゲームオーバーのオマケが付いてくるのも見逃せない。
    • 貯金を使い切った買い物帰りにお母さんとエンカウントすれば強制ゲームオーバーとなる。
  • こまめに帰宅して貯金しなければクリアできないゲームバランスなのに、その自宅に事前察知不可能な罠が仕掛けられているというのはあまりにも理不尽。流石に貯金を取り上げられることはないが。
    • それまで家の中に居なくても、メニュー画面を閉じた途端に突然現れて所持金を奪うこともある
  • 唯一の回避法は福引きで当てた景品を持っていること。景品と引き替えに没収は免除される。
    • 一応景品を入手できるまで家に帰らないプレイを徹底すれば徴収の完全回避が可能だが、ただでさえ入手の可否が不安定なので時間がかかる。
  • ちなみにお母さんは町中にも登場するが、この場合は話しかけてもお金を徴収されることはなく、他のキャラ同様にじゃんけんを挑まれるただの対戦相手の立ち位置*6

―ならば母を避けて貯金さえ上手くできれば後は何とかなる、と思っていたまる子であったが、世の中そうそう甘くはないのである―

「ズバリ、ヤミ金より真っ黒でしょう」の巻

  • 本作では、一度ギャンブルをした相手とはすぐに再戦できない(じゃんけん以外)。
    • しかし、気力を高め町内を一周して全員と勝負したとしても手に入るのは約1500円*7…なかなか集まらない為、クリアするには何度も戦うしかない。
  • 再戦するには「たまちゃん」のカードを使う必要がある。使うと全ての住民と再び戦えるようになる。とても便利だが、1枚しか持ち歩けない。
  • よってクリアのためには何枚か「たまちゃん」のカードを手に入れてなくてはならないのだが…
    • 前述の通り、カードはじゃんけんに勝つと5枚中1枚がランダムで手に入る。カードは「まる子」、「おじいちゃん」、「おかあさん」、「丸尾君」、「たまちゃん」の5種類。「おじいちゃん」と「おかあさん」のカードは使うと気力が上がる有益なカード。「まる子」のカードは使うと前述の通り持てる所持金の上限が倍になる(ただし1回だけ)。ここですんなり「たまちゃん」が手に入ればいいのだが、もし「丸尾君」のカードを引いてしまうと…

「ズバリ、貯金が半分になるでしょう」

  • しかもこれまた強制差し押さえである。
    • 厳密には、丸尾君のカードを所持した状態で貯金箱に触れると「貯金が減っています」と表示されて半額になる仕様である。
  • タイミング悪く連続で引いてしまうと、あっという間に貯金が無くなっていく。3000円のオルゴールや4000円のフランス人形狙いで貯金している時など、丸尾君はその鬼畜メガネっぷりを遺憾なく発揮してくれる。*8

―所詮は、あぶく銭。小遣いを失ったまる子が、やり直しのきかないことを知るのはまもなくである。後半へ続く―

「まるちゃん完全一発勝負」の巻

  • 当時はバックアップ無しのゲームもそれなりに見かけられたとはいえ、これだけ運任せな仕様のくせにデータセーブ、コンティニューの類は一切無い
    ゲームオーバーor電池切れになれば最後、それまでの苦労はすべて水の泡となり最初からやり直しである。
  • したがって、クリアするためにはプレイ環境の充実が不可欠。その上で運と根気と地道な作業が要求される。
    • GBでプレイするならばACアダプター、他の据置ゲーム機ならばスーパーゲームボーイ(SFC)やゲームボーイプレーヤー(GC)を利用すれば電池切れは避けられる。そうでなければ新品の電池が望ましいが、電池切れのリスクは常につきまとう。(参考 電池寿命の目安
    • セーブが無いのはギャンブルでのリセマラ防止のためと思われるが、それなら勝負ごとにオートセーブを付ければ済む話である。

