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サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦 - (2022/05/22 (日) 21:17:56) の編集履歴(バックアップ)
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サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦
【さんでーばーさすまがじん しゅうけつ ちょうじょうだいけっせん】
ジャンル
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格闘アクション
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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コナミデジタルエンタテインメント
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開発元
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アルヴィオン
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発売日
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2009年3月26日
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定価
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5,250円(税込)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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常時処理落ち&バランス崩壊 不可解な登場キャラのラインナップ アニメと違う声優陣 ろくなファンサービスなし
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少年サンデーシリーズ 少年マガジンシリーズ
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概要
2009年3月に、創刊日が同じである『週刊少年サンデー』『週刊少年マガジン』がともに創刊50周年を迎えたことで、本来ライバル関係にあるこの両漫画雑誌によるコラボレーションが行われた。
このゲームはその企画に際して発売されたソフトのひとつで、サンデー・マガジンそれぞれの漫画から選抜されたキャラクターが1対1の格闘ゲームで対戦する、いわゆる「お祭りゲーム」に類する。
実際に操作するキャラクターの他、サポートキャラ(回数限定で特殊効果を発揮するお助けキャラ)として登場するキャラクターもいる。
この作品の前に出されたサンデー・マガジンの野球ゲーム『サンデー×マガジン 熱闘! ドリームナイン』(パワプロのスタッフが製作)が好評だったため、当作品への期待も大きかったのだが…。
ゲームシステム
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格闘ゲームとしては比較的オーソドックス。ただし必殺技の解放に条件が存在する独自のシステムが存在し、これはクエストモードで解放していき、選択時にカスタマイズしていくことが可能。
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アシストキャラ等が設定可能で、公式で100体以上のキャラクターが参戦とされているのは、アシスト専用のキャラも存在するためである。なおシンプルモードとテクニカルモードの2つの操作難易度を選ぶことができる。
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ゲームモードは順番に対戦相手を倒すアーケード、アシストやキャラの必殺技の解放を行うため無数の雑魚を倒すクエスト、自由な対戦を組むことができるフリーが主。
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なおアーケードにおいてはこれといったストーリーがない。
問題点
ゲーム自体の問題点
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脅威の常時処理落ち仕様。ゲーム本編の処理が遅いだけでなくロードも妙に時間がかかる、という二重苦。
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FPSが非常に低く、これの悪影響を受けている弱キャラも多い(後述)。
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ゲームバランスは崩壊しまくり。
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キャラの性能差がひどく、強キャラはとことん強いが弱キャラはとことん弱い。
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先の処理落ちのせいで発生が遅すぎて、まともに攻撃を当てるのが難しいキャラも存在する(犬夜叉など)。これはサポートキャラも同様。
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強キャラに関しては強力な設置技と飛び道具で近接キャラをほぼ完封できる性能を持つ結界師の墨村良守などがあげられる。
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無限コンボが手軽に出せてしまうキャラもいる。クロワッサン仮面で上昇しながらキック→下降しながらキックを繰り返すだけで相手を簡単にハメることができるのはその典型だろう。
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新しいキャラクターの解放には、何度も同じモードをクリアしなければならないため非常に作業的。
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一部キャラとの対戦で、ある状況になると、時間切れまで操作不能になるバグが存在する。
登場キャラに関する問題点
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登場キャラが全てアニメとは違う声優となっており、アニメと同じ声のキャラが1人もいない。人によっては違和感を感じる要因である。
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こうなってしまった原因として、アニメの声優を使用すると関連各社に許諾を取る必要が生まれ、版権料がかさんでしまう点が挙げられる。
