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どんだけスポーツ101 - (2017/07/09 (日) 19:34:40) の編集履歴(バックアップ)
どんだけスポーツ101
【どんだけすぽーつひゃくいち】
ジャンル
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スポーツミニゲーム集
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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スターフィッシュ・エスディ
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開発元
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Nordcurrent
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発売日
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2010年12月16日
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定価
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3,990円(税込)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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2010年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点
出来損ないミニゲーム集 スポーツである必然性皆無 似たようなゲーム、及び運ゲー多数 「102個目の種目『どんだけスポーツ101投げ』は神ゲー」
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
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概要
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元は海外メーカーであるNordcurrent社からリリースされた『101-in-1 Megamix Sports』というソフトを、日本向けにローカライズしたもの。
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スポーツを題材としたミニゲームが101個収録されているのが売りとされる。
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ゲーム開始時では10個のゲームしか遊べないが、ゲームをプレイ、及びクリアすると貰える「$」を消費する事により、ロックされた残り91個のゲーム欄を解除できるという流れとなっている。
問題点
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スポーツゲーム集と謳っている割には、どう見ても元のスポーツの必然性が感じられないものが多数。以下一例。
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「新体操 ボール」…タッチペンでボールを上にスライドさせ、画面上にある「☆」に触れさせてスコアを増やしていくゲーム。レオタードを着た選手もいなければ、芸術得点なんてものも一切ない、要は「単にボールを弾いて動かすだけ」というもので、新体操の「し」の字も感じられない。
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「カポエイラ」…CPUが指定する描き方を覚えて、タッチペンでそれを真似するだけというもの。ただの脳トレにありがちな記憶暗記ゲームでカポエイラである必然性が微塵も感じられない。
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「アクロバットダイビング」…CPU指定の複数のマークの順番を覚え、制限時間内にそれを当てていくというゲーム。ただの記憶暗記ゲーで全然アクロバットしていない。
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運ゲーやハメゲーがやたらと多い。以下一例。
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「ダーツ」…的がランダムで左右に動く為、狙いを定める事はほぼ不可能に近く、ダーツを適当に投げるゲームと化す。
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「プロレス」…タイミングよくパンチかキックを当てるだけで即効で勝てる。それはプロレスとは言わない。
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「ビーチバレー」…プレイヤーの移動と一種類のトスしかできないので、勝つには相手の自爆を待つ以外に方法はない。
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なお、テニスはシングルスコートのサイズやサーブの対角打ちすら判定されない仕様。ファミコン初期のテニスよりひどい。
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もっと言えば「気球」はスポーツですらない。それ以外でスポーツですらない物は「釣り」などがある。
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説明書が極薄で大した説明になっていない。基本的な操作説明と始めに選べるゲーム10本に対する簡素な説明しかなく、あってもなくてもいいようなレベル。
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ゲーム内においてゲーム説明が確認できるが、これも簡素な文章のみで説明不足な為、どういうルールなのか把握し辛い。結局はゲームを直接プレイして手探りで慣れるしかない場合が多い。
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しかも、説明が確認できるのはゲーム選択時のみで、ゲーム中においては一切の確認はできない。確認し直すにはゲームを中断する必要がある。
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各ゲームを選択するには、横一列に配置されたゲーム欄をスライドさせる必要があり非常にめんどくさい。これのせいで、どこに何のゲーム欄があるのかがわかりにくい。
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各ゲームの難易度は一種類ぽっきりで、同じゲームで違う難易度を楽しむといったようなバリエーションは存在しない。
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また、各ゲームの難易度の差が大きく、簡単なものは初見で余裕クリア可能だが、難しいものは100回プレイしてもクリアできないような高難易度のゲームも。
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各ゲームのノルマを達成するとクリアマークが付くのだが、ハイスコアなどの記憶は一切されず、そのゲームをクリアしてしまうと上を目指す楽しみがなくなってしまう。
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全体的に微小にもっさりしたテンポになっており、ゲームによっては決着が付くまでに結構な時間を要する事もある。
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ほとんどのゲームはタッチペンでの操作を要するが、操作性が悪くまともに動かす事すらままならないものも存在する。
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ロックの解除に必要な「$」はプレイしていく内にすぐ溜まるが、全ゲーム欄のロックを解除してしまうと使い道がなくなり、溜まる一方となる。
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グラフィックが冗談抜きでスーパーファミコンレベル。
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各ゲームのアニメーションパターンも乏しく、静止画をバックにプレイしているような寂しさである。
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ゲーム中のBGMが数える位しか存在せず、曲そのものも全体的に地味で眠くなってくるものばかり。一応は、聞けない程酷いものではないが…。
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通信プレイによる2人対戦が可能だが、ダウンロードプレイに未対応で、プレイするにはソフトが2つ必要。2010年末という発売時期を考えれば、あって当たり前に近い機能なのだが。
評価点
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(水増し気味とはいえ)本当に101個のゲームが収録されており、背景のグラフィックや種目に使い回しが一切存在しない。
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この辺は純粋に評価すべきだろう。肝心のゲームが薄くて大した評価になってすらいないが…。
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「ガラッキー」「ゾービング」「デュアスロン」などの、一般的にはほとんど聞かれないようなマイナースポーツも収録されている。
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これも評価ポイントといえるかもしれない。実際KOTYの紹介ページでも一応評価できなくはないと書かれている。もっとも肝心のゲームが薄(ry
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「下手な鉄砲も数撃てば当たる」という言葉があるように、人によっては面白いゲームに出会える可能性も否定できない。
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(もっさり気味とはいえ)1ゲームにかかる時間のほとんどが短く、少し時間が空いている時に軽く遊ぶには適任なソフトではある。また、なんだかんだいってもクリアマークをチェックしていく作業は地味にはまるものがある。
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ゲーム中のポーズや中断(ゲーム選択画面に戻る)はいつでも可能。いつでも好きな時にゲームを止められる心配りは完備されているのも地味に評価できる。
総評
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その辺の携帯電話にありそうな安直なミニゲームを適当にかき集めただけという、正統派出来損ないゲームの詰め合わせといえる存在。本当、2010年末期にこんなものを発売しようとスターフィッシュの精神を疑わずにはいられない。
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おそらくは同じDSソフトの『だれでもアソビ大全』みたいな路線で作られたであろうソフトだが、どう見てもあちらに比べて圧倒的に低クオリティである。勝っているのはゲームの数だけという悲惨さ。
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当Wikiの登録作で例えるならば『Action 52?』を2010年向けに再現したかのような出来。とはいっても、アレとは違い致命的バグもなければ、ゲームそのものはまともである分、幾分か(クソゲーとしては)見劣りするが…。
余談
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海外ではWiiでも「101-in-1 Sports Party Megamix」として発売された。ただし、クオリティは本作と同じくらい酷いとの評判。
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ゲームタイトルの「どんだけ」というネーミングからしてすでに地雷臭。しかも、ゲーム内容も悪い意味で「どんだけ~」なので洒落にすらなっていない。
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ローカライズに際して追加されたフレーズであるが、「どんだけ~」が流行語大賞にノミネートされたのは3年も前の2007年である。