【だらいあすつー】
ジャンル | シューティング | |
対応機種 | アーケード | |
販売・開発元 | タイトー | |
稼働開始日 | 1989年 | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
独自の要素も後作に受け継がれた要素も多い 筐体を体験したユーザーの評価は高い 演出は前作以上に洗練された BGMの評価は現在でも高い ほぼノーミス前提のゲームバランス ダライアス二大謎ボス |
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ダライアスシリーズリンク |
遠い昔──
惑星ダライアスは滅び、プロコとティアットは新天地を求め、惑星オルガで、新世界をきずいた。
数千年後──
銀河系より怪電波をキャッチしたプロコとティアットの子孫は
それがダライアスの仲間からのSOSである事をつきとめ
強力に改造されたシルバーホークにのり銀河系へ飛んだ。
(アーケード版デモより)
後のシリーズと矛盾が発生したため、現在では一部の設定が変更されている(後述)。
ダライアスIIが稼働開始した1989年はSTGの高難易度化が進んだ時期でもあり、本作もその例外に漏れず難易度が前作より上昇した。しかもその上げ方に問題があり、結果として前作よりゲームバランスが悪化してしまった。
前作から演出面での強化に磨きがかかり、美しく迫力あるゲームシーン、完成度が高く演出と同期したBGMは多くのプレイヤーを魅了した。
いわゆる「演出系STG」へと軸足を大きく踏み込んだその内容は、タイトーのSTGの方向性をより明確なものとした。演出面だけ見るなら良作と言っていい出来映えである。
その結果当時のゲーメスト大賞では総合、シューティング大賞、VGM大賞、年間ヒットゲーム共に後に発売された『外伝』より高い順位につけており、実際に筐体でプレイしたユーザーの評価は非常に高かった事が分かる。
一方で迫力を家庭で再現しづらい本作においては、後作の『外伝』『G』と違い、練習環境を含め、その真価が広く理解され辛い弱点がある。
その結果、当時の評価は高かったが、遊びやすさを重視するプレイヤーや、後発作品から入ったプレイヤーにとってはハードルの高い作品となった。
ダライアスシリーズの作品は、それぞれで売りにしているシステムが大きく異なっており、個性が強いのが特徴である。その中でも本作の場合、個性派揃いの他シリーズ作品にさえ共通している要素がない、独自の要素が多いという特徴がある。このために悪い意味で個性が強く、上述したゲームバランスの悪さも相まって、シリーズが進んだ現在では異端児・問題児と呼ばれやすい存在となった。
一方で、後作に受け継がれ、標準となった要素もまた多い。