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SIMPLE2000シリーズ Vol.44 THE はじめてのRPG 伝説の継承者 - (2015/01/19 (月) 10:44:11) の編集履歴(バックアップ)


SIMPLE2000シリーズ Vol.44 THE はじめてのRPG 伝説の継承者

【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ44 ざ はじめてのあーるぴーじー でんせつのけいしょうしゃ】

ジャンル RPG
対応機種 プレイステーション2
発売元 D3パブリッシャー
開発元 ヒューネックス
発売日 2004年1月29日
定価 2,100円
ポイント タイトル詐欺
色々な意味で『はじめてのRPG』
SIMPLEシリーズリンク


概要

D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作。
オープニング・エンディングテーマは声優の原田ひとみ氏がボーカルを勤めるバンド『galapagos』が担当している。

ストーリー

400年前、1人の勇者によって統一された地方「ロルデニアス」。
人々は勇者の子孫が治める3つの王国ミッドアース・シャバル・シルベニアの元、平和な生活を送っていた。
しかしその平和は突然終わりを告げた。シルベニア国王「マグラ」が、モンスターの軍勢を率いてシャバル国を襲撃したのだ。
邪神復活を企むマグラ王に対し、シャバル国の王女、ミッドアース国の王子、そしてミッドアース王の妾の子である主人公が立ち上がる…。

特徴

  • パッケージには「誰でもクリアできるRPG」「ノスタルジー溢れる内容」という表記があり、ファミコン時代のRPGの内容を意識した作りになっている。
    • ストーリーは「勇者の子孫が悪者を倒して世界を救う」という王道のもの。
    • 魔法の名前は「かみなり」「じしん」「いんせき」など、ストレートでわかりやすいものになっている。
  • ファミコンの有名RPG『ドラゴンクエストII』を思わせる設定が散見される。
    • パーティは、かつて世界を救った勇者の子孫で、王子・王子・王女の3人。また、王女は故郷を滅ぼされている。台詞も一切喋らない。
    • 但し2人目の王子は魔法使いで、王女は武器も魔法も使える(つまりドラクエIIとは逆)。1人目が魔法を使えないというのはドラクエIIと同じ。
    • 乗り物は船のみ。
    • 「大量の経験値を持つが防御力が高くすぐ逃げる」という、メタルスライムの様な敵キャラも存在する。

問題点

システム面

  • 「誰でもクリアできるRPG」という触れ込みだが、手強い敵が多く、ゲームバランスはそれこそファミコン時代のRPGのようなシビアなものになっている。
    • 序盤から「ただひたすら仲間ばかり呼ぶ敵」がゴロゴロ出現するため、いくら倒しても数が減らずに全滅に追い込まれる事も珍しくない。
      • 酷い時には、仲間を呼ぶ敵が10体以上出てくる事も。何かのイジメかと。
    • 中盤のボスが極端に強く、同じダンジョンのザコに楽勝できるレベルでもまるで勝てない。
  • ラストダンジョンで通路を塞いでいる「結界」は、あるアイテムを使えば壊せるのだが、このアイテムが個数限定。一応使い切っても別の場所で入手できるのだが、その事がほぼノーヒント。
  • 終盤のダンジョンには、なぜか役に立たないアイテムの入った宝箱ばかり置かれている。

シナリオ面

  • 終盤に「邪教」なる存在が語られ始めるのだが、それからはもうなんでもかんでも結局邪教が悪いという話になっていく。しかもその邪教自体とは戦う事なく物語は終わってしまう
    • かと言ってエンディングは「めでたしめでたし」で終わるので、続編を作る事を意図していたとも思えない。結局邪教の存在は中途半端になってしまった。

総評

ストーリーや魔法・アイテムの名前などは確かにRPG初心者を意識した様に見えるが、ゲームバランスの悪さや情報の不親切さなどが原因で難易度はかなり高い。
それも含めて「ファミコン時代のRPGのようだ」とも言われており、本作の売りはむしろそちらにあると言えよう。

余談

  • キャラクターデザイン・OPデモのクオリティは中々高いが、ゲーム本編のグラフィックはそれに釣り合っていない。
    • ちなみにOPデモをよく見ると、 王女の乳首が勃っている。
+ OPデモ

  • 本作の王女は『THE ALL★STAR格闘祭』に出演している。
    • デフォルト名が存在しないため、「シャバル王国の王女」という事で「プリンセス・シャバル」という名前になっている。
  • 本作はSIMPLEシリーズの攻略本『THE攻略本 キャラクター編』で扱われているのだが、簡単なフローチャートが載っているのみ。
    • 同書で扱われている他のソフトはギャルゲーばかり。『バトル編』という攻略本も出ているのに、なぜそちらに収録しなかったのだろうか?