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RPGツクール2 - (2016/03/17 (木) 01:22:50) の編集履歴(バックアップ)
RPGツクール2
【あーるぴーじーつくーるつー】
ジャンル
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RPG製作ソフト
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対応機種
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スーパーファミコン
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メディア
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16MbitROMカートリッジ
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発売元
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アスキー
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開発元
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サクセス、空想科学
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発売日
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1996年1月31日
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定価
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12,800円
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セーブデータ
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ゲームデータ1つ(周辺機器によって複数保存可能) プレイ用セーブデータ3つ
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周辺機器
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ターボファイルツイン、8Mメモリーパック対応
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媒体
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バッテリーバックアップ
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分類
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良作
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ツクールシリーズリンク
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概要
RPGツクールシリーズ、コンシューマー第2作。
前作SFC版『RPGツクール SUPER DANTE』の反省点を活かし、容量、グラフィック、作りやすさを改善。
特徴
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前作『SUPER DANTE』では、『FF5』の様な16×16ドットのキャラクターだったが、今作ではキャラクターの等身が大きくなった。
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前作ではマップチップが組み合わせにくく複雑なものが多かったが、今作では1チップがシンプルな形状となり、扱いやすくなっている。
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汎用(木製、石壁、氷、土壁)の他に、外観用(森や崖、家など)が加わり、バリエーションも豊富に。
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キャラの素材も豊富になった。
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忍者や侍、現代風の作品にも使えそうな一般人キャラ等
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このため、「モブキャラが全員ソックリさんやクローン状態」という展開を回避しやすい。
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モンスターにはカラーバリエーションが4種類あるので、同族の強化モンスターという設定を実現しやすい。
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BGMの汎用性が高い。戦闘・移動中どちらに設定しても実用的にもネタ的にも意外としっくりくる曲がある。
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しかもどの曲もゲームのBGMにしては長く、長いものだと1ループ2分ぐらいかかる。
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ゲームプレイ中ではエンカウントなどで最後まで聴くことはないだろうが、エディットモードのBGMにするなどしてじっくり聴いてみれば、意外な発見があるかも。
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途中で曲調が変わる曲が多い。また、非常に気付きにくいが前作のBGMを踏襲している曲もある。
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イベント容量・マップ容量ともにちょうどよく、『ドラクエII』ぐらいのスケールのものは作れ、少々無駄使いできるぐらいの余裕はある。
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SFCコントローラのボタンや配置をうまく最大限に利用し、モード切替なども簡単に行えるようになっている。
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読み込みが8Mメモリーパックを差し込んでいる場合、最初にそれを読み込むぐらいで、それ以降は皆無。
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START・SELECT・L・R同時押しで、ゲーム中もエディット中もゲーム・エディット選択画面へリセット可能。8Mメモリーパックの再読み込みもなし。
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上の無ロード環境も相まって、エディットとテストプレイの両立もストレスなし。
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乗り物やアイテムの仕様の改善
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ゲームプレイ中のシステムはドラクエ似だが、アイテムは共有式になっている。
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これにより設定した全アイテムを登場させる事も可能で、前作のようにイベントアイテムが持てなくなるという事がなくなった。
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乗り物を呼ぶアイテムの追加でフィールドのどこでも乗り物が呼べるようになった。
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前作のように、移動魔法使ったことで乗り物に乗れなくなるという事案が解消された。
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むしろいい意味でドラクエを倣ったような基本システムとなっている。
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サンプルゲームは『だんきちのバクチンだいさくせん』。作者は当時の週刊ファミ通の編集者である桃栗たき子氏。
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『RPGツクール』について勉強をするという意味で、主人公がツクール学園に入学する(というかムリヤリさせられる)という物語。ギャグテイストで、下ネタやパロディもいくつか登場する。
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なぜかセーブはネコがしてくれる。
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前作のFATEと違って比較的難易度が低く短時間で終わる作品であるが、ツクールを使用するうえでのテクニック(文章を読み易くする、キャラを動かしてイベントを理解しやすくする、入口に樽を置いてイベントを省略)を上手く用いており大変参考になる。
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サテラビュー対応のカートリッジで、上部に外部記憶メモリの「8Mメモリーパック」を差し込むコネクタがある。このパックを使うと以下のことができる。