―どこまでもギャンブルである。―

  • ちなみに苦労した末にたどり着くエンディングはこちら苦労した割にはあっさりし過ぎである。
    • そしてスタッフロールも流れないまま何事も無かったかのように再びタイトル画面へ。ことごとくやり甲斐というものに欠けている。

その他の問題点

  • やたらと扉のある建物があるが、入れる建物は一部だけ。
    • 入れる建物とそうでない建物の区別もつきづらい為、場合によってはストレスとなる。
      • そういった建物内にしかいない人物は丸尾くんとたまちゃんだけなのが救い。花輪君の家や学校は大きい建物なので見分けがつく。
  • 品物を買って所持金が0円になった際、定員さんが10円くれるのだが…この要素は他の要素がギャンブル過ぎて無に等しい
  • キャラゲーとして残念な表現や仕様がある。
    • じゃんけんの画面で「おねえさん」と表記されているおねえちゃん。
      • 普段彼女は「お姉ちゃん」と呼ばれており*9、漫画読者およびアニメ視聴者は確実に違和感を抱く。
      • 6文字になる「おじいちゃん」「みどりちゃん」はそのままなので、別に文字数の表示制限のせいというわけでもないようだ。単に制作スタッフの認識不足だろう。
      • 唇が分厚く描かれており、あまり美人とは言えない。お母さんの回避法のヒントを教えてくれる優しい存在なのだが…。
    • じゃんけんコマンドとミニゲーム後のはなすコマンドで無視を貫く静岡のおばあちゃん。
      • 静岡のおばあちゃんにはこれらのセリフデータが設定されていないようで、話しかけてもリアクションが一切なく不自然。
    • マップ画面のドットキャラはキャラクターの特徴を捉えているとは言えず、再現性や愛嬌に欠ける。
      • もともと特徴の強い丸尾君・はまじ・みどりちゃんはマシな部類で、おとうさんやおねえちゃんはドットキャラをぱっと見ただけでは一体誰なのかわからない。
      • まる子に関しても、横方向に歩く姿がヤクザ歩きさながら妙に前傾姿勢で違和感がある。
      • ただ低容量で色も使えないGBソフトであること、キャラクターを16×16ドットに収めることが主流だった当時の状況を考慮すると仕方ない面もある。
  • 2人対戦ゲームが手抜き仕様。
    • この手のミニゲーム集における2人用モードは「1人用ではCPU相手だったミニゲームを対人戦で遊ぶ」というのがセオリーだが、本作の2人用は上記1人用と同じギャンブル集金ゲームを2人同時にプレイする最速クリア競争というもの。
    • 購入する品物は任意選択の1つだけになり、先にその品物を購入するか、相手がゲームオーバーになれば勝ち。品物が5つのままだったらどうなっていたことやら…。
    • 品物は1つとはいえ、1人用でも条件が辛いフランス人形やオルゴールを選んでしまうとお互い膠着状態となり、険悪になること必至。これらを選ぶのはやめたほうがいいだろう。
    • 登場カードのうち、おじいちゃんカードは相手の所持金を減らし、おかあさんカードは相手側にお母さんの所持金徴収イベントを仕掛けるという凶悪な妨害アイテムに変貌する。これらカードによる強制徴収はどうやっても回避できない。
      • 逆に言うと、相手への介入要素はこれだけしかない。強制徴収イベント以外は各々淡々とゲームをプレイするだけである。
      • 勝敗決着後に表示される画面も1人用のエンディングやゲームオーバーと大差はなく、あっさりタイトル画面へ戻される。
    • 1人用でも運頼みでストレスのたまるゲームを、さらに妨害要素を2つも加えて2人個別にプレイさせる対戦モードの存在価値とは……? あえていうなら友人と協力すればあっさりEDを見れることくらいか。

