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【すーぱーろぼっとたいせんいーえっくす】
ジャンル | シミュレーションRPG | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 12MbitROMカートリッジ | |
発売元 | バンプレスト | |
開発元 | ウィンキーソフト | |
発売日 | 1994年3月25日 | |
定価 | 9,800円(税抜) | |
判定 | 良作 | |
スーパーロボット大戦シリーズリンク |
『スーパーロボット大戦』シリーズの4作目にあたるが、タイトルに「第○次」が入っていない外伝的作品。時系列としては『第3次』と『第4次』の間にあたる。
舞台はバンプレストオリジナルの『魔装機神サイバスター』の世界である「ラ・ギアス」。「地上人召喚事件」とそれに伴う戦乱「春秋戦争」を描いた作品。
スパロボシリーズにおいては現在でも珍しい、バンプレストオリジナルの異世界を舞台とした作品で、類似する要素を持つのは『スーパーロボット大戦X』くらいである(*1)。
マルチシナリオ制で、難易度が易しく初心者向け(*2)の「マサキの章」、多少難易度が上がっている「リューネの章」、そして「チュートリアル」の3種類から選べる。
「マサキの章」か「リューネの章」をクリアすると、難易度の高い「シュウの章」が選べるようになる。ただし「チュートリアル」が選択できなくなる。
本作最大の特徴であるISSについては下記別項にて解説する。
なお、本作は後日PSソフト『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』でリメイクされており、ゲームシステムやゲームバランスなどが大きく異なっている。
本ページではあくまでもSFC版におけるシステムやゲームバランスについて記載していくため、コンプリートボックス版のEXについてはそちらを参照願いたい。
+ | 参戦作品一覧 |
本作のみの要素として、このISSがある。簡単に言うと、最初のプレイで選んだ選択肢が次のプレイに影響するモノ。ザッピングといえば伝わりやすいだろうか。
一例を挙げると、母艦として『聖戦士ダンバイン』のグラン・ガランとゴラオンを選べる。マサキの章でゴラオンを仲間にしてゲームをクリアしたとする。
このマサキの章のクリアデータを使ってリューネの章を始める。ISSを使わない場合はリューネの章でも選択肢が発生して戦艦を選べるのだが、ISSを使った場合はマサキの章でゴラオンを選んだことが参照されているため、自動でグラン・ガランが加入する選択肢が選ばれる。
この選択肢を上手く組み合わせると、魔装機神が4体揃い踏みする特殊シナリオや、リューネ側からシュウと戦うシナリオに行ける。Zシリーズのifルートの先駆けとも言えるだろう。
シュウの章である裏技を用いると、主役機体のグランゾンが超強力なネオ・グランゾンに変化するため、アムロやカミーユを容赦なく一蹴することもできる。一方、そうやってクリアしたデータをISSに反映させてリューネの章を開始すると、なんと敵としてグランゾンが出てくる箇所がネオ・グランゾンに入れ替わっている。事前に周到な準備をしておかないと、今度はこちらがネオ・グランゾンに蹂躙されてしまうだろう。
+ | その内容について、ネタバレ注意 |
『スーパーロボット大戦』というゲームに新たな風を吹き込んだ意欲作。
スパロボオリジナルというだけでは片付かない魔装機神たちとラ・ギアスの世界観は、以後のスピンオフ作品『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 ~THE LORD OF ELEMENTAL~』へと繋がり、オリジナルキャラを中心にする方式は『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION』シリーズへの道を開く礎となった。