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あやかし忍伝 くの一番プラス - (2021/04/22 (木) 13:13:35) の編集履歴(バックアップ)


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あやかし忍伝 くの一番プラス

【あやかしにんでん くのいちばんぷらす】

ジャンル 育成シミュレーション
対応機種 セガサターン
発売元 翔泳社
発売日 1998年4月9日
定価 6,800円(税抜)
判定 クソゲー
劣化ゲー
ポイント バグの嵐で超劣化移植
備考 【Win】1997年3月14日発売
【PS】1997年9月25日発売
あやかし忍伝 くの一番シリーズ
無印 - プラス


概要

主人公が女の子、ヒロインが女の子のレズビアン・百合系ギャルゲー。その方面のゲーマーからの高い評価を得る作品のSS移植版。
PS版からイベントやエンディングが追加された。

ストーリー

諜報活動を行う「諜報省」とそれに所属する忍の存在を公にした日本政府。同時に「諜報活動規制法」が施行され、くの一養成学校「国立姫百合学園」が誕生した。
主人公「葉隠楓」は姫百合学園に入学し、忍者を束ねる家の姫3人の補佐と護衛をしながら学園生活を送る。
さらに、姫百合学園主席卒業者はフリーの忍として認められ好きな人に仕えられるのだ。

問題点

  • 最大の問題点はいたる所に存在するバグ。進行が不可能になるような事はないが、常にプレイヤーを苛立たせる。あまりの多さに電源を切りたくなること必定。
    • 文字が潰れて読みにくい。特に画数の多い字は判別不可能。セリフは声優の声に頼るしかない。
    • 放課後行動のカーソル移動が異様に遅い。
    • 放課後にヒロインと出会うとBGMが止まる。以降は同じようにヒロインと出会うまで消えっぱなし。
    • イベント絵の切り替えやカーソル移動で、一瞬ノイズや黒い画面が入る。
    • 楓の一週間の成績の上下でマイナスになる所が+999となる。パラメーターとしては反映されていないのが救い。
    • 週末の画面ではチビキャラがパラメータ表示の上を歩くため表示が見えづらい。
      • これらはPS版では一切起こらない。
  • 改悪としか言えない変更。
    • オープニングアニメで白い色が強すぎて、なにをやっているのか分からない。特にビーチでの場面で顕著に現れる。砂浜と海と空と人の見分けがつかない。
      • もちろんPS版ではちゃんと見える。
    • セリフ表示欄が不透明でイラストの一部を潰す。文字潰れと立ち絵潰しの合わせ技で邪魔以外のなんでもない。
      • PS版では半透明の青で立ち絵の一部を潰すようなことはない。
    • 選択肢表示欄は文字以外が真っ黒。
      • PS版ではセリフ欄と同じレイアウト。
    • イベントが追加されているにも拘らず、PS版から削られたものもある。
      • 追加イベントの色がおかしい。
  • PS版より長くなったロード時間。頻繁に画面が切り替わり、そこにロードを挟むのでPS版と同じゲームなのにロードのせいでプレイ時間は1.5倍程度になる。

評価点

  • PS版発売から約半年後に、高水準の2D描画機能を持ちギャルゲハードとまで言われたSSに移植してこれでは、SS版の評価点はハッキリ言って無い
    • くどいようだが、ゲームは『プリンセスメーカー』と『卒業』を合わせたような上手いアイディアの育成シミュレーションで、上記のバグがないPS版はまともである。

総評

ファンに嬉しいプラス要素と評価がある部分を、プラスされたバグが踏みにじっている。『あやかし忍伝 くの一番バグプラス』とでも呼びたい。当然、ファンからは無かった物扱いである。
現在のようなクソゲーを巡る議論がこの時期にあれば大いに語られるであろう。『あやかし忍伝 くの一番』に興味があれば、追加要素に目を瞑ってでもPS版をやるべきだ。

余談

バグの多さの説明になるか分からないが、説明書のスタッフリストにはプログラマーが一人しか書かれていない。実は旧作のスタッフがほとんど関わっていないせいである。