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GuitarFreaksV2 & DrumManiaV2 - (2017/10/14 (土) 08:31:23) の編集履歴(バックアップ)


現在PS2版は、判定変更議論スレ7で「判定なし」への判定変更が提案されています。
議論開始日:17/10/08、初回〆日:17/10/15


【重要】改善判定の運用が変わりました。現状の改善判定の定義と合わないので判定変更議論?を行い、判定を変更してください。(2015/03/02)


GuitarFreaksV2 & DrumManiaV2

【ぎたーふりーくす ぶいつー あんど どらむまにあ ぶいつー】

この項目ではアーケード版・プレイステーション2版共に解説しています。 AC版は 黒歴史 、PS2版は 改善 判定です。



アーケード版

ジャンル 音楽ゲーム
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミ
稼動開始日 2005年11月24日
判定 黒歴史
ポイント 前作からのレベル改訂なし
難易度詐称のオンパレード
運要素の強すぎるギタドチャンコ
(不)愉快な挙動をする数々のバグ
キャッチフレーズに合わず、LIVE感まるでゼロのイベント
『XG3』に比べればマシな出来
GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ

概要

  • 『GuitarFreaksV & DrumManiaV』シリーズ(Vシリーズ)の2作目。前作で新シリーズの出発点として『V』が登場したが、ギタドタワーという低評価なイベント、譜面バグといった改悪点が目立ってしまった作品だった。
  • 今作はライブ風にし、版権曲を従来より多めに設定。更にギタドランド、ギタドタワーの不評からギタドチャンコという一風変わった解禁システムが施されたが…

問題点

収録曲の問題点

  • 前作からのレベル改訂なし
    • 前作で難易度詐称が多かったにも関わらず、なんとレベル改訂なし。特にGF側が顕著で信憑性のない難易度が続出している。
      • Vの詐称曲の嵐に加え、全くあてにならない難易度も多数存在しているにも関わらず難易度変更されていない。
  • ロケテストに登場した新曲のレベル調整があまりない。結果的に詐称表記のオンパレードに。
  • 難易度詐称のオンパレード+新曲の低難易度譜面が多すぎる
    • 前作でも問題だった難易度詐称だが、今作も数多く存在した。顕著なのがGF側の「CaptivAte~裁き」で、全譜面全パートが詐称というとんでもない難易度設定になっている。
    • DM側も版権曲の「上海ハニー」「ツバサ」「南風」「未来の地図」はレベルに相応しくない難易度設定になっている。他にも「HELLO YOU」「Spellbound」なども詐称表記。比較的まともだった前作と比べると明らかに難易度詐称の譜面が多くなっている。
    • そして、今作は前作以上に90以上の譜面が少なく、GFとDM共に新曲はなんと1曲のみ。(80以上のものでもDMは3曲と少ない。GFは5曲と前作並に少ない。)premium stageにふさわしい難易度という理由があってもこれだけでは足りなさすぎる。
      • GFDMにおいては、プレイした譜面の難易度から腕前を評価する「スキルシステム」があるため、他機種以上に難易度詐称が問題視されやすい。今作は、難易度設定がギタドチャンコ(後述)のルールに絡んでいたため、一層問題を大きくした。
      • 余談だが、この低難易度+難易度詐称の嵐は後のV7でも起こった。
  • 通常ENCORE曲の捨てゲープレイ
    • 後述のHAZARDバグを使い、premium stage曲の「over there」出現のため、HAZARDオプションを付けてEXTRAステージEXTRA専用曲を選曲するプレイヤーが後を絶たなかった。そのため、premium stage進出条件を満たせず通常ENCORE曲として「MODEL DD7」を出してしまい、捨てゲーするプレイヤーも少なくなかった*1
    • 問題なのはDDシリーズ始まって以来の低難易度。特にDMはアンコールであった時点で理論値に絡まない曲であり、DDシリーズで初めて理論値に絡まない曲となった。これにより、捨てゲープレイ率が上がったのも過言ではない。

