「Hotel MARIO」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
Hotel MARIO - (2017/12/11 (月) 14:49:20) の編集履歴(バックアップ)
Hotel MARIO
【ほてる まりお】
ジャンル
|
パズルアクション
|
|
対応機種
|
CD-i
|
発売元
|
フィリップス インタラクティブメディア
|
開発元
|
フィリップス ファンタジーファクトリー
|
発売日
|
1994年4月5日
|
備考
|
日本未発売
|
判定
|
クソゲー
|
黒歴史
|
ポイント
|
海外における史上最悪のクソマリオ ショボすぎるゲーム内容 作画の酷いアニメーションムービー
|
マリオシリーズ・関連作品リンク
|
概要
フィリップスが任天堂の許諾を得てアメリカで製作・発売した、マリオシリーズの外伝作品。
対応ハードは世界で4番目に売れていない「CD-i」。そんな状況だったため本作も海外限定で、日本では発売されていない。
海外のゲームサイトでは、しばしば「史上最悪のマリオゲーム」として紹介されることが多い。
ストーリー
マリオとルイージはピーチ姫からピクニックの誘いを受けてキノコ王国へと向かった。
しかし、キノコ王国はクッパに乗っ取られており、「クラブクッパリゾート」というホテルリゾートに作り変えられてしまっていた。
クッパ達はピーチ姫を「客」として閉じ込めるべく各ホテルに連れ去り、マリオとルイージは助けに行く事になる。
問題点
-
「ピーチ姫がクッパによってホテルに連れ去られたため、マリオとルイージが助けに行く」という怪しい雰囲気満載のストーリー
-
ステージとなるホテルも木の中にあったり雲の上だったりと、ホテルと設定する必要性をまるで感じさせない代物。尤も、ホテルを舞台にする時点でそもそも間違えているのだが…。
-
ところどころキャラクターとの会話やボス戦後にアニメーションムービーが挿入されるのだが、このアニメの質がおぞましいほどに低い。
-
マリオが本家以上に太って見えたり、演出がショボかったり、ピーチ姫がさらわれてもマリオ達が冷静すぎて緊張感が全くなかったり、ピーチ姫がブサイクで声優もすさまじく棒読みだったりといろいろ酷い。
-
肝心のゲームシステムは、敵をかわしつつホテルのドアを全部閉めるとクリアとなり、次のステージへと進む。…というまるでファミコン初期時代に逆戻りしたようなショボさ。
-
しかも早く全て閉めないと閉じたドアがまた開いて何度も敵が出てくる。
-
攻撃手段はおなじみのジャンプだが、敵を踏んづけた後のバウンドでなぜか上階の敵に接触してミスになってしまうことが珍しくない。そうでなくてもタイミング次第で上の敵に接触してしまうこともある。
-
上下の移動手段には矢印が書かれたドアを利用するのだが、入るには矢印に関わらず↑で入り、↓で出る。それだけならまだいいのだが、たまにドアの繋がり方が無茶苦茶なときがある。
評価点
-
敵キャラのバリエーションは豊か
-
ハナチャンやカロンなど、ザコキャラのバリエーションは無駄に豊富。ボスとしてコクッパ7人衆も全員登場している。
-
ムービーの作画はともかく、ドット絵の方はそこそこのクオリティを保っている。
-
致命的なバグなどはなく、システムの不備とショボさとを我慢すればアクションパズルとしてそこそこ遊べる。
-
もっとも、ゲーム自体が低クオリティかつ単調なため、すぐに飽きてしまいやすいが。
総評
酷いアニメーションムービー、アレなストーリー、単調なゲーム…と、外注とはいえ、マリオシリーズどころか任天堂のゲームシリーズでも屈指の低クオリティ。
当たり前ではあるが公式の「スーパーマリオ」系列からは外されている。
余談
+
|
参考動画
|
ゲーム中のアニメムービー
|
プレイ動画
|
|
-
日本での発売は一切無く、超マイナーハードでリリースされたソフトゆえに、日本での知名度はあまり高くない。
-
しかし、海外ではやはりこれもネタとして有名。特にOPムービーでのマリオとルイージのやりとりが有名である。
-
マリオがルイージを「ゲイ」と呼んだ(ように聞こえる)り、その直後にルイージが「スパゲッティたくさんあるかな」とイタリア人のステレオタイプを安直に用いたセリフがよくネタにされる。
-
作画の酷いアニメムービーも、ネタとして見ればシュールで面白く、別の意味で人気が高い。
-
アニメ部分が有名となってしまったためか、ゲームとは気づかなかった人もいるとか。
-
今作とは関係ないが『HOTEL MARIO』というホテルは実在し、ググると割と上位でヒットしていた。どうやら大人が『ご休憩』するためのホテルのようだ……。
-
2014年、フィリップスはWiiリモコンのコントロールシステムが自社の特許を侵害したとして裁判を起こしていた。そのため一時期任天堂との関係が拗れていたが、後に両社それぞれの特許に関するクロスライセンス契約で合意し和解に至っている。
-
このため両社の関係性は回復しているのだが、今後本作が配信・移植等されることはおそらくこれからも無いだろう。誰か望んでいるのかはともかく。