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どうぶつの森 - (2016/05/11 (水) 22:37:46) の編集履歴(バックアップ)


どうぶつの森

【どうぶつのもり】

ジャンル コミュニケーションゲーム

対応機種 ニンテンドウ64
メディア 128MbitROMカートリッジ
発売元 任天堂
開発元 任天堂、エスアールディー
発売日 2001年4月14日
定価 単品:5,800円
コントローラパック同梱版:6,800円
判定 良作
どうぶつの森シリーズリンク

概要

  • 自然豊かな村の中で、住民とコミュニケーションを取ったり自分の家の内装をいじったり村を散策したりしながら、のんびりスローライフを送るゲーム。
  • ニンテンドウ64末期に発売されたこともあってか、当初はそれほど注目のソフトというわけではなかった。
    しかし、そのほのぼのとしたゲーム性が広まり大ヒット。今ではすっかり任天堂が誇る人気シリーズの一つとなっている。
  • ちなみに、任天堂が出した最後のニンテンドウ64ソフトであり、同時に任天堂が出した(据置機に限って)最後のROMカセットゲームでもある。

最初に

このゲームは現実と同じように時間が流れていきます。
現実にはリセットボタンが存在しないように、このゲームでもリセットボタンは使わないようにしましょう。
うっかり使ってしまった人には「お説教」が待っています

では、本文をどうぞ。

ゲームの流れ

村に向かう電車の中で

  • まずは「みしらぬネコ」との会話の中で、名前、性別、表情、村の名前を決める。
    • 表情は直接選ぶのではなく、みしらぬネコとの会話の内容によって選ばれる。男女それぞれ8種類。
    • 男の子は半そで短パンで丸い帽子をかぶり、なぜかツノが2本生えている。女の子はワンピースのような服にトンガリ帽子をかぶり、両脇に髪がちょっと飛び出している。
    • ひとつのカートリッジに1つの村の情報しか記録されないので、2人目からは村の名前を選ぶ部分は飛ばされる。 村に着いてから
  • 村に着くと、商店を経営している「たぬきち」が迎えに現れ、自分の住む家のあるブロックに案内される。
    • 家があるブロックは駅の真下で固定で、内装と屋根の色が違う4つの家からひとつ選ぶ。
      • 内装も屋根の色も後から変えられるチャンスはあるので、それほど悩まなくてもいい。
  • 家を選ぶと、たぬきちに代金19800ベル*1を請求される。しかしゲーム開始時の手持ちはたった1000ベル…というわけで、暫くはたぬきちの店でアルバイトをするハメに。
    • アルバイトと言うとアレだが、住民にあいさつ回りをしたり、木や花を植えたり、お店の宣伝と称して手紙を書いたり掲示板を使ったりなど、ぶっちゃけた話ただのチュートリアル。
  • いくつかの仕事をこなすとアルバイト終了。ここからは完全に自由、さあ思うままのスローライフを始めよう!
    • 何をしたらいいか分からない? …とりあえず、最初の内は家のローン完全返済を目標にしてみるのをオススメするだなも。