数々のバグ

  • HAZARDバグ
    • 今作よりHAZARDという、MISSまたはPOOR2回で閉店(要はゲームオーバー)するオプションが追加。しかし、EXTRA STAGEでEXTRA専用の曲で100ノーツまで全てパーフェクトをとった状態でMISSを2回して閉店すると、ゲームオーバーにならずpremium stageに進出するというバグがあった。これを使うことで、条件の厳しいpremium stageへの進出が容易になった。
    • しかし、このバグの存在により premium ticketやencore ticketの存在意義が薄れ、そもそもこのバグがあるためにpremium stageに進む苦労が何だったのかという人も少なくなかった。
      • ちなみにpremium stageの曲の「over there」はpremium stageにふさわしい盛り上げと難易度設定になっている。それが唯一の救いではあるが。
    • このバグについては、2005年12月27日に配布された修正ROMで修正された。
  • HAZARDバグ以外のバグ
    • 旧カードが引き継げない(もしくは引き継いでもスキルポイントが異常な数値となっているケースあり)
      • ee'MALLの稼動終了とともに専用楽曲を解禁した際、事実上不可能な値までスキルポイントが上昇、あるいはシステム上絶対に有り得ないはずのスキルポイントが下がるという現象も起こっていた。
      • いずれもバグの発覚当日中に「緊急メンテナンス」と称してスキルの更新を停止。翌日には修正され、ユーザーの記録もバグ発覚前の状態に戻ってしまった。*2
    • 『シナリオ』という曲のギター譜面に、openノーツではないにもかかわらずopenノーツとして処理しなければならないバグが復活した。
    • 一部新曲に二重ノーツが発生。
      • 後に修正されたものの、気合いで二重ノーツを拾って高スコアを出してしまった記録が公式ランキングに載り続けるという異常事態に。
    • NON STOPモードで演奏中に判定ポジションを変更すると、以降の全ての譜面がポジションを変えた時点での難易度とパートに統一されてしまうというバグなどがあった。
      • 存在しない譜面は譜面自体流れない。更に曲によっては変な譜面が流れるなどよくわからない事態となった。
    • 結果的に、前作で問題だった譜面バグが更にパワーアップしてしまった。
    • これらのバグはいずれもアップデートによって修正されている。
    • 上記のHAZARDバグへの対応を含めた修正アップデートが2005年12月27日に行われたが、今度は旧作カードを使用すると隠し曲、NON-STOPモードの隠しコース、ギタドチャンコの隠しキャラが発生するというバグが発生した。
    • 稼働当時の事情*3があるとは言え、Vシリーズの中でも音楽ゲームとして成り立たないバグが少数ながら見られた。某掲示板のスレでも話題に上がっていたほど(というか怒りを覚えたスレの住人も少なくない)。
    • このように当時としてはバグが多く、本当にテストプレイを行ったのか疑問に思えるぐらいバグが発生した。

運任せ過ぎるギタドチャンコ

ゲームをプレイ後に遊べるミニゲームのようなものであるが・・・。

  • 概要
    • e-AMUSEMENT サーバ上にデータのあるプレイヤーとルーレットで対戦する。
    • 勝負の前に、『体力・敏捷・技術・根性・運・腕力』からなる6つの能力値が算出される。これらのステータスは、プレイ結果によって変動する。
    • 対戦相手と 6つの能力値を比較することで、「勝」と「負」のマス配分が決まる。
    • ルーレットが始まったら、「勝」のマスで止まるよう自分の動体視力を信じてスタートボタンを押す。「勝」に止まれば勝ち、「負」に止まったら負け。
    • 時々、「懸賞試合」と呼ばれる勝負が行われ、ここで勝つと隠し要素*4を獲得できる。
    • また、プレイヤーには番付が定められ(最初は「序の口」)、「昇段試験」と呼ばれる試合に勝つと「序二段」「三段目」・・・と番付が上がる。
  • 問題点
    • 前作のイベント「ギタドタワー」を彷彿させる運ゲーである。
    • 前述の能力値が、それぞれ「ゲージ残量、曲レベル、スキル達成率、PERFECT率、ランク、MAX COMBO率」に依存するため、高難易度譜面に特攻したり、難易度詐称譜面をプレイするとステータスが上がり辛い。
      • ただでさえ今作は難易度詐称の譜面が多いことから、結果的に運要素が非常に左右されるものとなってしまった。
    • 困ったことに、場所(月)が変わる度に毎回ステータスがリセットされる。まったく育てる楽しみが感じられないのと、一から育てなおすため余計にストレスがたまりやすい。
    • 月毎に新曲が1曲あるが、22回勝たなければ手に入れられない。全解禁するのに、なんと110回勝たなければ手に入れられない。更に運要素も絡むため、人によっては6月まで待たないと全解禁すら出来ないプレイヤーすら。前作と違い曲が消えることはないが、運要素に加え貢ぎ要素が非常に絡むため、段々評価が下降し始めた。
      • その110回という回数は、GFもしくはDM単独でプレイした場合。もし、両方プレイすると最短でも220回。その上に運要素が絡むため、300回以上に及ぶことも。近年のBEMANIシリーズの貢ぎイベントにも引けを取らない額。
    • まとめると、当時にしては運要素+貢ぎ要素の強い悪質性の企画だったと言える。
    • またショップチャンコという店舗対抗もあったが、このイベントで貰える「SHOP CHANKO TICKET」は、後から出るギタドチャンコ隠し新曲が先行でプレイできるだけ。
    • それだけなら賛否両論にもなりえるが、スキルポイントの理論値にほとんど絡まないためか、このSHOP CHANKO TICKET自体実用性が低いというプレイヤーも少なからず存在する。
      • さらにこのSHOP CHANKO TICKET、後半の3ヶ月は「a view」(最後のギタドチャンコ隠し曲)という手抜き仕様。(しかも解禁してる人が遊んでもチケット消費が行われる)
    • おまけに前回のTICKETが余ったまま、次の回のTICKETが入った場合前回のTICKETは消滅してしまう。
      • 結局、この企画も段々糞企画というイメージが定着してしまい、前作・前々作の不評を拭い去ることはできなかった。
      • 家庭用の『V2』ではかなり改善されているのに、なんでこうなったのか?
  • ギタドチャンコ終了後に没収されるENCORE、premium ticket
    • ギタドチャンコ終了後、ENCORE ticketおよびpremium ticketが使えなくなる。ENCORE、premium stageが出せない人の救済処置なのに…
    • 人によっては、次回作が出るまでの楽しみでとってる人も少なくない。
    • ただし前作のVでは枚数制限されていたため、それに比べると今作は一応期間までは無限なので一概には問題点とは言い難いが。

