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ソード・オブ・ソダン - (2022/07/14 (木) 08:34:38) の編集履歴(バックアップ)
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ソード・オブ・ソダン
【そーど・おぶ・そだん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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メガドライブ
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メディア
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4MbitROMカートリッジ
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発売元
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セガ・エンタープライゼス
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開発元
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Innerprise Software
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発売日
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1991年10月11日
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定価
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6,000円(税抜)
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備考
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18歳未満禁止ソフト相応
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判定
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クソゲー
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ポイント
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通称「帝王ソダン」 CERO:Zにも収まらないゴア描写 酷い劣化移植 劣悪な操作性 かなり死にやすい 薬のつかいかたによっては…?
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WARNING!!!!!!!
グロ要素満載のゲームです。
概要
洋ゲーからの移植物。
横スクロールの2Dアクションであり、主人公は男性(ボルダン)と女性(シャルダン)の二人から選べる。タイトルの「ソダン」とは、主人公たちの師匠の名前。
元は1988年にDiscovery Softwareより発売されたAmiga用のゲーム。こちらの出来自体はそれなりではあるが、少なくとも本作(MD版)に比べれば遥かにマシな方である。
本作は大味すぎる内容と異常なまでに高い難度で当時のゲーマーを驚愕させ、雑誌「BEEP!メガドライブ」の読者投票によるランキングにおいて、前人未到の最下位在位23回を記録した。
あらすじ
師である勇者・ソダンから剣を授かった勇猛な若き戦士、ボルダンとシャルダン。
プレイヤーはどちらかを操作し、悪の支配者・ゾラスの打倒と王国の解放を目指して、屈強なゾラスの手下や魔物が跋扈する魔の領地を進んでいく。
評価点
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洋ゲーらしく濃い画風で、ドットの描き込みはそこそこ丁寧。
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攻撃方法の選択と間合いの取り方が重要で、劣悪な操作性(後述)を我慢すればアクションゲームとしての味は出る。
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ボタンで斬りを繰り出すほか、方向キーとの組み合わせで突きや大振りも出せる。攻撃方法によって繰り出す速さや当たる距離・範囲などが違い、また敵によっては特定の攻撃しか当たらないため、使い分けが重要。
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敵を倒すことで手に入る4種類の薬は、ポーズを押して薬を選択し飲むのだが、この際にアクションゲームとしては珍しく、飲む薬を一度に複数選択できる。
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組み合わせによって攻撃力増加・体力回復・残機増加など効果が変わる。
問題点
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劣悪な操作性。
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歩きがとても遅い。ジャンプしながらのほうが速く進める。
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方向キーだけを押した場合は向きを変えない前進or後退になり、振り向くためには「ボタンを押しながら逆方向入力」という操作が必要。敵が左右から出現するので振り向きは頻繁に行う必要があり、振り向く際にも多少の時間がかかるため、とても面倒。
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やたらと高い難度。
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敵の数が多く、さらに一体一体が硬い。
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主人公よりリーチの長い敵も多い。慣れないうちは挟撃されると為す術もなく殺される。
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キャラ同士の接触判定がなく、敵と重なってしまうと攻撃が当たらない。こちらは鈍い動きともたつく動作で必死に位置取りすることになる。
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即死トラップが多い。
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たとえばステージ5の落とし穴。微妙にシミになっているところが目印だが、とても分かりにくく、かつ説明書にも載っていない初見殺しポイントとなっている。
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ステージ6には押しつぶす壁、地面から突き出る針、足場が不安定な溶岩地帯などがある。しかもこれらの罠が出るステージは強制スクロールであり、右から火の玉が飛んでくるため、異常に難度が高くなっている。
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男主人公のボルダンは剣の振りが遅く、難度が更に上がる。
