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学校であった怖い話 - (2021/09/20 (月) 00:33:15) の編集履歴(バックアップ)
本項目ではSFC用ソフト『学校であった怖い話』と、移植版であるPS用ソフト『学校であった怖い話S』の紹介をしています。
学校であった怖い話
【がっこうであったこわいはなし】
ジャンル
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サウンドノベル
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高解像度で見る 裏を見る |
対応機種
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スーパーファミコン
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メディア
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24MbitROMカートリッジ
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発売元
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バンプレスト
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開発元
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パンドラボックス
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発売日
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1995年8月4日
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定価
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11,800円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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3個(バッテリーバックアップ)
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レーティング
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CERO:C(15才以上対象) ※バーチャルコンソールで付与
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配信
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バーチャルコンソール 【Wii】2008年8月5日/800Wiiポイント 【WiiU】2014年8月27日/823円
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判定
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良作
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「今度の新聞で、うちの高校の七不思議の特集を組もうぜ」
概要
従来のサウンドノベルとは一線を画す、「短編集」という形を取ったゲームソフト。
6人の語り手から好きな順番で怪談を聞くという内容で、誰をどの順番にしたかによってまったく違う話を聞くことができる。
更に各エピソードは、従来のノベル同様選択肢によって細かく分岐していく。
また、特定の条件を満たさないと聞くことのできない「隠しシナリオ」も用意されており、シナリオのバリエーションの豊富さに関しては他の追随を許さないソフトとなっている。
監督・脚本はパンドラボックス(現・シャノン)社長で、『ラストハルマゲドン』や『BURAI』を手掛けた飯島健男(現・飯島多紀哉)。
グラフィックは当時のゲームとしてはおろか現在でも珍しい実写だが、登場人物を演じているのは開発スタッフ達である。
ストーリー
ここはとあるマンモス高校。新聞部長の一言で学校の七不思議を特集することになり、一年生新聞部員の主人公・坂上修一が取材担当に抜擢される。
今年の夏に、長い間使われていなかった旧校舎が取り壊されることになり、それに合わせて恐怖ネタをやりたいということだった。
取材当日、語り部として部室に集まったのは6人。主人公の知っている顔は1人もいなかった。
先輩の話では7人に声をかけるとのことだったが、待てど暮らせど7人目は現れない。
「……あのう、どうでしょうか? このまま待っていても仕方がないので、そろそろ始めませんか?」
まだ見ぬ7人目を待たずして、「学校であった怖い話」が始まった。
※OPより、一部セリフなどを引用
システム
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語り手を1人ずつ選んで怪談を聞く。
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怪談の内容は、6人いる語り部を何人目に選ぶかによって変化する。
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具体的には、1人の語り部につき1話目用〜6話目用の怪談が用意されており、「4番目に選んだ時には、そのキャラの4話目用のシナリオが始まる」と言った具合に、選んだ順番に応じてシナリオが決定するのである。
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多くのシナリオは選択肢によって話の筋が変化し、それぞれに1つ以上の結末が存在する。中には、ゲームオーバーとなってそれ以上怪談を続けられないバッドエンドも含まれている。
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怪談を聞くだけなのに何故分岐が起こるのかと思うかもしれないが、この怪談自体が主人公の応答で変化するものだからである。語り部「そこで○○は何をしたと思う?」→主人公「××した?」→語り部「そう、××したんだ」など、プレイヤーは主人公を介して怪談の中の出来事や登場人物の行動を決定していくのである。
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怪談の内容だけではなく、「○○は好きか?」などと主人公の趣向と言った関係無さそうな質問もあるが、これが怪談の内容を大きく左右する事も多い。