補足

  • ミニゲームはほぼ運ゲーだが、戦略的要素はある。
    • じゃんけんに勝って気力が上がるほど、ミニゲームで勝ちやすくなる。ある程度気力が上がるまでは、勝負を避けてじゃんけんに徹するのも一つの手。
      • 「みつや」で50円のお菓子を買うと気力が2上がる。お金を払ってでもとにかく気力を上げたいときは利用できる。
    • 基本的には運任せなものの、スロットゲームではリールを「目押し」で止められるため、この技術介入要素を使えるならば運に頼らず勝つことができる。
      • ゲーム内容も画面構成で判別可能なので厳選もできる。例えばスロットが苦手なら、キャンセルして別のゲームに変えればいい。
      • スロットは揃える絵柄によって賭け率が変わり、たまちゃんの絵柄が最大*10
    • 理不尽とも言えるお母さんの所持金徴収だが、景品を手に入れるまで家に帰らないことで回避できる。
    • 丸尾くんカードも貯金箱に触れない限り発動しないので、手に入れてしまったら速やかに貯金を使用することで被害を最小限に抑えることができる。
      • このため安い商品は貯金の消費用に残しておき、高額な商品から買っていくという立ち回りが有効。
    • おじいちゃんは勝つと1000円ももらえるという原作同様まる子にとっては救世主である。ただし勝敗に関係なく気力0になるという強烈なデメリットがある。
      • しかも再戦するにはたまちゃんカードが必要なため、この方法だけで楽して稼ごうとすると丸尾くんカードを引いてしまうという諸刃の剣。
        1000円、1000円、1000円と来てもう1000円でフランス人形などという読みはまさに泥沼。
    • 静岡のおばあちゃんは気力も賭け金もなしでスロット勝負できる。ただし勝つと気力0になる。うまい話にはウラがあるのである。
  • 実はおじいちゃん以外にももう一人(?)救世主がいる。
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  • 神社にお参りをすると10円拾える事がある。このゲームで唯一の安全確実にお金を稼げる方法である。
    • 時間的効率は悪いので大金を稼ぐには向かない方法だが、とにかく10円でもあればゲームオーバーになることはないので、この方法を使えば確実にゲームオーバーを回避することができる。
      • ただしノーヒントなので、この方法は自力で発見しなければならない。

賛否両論点

  • 良くも悪くもシンプルな操作性。
    • 町中を歩く、会話を進める、カードや選択肢を選んで決定、くらいの操作しか必要としない。アクション要素も、スロットを止めるタイミング決定くらいしかない。
      • 前述の通り本作はクリスマス商戦に投入されており、「ちびまる子ちゃん」初のゲーム化作品でもある。このためクリスマスプレゼントがこの作品という子供も多かったと思われ、さらにゲームに初めて触れた者でも少し慣れれば問題なくプレイできる内容である。そういった層には決してハズレゲーではないと言えるだろう。
      • 町中を歩いている人物に体当たりすればメニューが出る仕様のため、普通のRPGのように話しかけようとしてボタンを押した瞬間に移動される、といった事態も起きない。

評価点

  • 前述の通りまる子の最初の所持金は30円であるが、原作でも「まる子のこづかいは1日30円」なので、この点は原作を忠実に再現した結果と言える。
  • タイトル画面や町内のBGMには原作アニメED曲「おどるポンポコリン*11」のアレンジが使用されている。このためパッケージ裏にはJASRAC表記や認可シールが貼られている。
    • 苦労の果てにクリアしてタイトル画面に戻った時に聴けるED曲は嬉しい。狙ってこういう仕様にしたのかは不明。
  • マップ画面以外のグラフィックは当時のキャラゲー及びGBソフトとしては平均以上で良質。デモシーンのまる子の顔アップ絵は漫画そっくりで、ミニゲームの画面やカードの絵柄としてよく見る各キャラの顔グラもそこそこの出来。
    • 負けると引きつった顔でタバコをふかすおとうさんや、困り笑いするおじいちゃん、平静を装いつつも動揺を隠しきれていない花輪君など、原作の細かな性格描写を反映した絵もある。
      • ただし、はまじとみどりちゃんの負け顔はかなり独特。人によっては腹筋崩壊、もしくは気味が悪いと感じるかも。
  • キャラクターを始めとする会話テキストが原作に忠実で雰囲気をよく捉えている。
    • やや冷笑的で本作の仕様上プレイヤーの神経を逆撫でしてしまっている時もあるが、アニメにおける毒舌ナレーターのツッコミ具合も忠実に再現できている。
    • ナレーターのセリフ冒頭には 専用のマイク記号 を付記しており、明確にそれと分かるよう配慮されている。