その他の問題点

  • LIVE感ゼロのシステム
    • 今作のキャッチフレーズは「LIVE2 GO!!」であり、イメージイラストはLIVE感を現わしているが、肝心のシステムがグダグダ。特に「ギタドチャンコ」はまるでLIVEにふさわしくないというより何故か相撲である。新曲を見ても確かに版権曲はLIVEらしい曲はあるものの、コナミオリジナルはLIVE感を感じられない楽曲が多い。
    • 版権曲が前作よりも多く、コナミオリジナルおよび版権を含めた新曲の総収録数が前作より減少していることでLIVE感を逆に感じられず、空気感を生ませる要因になったと考えられる。
    • 何よりLIVE感を感じさせるイベントがない。何のためのテーマなのか。
    • 加えて、根本的に前作のVからまるで変わっていない。何のために新作として出しているのか。
  • 判定が厳しい
    • 今作はPERFECT重視のスキルポイント計算式になったのだが、判定の変更によりPERFECTが前作より取りづらくなった。PERFECT率を稼ぎづらくなった関係で、アンコール/プレアンの進出が厳しくなることに。
    • また、ギタドチャンコでもPERFECTの割合が能力値の算出に使用されるため、一部プレイヤーから反感を買うハメに。
      • ちなみに、PERFECTを出しづらくなったことは、元からPERFECTを出しづらいドラム側に対し非常に不利な結果となった。
      • ギタドキングでもスコアの関係上、COMBO程ではないとは言え、PERFECT率も多少重視されるため、コンボで稼げないプレイヤーにとっては痛い仕様に。
    • スキルポイントに到っては完全に意見が分かれる。
      • PERFECT重視にしたため、Vの時よりスキルポイントが稼げるプレイヤーがいれば、Vより下回るプレイヤーもいたりと両極端だった。
    • このPERFECT重視の判定が不評かどうか不明だが、V3ではV2よりCOMBO重視の計算式に変更される。
  • 「ギタドライフV2」の利用価値
    • 前作から登場している携帯用の連動アプリ。ギタドチャンコの情報やギタドキングの情報などが確認できる。
    • が、前作に比べると切り替え時間に時間がかかるようになった。それだけでなく、前作でまともに使用されなかったバンド募集が残っていたり、スキル対象曲が表示されないなど評判は悪かった。
    • このアプリからギタドチャンコ解禁曲数がネタバレするというお粗末なことも。
      • au所持者には一切使えないアプリなため、利用価値があるかというと…
  • マンネリ化の進むスキルポイントシステム
    • 前作ではNON STOPも対象曲に変更された。しかし今作は低難易度楽曲が多く、新曲に対してこのスキルポイントシステムの意味を成していない。それどころか、このスキルポイントシステム自体もVで形が多少変化したとは言え、マンネリ化が進んでいるのは明らかだった。
    • そのためかV3ではスキルポイントシステムを新曲、旧曲、LONGと分けるという大幅な改正を施した。
  • ギター側はロケテでは空弾きミスなしという初心者に優しい設定だったのだが、製品版では削除。(ロケテではTightがオプションで登場。)結局前作と同じような設定に。
    • ただでさえ初心者がとっつきにくいギターなのに、どうして削除する必要があったのか?

