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ドラゴンバスターII 闇の封印 - (2015/04/11 (土) 11:12:41) の編集履歴(バックアップ)


ドラゴンバスターII 闇の封印

【どらごんばすたーつー やみのふういん】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 ナムコ
開発元 トーセ
発売日 1989年4月27日
価格 5,356円(税3%)
判定 黒歴史

概要

  • 時代設定は前作『ドラゴンバスター』で活躍したクロービス以前の話、キングドラゴンに盗まれた剣を取り戻すために、主人公カールが弓矢をもって戦いに挑む…という設定のトップビューのアクションゲーム。
  • 前作とは完全に別物の内容となっている。

システム

  • 概要にあるようにトップビューアクションゲーム。
    • 全体マップがあり、マップ上には洞窟、廃墟、塔といったダンジョンが点在している。それを踏破しつつ、各面のドラゴンがいる最終ダンジョンを目指す。
    • マップ上には他に、森、砂漠、柵、湖などといった障害があり、主人公の行く手を阻む。これらを突破するアイテムは、特定のダンジョンをクリアする事で手に入る。
    • 全6面。
  • ダンジョン内は先が見えない構造になっており、進んで行くことで段々と先が見えて来る。一度通った場所は、全て明らかになっている。
    • 攻撃は弓だけ。矢は壁に当たると跳弾する。
      • 矢の数は有限。ダンジョン内に落ちているものを拾って、補う事となる。
    • ダンジョンにはモンスターがいるが、姿が見えなくても攻撃してくる。逆にこちら側からの攻撃も可能。
      • ダンジョンには各種アイテムを落とす、中ボス的存在のルームガーターがいる。ダンジョンをクリアするキーアイテムも、このモンスターが持っている。近づくと、「バオー、バオー」という警告音(鳴き声?)がするので、存在を察する事ができる。
    • 各面のラスボスにはドラゴンがいる。ドラゴンには弱点があり、そこを攻撃すると早く倒せる。
    • ダンジョンクリアには時間制限がある。制限時間を突破すると、ワイルダーというムカデのモンスターが足元から大量に襲ってくる。
  • 一部のダンジョンに妖精がおり、四匹集めると残機が一つ増える。
  • パスワード式のセーブ方法。

問題点

  • 単調なゲーム性。
    • 前作にあった魔法、技はなくなり、攻撃手段が矢を放つのみとなった。おかげで、敵をチマチマと撃っていくだけとなる。雑魚モンスターは面が進むと変わっていくが、対応方法はほぼ同じ。ルームガーターに対しても、どんな相手だろうが似たような戦い方となる。
      • 矢は跳弾するが、これが役に立つことはほとんどない。
      • 各種アイテムも、弾数、効果時間が限られ、申し訳程度の意味しかない。そもそも種類が少ない。
    • 各ダンジョンは絵柄や通路の違いはあるが、ギミックがほとんどなく、差が感じられない。
      • また、ダンジョンはそう広くはないのだが、ループ状になっており迷いやすい。
    • マップの障害も、森や砂漠、湖と見た目は変わっているのだが、やる事は結局、キーアイテムをダンジョンから取って来て使うだけと、実質的には代り映えしない。
  • BGMがダンジョンではない。
    • 効果音しか音はない。あえて言うなら、「テコテコテコテコ」という主人公の歩行音がBGM代わりか。
  • セーブ後再開すると、面最初に戻され、せっかく増やした矢、クリアしたダンジョンも、全て初期状態に戻ってしまう。
    • 面のスタート時の状況によっては、矢も手に入りにくくなっていくので、後半でのセーブは難易度をかなり上げる事になる。
    • 逆にセーブしないでいくと、アクションゲームとしてはプレイ時間がかなり掛かることに。
  • デモ画面で表示される言葉は全て英語。日本語はタイトルの副題だけ。別に海外産のものを、ローカライズした訳ではない。

評価点

  • ダンジョンは先が見えないため、慎重さを要求されるホラーゲーム的な要素がある。ルームガーターの警告音も、いい効果を出している。
  • 面クリアデモは、ファミコンにしては、遠近感を上手く表現した悪くない画像。

総評

とにかく単調なゲーム。山のようにある似たようなダンジョンで、似たような戦いをひたすら繰り返すだけのゲームになってしまっている。セーブをすると難易度が跳ね上がるため、続けざるを得ないという点も、このゲームの単調さを強めている。ホラーゲーム的な要素は悪くないのだが、それしかないのでは、さすがに飽きる。
ゲームとして破綻している訳ではないのだが、面白いと思える部分も乏しい。純粋につまらないゲーム。