村について

  • 縦6横5の計30ブロックから成り、縦は「丁目」横は「番地」で表される。
    • 1丁目の上は線路、6丁目の下は海、1番地の左と5番地の右は高い崖に阻まれ、行くことは出来ない。
  • ある程度の法則性はあるが、村の形はほぼランダムと言っていい。
    • だいたい3,4丁目に崖があり、2段構造になっている。
    • 必ず海まで続く川が1本流れており、上記の崖の部分は滝になっている。ごく稀に途中で二又に分かれるような形状になっていることも。
      • 崖の上と下に1本ずつ橋が架かっており、そこ以外で橋を渡ることは不可能。橋のデザインも、アーチ状の石の橋と平たい木の橋の2種類がある。
      • 途中に必ず大きな池がある。このゲームでは空を見上げることができないので、花火やお月見などの空にあるもののイベントの時は、ここに来て水面に映ったものを楽しむことになる。
  • 春には桜が咲き乱れ、夏は青々とした葉が生い茂り、秋は見事な紅葉を付け、冬には一面の銀世界へと、四季折々の様々な顔を見せてくれる。
  • 自然が豊かなので虫や魚が多く、手軽に虫取りや魚釣りを楽しむことが出来る。
    • 虫はチョウ・セミ・クワガタ・ゴキブリなど、魚は鯉・ブルーギル・バス・エンゼルフィッシュ・ピラニア・シーラカンスなど、捕まえられる種類も豊富。
  • 自然が豊かなせいか、毎日雑草が生えてくる。直接的なデメリットは無いが、ほっとくと景観が悪くなるので見かけたらこまめに抜いておこう。
  • 何も生っていない木と、フルーツが生っている木の2種類が生い茂っている。邪魔ならオノで切り倒すのもアリ。逆に増やしたいときは購入した苗木を植えたり、フルーツを埋めたりしよう。
    • フルーツは5種類の中から村ごとに1つ選ばれ、最初から生えてるものは1個150ベルだが、それ以外のものは1個500ベルで売れる。お出かけした際に持ってくる、あるいはお出かけするときに持ってきてもらうとお金稼ぎがラクになる。
  • プレイヤーの住む村は地質調査の対象になっており、毎日のように地面から化石が出てくる。そのままでは無価値だが、「ファーウェイ博物館」という所に化石を添付して手紙を送ると化石を鑑定してもらえ、鑑定後の化石の標本を送り返してもらえる。また雨があがった日には「はにわ」が掘り出せる。
  • 村には生活に役立ついくつかの施設が必ず設置されている。
    + 主要な施設一覧
      • 1丁目3番地にある、サルの「えきいんさん」が24時間勤務している駅。
      • ここから他人のカートリッジの村におでかけすることができる。ただしコントローラーパック必須。
      • 毎週土曜日の夜にはストリートミュージシャンの「とたけけ」が現れる。彼に歌ってもらう*2とスタッフロールが流れ、その歌のミュージックが貰える。
    • タヌキ商店
      • 1丁目のどこかにある、家を売ってくれたたぬきちが経営する商店。道具や家具などが置いてあり、ベルを使った買い物や手持ちの品を売ることが出来る。
      • たくさんお金を使うと「商店→コンビニ→スーパー」と店が大きくなっていき、更に特定条件を満たすと2階建ての最終段階「タヌキデパート」になる。
    • 郵便局
      • 1丁目のどこかにある、ペリカンの「ぺりみ」「ぺりこ」が働く郵便局。手紙を保存したり、たぬきちから買った家の残りの代金を支払ったりできる。
      • 郵便局の近くにある掲示板で、村メロ*3を変更することができる。
    • 交番
      • 崖下エリアのどこかにある、いぬの「おまわりさん」が勤務している交番。
      • 外に立っている誠実な柴犬のおまわりさんは、特殊なキャラの訪問日時を教えてくれたり、来ている場合はその場所を教えてくれたりする。
      • 中で勤務している弱気なブルドッグのおまわりさんは落し物の管理をしている。しかし誰も取りに来なくて困っており、プレイヤーが自由に持って行っても怒られないどころか歓迎してくれる。
    • お社
      • 崖下エリアのどこかにあるお社様。誰も居ないが誰かがお告げをしてくれる。
      • 村の状態を教えてくれ、木が少なかったり花が少なかったりするブロックを教えてくれる。
      • 回りが整備されていることから広場としての用途もあり、お花見や運動会などのイベントはお社のあるブロックで行われる。
    • ゴミ捨て場
      • ゴミを捨てるための場所。ここにアイテムを置いておくと、誰かが週2ペースできれいに持って行ってくれる。
      • 他のどうぶつたちが捨てているのか、服やびんせん、家具などが置かれていることがある。ゴミを減らすためにも積極的にリサイクルしてあげよう。
      • 釣りをしているとたまに本物のゴミが釣れることがある。その辺に捨てるとお社様に怒られるのでしっかりここに捨てよう。
    • 掲示板
      • 自分の家のある2丁目3番地の中心にある掲示板。
      • 自由に書き込みができるほか、たまに「○丁目○番地に(どちらかを伏せられることもある)すごいものを埋めた!」という書き込みがあることも。