評価点

  • 削除曲が1曲だけ
    • 今作では1曲しか削除されず、削除されたのは「マウンテン・ア・ゴーゴー」のみ。
  • ギタドチャンコによる復活曲が多かったこと
    • 毎場所通常曲4曲+LONG1曲×5、全部で25曲復活した。
  • リザルト関係が改善される。
    • 達成率が表示されるように。また、レスポンス速度も若干上がった。
  • HAZARDゲージは上級者に好評だった。HAZARDバグを除いて
  • 「over there」がpremium stageにふさわしい曲だったこと。

総評

  • Vシリーズの2作目とは言え、まるでLIVE感のないシステムでは盛り上がりもなく、ただあるだけの要素になってしまった。
    • 前作『V』ではギタドタワーという低評価イベント、難易度詐称は多かったものの、premium stageの復活、隠し曲の大幅復活、版権PVの登場、クリップの向上、その他システムの向上などで新シリーズの改革という目的はある程度果たしていた。
    • これに対し『V2』はギタドタワーをギタドチャンコに変えた、HAZARDを搭載した以外あまり大きな改変がなく、前作でもあった大量の難易度詐称曲問題が引き続き残った上、数多くの低難易度譜面でプレイヤーのやる気を削いでしまった。
      • そもそもギタドチャンコも当初はマシと評価されていたが運要素が強く、更に金をかけるだけの貢ぎイベントになってしまい、こちらもギタドタワー程ではないとは言え、段々叩かれるようになり、結果的に相当不評に終わった。結局11th&10thから続いた「悪質性の強い企画」という負の連鎖を止めることができなかった。
    • 『XG3』に比べると致命的なバグは多くないとは言え、当時にしてはバグが多く、中には音楽ゲームとして成り立たないバグも存在したことも評価を下げる一因となった。
  • 結果、ロケテストの存在がまるで意味なく稼働してしまった今作は空気作と揶揄され、「新作として出した意味がない」という散々な評価となってしまった。
    • 現在でもV2の評価はシリーズ内でも低い部類に入る。(V2→V3のような逆転劇というのが現状になっているためか)
      • V3のHPにあるFROM STAFFのtQyのコメントによると『V3』は好評としていることから、『V』、『V2』の評判が悪かったことを暗に示している。一概にもそう断言できるとは限らないが。但しV2は前述の通りさまざまな問題点があったため、Vより評価が低いと思われる。
    • そして、『XG3』のあまりの出来の悪さの比較に、今作であるV2を引用してるケースが2ch内で挙げられる程。よほど評判が悪かったことを示している。
      • その上、voxがラスボス曲を担当するシリーズはクソゲーになるというジンクスをXG3で 証明してしまった。

余談

  • 「BEMANI EXPO」という『beatmaniaIIDX 12 HAPPY SKY』と『pop'n music 13 カーニバル』の三機種合同イベントとトップランカー決定戦というイベントが行われた。
    • BEMANI EXPOではクイズやネットラジオなどが行われた。
      • 特にBEMANIナンバーズというイベントでは普段コンビを組まないであろうアーティストが二人一組になり、各作品に合計3曲ずつ専用楽曲を制作したことで話題となった。
    • しかし、IIDXとpop'n 側では企画開始と共に曲が一斉解禁されたにもかかわらず、V2は3曲中2曲がシークレット楽曲(前述のギタドチャンコやギタドキングで自力で解禁しなければならない)という前提条件があったため批判の声があった。
      • BEMANIナンバーズが開始された段階ではまだ前作『V』が稼動している状態であり、ユーザー側は「V2の稼動と同時に遊べるようになるだろう」という予想が多かっただけに、期待を裏切る結果となってしまった。
      • ちなみにEXPO曲の『香港☆超特急Z』は後に「キャプテン☆メタル」ことあさき氏によってラジオの生放送のリクエストで『牛乳特急便』としてアレンジされた。
      • が、前半のあさき節全開の歌詞と後半の「おちち~」という歌詞のギャップから、屈指のネタ曲になってしまった。
  • トップランカー決定戦は文字通りその機種で一番上手い人を決めるというBEMANI初の総合全国大会である。
    • また決勝会場ではBEMANIアーティストによるライブも行われた。