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発売当時はサテラビューで素材やサンプルゲームの配信を受けられた。爆笑問題のラジオ番組で構想が練られた坂本龍馬RPG、その他サンプルゲーム、追加の和風敵キャラクター絵・BGMデータなどが配信された。
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RPGツクール2の作品のみであれば8本分保存可能。
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別の作品を作る場合にはメニューでカセットとメモリーパック間のセーブ・ロードをする必要があるが、保存済みの作品をプレイするだけなら直接読み込みできるのでこの作業は不要。セーブデータはカセットに保存される。
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公式ガイドブックにも堂々と書いてあるが、ぶっちゃけターボファイルツインよりもおトク。フラッシュメモリなので電池不要かつデータ保持の信頼性も高い。
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ターボファイルツインは本ソフトの作品2本分までであるうえ、単3電池2本必要。当然電池を抜けばデータは消える。
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SFCソフト『音楽ツクール かなでーる』の音楽データを持ち込むことが可能。もちろんサンプル曲も。
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現在サテラビューのデータ配信は受けられないものの、作品保存用・BGM追加用として8Mメモリーパックは十分な利用価値がある。
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しかし、サテラビューの普及台数から考えると現存数が少ないため、中古屋での入手は困難かと思われる。売っていたとしてもサテラビューオリジナルゲームデータ入りで高値が付いている場合もある。
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オークションなどでデータなしのメモリーパックを狙うか、追加BGMを使わないなら、いっそ中古の本ソフトを複数買う方向でもいいかも(バックアップ電池切れが怖いが…)。
問題点・バグ等
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フィールドマップ上の人イベントには、移動関係の命令を作れなくなっているのだが、ダンジョンマップの人イベントからコピーして、フィールドマップの人イベントの中でペーストすれば、置くこともできるうえ、実際に機能する。なぜ封印してあるのだろう。
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サンプルゲームにて、ツクール学園に飛ばされたあと、だんきちの村地方にワープすると、その地方から脱出することができず完全に詰まってしまう。ワープ先はフィールドマップに置かれたダンジョンマップの移動イベントを起動したときにできるので、ワープをする前にツクール学園に1度入るなりして、学園側のワープ先を作っておく必要がある。
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サンプルゲーム中には呪いを解除する方法がないのでうっかり呪いのかかった装備を身につけるとその装備で固定されてしまう。
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幸い仲間は再度加入時は装備がリセットされるが、だんきちが呪いの装備を身に付けると永久にその装備で戦闘するハメになる。
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ターボファイルツインは8Mメモリーパックと比べると、セーブ・ロードに時間がかかってしまう。
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ゲーム中、メッセージが表示されている際にソフトリセットを行うと、そのマップやイベントにバグが発生し、最悪そのマップ自体の使用を諦めるか、あるいは全てのイベントを消すかしかなくなってしまう。
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作れる敵は合計96体だが、フィールド用・ダンジョン用・イベント用でそれぞれ32体で分けられているため、前作と同じく総合的に見ると作れる敵の数は少ない。
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大作RPGの真似をするとダンジョン用の敵が足りなくなってしまいがちであった。
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乗り物は「陸の乗り物」「海の乗り物」「空飛ぶ乗り物」の3種類を設定できるが、いずれも乗っている間はフィールド上に設定されたイベントを素通りできてしまう。
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海と空はまだしも、陸の乗り物は「進路を塞ぐために設定した城」なども素通りできてしまうので、入手するタイミングに気を配らなければならない。
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体力(体力+30が最大HPとなる)と防御力(体力+10+防具の防御力)が比例する仕様に加え、魔法防御や耐性の概念がない(魔法のダメージは常に固定数)ために、HPの大小での主人公キャラクターの個性付けがやり辛い。
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通常攻撃のダメージ計算式に乱数が含まれておらず、同じ条件で攻撃すれば必ず全く同じダメージになり、ダメージが0の場合も同様。そのため同じ敵と戦っていると戦況に変化が起こりにくい。
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キャラクター用のグラフィックにドラゴンのグラフィックがない。そのため、イベントでドラゴンを出そうとすると違和感のある演出になりがちである。
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マップ上では悪魔や獣人のグラフィックにするか、透明にしてごまかすしかない。
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一応、乗り物用のグラフィックにはドラゴンが用意されている。
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説明書及びガイドブックで解説されていない仕様が多い。
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例として、「全て回復するアイテム」の効果、敵の行動などが挙げられる。
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パーティーの人数によってエンカウントで出現する敵の数が変化することも触れられていない。
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前述の通りBGMのクオリティは高いのだが、曲調の変化のせいで扱いづらいものが多い。途中からであったり、一定範囲のループという形を使わせてほしいとの声もある。
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特にサンプルゲームで中ボス用のBGMとして使われているBGM5番がその典型である。いかにも戦闘向けのBGMなのだが、突然物悲しい曲になってしまうという妙なBGMである。
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本体のデータが消えやすいROMが存在する。
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静電気の発生が原因らしいが、まるでメモリーパックやターボファイルを買えと強制されているかのような、絶妙な頻度で消える。攻略本の体験講座コーナーでもその旨が言及されており、それらのサブ商品の購入を解決策として挙げている。
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作業中BGMはオプションで変更できるのだが、データ消失時これがデフォルトに戻る上、このデフォルト曲がマイナーコードの寂しい曲調のメロディであるため、より一層データ消失の悲壮感を増幅させる仕様となってしまっている。
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データが消失しても起動時にそれを知らせるメッセージは出てこないので、実質このBGMがその役割を担っている。
総評
当時のRPGツクールの中ではトップクラスの使い易さであり、のちに発売されたプレイステーション用の『3』に並ぶトップクラスのコンシューマーRPGツクールシリーズ。特に致命的なバグなどもない。
現在のPC版や『3』以降に触れていると見劣りはするものの、その出来の良さ(特にBGM)から今作が最高傑作という声も多い。
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素材データは使えないものの、汎用性豊かで扱いやすい素材も多いため、逆にそこまでやらなくてもいいという制限にもなって、それがかえって手軽さにもなっている感じはある。