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スペースハリアー - (2015/10/11 (日) 13:57:07) の編集履歴(バックアップ)


スペースハリアー

【すぺーすはりあー】

ジャンル 3Dシューティング

対応機種 アーケード
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
稼働開始日 1985年12月10日
分類 良作

概要

  • 『ハングオン』に続くセガ体感ゲームシリーズの第二弾。
    • 別にセガ初の体感ゲーム二作目や、セガ史上二作目という訳ではない。

システム

  • 操作体系はアナログスティック一本。アナログスティックにはトリガーが取り付けられているほか、本体にもボタンがあるが、トリガーとボタン双方とも役割は同じ。
    • トリガーまたはボタンでショット。主人公のハリアーが小脇に抱えた砲からショットを発射する。
      • ショットはフルオート。連射装置を駆使すればより早い連射が可能。
    • アナログスティックを倒した方向にハリアーは上下左右に移動する。ニュートラルで中央に戻る。
      • スティックを手前に引くと上昇、奥へ倒すと下降という、飛行機の操縦桿操作と同じ設定になっている*1
      • 専用筐体にはいくつか種類はあるが、大型のムービングタイプ筐体の場合、ハリアーの動きに応じて座席が前後左右に傾く。
    • 敵弾・敵・障害物に接触するとミスになり残機を一つ失う。
  • ステージを一定以上進行するとボスキャラクターが出現。ボスキャラクターを撃破するとステージクリアとなり、次のステージに移行する。

長所

  • 32000色の鮮やかなグラフィック、高速で拡大縮小する巨大なキャラクター達は当時のプレイヤーの度肝を抜いた。
    • 本作は後に多くのハードに移植されているが、グラフィック・サウンド・スピード感の3要素全てがアーケードと遜色ない移植は11年後のセガサターン版まで待たなければならなかった。
  • 川口博史の手がける爽やかなBGMは評価が高い。特にメインBGMは80年代中期のセガを象徴する曲とも言われる。
  • スピード感あふれるゲーム展開はプレイヤーに限らず人目をひきつける。
    • 上記の通り、巨大キャラクターを用いているため迫力がある。これほどの大型のキャラクターを高速で拡大縮小するのは当時は容易な事ではなかった。
  • 決して高くない難易度。誰がプレイしてもそこそこ進めることが出来るため、ライトユーザーからの受けが良かった。
    • 言い方を変えると手ごたえのある難易度ではないため、ガッツリやりこむようなゲームではない。

総評

 この当時、本作のスピード感は他に類を見ないもので、多くのゲーマーに絶大なインパクトを与えた。ゲーム内容も特別な部分は無く、とっつきやすく誰でもそこそこ結果を残せ、ムービングタイプ筐体では浮遊感も味わえる本作は、ライトユーザーから受けが良く、80年代を代表するセガのアーケードゲームとなっている。
 本作はその後のセガにとって3Dシューティングの礎と呼べる存在となった。スペック難で本作でなし得なかった「戦闘機を駆使した擬似3DSTG」*2は、2年後の『アフターバーナー』で達成されることになる。

余談

  • 「重機動モビルスーツロボット・ドム」という敵が登場する。
    • 外見は体が『機動戦士ガンダム』のドムに、頭部のみ『装甲騎兵ボトムズ』のスタンディングトータスに酷似している。さらに武装はバズーカ。
    • その上、黒いカラーのドムは三機編隊で襲い掛かってくる。「オル○ガ、マッ○ュ、ハリアーにジェットスト○ームアタックをかけるぞ!」

移植

本作は多くの機種に移植されている。以下、国内で発売された移植版を列挙する。

  • セガ・マークIII/マスターシステム版(1986年12月21日、セガ・エンタープライゼス)
    • 特に有名な移植と思われる。移植に際し、ボスラッシュの次の面に「HAYA-OH」というボスが追加されたが、セガ屈指の難易度を持つボスとして語り継がれている。
  • PC-6001mkII(6601)版(1987年3月、電波新聞社/マイコンソフト)
  • X68000版(1987年9月、電波新聞社/マイコンソフト)
  • FM77AV版(1987年12月、電波新聞社/マイコンソフト)
  • X1版(1988年8月25日、電波新聞社/マイコンソフト)
  • PC-8801版(1988年8月25日、電波新聞社/マイコンソフト、呉ソフトウェア工房)
  • PCエンジン版(1988年12月9日、NECアベニュー)
  • ファミリーコンピュータ版(1989年1月6日、タカラ)
  • ゲームギア版(1991年12月28日、セガ・エンタープライゼス)
  • スーパー32X版(1994年12月3日、セガ・エンタープライゼス/ゲームのるつぼ)
  • セガサターン版(1996年7月19日、セガ・エンタープライゼス/ゲームのるつぼ)
    • 『SEGA AGES』シリーズの一つ。32X版と並ぶACの忠実移植を実現。新型(白)の本体では正常に動作しないので注意。
  • ドリームキャスト版(1999年12月29日、セガ・エンタープライゼス/ゲームのるつぼ)
    • 『シェンムー 一章 横須賀』及び続編『シェンムーII』に収録。その他ムック本『鈴木裕ゲームワークス Vol.1』(2001年12月1日)の付録の2種類がある。
  • プレイステーション2版(無印:2003年9月25日、3Dエイジス / 『スペースハリアーII~スペースハリアーコンプリートコレクション~』:2005年10月27日、セガ/M2)
    • 『SEGA AGES 2500』シリーズの一つ。2012年11月21日にPS3のPS2アーカイブスで配信された
  • Wii・バーチャルコンソールアーケード版(2009年3月26日、セガ/M2)
  • 3DS・ダウンロードソフト版(2012年12月26日、セガ/M2)
    • ニンテンドー3DSダウンロードタイトル。(600円で購入可)立体視を実装している他、移植担当者の様々な拘りが取り入れられている作品となっている。
  • 3DS・セガ3D復刻アーカイブス版(2014年12月18日、セガ/M2)
    • パッケージ版・ダウンロード版両方の形態で販売。前述のダウンロードソフト版より立体視の強化やオプションの充実が図られている。
  • プレイステーション3/プレイステーション4版(2015年3月12日、セガ)
    • 『龍が如く0 誓いの場所』に収録。
  • これらの他にも本作をベースにした『タイピング スペースハリアー』というタイピングソフトも発売されている。