その後

  • V2で顕著だった難易度詐称問題を受けたのか、次回作であるV3ではロケテ時点で難易度を大幅修正していた。
    • そして、V2ではあまりにも改変がなかったため、次回作のV3ではシステム、イベント面も大幅な変更を施した。
    • さらに製品版でも一部譜面の難易度を(適正なレベルに)修正したり、EXTRA RUSHやBATTLEの搭載など前作を上回る改善が多い。(詳細)

プレイステーション2版

ジャンル 音楽ゲーム
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
発売日 2006年11月22日
定価 6,980円
判定 改善
ポイント 解禁・バグ関連はAC版・MPSより大いにマシになったが
それ以外で問題あり
久々のCSオリジナル曲

概要(PS2)

  • 家庭用GuitarFreaks&DrummaniaのVシリーズ2代目。
  • 家庭用Vの出来があんまりな出来、MPSでは解禁方法で更に悪化させてしまった。
  • そんな評判が宜しくなかった新家庭用版ギタドラシリーズの最新作である事や、上記アーケード版V2の評判が著しく良くなかったことから、家庭用のV2も当初は期待されていなかったのだが…。

評価点(PS2)

  • 2001年の4th&5th以来、実に5年ぶりとなるCSオリジナル曲が登場
    • 本作で新たに収録された楽曲は、Thomas Howard Lichtensteinによる「No Hesitation」と、あーたん(荒巻陽子)による「風に抱かれて三度笠ポン太」の2曲。
    • 特に後者は主にアーケードで展開されていた楽曲の続編がまさかのCS書き下ろしで登場という事もあってか、大きな反響を呼んだ模様。
  • 独自性のあるNON STOPモード
    • NON STOPモードの各種コースは基本的にAC版の再現だが、「Rock!Rock!!Rock!!!」「ナツメロ」「洋楽」の3コースでは曲構成が変わっていたり、新コースとして全曲が『三度笠ポン太』シリーズで構成された「ポン太」が追加される等、CS独自の味わいがあると言える。
  • 先行収録曲の存在
    • V3で収録されるギタードライブとRing、Micro Finが先行収録されている。
  • 改善された解禁方法
    • 今作はギタドチャンコにおける解禁方法
    • 勝つと曲がゲットできる。負けると次に持ち越しになるが、ペナルティはない。
      • その上、貢ぎ要素と運要素の強かったACと異なり、家庭用では勝てば曲が解禁できることからデメリットはない。
      • 前作・前々作で問題だった解禁速度も大幅に改善。最短で22回勝てば全曲解禁できる。
    • 時限解禁も全解禁で13時間30分と若干改善される。
      • ただし、キャラを変えると解禁した曲が消えるが…そこまでしてキャラ変更するというメリットがない。
  • 豊富な版権曲
    • 本作収録の版権曲は、ACV2収録分の9曲に加えて旧作から6曲と非常に多いことから、家庭用Vシリーズの中でも特に版権曲で占められていると言える。
    • 加えて、ナツメロで定番のルージュの伝言、DIAMOND、マキシマムザホルモン曲のROLLING1000tOON、今ではプレイできないSACCHARINE SMILE、悲しみは雪のように等々、恐らくNON-STOPの再現と思われるが、楽曲のチョイス自体も悪く無く、ACで親しまれていた版権曲群がいつでもプレイできる様になった事も大きいだろう。
  • HAZARDの搭載
    • AC版と違い、HAZARDバグは存在しない。
    • 家庭用でいつでもスリルのあるオプションを選んで遊ぶことが可能。実質上級者向け。

問題点(PS2)

V,MPSであった問題点が全然解消されていない。

  • 相変わらずロードが長い
    • ACと違い、ロードに時間がかかってしまうところ。PS2の仕様を考えると仕方ない部分があるが…。
    • このロードがいろんなところで発生するため、何度もやりたい人にとっては苦痛にしかならない。
      • とはいえ、解禁方法がマシになっただけでも救い。
  • まだ残っているトレーニングモードの謎仕様
    • トレーニングモードは苦手な部分を鍛える意味で取り入れたものだが…。
    • DARK、リバース等といったオプションが使えず、何の為のトレーニングなのか分からない。
      • それだけでなく、上記のロード問題のためか、曲選択までに時間を要する。当然イライラ感が増す。
  • FREEモードでのプレイ終了後に出る謎の選択肢
    • 同じ曲をPLAYするか、曲選択画面に戻るか、FREEモードを出るかの3択だが…
    • これが毎回出るせいでロード時間が増加。その上、イライラ感も増加という悪循環をたどるようなシステムとなった。
  • 改善がなされなかった音質
    • それでも前作までに比べると多少マシになった模様。

