【めたるすらっぐすりー】
ジャンル | アクションシューティング | |
対応機種 |
アーケード(MVS)、ネオジオ、Xbox、Windows Vista~8 プレイステーション2、プレイステーション3、プレイステーション4、プレイステーション・ヴィータ Nintendo switch、Xbox One |
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メディア |
【AC】ROMカートリッジ 【NG】708MbitROMカートリッジ 【PS2/Xb】DVD-ROM 1枚 【Win/PS3/PS4/PSV/switch/One】ダウンロード専売 |
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発売元 |
【AC/NG】SNK 【PS2/Xb/Win/PS3/PS4/PSV】SNKプレイモア |
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開発元 |
【AC/NG】SNK 【PS2/Xb】SNKプレイモア 【Win】DotEmu 【PS3/PS4/PSV】Code Mystics |
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稼働開始日 発売日 |
【AC】2000年5月25日 【NG】2000年6月1日 【PS2】2003年6月19日 【Xb】2004年6月24日 【Win】2014年2月14日 【PS3/PS4/PSV】2015年5月14日 |
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定価 |
【NG】32,000円 【PS2】6,800円 【Xb】4,800円 【Win】798円 【PS3/PS4/PSV】各926円(3機種クロスバイ価格:1,389円) ※Win版以外税別 |
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プレイ人数 | 1~2人 | |
レーティング |
CERO:12歳以上対象 ※PS2廉価版、Xbox版で付与されたレーティングを記載 |
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廉価版 | 【PS2】SNK BEST COLLECTION:2004年11月18日/2,800円(税別) | |
配信 |
Xbox LIVE ARCADE 【360】2008年1月2日/953円(税別) バーチャルコンソール 【Wii】2012年4月17日/926Wiiポイント PS2アーカイブス 【PS3】2014年11月19日/926円(税別) オンライン配信版(クロスプレイ対応) 【PS3/PS4/PSV】2015年5月14日/各926円(税別)クロスバイ価格(PS3/PS4/PSVセット)1,389円(税別) アーケードアーカイブス 【Switch】2017年3月3日/823円(税8%込) 【PS4/One】2017年12月21日/823円(税8%込) |
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備考 |
Wii・PS2・PSP用ソフト『メタルスラッグ コンプリート』内に本作が収録 【PS3/PS4/PSV】3機種間でクロスプレイ・クロスセーブ対応(トロフィーは3機種間で共通) ※本概要はソフト単体で発売されているもののみ記載している |
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判定 | 良作 | |
メタルスラッグシリーズ・関連作品リンク |
世界に新秩序を打ち立てんとするモーデン元帥が企てた反乱戦争も過去の出来事となり、ようやく世界に秩序と平穏が戻り始めた。
復活したモーデンは新たなクーデター計画を企てていたが、事前に察知した正規軍の電撃的な奇襲作戦において、第2次クーデターは未発に終わった…。
モーデン反逆軍鎮圧に功のあったペルグリン・ファルコンズ隊のマルコとターマは除隊願いを受け付けてもらえず、ファルコンズのリーダーとして任務を続行することになった。
モーデン元帥自身は行方不明とされているが、モーデン軍残党は今なお世界各地に潜伏しており、拠点を一つずつ破壊していくために彼らの能力と経験が必要とされていたのである。
残党との激しい戦いの中で、マルコとターマはモーデンの影を、3度目の野望を感じずにはいられなかった。
ヤツは生きている。そして、あきらめてはいない。
一方、正規軍情報部所属の特務機関スパローズは、モーデン元帥の追跡と並行して、頻発する怪事件の調査を行っていた。
家畜の誘拐といったささいな事件から、要人の行方不明や生物の異常な巨大化などという何の関連もない複数の出来事が、一つの可能性を形成していく。
モーデン元帥とは違う、別の何かを。
情報部は半ば強引な形で、スパローズとファルコンズの共同作戦を実現させる。
モーデン軍残党が潜んでいる孤島への強襲上陸作戦に、スパローズのメンバーを参加させて欲しいとの要請を承認させたのである。
分析の結果、モーデン軍残党と怪事件の間には何か関連があるはずだ、というのが理由であるが、正規軍上層部はもちろん一笑に付した。
異常成長した巨大生物と、モーデン軍との間に関連など、通常では考えられないからだ。
しかし、情報部の事前工作が功を奏したのか、曖昧な形で要請は承認されてしまう…。
指揮系統の混乱を危惧した隊長マルコは当然猛反対したのだが、いつものように丁重に無視されて、上陸作戦は開始された。
肩をすくめるマルコ。
よぉ、と片手を上げるターマ。
ふん、とそっぽを向くエリ。
おひさしぶりですぅ、と笑顔のフィオ。
誰もが予想しない、新たな戦いの序曲が静かに奏でられ始めたのだが、その調べはあまりにもか細く、聞き取ることは難しかった。
そしてそのクライマックスは、かつてない激しさを伴っていたのである。