どうぶつについて

  • 村にランダムでやってくるどうぶつの住民。初期配置は3人で、村の状態により最大15人まで住む。
    • 家は村にある看板を中心とした3×3の範囲に建てられる。この範囲内に木は育たず、もし家が建つ前にこの範囲内にアイテムが置かれていた場合、それは交番にとどけられる。
    • どうぶつの家の広さは6×6マス固定だが、家の内装はどうぶつによって全く違う。
  • 住民の種類も豊富で、単に種族別に見ても、ネコ、イヌ、ウサギ、ライオン、オオカミ、ワニ、にわとり、タコなど、「どうぶつ」として微妙に怪しいものまで幅広い。
  • どうぶつには性格が設定されており、一人称を見れば一発で分かる*4。それにより話す内容と起きている時間が異なる*5。男女別に3種類の計6種類。
    + 性格一覧
    • 男の子の性格
      • おいら系・・・体育会系。カラダを鍛えることをやたら推してくる。起きている時間は6:00~25:00。
      • オレ系・・・兄貴分みたいな性格。気がけっこう短め。起きている時間は10:00~翌5:00。
      • ボク系・・・のんびりした性格。男の子の中では最も気の長いタイプ。起きている時間は8:00~22:00。
    • 女の子の性格
      • あたし系・・・ややプライドの高い性格。気が短い。起きている時間は9:00~翌3:00。
      • アタイ系・・・高飛車な性格。押しもかなり強い。起きている時間は7:00~24:00。
      • わたし系・・・清楚な性格。口調もかなり丁寧で、とても気が長い。起きている時間は5:00~21:00。
  • 世間話のほかに「何か困ってることは無い?」という内容の選択肢を選ぶと、「○○のところにこれを届けて」「○○というアイテムが欲しいから持ってきて」「ボール*6で遊びたいから持ってきて」というような頼み事を言ってくることがある。頼みをこなすとベルとアイテムがもらえる。
  • どうぶつはお手紙が大好き。親密になりたいのなら、積極的にお手紙のやりとりをしよう。アイテムを手紙につけてプレゼントすることも可能。
    • 手紙は大切に保存され、他の人の村に引っ越した場合*7でも捨てられることは無く、場合によっては文面を見せられることも。あまり恥ずかしい手紙は書かないように。
    • 仲良くなると、バレンタインデーやホワイトデー、誕生日などにプレゼントがもらえるかも。

家について

  • 家は最初4*4の広さ。ローンを返済しきると増築を勧められ、6*6⇒8*8と広くなっていく。
  • 家には家具を初め、ムシやサカナ、ふく、かせき、その他ゴミなどのだいたいのアイテムを置く事が可能。
    • ギミックのある家具も多く、例えばテレビはつけたり消したりできる。トイレは座った後に降りると水の流れる音が出る。
    • とたけけから貰ったミュージックは、ラジカセ・コンポ系の家具に入れるとBGMが流れる。お部屋の雰囲気作りにぜひ。
    • 雨の日に掘り出せるはにわは、家に置いておくと一定周期で音が鳴るギミックになる。音を出さないようにして純粋な置物にすることも可能。
    • 家具は家の中では家具になるが、外に置いた場合は葉っぱのまま。一時的に外に置きたくなっても邪魔にならない。
      • この仕様により、残念ながら外では家具として使うことはできない。
    • 虫は1*1の虫かごに、魚は大きさによって1*1か1*2の水槽に入った状態で置かれる。デカい水槽を買って泳ぐ姿を見るということはできない。
    • びんせんやフルーツなどは外に置いたときと同じ状態で置かれるために上を通ることが出来るが、ふくはマネキンのようなものに飾られた形で置かれるので通ることはできない。
  • 「風水」の概念があり、北にオレンジ、西に黄色、東に赤、南に緑色の家具を置くと金運・物運がよくなる。そこまで劇的には変わらないが、意識しておいて損はない。
    • また、招き猫や幸福の木*8のように、どこに置いても運がよくなるラッキー家具もある。
  • 家の外にはポストがあり、手紙はここに届けられる。10枚しか保存されないのでこまめにチェックしよう。
  • 「ハニワくん」という埴輪が1家に1人備え付けられている。彼に話しかけると本作のプレイを終了する上では欠かせないセーブや、アイテムを預かってもらうことなどができる。
    • アイテムを預ける際に予め値段をつけることで、他のプレイヤーに買ってもらうことも可能。
  • しばらく村に来ないで放っておくと、自分の家にあのアレが出てくる。長い間放っておくと家具を動かしたときにも出てくる。ちょっと汚いが踏み潰すか、大きめの家具で押し潰してしまおう。