総評

人によってはGB版『マインドシーカー』と言う人もいるほどの運ゲーという評価を受けている本作だが、
ミニゲーム勝率や賭け率に介入できる余地が存在するため、一応完全な運ゲーというわけではない。
ゲームの仕様を知り尽くしてプレイヤーが常に最善手を取り続ければいつかはクリアできる。
しかし所持金徴収や貯金半減といった理不尽なシステム、ほぼ運ゲーのじゃんけんやミニゲームを繰り返す作業が必須、
さらにはセーブ機能がないという大きな問題点が多く重なった結果、多くの人がクリア前に投げ出すクソゲーとなってしまった。
無理してクリアしようなどと考えず、気軽に原作の雰囲気を楽しめるキャラゲー、程度にとどめておくのがいいだろう。


余談

  • 原作でもまる子が家族相手にギャンブルを持ちかける場面があるが、毎回最後はお母さんに怒られている。
  • 本作の反省を踏まえてか、これ以後タカラの「ちびまる子ちゃん」のゲームは軒並み難易度が下げられており、開発元も変更されている。
    • が、まる子のゲームソフトとしては未だにこれが一番売れたソフトのようなので信頼は回復できなかったと思われる。
      • ちなみに、本作におけるファミ通でのクロスレビューは40点満点中22点*12。これでもまる子のゲームソフトの中では点数が良い方であり、後続のソフトの点数は総じて芳しくないため、これが売上が振るわない一因と思われる*13
    • ちびまる子ちゃんのゲーム化権は機種ごと複数のメーカーにライセンスされていた。本作発売元のタカラは自業自得といえるが、翌年以降他機種でゲームを発売することとなったエポック社とナムコ、コナミはいい迷惑である。
  • 後に発売された『人生ゲーム伝説』と同じ開発元とされている(よく見るとグラフィック・フォントがまる子とそっくりで、途中セーブが無いところまでそっくり)。案の定、これも本作に負けず劣らずのクソゲーとして悪名をとどろかせるのであった。
    • ちなみに開発元のアドバンスコミュニケーションはFC時代にも同じスタッフによる『ジーキル博士の彷魔が刻』や『燃える!お兄さん?』(いずれも発売元は東宝)といったクソキャラゲーを開発していた。
    • セーブ機能がないゲームはGB初期では珍しいものではなく、ちょっとした時間に軽く楽しむだけのゲームも多かった。そのためゲームクリア自体はあまり重要視されておらず、本作のようにクリアを目指すとなると途端に異常な難易度になるものも結構ある。『アレイウェイ』や『ワールドボウリング』などが代表例。
  • 説明書の文章は「ですます調」と「である調」が混在している。
    • 終わりだけ突然「である調」になる文が目立つ。作中のナレーターを再現しているのだろうが、説明のための文章としては読みにくい。
  • パッケージや説明書には原作者描き下ろしと思われる「ゲームボーイを持ったまるちゃん」などのイラストが使用されている。1970年代を舞台とする原作の設定から考えると、わりと貴重な組み合わせのイラストと言えるかもしれない。
    • 本作でのお目当ての品物総額より遥かに高価そうだが、これも家族や友人との賭博とお母さんの目を盗んでの貯金の末入手したのだろうか。
    • 説明書の表紙ではまる子のほか、たまちゃんや花輪君もゲームボーイを持っている。が、丸尾君はひとりだけ持っておらず、横で羨ましがっている。かあさまがゲームを許してくれないのだろうか。
    • たまちゃんは説明書内のイラストで「コレ おもしろいね」と言っているのだが、本作の出来を考えると何か別のゲームで遊んでいるのだ、と思わざるを得ない。