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攻略時は薬の効果が生命線となるのだが、扱いが難しい。
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画面上にあるものを含めて4つしかストックできないので、計画的に利用する必要がある。
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組み合わせによっては、「WINNER DON'T USE DRUG (勝者は薬に頼らない)」の表示とともに即死する。
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WINNER DON'T USE DRUGという言葉自体は、アメリカのアーケードゲームの起動時に表示されていた反麻薬キャンペーンのキャッチフレーズであり、本作ではパロディの意味合いがあると思われる。
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エンディングが手抜き。
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計3枚の絵が表示されておしまい。エピローグの文章もBGMもない。
賛否両論点
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アクの強い演出。
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キャラのアニメーションがガクガクで、プロポーションも少々おかしい。
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大元のデッサンに難がある。その一風変わった出来映えは、ある意味一見の価値あり。
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キャラの死に様の描写は「大量出血」「ハラワタが露出」「生首が落ちる」など、残虐な方向への作り込みが深い。
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BGMなし。ステージでは鳥の囀りや雷鳴などの環境音のみが終止響き続ける。陰惨なグラフィックと相まって、何とも言えない雰囲気を醸し出している。ある種の緊張感はあるが。
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が、キャラのダメージボイスは搭載。攻撃されるたびにいちいちうめき声を上げ、死ぬときには断末魔の叫びを上げる。
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スタート時やステージ間のメッセージ送りには、「テン」という気の抜ける音が入る。
総評
とにかく操作性が悪い。これに加えて、汚いグラフィックやイヤな方向に力の入った演出、雑魚の波状攻撃や即死トラップを始めとするストレスフルな難度調整など、問題点がこれでもかとばかりに押し寄せる。クリアには並々ならぬ忍耐力が必要である。サターンにデス様が現れるまで、本作は「帝王ソダン」としてセガのクソゲー王座に君臨していた。
ただし、斬りと突きの使い分けや薬の運用方法、敵との間合いの取り方など、我慢して噛んでみればアクションゲームとしての味は出る。その食べ辛さは「スルメ」などという単語ではとても言い表せないものの、単につまらないだけのゲームと本作の格の違いはそこにある。
余談
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ゲームの同人誌即売会で、「ソード・オブ・ソダン完全クリアー」の本を出す強者も現れた。
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アニメーター/キャラクタデザイナーの森木靖泰氏はソダンをプレイしたいが為にメガドライブ本体を購入する程のファンだった事を当時、「マル勝メガドライブ」の創刊号に掲載されたコラムでイラスト付きで述べている。
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しかも当時は国内ではまだ発売されていなかったので、わざわざGENESIS版を購入してプレイするといった筋金入りのクソゲーマニアっ振りである。
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「BEEP!メガドライブ」誌上の読者投票において、ソダンの地位を脅かすクソゲーが現れると、10点投票を行ってソダンを防衛しようとするグループも出現し「ソダン親衛隊」と名づけられたという逸話もあった。
さてはアンチだなオメー
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ちなみに北米では日本版の前年にGENESIS版が発売されているが、そちらはEAから発売された。なお、GENESIS版の移植を担当したInnerprise Softwareは本作発売の翌年に倒産している。なお、Amiga版を開発したDiscovery Softwareも1990年に破産している。
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存在自体あまり知られていないが、あのBethesda Softworksが1993年にAmiga版をMachintosh用にほぼベタ移植したものを発売している。
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更に、AppleII GS版は開発途中ながらも1989年のCES EXPOで展示があり実際の発売予定も組まれていた。しかし、AppleII GS版のプログラマが開発中に揉め事を起こしたことで解雇され、代わりのプログラマが見つかるまで開発は中断となった。結局、そこから進展もないまま1990年にDiscovery Softwareが経営悪化により破産したことでお蔵入りとなってしまった。
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そして、約30年が経とうとした2018年5月26日、お蔵入りとなっていったAppleII GS版が有志により発掘され、検分の結果、原作の殆どのレベルがプレイ可能な状態で公開された。だが、スプライトグリッチが多く見られたりと未完成部分が所々あり、修正にはソースコードが必要だがそちらは未だ見つかっていない。
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IBM-PC、AtariST、コモドール64版の開発も計画されていたがこちらは計画だけで終わってしまっている。
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メガドライブの復刻ハードである『メガドライブ ミニ』に本作は収録されなかったが、当初は「メガドライブという時代を語る上で外せない作品になるのでは?」ということで本作の収録を考えていたとインタビューで明かしている。
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収録候補から外された理由はレーティングにおける「倫理問題」である。本作のゴア表現の中には現在のCERO:Z(18歳以上のみ対象)でもアウトなものが含まれており、「本作のためだけにレーティングを上げてユーザーを制限させてしまうのは違うのではないか?」ということで候補から外されたとのこと。
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現在、メガドライブ版(GENESIS版)の版権はPiko Interactiveが所有している。
プレイ動画