評価点

  • ゲームとして一番重要な村の雰囲気というものがとても素晴らしい。主要な施設はほぼ抑えておきながら、近代的なものは無闇に出てこない。スローライフを行う上では、まさに最高と言っていい環境がここにある。
    • 家の外ではBGMも流れるが、主張しすぎずしかし無いと寂しい、そんな絶妙なバランス。
    • 元旦にはお社様へお参り、4月にはお花見、8月には花火大会、9月には十五夜のお月見、大晦日には池のほとりでカウントダウン・・・と、イベントもなかなかに豊富。
  • 家具や服の種類も満足どころか、コンプリートが大変になるレベルの豊富さを誇る。
    • 家具はタンスやテーブル、ソファといったありきたりなものから、観葉植物、リンゴがモチーフのかわいいテレビ、身長と同じぐらいデカいチェスのコマ、任天堂のゲームらしいN64のあのロゴやファミコン、床の間、自動販売機、手水鉢、ロケット、トーテムポール、など、よく分からない方向性の家具も手広くカバー。カオスにしようと思えばどこまでもカオスなインテリアにすることが可能。
      • ファミコンは何と刺さってるゲームを実際に遊ぶことが可能。「ゲームの中でゲームにハマっていた」という事態も珍しくない。
      • 収録されているのは『ドンキーコング』『バルーンファイト』『ピンボール?』『ゴルフ』『テニス?』など。往年の名作をたっぷり遊べる。
    • ミュージックを再生できる家具1つ取っても、ラジカセみたいなショボいのから高級コンポみたいなスゴいの、蓄音機やテープレコーダー、ジュークボックス、果てはサイコロをモチーフにした風変わりなコンポまで様々な種類がある。
      • ラジカセがあれば十分と思うなかれ、なんとこれらはミュージックの音質もそれぞれ異なる。いいコンポは当然音質がいいし、逆にレトロな音が欲しかったら蓄音機の出番。
    • 服もチェックやボーダーといった普通の物から、アゲハ蝶の羽根を模したド派手な服、一見血まみれだが実はトマトジュースをこぼしただけという設定の服、赤いお兄さんや緑の弟の服、果てはカビた服まで…それは服と呼んでいいものなのか?
  • 操作性は非常に良好で、レスポンスも早い。
    • 特に手紙などで文字を入力する画面が非常に素晴らしい出来。例えばひらがなを入れる場合、3Dスティックの上半分でまず「あ~な」行のどれかを選び、その後に選んだ行の文字を同じくスティックの上半分で選び、Aで入力。スティックを下に入れれば「は~わ」行へワンタッチで切り替えられる。
      • 独特な操作故にある程度の慣れは必要だが、慣れればその快適さにびっくりさせられるだろう。
    • ただし操作性は良いものの、ゲームスピードに関してはあまり良いとは言えない。問題点の項で述べる。

