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スーパーボンバーマン2 - (2023/11/04 (土) 22:49:20) の編集履歴(バックアップ)


スーパーボンバーマン2

【すーぱーぼんばーまんつー】

ジャンル アクション
対応機種 スーパーファミコン
メディア 8MbitROMカートリッジ
発売元 ハドソン
開発元 プロデュース
ハドソン
発売日 1994年4月28日
価格 8,500円
判定 良作
判定 ゴールデンボンバー初登場
立体的なドットグラフィック
対戦モードは個性的な仕様
ボンバーマンシリーズリンク


概要

  • スーパーボンバーマンシリーズ二作目。前作をベースに色々新要素が追加されている。「凶悪ボンバー5人衆」の初登場作でもある。

あらすじ

平和な日々を過ごしていた白ボンの元に、宇宙から「凶悪ボンバー5人衆」が現れた。
悪の宇宙人に作られた彼らは白ボンの事を「試作第一号」と呼び、連れ戻しに来たのだという。
さしもの白ボンも強力な5人衆の前に破れ、連れさらわれてしまう。
巨大な宇宙船の中で目を覚ました白ボンは脱出のため、そして世界の平和のために5人衆に立ち向かうのであった。

評価点

  • ノーマルモードのステージが一画面におさまらない程広くなり豪華になった。仕掛けも満載で手ごたえがある。
  • 完成度の高いBGMの数々。
    • 一例を上げると、重厚なサウンドで緊張感を演出する巨大ボス戦や、ラストステージにふさわしい勇壮でノリの良い曲調のステージ5、バトルゲームのハチャメチャさを表したかのようなハイテンポでコミカルな曲調のバトル1など。
    • この内バトル1のBGMは後の『スパボン5』でアレンジがされるなど、本作を代表するBGMの一つとして評価が高い。
  • 「ゴールデンボンバー」システムの登場。バトルで優勝するとミニゲームでアイテムが獲得できる。そして次回も適用したまま対戦することでプレイヤーのボンバーマンが金色になり、獲得したアイテムを最初から使用できる。特にハートを入手すれば圧倒的優位に立てる。
    • スピードが遅くなる「ゲタ」という実質ハズレのアイテムも。
  • バトルモード専用のボムとして、「パワーボム」と「ボヨヨンボム」の2種類が追加された。
    • パワーボムは最初に設置するボムのみ火力が最大*1になる効果があり、取得すれば火力面で一気に優位に立てる。
      • ただし、火力の高さ故に本来の火力とのギャップを忘れて自爆してしまったりなどのミスも起こりかねないなど、危険性も大きい。
    • ボヨヨンボムは壁などにぶつかると「跳ね返る」性質を持つボム。例えば壁に向かってキックすれば跳ね返って戻ってきたり、パワーグローブで投げればランダムに跳ね回りどこへ行くのか予想がつかない…など。こちらはパワーボムと異なり、所持しているボム全てに効果が適用される。
      • 「ランダムに跳ね回る」という性質も相まってパワーボム以上に自爆の危険度も高いボムだが、そこに目をつぶればそのコミカルな見た目や挙動でバトルを盛り上げてくれる。本作のバトルモードを象徴するアイテムの一つと言ってもよいだろう。
  • グラフィックが当時としてはなかなかのクオリティ。
    • 3以降のドット色の強いグラフィックより、2の立体寄りのグラフィックを支持する人も一定数存在する。
  • 裏技でプレッシャーブロック*2がステージ全体を埋めるようにする事が可能。
    • 今作では裏技扱いだが次回作で「サドンデス」として標準機能となる。
  • 初心者救済ともいえるフルパワーパスワードシステムが初搭載*3。特定のパスワードを入力すると初期状態が大幅に強化された状態で始めることが出来る。次回作以降も引き継がれるが、コンティニューしてもパスワードの効果が残るのは今作のみである。