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そして主人公や語り部達も、終始席について怪談を語るだけとは限らない。時には何らかの行動に出たり彼らの身に何かが起こる事もあり、それが思わぬ結果を生む可能性も。前述した「それ以上怪談を続けられないバッドエンド」はそれに端を発するものである。
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6人全員から話を聞くとその物語の締めである「7話目」が始まり、その話の結末を迎えるとエンディングとなる。
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エンディングのスタッフロールの背景は通常・BADの2パターンあるが、どちらでもクリア扱いになる。
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つまりシナリオの本数は、通常分だけでも6×7の42本。これに隠しシナリオ8本を加えた50本がシナリオ総数である。これら全シナリオの大筋を飯島氏が執筆している。
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話の途中でメニューを呼び出すと、語り部を別の人に切り替えたり、最初から話を聞きなおしたり、その周回では終了した話まで遡ったりできる。その代わり、バックログ機能がない。
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セーブは各シナリオを読み終わるごとに任意で行える。シナリオ中にセーブはできず、オートセーブ機能も無い。
評価点
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先が気になるようなシチュエーション設定であり、7話目に向けて徐々に盛り上がるよう工夫された物語構成は見事。
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一見、それぞれ独立した怪談を聞いて回る短編集のような作りだが、後の方の話ほど恐怖感を煽る話が多めで、更に語り部も前振りや締めにそれを意識した発言をすることもある。
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ごく一部にはシナリオ同士が連続していたり結びつきがある場合もあり、特にある隠しシナリオはルートに入り始めた時点からじわじわと盛り上がっていく構成であり、本作の目玉と言っていい名シナリオとなっている(但し、問題点で後述するが難点もある)。
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6人が語り終えた後に始まる7話目は、6人目に誰を選んだかによって全く異なるシナリオが展開される。なぜ7人目が現れなかったのか?学校に秘められた真実とは?幾重にも分岐する「真相」により、物語は予想も付かない様々な結末を迎える。
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学校の怪談にテーマを絞っているにもかかわらず、シナリオの総本数と用意された結末の数は非常に多い。バッドエンドなども凝ったものがある。
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何気ない選択肢で怪談がガラリと変わったり、語り部が途中で全く違う話をしてしまったりと分岐は膨大。シナリオコンプリートでも相当な難易度(後述の隠しシナリオがあるため)だが、展開を全て見るのは至難の業と言って良い。
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プレイヤーの選択によって怪談の展開は勿論、時には語り部自体が人外の存在だったり、主人公自身に秘密があったりなど、物語の根幹の設定すら千差万別に変わっていく。
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6人の語り部はみな個性的であり、語り口やレパートリーの傾向なども含めたキャラ付けがよく際立っている。「怪談の内容よりも、目の前でしゃべってる語り部の方が怖い」という人も少なくない。
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「新堂誠」は運動部関連のスタンダードな怪談が多め、「荒井昭二」は人の負の側面や狂気を語る、「細田友晴」は何故かトイレ関連の話ばかりする、「福沢玲子」は明るいキャラと思わせてグロテスクな話をねじ込む、「岩下明美」は男女関係の話が多いが本人の方が色々と怖い、「風間望」はひたすらネタに走っていると、見事に差別化が出来ている。
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それでいて、(内面はともかく)基本的なキャラ付け自体は「どこにでもいそうな怪談好きの高校生」であり、リアリティは損なわれていない。
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一部のシナリオはグラフィック演出、話の内容とも本当に怖い。
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特に主人公が話の当事者として巻き込まれるパターンのシナリオが面白いと評判であり、多くのプレイヤーにとって身に覚えのある「学生が学校を舞台に学校の怪談を語る」という設定の上手さがよく活かされている。
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幾つかそう言ったパターンのシナリオがある他、最後の7話目は構成上、主人公自身がリアルに体験する怪異となる。嘘か本当かも分からない怪談を聞くだけだった主人公が、突如として現実に起こる怪奇現象に晒される事でより恐怖感を引き立てている。
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本作のタイトル『学校であった怖い話』は一見、所謂『学校の怪談』を連想しそうだが、作中の怪談は幽霊や妖怪よりも寧ろ生きた人間の狂気が多い。飯島氏の意図を正しく表現するなら「学校で怪談話を聞く集会をやったら遭遇してしまった怖い話」と言うべきものである。
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語り部の1人である「岩下明美」は、聞き手の目線と当事者目線を重ねるような語り口であるため、否応なしに臨場感が出る。
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彼女を1人目に選ぶといきなりリアルな恐怖を体験する羽目になる。しかもPS版はカーソルの初期位置なので…。