問題点

  • 家が狭い。8*8は一見広いが、家具を置かない通路のスペースも要るのでそこまで大量に置くことは出来ない。まあ、狭すぎるというよりは、もっとスペースが欲しくなるというポジティブな問題点か。
    • しかし、ティラノサウルスやトリケラトプスなどの化石を置く場合は別。これらはそれぞれ頭、体、しっぽの3パーツを置いて初めて恐竜の形になるのだが、1パーツが2*2とデカく、完成図を見たかったら2*6のスペースが必要になる。流石にこれは無視できない。
  • 収集スペースが少ない。非売品のアイテムは多いのでスペースは欲しいが、とても家の中には詰めきれない。
    • 手紙に添付して郵便局に保存という手はあるが、添付したアイテムがすぐに見られないので上手く整理しておかないと取り出すのに苦労する。またコントローラパックが無いとこの手法は使えない。
    • ミュージックも非売品なので同じようにどこかに保存し、イチイチ入れ替えなければならない。
    • これが顕著に出るのが虫と魚。これらはそれぞれ32種類ずつ計64種類あるのだが、前述の通り魚には1*2のスペースを使うのが数匹いる*9ため、全種類集めても家に敷き詰めることすら出来ない。もちろんナマモノなので手紙にも付けられない。
  • タンスやクロゼットには服やびんせんなどがしまえるが、その収納数なんと1個。しかも1*2の大きさのタンスであっても同じ。
  • 間違えて博物館に未鑑定の化石以外のアイテムを付けて手紙を出すと、そのアイテムは帰って来なくなる。バージョンアップ版の『どうぶつの森+』及び『どうぶつの森e+』では、化石以外のアイテムは返却されるようになった。
  • シリーズで唯一、冬になるとすべての花が芽になってしまう。外見は『おいでよ どうぶつの森』以降雑草と共に生えてくるクローバーのようでもあるが、その間はガーデニングを我慢しなければならない。
    • そのかわり冬の間は雑草が跡形もなく消え、生えてもこない。村の環境管理が極めて楽になる。なお、この仕様は『どうぶつの森+』以降では無くなった。
  • 海に出る魚が15000ベルで売れるシーラカンスのみ。釣り上げられるタイミングは非常にシビアではあるが、雨の日に*10適当に往復してれば簡単にお金が貯まってしまう。
  • 現実と同様、6月に雨天の日が多すぎる。梅雨の季節とはいえ、ほぼひと月中・一日中雨が降り続けるのは流石に陰鬱。
    • 雨の日は出現する虫も減ってしまう。滅多に雨が止まないので、雨が降る割にハニワも掘れない。5月や7月に比べるとできる事がやや少なく、上記のようにシーラカンスを釣りに海辺へ通うことになる。雨の日はBGMもずっと同じで飽きやすい。
    • 1ヶ月間は非常に陰鬱な雰囲気で過ごす破目になるが、その分カラッと晴れ渡る7月1日以降になったら出現する虫や魚も増え、一気にやり応えが出てくる。
  • 村の状態を良くしておくメリットが微妙。状態がいいと住人は最大15人まで増えるが、ただそれだけ。
  • よその村にお出かけをしないと村の住民が減らない。
    • お気に入りの住人と離れたくないプレイヤーにとってはありがたい仕様だが、村に住人が15人いると新しい住人を迎え入れることができない為、プレイ状況のマンネリ化に陥りやすい。
      この点は次回作の『どうぶつの森+』以降改善されるが、今度は「住人が前触れなく引っ越す」という別の問題点が生まれてしまった。
  • メッセージスピードをはやいに設定しても遅いなど、全体的にゲームの動作が重い。
    • Bボタンで一文章内の自動メッセージ送りが可能だが、焼け石に水程度の速度。
    • この点も『どうぶつの森+』以降で劇的に改善された。
  • リセットした際に待ち受ける「お説教」が、停電や原因不明のエラーといった不可抗力によるリセットでも発生してしまう。
    • このお説教で泣いてしまう子供プレイヤーも居たらしく、後のシリーズ作品では初回だと優しめの言葉で諭してくれるようになったり、「電池切れ」「原因不明、身に覚えが無い」と故意のリセットではない事を主張できるようになったりと改善?がなされている。
  • やはりというか何というか、明確な目的が無いというそのゲームデザインは、プレイヤーによっては「飽き」を誘発させかねない。

総評

激しいアクションも、濃密なストーリーも無い。乱暴に言えばただふらふらするだけのゲーム。
魚釣りにしろ虫取りにしろ家いじりにしろ、住民と話す事だって、この部分が素晴らしい要素だと断言するには厳しいだろう。
にも関わらずこのゲームは人の心を掴んだ。『どうぶつの森』は日本のゲームの新たな顔ぶれとなったのだ。

たった8ヶ月で続編…というよりはむしろバージョンアップ版が登場し、最新作は400万本近く売り上げるまでになったメガヒットゲームの原点。
プレイする機会を得られたならば、是非とも腰を据えてその魅力に触れてみて欲しい。