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ドラゴンバスターII 闇の封印 - (2019/07/03 (水) 13:08:13) の編集履歴(バックアップ)


ドラゴンバスターII 闇の封印

【どらごんばすたーつー やみのふういん】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 ナムコ
開発元 トーセ
発売日 1989年4月27日
定価 5,356円(税3%)
判定 シリーズファンから不評


概要

  • トップビューのアクションゲーム。サイドビューで剣を振るった前作『ドラゴンバスター』とは完全に別物の内容となっている。
    • 時代設定は前作で活躍したクロービスの時代よりも過去の話。キングドラゴンに盗まれた剣を取り戻すために、主人公カールが弓矢をもって戦いに挑む。

システム

  • 概要にあるようにトップビューアクションゲーム。
    • 全体マップがあり、マップ上には洞窟・廃墟・塔といったダンジョンが点在している。それを踏破しつつ、各面のドラゴンがいる最終ダンジョンを目指す。
    • マップ上には他に、森・砂漠・柵・湖などといった障害があり、主人公の行く手を阻む。これらを突破するアイテムは、特定のダンジョンをクリアする事で手に入る。
    • 全6面。
  • ダンジョン内は先が見えない構造になっており、進んで行くことで段々と先が見えて来る。一度通った場所は、全て明らかになっている。
    • 攻撃は弓だけ。矢は壁に当たると跳弾する。
      • 矢の数は有限であり、矢の補充はダンジョン内に落ちているものを拾うという仕組み。
    • ダンジョンにはモンスターがいるが、姿が見えなくても攻撃してくる。逆にこちら側から攻撃を仕掛けることも可能。
      • ダンジョンには各種アイテムを落とす、中ボス的存在のルームガーダーがいる。ダンジョンをクリアするキーアイテムもルームガーダーが所持している。近づくと、「バオー、バオー」という警告音(鳴き声?)がするので、その存在を察する事ができる。
    • 各面のラスボスにはドラゴンがいる。ドラゴンには弱点があり、そこを攻撃することで早く倒せる。
    • ダンジョンでの行動には時間制限がある。制限時間を超えると、ワイルダーというムカデのモンスターが足元から大量に襲ってくる。
  • 一部のダンジョンに妖精がおり、四匹集めると残機が一つ増える。
  • セーブ方法はパスワード式だが後述される問題点がある。

問題点

  • 単調なゲーム性。
    • 前作にあった魔法、技はなくなり、攻撃手段が矢を放つのみとなった。おかげで、敵をチマチマと撃っていくだけとなる。
      • 雑魚モンスターは面が進むと変わっていくが、対応方法はほぼ同じ。ルームガーダーに対しても、どんな相手だろうが似たような戦い方となる。
      • 矢は跳弾するが、これが役に立つことはほとんどない。
      • 攻防用のアイテムも、普通の矢以外は「炎の矢」と「盾」の2種類だけ。弾数、効果時間も限られており、正直申し訳程度の意味しかない。
    • 各ダンジョンは絵柄や通路の違いはあるが、ギミックがほとんどなく、差が感じられない。
      • また、ダンジョンはそう広くはないものの、ループ状になっており迷いやすい。
    • マップの障害も種類は多いが、突破法はどれもキーアイテムをダンジョンから取って来て使うだけなので、実質的には代り映えしない。
      • こうしたマップギミックは、元々前作のFC版で導入されたもの。本作では種類が増えているが、戦闘面の要素があまりにも減り過ぎた分、相対的に目立ってしまう。
  • ダンジョンではBGMが存在しない。
    • その名の通り効果音のみである。あえて言うなら、「テコテコテコテコ」という主人公の歩行音がBGM代わりか。
    • 前作ではマップBGMが無い一方、アクションの中心となる各種ダンジョン内でBGMが用意されていたのだが。
  • セーブ後再開すると、面の最初に戻され、せっかく増やした矢、クリアしたダンジョンも、全て初期状態に戻ってしまう。
    • 面のスタート時の状況によっては、矢も手に入りにくくなっていくので、後半でのセーブは難易度がかなり上がってしまう事になる。
    • 逆にセーブしないでいくと、アクションゲームとしてはプレイ時間がかなり掛かることに。

評価点

  • ダンジョンは先が見えないため、慎重さを要求されるホラーゲーム的な要素がある。ルームガーダーの警告音も、いい効果を出している。
  • 面クリアデモは、ファミコンにしては、遠近感を上手く表現した悪くない画像。

総評

とにかく単調なゲーム。山のようにある似たようなダンジョンで、似たような戦いをひたすら繰り返すだけのゲームになってしまっている。セーブをすると難易度が跳ね上がるため、続けざるを得ないという点もこのゲームの単調さを強めている。ホラーゲーム的な要素は悪くはないのだが、強いて言えばそれしかないのではさすがに飽きが来る。
実際ゲームとして破綻している訳ではないのだが、面白いと思える部分も乏しく純粋につまらないゲームである。これでは「名作の続編を冠するには値しない」と言われても無理はないだろう。