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グラフィックに関してはトラウマ級の怖さのものもある。SFC故の低画質が却って不気味さを引き立てている面もあり、コアなファンの中には小綺麗なPS版ではなく敢えて粗いSFC版を推す人もいる。
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怖いだけではなく、ホラーと思わせて拍子抜けさせるシナリオや、ネタに走ったギャグシナリオも存在する。
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語り部の1人「風間望」は暴走の極みで、中にはそれを突き詰めた隠しシナリオすら存在する。と言うか、ギャグは大体こいつの所為。
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一方で、そのネタの中にガチのホラーを仕込んでいる場合もあるなど、油断出来ない作りにもなっている。
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テキストを1ページ分、一度に表示できる機能がある。文章スキップなど無くて当然だった当時のノベルゲーには珍しい設計であり、特に分岐が多い上に周回プレイ前提の本作では重宝する。
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上述した通り、他にも途中で語り部を切り替えたり、以前のシナリオに戻って読み直す機能も搭載されているので、当時としてはかなりの親切設計である。後者はPS版で削除されてしまったため、SFC版の特権である。
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各語り部たちのテーマや7話目のBGMはピアノ演奏であり、どの曲も人気が高い。
問題点
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ベーシックな内容の怪談が大半なので、先が読めるという人も多いだろう。怪談としての面白さを単体で見ると、多分に「語り手補正」あってのものと言える。グラフィックで脅かすタイプの結末の割合も結構多い。
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「ある人物の体験談」の体なのに、当事者が最後に死んだり行方不明になるなどして「じゃあ何で知ってるんだよ」というツッコミに繋がる(ある意味王道の)怪談も多い。一部には語り部がその話を知っている事に理由付けが存在する場合もあるが。
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隠しシナリオが複数存在するのだが、いずれも出現条件は全般的に厳しい傾向にある。
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特定のシナリオで特定の選択肢を選んだり、特定の順番で語り部を選ぶなど、普通にやっていて気付ける条件ではないものが多い。時代的にフローチャートやシナリオリスト、クリアフラグ表示などという便利機能は存在しないので、自力でシナリオの全体像を把握するのは非常に困難である。
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中でも厳しいのが、評価点で触れた隠しシナリオ。「所定のシナリオで所定の結末を向かえる」という手順を6人分繰り返すことで見られるのだが、他と違って6人分も手順が存在するため、見つけにくさが段違いである。
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第1話から徐々に侵食してくるような恐怖演出や話の内容は間違いなく評価点だが、それだけにこの見つけにくさはマイナスだろう。
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極めつけはこのゲームの締めを飾る最終シナリオ。解禁のためにはなんと、ほぼ全てのシナリオを特定の結末で終わらせなければならない。シナリオ数も分岐も膨大な中で、しかも条件を満たしたかどうかも分からないので、自力での発見は至難の業としか言いようが無い。
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そのため、シナリオ発見のために攻略サイトを利用してもいいが、話のあらすじなども同時に見てしまわないよう注意しなければならない。
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隠しシナリオの出し方は、よりによって本作の攻略本ではなく『晦 つきこもり』の攻略本に収録されている。しかも途中でとんでもない誤植がある為、役に立たない。
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7話目は結末が1通りしかないものが2本ある。話の内容は問題ないのだが、何周回もするゲームなのでさすがに飽きる。かと思えば、クリア難度の非常に高い探索式ADVになっている話もあったりと、同じ7話目でも中身のボリュームがアンバランスである。
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選択肢で展開が多彩に分岐するのは良いのだが、どちらを選んでも変わらない意味の無い選択肢も相応にある。
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展開が変わらなくとも選んだなりの反応が楽しめるものならともかく、「AとBのどちらだと思う?」という質問に対し、「A?そんな訳無いだろう、正解はBだよ」などと言われて強制的にBルートに進むといった選ばせる必要性すら感じない選択肢も一部存在する。
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高校生である登場人物を大人のスタッフが仮装して演じているため、高校生に見えないキャラが多い。中には、ここを「本作最大の問題点だ」とする人もいる。
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実際、アンケートにはそこを指摘する意見が多かったとか(後述)。
総評
BGMやグラフィック演出を武器にホラーテイストを前面に出してくるノベル系アドベンチャーは『弟切草』『かまいたちの夜』の発表をきっかけに数多く存在したが、「語って聞かせてもらう短編集」という構成は、ゲームの世界にプレイヤーが参加する形としては新しかった。
怪談を聞きながら、展開に合わせて「この後どうなったと思う?」「お前ならどうする?」などと質問され、回答していくことで物語が広がる質疑応答形式とノベルゲームとの相性は良好である。
