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ディープブルー海底神話 - (2013/12/22 (日) 15:50:10) の編集履歴(バックアップ)


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ディープブルー海底神話

【でぃーぷぶるーかいていしんわ】

ジャンル シューティング
対応機種 PCエンジン
発売元 パック・イン・ビデオ
発売日 1989年3月31日
定価 5300円
分類 クソゲー
ポイント し系深海探索ゲーム
深海探索の雰囲気は良く出ている

特徴

  • タイトルの通り、神秘的な深海を舞台にした横スクロールシューティング。海中・海底洞窟・深海・深海神殿の全4ステージを進んでいく。
  • シューティングゲームでありながら、敵は一切弾を撃ってこない。その代わりに画面の半分を埋める程の膨大な物量、(遅すぎる自機と比して)速すぎる速度、非常に避けづらい動きでひたすら体当たりを仕掛けてくる。そのため「敵幕(魚幕)シューティング」と呼ばれることも。
    • すべてのステージの中途に、BGMが変化すると共に強い雑魚が猛攻をかけてくる場面が存在する。特に4面・深海神殿のそれは強烈(後述)。
  • 舞台に合わせ敵は全て魚介類。ダライアスのようなメカ魚ではなく、サイズはおかしいものの本当に魚。
  • 自機の窓(目)の色で残りライフを表すシステムで、一定量被弾するごとに青~赤へと変わり、最後には爆発しゲームオーバーとなる。
  • 攻撃アイテムは、デフォルト装備で三連射が可能だが威力が乏しい「黄」、貫通性に優れる「紫」、威力は最大だが連射が効かない「緑」の三種類。同じ色をとるとパワーアップする(最高三段階)。

ストーリー

波風のさざめきや天空の光さえも届かぬ 一碧と澄み渡る海底世界

そしてまた気紛れな神々達が統べる 不思議世界でもある そんな世界に神々と共に在りし者達が居る

神々の声を聞き力操る詩を唄い 海馳せる舟に乗り 見知らぬ物未知なる知識を求め旅を続ける

そんな彼等が操広げる冒険物語 その一片が今始る・・・

評価点

  • ライフ制の都合上、少々の被弾で自機が倒される事はない。更に、弾を撃たずにいるとライフが徐々に回復するし、道中の敵が落とす回復アイテムで全回復もできるので簡単にゲームオーバーになるようなことはない。
  • 道中の音楽がゲームの雰囲気をこれでもかと言わんばかりに盛り立ててくれる。1989年当時のPCエンジンソフトの中では頑張っている方だろう。
  • しかしそれを台無しにするのがゲームデザインであり、多くのプレイヤーに癒やしどころかトラウマを植えつけた(後述)。

問題点

  • 自機の速度があまりにも遅い。スピードアップのアイテムを取ってようやくまともな移動速度だと思えるレベル。
  • 加えて画面に対し自機・敵のサイズが大きく、特徴で述べた通り敵の量、速度、軌道が尋常でないため、非常に回避しづらい。
  • パワーダウンの仕様がエグく、一度の被弾で武器もスピードも一段階ダウンする。火力も機動力も低下し更に被弾しやすくなるという悪循環。簡単にゲームオーバーにならないという点も、魚群に嬲られる時間が長引くだけという短所に。
  • またどんなにパワーアップしても、攻撃が「自機下部から発射される」前方ショットのみであるため、爽快感に乏しいどころか、攻撃で敵の体当たりをを処理するのすら至難の業。
  • 1面から鬼畜と言える物量で攻めてくるゲームだが、4面での強雑魚の猛攻が特に鬼畜。見てから避けるのが間に合わないような速度でウニが降り注ぐ。攻撃力も高く、ライフ最大でも4回接触したらゲームオーバー。
  • 残機もコンティニューも存在しない。
  • 地形、ステージ内での背景の変化、敵の攻撃の緩急といったものがなく、ゲームとして非常に単調。
    • BGMが変化し、敵が猛攻を仕掛けてくるという場面も、元々の敵量が膨大なため緩急になっていない。
  • エンディングが無い。4面のボスを倒すと画面にNEXTと表示され、敵の攻撃力が上がった2周目に入るだけ。
  • 3面の音楽が「マリンスノーが降っている深海」の雰囲気を盛り立てていない。「ドラえもんの不協和音」と評する人も出た。
  • HuCARDでありながら、ゲーム開始時、ゲームオーバー時にロードが入る。

総評

  • 知名度の高いソフトではないが、ワゴンセールでうっかり買ってしまったユーザーに強いインパクト(トラウマ)を与えた作品である。
  • 深海魚という幻想的なモチーフや、敵への攻撃よりも(弾を撃たないことによる)ライフ回復・温存を優先すべきという斬新な攻略法により、ある意味で趣深い作品として一部から評価される事も。
    • 尤もそれは、敵への攻撃(による処理)という正当な攻略が推奨されない程、このゲームのデザインが理不尽という事なので褒められたものではないが。

その他

  • 真偽不明ながら、自機デザインを担当したという当時の制作スタッフが、ニコニコ動画に投稿されている本作の動画のひとつにコメントを残している。
    • 「尾ひれに攻撃判定がつく予定だった」「(それが実装されても敵が多すぎて焼け石に水ではないかとのコメントに対し)誰がこんな敵配置のゲームになると思う(泣)」というコメントからは、制作現場の意思疎通が充分でなかったのであろう事が伺える。