今作における問題点

  • 判定が厳しい
    • CSVとMPSをやっている人にとっては多少違和感を感じる。
  • 意味のないギタドチャンコキャラの変更
    • ギタドチャンコでキャラを変更すると、解禁した曲が全て消えてしまう。しかも、CPUによる対戦であるためか、キャラを変える意味がACに比べると皆無に近い。というか、キャラを変えてせっかく取った曲を再度取らなければいけないという苦痛があるため、わざわざキャラを変える意味がない。
  • 曲構成について
    • Black sheepが収録されていない。
    • 家庭用でもプレイできると期待をいだいていたプレイヤーは残念な結果に。その上、ACでもV3以前でないと遊べない。また年々設置率も減少していることから、収録して欲しかったとの声が。
      • とはいえ、これだけだったらまだマシ。

旧作と曲が被りすぎている問題点

  • NON STOPにおけるDD573の問題点
    • CS4th&3rdの再収録でDAY DREAMが今作に収録。NONSTOP再現のためだが…
    • ゲーセンだと気軽にこの曲を選択できない上に、CS4th&3rdそのものに重大なバグがあるため、ここで再収録されたのはある意味幸運である。
      • また、楽曲のクリップもAC 8th&7thで登場した新クリップでの収録である事から新鮮味もあり、いつでも鬼畜譜面をプレイできる事も相まって、単に好みの問題とも言える。
    • 問題はMODEL DD3が再収録されたこと。NON STOP再現のためであろうが、MODEL DD4で代用できたはずだが…
      • しかし、この問題点もまだマシ。
  • 前作Vと被りすぎている問題点
    • 前作のプレアンで登場したDie Zauberflöteがエキストラとして再収録された。
    • NONSTOP再現+ACのエキストラの再現のために収録された模様。
      • 今作のエキストラ曲でプレアン、アンコールに進出するのは難しいとこがあるため、一概に問題ではない。
    • 問題は、前作のデフォルトおよび隠し曲で出ていた曲が多数存在することである。
    • あこがれ、Destructive Wave、Street Runner、三度笠ポン太は今日も行く、Flow、Plastic Umbrella、Wonderful Workers、無常の星、Little Prayerとなんと8曲も被っている。
    • ポン太についてはCSオリジナルNONSTOPコースに組み込む必要があるため、仕方ないところではある。
      • 問題の7曲はACV2のNONSTOPを再現するための収録だが、アーケードをやっている人、CSVを持っている人にとっては再収録する必然性があるのかという疑問を抱くほど。こんなことをしてまで、まだ収録されていない曲を犠牲にしてしまうのはどうかと思っているプレイヤーも少なからず存在する。
    • 特にあこがれは前作でデフォルトで出ているのだから、ここに再収録される必然性が低いにも関わらず、収録されている。
      • CS4th&3rd時代の再収録を含めて実に11曲。CSオリジナルNONSTOPコースはあるものの、もしNONSTOPだけを再現したいのならば、別の曲で代替えしても良かったのでは?

総評(PS2)

アーケード版の出来が散々だったために期待はされていなかったが、前作家庭用で問題だった新曲の一部未収録問題については、今作は完全に再現。他にもバグ・解禁に関してもこれまでの新家庭用版シリーズ作品に比べるとマシになったとは言えるだろう。

今作はこれまでの新家庭用シリーズから方針が変わりCS独自の要素を少しずつ取り入れた作品であるが、
過去作で指摘されていた問題点は全く改善されず、本作独自の問題点の存在も相まって、AC版同様に悪しき流れを断ち切る事が出来なかったのは否めない。


その後

  • 本作の発売後は、『MASTERPIECE SILVER』同様の旧作の人気曲で厳選された『MASTERPIECE GOLD』が発売。
  • 同作ではシステム周りが改善。ようやく、家庭用版再始動時点からから続いた悪しき流れに終止符を討った。
  • 解禁も非常に煩わしかったSILVERと比べて断然よくなった。音ゲーとしての快適性はUPしたのだが…
    • しかし、隠し要素のあまりの多さが裏目に。その上、FREEモードにおけるオートセーブ機能が問題点になってしまった。