飯島氏のプロデュースしたゲームはシステムが良くも悪くも独特で、一般受けする物は少ないのだが、本作はその豊富なシナリオと独自のシステム、特異な魅力を持ったキャラクター達が話題を呼び、人気作となり得た。
余談
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飯島氏の代表作的な作品ではあるが、氏にとってはホラーとしても現代物としてもテキストアドベンチャーとしても、あらゆる事が本作は初挑戦であった。
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それまでの氏の作品は概要で述べたファンタジー、『龍騎兵団ダンザルブ』のようなSF、同時期に手掛けた『戦国サイバー 藤丸地獄変』のような和風などであり、ジャンルもRPGがメインだったりと、このような作品には全く手を出していなかった。
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そんな中で、一本道のADVではない、全てのルートが正解であるADVを作ろうという切っ掛けから生まれたのが本作であると言う。
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アンケートには「登場人物が高校生に見えない」の他にも「学校以外を舞台にした怪談も聞きたい」という声が多かったらしい。
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そのそれぞれに答える形で、『晦 つきこもり』と『学校であった怖い話S』が作られた。
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1つしか結末がない7話目のうちの片方は本来は全く異なるシナリオが考えられていたのだが、内容があまりにも過激で危険すぎるとの判断で急遽現在の形に変更したため、内容が薄くなってしまったようである。
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元々バンプレストは自社イメージを心配してホラーである本作の発売には消極的であった。そのため、没になったシナリオもかなり存在する。
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この没シナリオを集めたものが後述する小説版として発売された。
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本作のパッケージ絵やタイトル画面は小さな子供達のシルエットが描かれており、高校を舞台とした本作とはかなりかけ離れたイメージである。
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というのも、これを作ったのは外部のデザイン会社であり、依頼の段階では本来のコンセプトがよく伝わっていなかったためである。恐らくタイトルから『学校の怪談』的なものだと思ったのだろう。出来上がってきたデザインを見て、飯島氏は「違う」とは言ったものの「それで行って欲しい」と押し通されたとの事である。
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そこで生まれたのがタイトル画面の影が伸びる演出である。表面上は仲が良さげでも内面では何を考えているか分からない二面性という、本編のテーマに通じる演出を表現したのである。
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当初は影は子供達が首チョンパすらやっているようなガチの殺し合いの様子を描くはずだったがやはりNGを喰らったために、怪物にするという苦肉の策を取ったと言う。
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PS版『S』では本来のイメージに近付け、「白地の背景に女子生徒の写る鏡」と全くの別物になっている。
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一方、SFC版で首チョンパがやれなかった事もまた心残りだったらしく
(正気ですか?)、そちらは同人作品で描かれている。
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本作に登場する新校舎は、千葉県に実在する学校を撮影したものである。
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後に「作中に登場する高校も千葉県に存在する」という設定が公開されたが、『S』開発時はまだ設定が固まっていなかったのか、新堂誠が「この学校は都内でも有名なスポーツ名門校」と発言している。
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この学校の他にもいくつもの学校と交渉したが、撮影OKが出たのがこの学校だけだったという。しかも生徒達が普通にいる時間帯で撮影したため、コスプレした大人達が現役の高校生達の目に晒されながらの撮影だったらしい。
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但し、語り部達が集まっている新聞部部室はこの学校ではなく会社の一室である。また、セーブ画面で出てくるワープロは飯島氏が当時使っていたものだとか。
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また、作中の登場人物はスタッフが演じている訳だが、着ている制服は本物である。
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現在のようにコスプレ用衣装を気軽に取り寄せることはできなかったため、本当に専門店で相応の額を払って買ってきたという。
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アスペクトから小説版が上下巻発売されている。
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収録されている怪談はゲームで没になった(販売元に止められた)ものを集めたものである。飯島氏にとっても初期に手掛けたシナリオ群であり、氏自身「本当の『学怖』」であると語っている。
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ただ、細田の怪談だけは没を喰らわなかったため、書き下ろしである。
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当時はそれほど知られておらず、初版のみの発行のため、入手困難になっている。これが後述の同人ゲーム(VNV版)の発売に繋がった。
