「ガンダム無双 Special」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【がんだむむそう すぺしゃる】
ジャンル | タクティカルアクション | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 | コーエー(オメガフォース) | |
発売日 | 2008年2月28日 | |
定価 | 6,800円 | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
セーブデータ | 644KB以上 | |
周辺機器 | PlayStation BB Unit対応(HDDインストールのみ) | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
廉価版 | PlayStation2 the Best:2008年10月23日/3,800円 | |
ポイント |
PS3用ソフトのまさかのPS2への追加要素込み移植 コーエー(現・コーエーテクモゲームス)によるスペシャル商法の開祖? 十分に頑張っている移植 |
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無双シリーズリンク |
2007年3月1日にプレイステーション3(PS3)に発売された『ガンダム無双(以下一部除いて「PS3版」と表記)』に追加要素を加えたプレイステーション2(PS2)への移植作品。
本作の発表直後はPS3用ソフトの完全版がPS2に出るとあって、特にPS3版を購入したユーザーからの不満が爆発していた。
また、2007年12月27日にはPS3版に英語音声を追加した(*1)Xbox360用ソフト『ガンダム無双 International』が発売されていたこともあり、商法展開に対する批判意見も出ていた。
新たなモビルスーツ(以下「MS」と略記)として「武者ガンダムMk-II(以下、ゲーム中の表記に倣い「武者Mk-II」と表記)」が追加され、オリジナルモード(*2)にストーリーが用意されている。
ただし、既存のストーリーには変更が加わっていないので、既存のストーリーにおいて武者Mk-IIが敵として出てくることは無い。
『ガンダム無双』における武者ガンダム同様に武者Mk-IIも意志を持ち、パイロット不在でも自立稼働ができるという設定があるため、オリジナルモードで使用する際は、武者Mk-IIがパイロットでありMSでもあるものとして扱われ、成長システム上もパイロットとしての武者Mk-IIとMSとしての武者Mk-IIは別々に扱われる。
なお、オリジナルモードの武者Mk-IIのストーリーをクリアした後はMS乗り換えが可能となっているキャラクターであれば、武者Mk-IIに乗せることが可能となっている。
ただし、本来はストーリーをクリアすると、そのパイロットはMS乗り換えができるようになるのだが、武者Mk-IIは前述の設定を受けての便宜上の扱いとなるので、パイロットとしての武者Mk-IIを他のMSに乗せる事は出来ない。
前述の武者Mk-IIの他、PS3版では基本は敵としての登場であるものの、特定条件を満たすと搭乗することが出来た「武者ガンダム」にオリジナルモードのストーリーが追加された。
こちらも武者ガンダムを使用する際は、パイロットとMSがそれぞれ武者ガンダムであるものとして扱われ、成長もそれぞれ別に扱われる。
このストーリーの追加を受けてか、本作ではPS3版と異なり、初期状態からオリジナルモードで使用可能となっており、こちらもストーリーをクリアした後はMS乗り換え可能となっているキャラクターを武者ガンダムに載せることが可能である。
ただし、こちらも武者Mk-II同様にパイロットとしての武者ガンダムを他のMSに乗せることは出来ない。
PS3用ソフトの移植としては十分に頑張っている
追加要素
『ガンダム無双』の欠点未改善
追加要素に対する不満
商法
元となるPS3版由来の部分もあるが、粗が少なくないため、少なくとも良作とはおよそ言い難い作品だが、無双シリーズのひとつとしては遊べる作品に仕上がっている。
だが、邪推になってしまうが、この作品の登場によって『ガンダム無双』自体が「最初からPS2で出せる程度の作品を無意味にPS3に出していた(あるいは「最初からPS2に出すことを前提で作っていた」)」という見方が出来てしまうこと、また、PS3本体が今と違って購入の敷居が高い状況であり、それでもなお本体含めてPS3版のソフトを購入するとなれば、無双シリーズもしくはガンダムシリーズの言わば熱烈なファンであるという見方も出来、結果としてそんなファンを嘲笑うかのような売り方になってしまった事もあり、本作の場合は内容以前の部分で批判をされてしまっている。
当然と言えば当然だが、PS3版と比してゲームの部分の劣化や削除された要素も存在はしているのだが、トータルで見た場合はPS3版の完全版と位置付けることが出来る仕上がりになっていることもPS3版ユーザーをの不満を煽ってしまっていると言える。
本作の質を悪くして出せば…とするのはさすがに歪だが、せめて本作の要素を追加出来るなどの形でPS3版ユーザーに対するフォローがあれば、既存ユーザーも(当時の)次世代機の高性能を活かした環境で武者ガンダムや武者Mk-IIを動かせ、追加ストーリーも楽しめる。
当時PS3を購入出来なかった層もPS3版に比してPS2のスペック相応に劣化はするが、『ガンダム無双』という作品を楽しめる。
そうなれば、メーカーの思惑ももう少し受け入れられ、この作品も必要以上に批判意見に晒されずに済んだと考えれば、どうしても商品展開に問題があったと言わざるを得ず、勿体ない作品であるとも言えよう。