「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【ふぁいあーえむぶれむ あんこくりゅうとひかりのつるぎ】
ジャンル | シミュレーションRPG | |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 | 1990年4月20日 | |
定価 | 6,000円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 2個(バッテリーバックアップ) | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
|
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2009年10月20日/500Wiiポイント(税5%込) 【3DS】2012年8月1日/500円(税5%込) 【WiiU】2014年6月4日/514円(税8%込) |
|
判定 | 良作 | |
ポイント |
FEシリーズの記念すべき第1作目 シミュレーションRPGの草分け 予測性の高さと運否天賦が共存したシステム 本格的な戦争を描いたシナリオ 「手駒」ではなく「人物」として描かれたユニット |
|
ファイアーエムブレムシリーズ関連作品リンク |
現在でもシリーズ作品が発売され続けている人気シミュレーションRPG『ファイアーエムブレム』シリーズの記念すべき第1作目にして、シミュレーションRPGのデファクトスタンダードを確立したマイルストーン的作品。
ウォー・シミュレーションとファンタジーRPGのエレメントを見事に融和しながらもそのどちらにも属さない本作独自の要素を多数含み、後に数多く発売される事になるフォロワー作品郡とも常に一線を画した存在感を発揮しつづけている。
シミュレーションRPGを確立
かつてない壮大なテーマ性
キャラクターの死
リセットは最後の手段
シンプルでわかりやすい計算式
+ | 「暗黒竜と光の剣」における全ての計算式 |
成長は神に祈れ
このシステムにより、キャラクターが数値で段階的に強くなるだけの単なる「駒」ではない「血の通った人間」であるという点をうまく表現し、感情移入度の向上にも繋がっている。
高い自由度
+ | 最終戦 |
後のシリーズから入ると戸惑うこともあるぐらいに、現在のシリーズには受け継がれていない要素が多々ある。
+ | 独自の要素 |
バグ
本作の確立したシミュレーションRPGの様式は多数のフォロワー作品、続編、リメイクを生み出しゲーム業界に新たな新風を巻き起こした存在と言える作品である。
そうした革新性の一方で、発売当初の本作の評価は芳しくなかったが、一部のファンから根強い支持を獲得し、彼らによる口コミにより評価が高まった。
実際に、本作の生みの親の加賀昭三氏のインタビューでは、「発売当初は不評で値崩れが激しかったが、評価が変わったのは発売から半年後くらいで、一部のライターが取り上げてくれた事と、初期からのファンが熱心に布教活動をしてくれたおかげ」だと述べている。
そして、続編3作目の『ファイアーエムブレム 紋章の謎』でシリーズが大成。
「シミュレーションRPGの礎となった名作」であると同時に、「名作はけして埋もれない」ことを証明した一作である。
初代作ゆえにシステム周りに不親切な面が目立ち、全体的な難易度の高さもあってややプレイのハードルは高いが、シリーズの、そして"シミュレーションRPG"の原点に触れるつもりで本作を手に取ってみるのもいいだろう。