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後に『アパシー』の名を冠して再版・電子書籍化は行われている。
学校であった怖い話S
【がっこうであったこわいはなし えす】
ジャンル
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サウンドノベル
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対応機種
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プレイステーション
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メディア
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CD-ROM 1枚
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発売元
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バンプレスト
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開発元
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パンドラボックス
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発売日
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1996年7月19日
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定価
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5,800円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1ブロック使用
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レーティング
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CERO:B(12才以上対象) ※ゲームアーカイブスで付与
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配信
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ゲームアーカイブス:2007年8月30日/600円
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判定
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良作
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概要(S)
SFCソフト『学校であった怖い話』のリメイク版。
同シリーズのソフト『晦 つきこもり』とほぼ同時期に作られているためか、一部のグラフィックに流用が見られる。
また、BGMもSFC版とは別の新規曲に差し替えられている。
飯島氏によると、出荷数は特別少なくなかったが、皆が手放さず中古になかなか出回らないためプレミア化したとのこと。
変更点・評価点(S)
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登場人物はすべてSFC版の開発スタッフから劇団員などのプロの役者に変更。
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いずれもその人物の設定に近い年齢の役者が演じており、「高校生に見えない」というSFC版の大きな問題点が解消された。
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高校一年生という設定なのにどう見ても大人だった「福沢玲子」などは大きく改善されている。
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一方、語り部の一人「新堂誠」の様にSFC版とはイメージが大きく変わってしまった人物もいる。
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女性主人公の追加。従来の「坂上修一」に加えて「倉田恵美」が選択できるようになった。
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これに合わせ、どちらかでないとプレイできないシナリオが追加され、シナリオの数が20本増え、全70本となった。
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倉田版の最終シナリオも存在するが、坂上版(SFC版のもの)と違って倉田限定の追加シナリオで特定の結末を迎えるだけで解禁される。
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本家から引き継がれたシナリオにも新展開が加えられているものもある。
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また、一部のシナリオは倉田の方に移動し、坂上版は別シナリオが書き下ろされているケースもある。
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ハード以降に伴って実写やCGのムービーが追加されている。
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一部シナリオではムービー付きの演出が存在し、SFC版とはまた違った動的な恐怖を提供してくれる。
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グラフィックも全面的にリファイン。新たな役者が演じ直し、画質もハード相応に進化している。更に新規カットも追加。
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SFC版の低画質故の不気味さは無くなったが、その分リアルさが齎す恐怖を味わうことができる。
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オープニングでもムービーが用意されており、ニューゲーム時には主人公のボイス付きの語りが男女両方で用意されている。
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OPムービーは語り部達の顔見せ的な内容でもあり、ネタキャラ・風間の部分は見事にネタに走っている。初見プレイヤーは呆気にとられるかも。