賛否両論点

  • ノーマルゲームにおける二人同時プレイは不可となった。
    • 本作のストーリーはボンバーマン(白ボン)一人が敵の要塞に拉致されたという設定のため。また、広いステージでスクロール方向による喧嘩を避ける意味合いもあると思われる。
    • 空いた画面右上には爆弾数や火力といったパワーアップ状況が表示される。
  • アイテム「パワーグラブ」の削除。
    • 代わりに爆弾を持ち上げる「パワーグローブ」が登場。しかし使い勝手はパワーグラブと異なる。
      • 前作では爆弾を置いた後移動し側面からボタン操作でパンチだった。
      • 今作では爆弾を置いた後移動せずその場でボタン操作となるため、前作に慣れたプレイヤーには混乱をもたらした。
      • また前作では他人の置いた爆弾もパンチで動かすことが出来たが、今作では仕様上出来なくなったので戦略の幅が狭まったともいえる。
      • ただ、前作ではパワーグラブとボムキックを所持していた場合、勢い余って爆弾をキックしてしまうという事があったのでこの変更は一長一短とも言える。
  • スピードアップアイテム取得時の移動速度の上がり幅が大きい。そして最高速度も速い。
    • 1個取得しただけでも効果を実感でき、ゲームスピードが向上するためプレイの快適さに繋がる反面、後述の隠れ地雷の除去など精密な動作を求められる局面でミスしやすくなる。
  • 本作はボンバーマンシリーズ全体でも珍しい「ハートアイテムの効果が蓄積する」という特徴があり、ダメージを受けないまま複数取得していると、攻撃に何回も耐える事ができる。
    • トラップが高難度な箇所も多いのでバランス取りや救済にもなっているが、やはりゴリ押しがきいてしまうため、緊張感のあるゲーム性は削いでしまっている。

問題点

  • ノーマルゲームのクリア条件が少々ややこしい。
    • ほぼ全てのステージで「敵の全滅」「スイッチを全部オンにする」の二つをクリアする必要がある。しかもステージ3以降のスイッチは爆風でオンオフが切り替わる。
  • ノーマルゲームの一部の仕掛けが極悪。
    • ステージ2は結構なスピードでブロックが復活するため、気を付けないと逃げ道のない場所に閉じ込められ、自爆するしか脱出する方法がなくなる。
    • ステージ3のトランポリンは上手く飛ばないと水中に落ちて死んでしまう。特に3-6のものは飛び過ぎてもいけないためコツを掴むまで難しい。
    • ステージ4の一部エリアのゴールはプレイヤーのパワーアップ度合いも相まって誤って爆風を当ててしまうケースが多い。特にゴール目前で素早く動き回る敵に相対すると焦ってゴールに爆風を当ててしまい、これまで倒してきた敵キャラが復活してしまうことが多い。
    • ステージ5の隠し地雷は隣まで近づかないと見えない。うっかり踏んで死ぬ事が多い。初見では1歩ずつ進むかしらみ潰しに爆破するかの二択を迫られるため、攻略が面倒なのもマイナス。
  • ラスボスを倒すにはとあるアイテムが必要で、持っていなかった場合攻撃が届かずそこで詰む。そのため、わざとミスして直前のエリア*4からやり直すという作業を強いられることに。
    • 前作のラスボスも似た仕様だったが、前作は時間が経てばアイテムが再出現するので問題はなかった。
  • バトルモードのCPUがお馬鹿。強さのレベルを9(最高)にしても自分の爆弾で自滅するという事がザラにある。
    • そればかりか相手に向かって攻撃して来ない事が多く関係ない場所で長時間ウロウロしていたり、不可解な行動が目立つ。
  • やや処理落ちが激しい。特にバトルモードでボヨヨンボムを大量に投げたときなどが顕著。

総評

前作から順当に進化している。今作で登場した新要素は後に定番になったものも多い。

余談

  • 今作の敵「凶悪ボンバー5人衆」は地球侵略をたくらむ宇宙人(今作ラスボス)に作られた。そしてボンバーマンも同じ宇宙人に作られた試作1号機という実はけっこうハードな設定…なのだが次回作以降ではなかった事になっている。ボンバーマンシリーズではよくある事だが。
    ちなみに「凶悪ボンバー5人衆」の中でも「プリティーボンバー」だけ他の4人と比べて登場回数が多く、後にハニーが洗脳された姿という後付け設定が登場した。『ぱにっくボンバーW』『ボンバーマンカート』『ボンバーマンランド2 ~ゲーム史上最大のテーマパーク~』などに登場している。
  • 本作からトゲの付いたデザインになった貫通ボムだが、何故かアイテムアイコンは前作のものに近い赤い爆弾である。