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実例として、少年ジャンプでこの手のキャラゲーを声優付きで出す場合、その出典は『ドラゴンボールZ』『NARUTO 疾風伝』などといったアニメ作品になっている。
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版権料は決して安いものでは無いようで、本作より以前に発売されたお祭りゲーである『JUMP SUPER STARS』『JUMP ULTIMATE STARS』もアニメ版の版権不使用という形をとっている(ただしこちらはボイスが収録されていないため、違和感もほとんどない)。
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しかも、掛け声程度しかボイスがない。必殺技だろうが何だろうが、「それっ!」「やぁっ!」といった具合でボイスが出て終わりである。
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当然の帰結として、対戦中に原作を基にしたセリフは一切喋らない。
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声優自体は興津和幸、高橋広樹、豊永利行、小野友樹、寺崎裕香、入野自由、KENNといった名の知られた声優が含まれているのだが、それだけに無駄遣い感が強い。
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おまけに、エンディングのクレジットでは参加声優の一覧が表示されるのみ。声質が出るような台詞がほぼ無いことも相まって、
どの声優がどのキャラの声をあてているかは不明となってしまっている。
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参戦キャラクターの人選が不可解。格闘ゲームのくせに、R・田中一郎やメカ沢といった非戦闘キャラが操作キャラとして入っているのに、マニア人気が高く格闘要素もある『からくりサーカス』や『らんま1/2』などの参戦がない。
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メカ沢などはネタとして受けを狙った面もあり、実際発表時の受けは良かった。だが、他の参戦キャラ発表を受け「その前に出すべきものがあるだろう」という評価に変わっていった。
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サポートキャラは効果発動時に出るカットイン絵だけの登場。勿論ボイスなどは無し。
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しかも、サポートキャラのみでの参戦となっている『拳児』や『MMR マガジンミステリー調査班』などの作品は主人公しか登場していないという不遇な扱いである。
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『YAIBA』や『サイボーグ009』においてはサポートキャラが一人もおらず、専用ステージもないという酷さ。
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参戦作品を一通り見てみると「1人の作者につき1つの作品のみの参加」という制約があると推測できる。例としてあげると…。
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青山剛昌の『YAIBA』からの参戦はあるが、サンデーの看板で知名度も圧倒的に高い『名探偵コナン』からは参戦していない。
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高橋留美子の『犬夜叉』からの参戦はあるが、『らんま1/2』や『うる星やつら』は参戦していない(少々前にも述べたが、前者は過去に作品単体で対戦格ゲーが出ていた)。
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久米田康治の『さよなら絶望先生』は参戦しているが、『かってに改蔵』の参戦はない。
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そのくせ、『FAIRY TAIL』や『結界師』などが2キャラ参戦という謎の優遇を受けている(なお、前者は当時まだアニメにもなっていなかったため、この作品で初めて動くナツやルーシィが登場している)。
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キャラゲーなのに、
ストーリーモードもキャラ同士の掛け合いもない。
ただ単純に戦うだけで原作ファンがニヤリとするようなネタは一切無しというのは、キャラゲーとしては致命的であろう。
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ラスボスは巨大な剣士のような姿のオリジナルキャラクターなのだが、名前が「ボス」という直球すぎてまるでやる気が感じられないネーミング。
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お祭りゲーなのだから、白面の者(『うしおととら』)や奈落(『犬夜叉』)、シレーヌ(『デビルマン』)といった原作の強敵キャラと戦えるようにして欲しかった所。
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ちなみに何故かこいつがプレイヤーキャラとしても使うことが出来るため、サンデーキャラ14人・マガジンキャラ15人とサンデー側のプレイヤーキャラが1人少なくなっている。
評価点
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グラフィック自体は悪くない。
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使い回しや流用に類するものはなく、全キャラちゃんとモーションが作られている。クオリティも十分。
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背景も割と描きこまれており、参戦作全てのステージが存在するためステージ数も多い。背景に人が全くいないのは物足りないが。
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攻撃HIT時に効果音とともに『ドカッ』や『バキッ』という漫画で描かれるような形で描写されるなど、「お祭りゲーム」としての雰囲気を出そうとした跡が見られる。
総評
先発作といえる『JUMP SUPER STARS』の後追い的に発売された作品であるものの、「お祭りゲーム」としての体裁も整えられず、ゲーム自体の出来も悪いという、クソゲーの教科書的な内容となってしまった。
複数の作品から参戦しているオールスターゲームとしては目に見えて低予算で作られているため、『JUMP ULTIMATE STARS』並のボリュームを期待していると肩透かしを食らうだろう。
その後