※メタルスラッグ総合公式サイト内の紹介ページより、一部手を加えて転載。
SNK(現在は関連会社であるSNKプレイモアがSNKの名を継いでいる)より発売されたアクションシューティングゲーム、『メタルスラッグ(メタスラ)』シリーズの第4作目(*1)。
一本道であったステージ構成に手を加え、本作より初めてルート分岐システムが採用され、これによりやり込み度も大幅に上昇。
新しい兵器や個性豊かな敵が多く追加され、内容も非常に濃いものとなったことで謳い文句に使っている「史上最大の激闘」の名に恥じないものとなった。
緻密なドットグラフィックや優れたアクション面は健在で、今もなおシリーズ最高傑作として挙げる者も少なくないタイトルとなっている。
緻密なドットグラフィック
シリーズ随一の熱い演出
ルート分岐システム
練られたゲームバランス
質の高いBGM
装備の互換性
新要素「ゾンビ化」
基本的な難易度の高さ
ルート間の格差が大きい
最終ミッションの異常な長さ
戦争物の雰囲気がかなり薄れてしまったこと
本作を語る上で避けては通れないものとして、ミッション4のボス「ソル・デ・ロカ」の存在が挙げられる。
攻撃パターンの中で、弱点である額のコア部分から繰り出す黄色い弾が、本作のゲームジャンルおよびデザイン・システムを考えると明らかにやり過ぎな凶悪性能となっているのである。
大抵のボスの攻撃は安全なパターンや対処法が存在するのだが、この攻撃に関しては弾をどこに飛ばすかは完全にランダムで当たり判定も大きく、こちらの攻撃で弾を消す事も出来ないため、運が悪いと完全に回避不能な形で弾が飛んでくる。もちろん、安全地帯等はない。
その上、ボスと戦う場所は両端が崖となっており、落ちれば当然ミスとなってしまう。ただでさえ避けにくい攻撃だというのに回避を行える場所が狭い。
更に、ある程度弾を撃ち込むとボスの姿が変色して攻撃が苛烈になる。この形態の黄色弾は弾数・スピード共にさらに上がるため、まともに避けようとすると完全に運ゲー…と言うよりほぼ無理ゲーと化してしまう。
この攻撃は「発狂黄弾」と呼ばれ、多くのシリーズファンにトラウマを植え付けるものとして今も語り草になっている。
なお、ソル・デ・ロカ戦をプレイ動画などで見たことがある方は発狂黄弾ですら「過大評価しすぎ」「この位簡単に回避出来るだろ」と思うかも知れない。しかし、実際にやってみると天地ほどの差がある。
本作はアクションシューティングであり、移動が画面内を自由にできるわけではなく、キャラクターのやられ判定もそれなりに大きい。加えて、ソル・デ・ロカ戦では乗り物が用意されておらず、無敵でやり過ごせる緊急回避手段もない。
ソル・デ・ロカの厄介な点はそれだけではなく、「常に高高度を維持して飛んでおり、額のコアにはショット以外当てられない」ため、「威力の高い手榴弾を集め、ボスに対して一気に投げて瞬殺する」戦法が使えない点にもある(*11)。
さらに、戦闘中時折降ってくる捕虜(*12)が強化銃を出してくれるのだが、状況的に有り難くない「ヘヴィマシンガン(*13)」を出すことも少なくなく、ただでさえソル・デ・ロカの攻撃を凌ぐだけでも一苦労なのに更に捕虜がこちらの妨害をするというダブルパンチなため、難易度が更に跳ね上がっている面もある。
ただ、ここでの捕虜が出すアイテムは「ヘヴィマシンガン」か「レーザーガン」の2種類のみとなっており、よほど運が悪くない限りたまにはレーザーガンをくれる。
ちなみに黄色い弾以外は慣れればパターンで十分対処出来るものとなっている。
赤弾 |
自キャラクターを狙いすました赤い高速弾を撃ってくる。左右に歩けば避けられる。脚を止めることは厳禁。 ランク・発狂によりさらに高速化するが、避け方は一緒。 |
怪光線 |
口のような部分から地面をなぎ払うように紫色の光線を発する。触れるとプレイヤーが金貨になってミス。 足場の端には当たらないため知っていれば回避は簡単だが、撃ちこむチャンスは少ない。 |
狼弾 |
空中に狼のような影が出現し、しばらく空中をさまよった後プレイヤーめがけて突っ込んでくる。 一見かなり厳しい攻撃に見えるが、当たり判定は地面にぶつかった後の爆風のみ。 その場ジャンプで避けることも可能で、攻撃時間が長いためボスに撃ち込むチャンスでもある。 但し、高ランクの場合、あるいはある程度のランクで発狂した場合は弾の着弾間隔が短くなるため その場ジャンプだけでは凌げなくなり、かなり厄介な攻撃となる。 |
始末の悪い事に攻撃パターンも完全にランダムなため、運が良ければ黄色い弾が一発も来ないまま倒すことも出来る…が、その逆だと避けても避けても黄色い弾での攻撃連発という、まさしく悪夢のような状況にもなりかねない。
そのためソル・デ・ロカ戦自体が運ゲーであり、スコアラーの頭痛の種ともなっている(*14)。
攻撃中には他の種類の弾を撃たないことを利用し「発狂寸前まで撃ちこみ、比較的回避が簡単な狼弾を待ってレーザーガンでラッシュをかける」ことで勝率を上げることはできるが、それでもなお運ゲーを避けることはできない。
「狼弾」を足場の無い部分へ突っ込ませる。すると、狼弾が炸裂できず地面付近をグルグル回り続け、ソル・デ・ロカは一切攻撃してこなくなる。
卑怯なバグ技であるが、実行は比較的難しい上、運ゲーともいえるソル・デ・ロカへの対抗策と考えれば仕方が無いだろう。
難易度の急上昇や最終ステージの異様な長さ、ソル・デ・ロカの運ゲーぶりは流石にフォローのしようがないものの、やり込めばやり込んだだけ結果として目に見えるようになっている。
ステージの構成として一部を除いて詰みや無理ゲーになりにくいので、手応えのあるアクションゲームをプレイしたいというのならば十二分にお薦め出来る作品である。
幸いなことに、現状ではバーチャルコンソールなどの各種配信で割合安価で入手出来るようになっており、プレイまでのハードルも高くない。
PS3に関してはPS2アーカイブス版とPS4・PSVitaとのクロスプレイ対応版の2種類が存在する。
家庭用ネオジオROM版
PS2/Xbox版
PS4/PS3/PSVita