問題点(S)
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『晦』に準じた問題点がある。
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途中で語り部を選び直す機能や、以前のシナリオに戻って読み直す機能は無くなってしまった。
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代わりにいつでもロード画面を呼び出せるようになったが手動のセーブがその都度必要であり、自由に戻れたSFC版に比べると劣化と言わざるを得ない。セーブ数も僅か4つで、SFC版の3つから1つ増えただけ。
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SFC版では7話目ではゲームオーバーでもその周はクリアとなり、セーブして再び第1話から始められたのだが、本作ではクリア扱いにならなくなった(バッドエンドはクリア扱い)。
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7話目はバッドエンドこそ多いがゲームオーバー自体は少ないので基本はあまり問題にならない。
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しかし新堂の7話目(坂上版)だけは別。このシナリオは膨大な選択肢の中にこれでもかとゲームオーバーが仕込まれており、非常に難易度が高いため、攻略本なしではほぼ詰み確定である。
構成や難度はSFC版から据え置きだが、ゲームオーバーでもクリア扱いとなるSFC版では特筆するような問題点ではなかった。
このシナリオ自体の人気は高いだけに、自力クリアが厳しくなったのは辛い所。ちなみに倉田ではゲームオーバーの無い別のシナリオになる。
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BGMがSFC版とは全く変わってしまった為、原作ファンには音楽に関してSFC版を支持するプレイヤーも多い。
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追加の新シナリオが出来が、いいものと悪いものとの落差が激しい。特に盛り上がる終盤の第6・7話に限って分岐も結末も少なく、呆気なく終るものも。
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例えば、SFC版でも問題視された福沢の7話目は、倉田版だと輪をかけて薄くなってしまう。
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ネタバレ
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結局7人目は現れず、翌日になって倉田は部長に尋ねてみると、7人目の話はとっておきだから後日というつもりだったと聞かされる。しかし期日が迫っても動きがなく、倉田は訝しむが…。
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ここで急に暗転して倉田の悲鳴が響き、「女生徒(倉田)が行方不明」という見出しの新聞が映って終わり。風間が作中で語った「ひとり七不思議」並の薄さと呆気なさである。
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総評(S)
システム的には劣化した面もあるものの、元が名作であったものをさらに拡充していることは確かである。
サウンドノベルとしては極めて良作であり、ファンの間からは「完全版」として愛され続けている。
また、ダウンロード販売(PS3/PSP)とはいえ再版されているのにもかかわらず、中古市場の価格が高いままである。
しかし、飯島氏にとっては、本作は異質な存在だったのかもしれない。
余談(S)
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『S』は、SFC版や『晦』と違って攻略本がNTT出版1社からしか発売されていない。しかしこの攻略本は誤記が多く、同一の結末を別エンドとして記載していたり、逆に別々の結末なのに同じエンドとして記載していたりする。
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飯島氏書き下ろしの短編小説も収録されているため、読む価値はあるのだが…。
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双葉社の『晦』攻略本収録のインタビューでは「殆どムービー使いまくり」と語られていたが、これは誇大広告。ムービーはそれほどない。
同人ゲーム・VNV版(参考記述)
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飯島氏が発足した同人サークル「七転び八転がり」より、同人版『学怖』こと『アパシー 学校であった怖い話~Visual Novel Version~』が2007年に発売。
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このVNV版は上記の小説版をベースにしたビジュアルノベルのため、SFC/PS版とは内容が異なる。以後は複数のバージョンや新作が発売されている。
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学校の名称が「鳴神学園」と設定され、以降この学園を舞台にした同人ゲーム群「アパシー・シリーズ」が展開されることになった。
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「アパシー」というタイトル自体は『パンドラMAXシリーズ』を展開していた頃から考案はされており、「アパシーの宴」というタイトルの『学怖』系のゲームの構想があったようだが実現はしなかった。
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飯島氏はPS版で追加された女主人公「倉田恵美」を自分の作ったキャラではないとして、追加シナリオで彼女の性格を殆ど別人に変えてしまった。
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しかしあまりにギャップが大きく、PS版で同キャラを気に入っていた人々の多くに拒絶反応を起こさせる結果となり、ファンの反発を招いた。
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簡単に言うと、『S』の倉田は控えめな性格の普通の女の子。同人では内心に勝手な妄想が渦巻く暴走キャラとなってしまっている。