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ポポロクロイス物語 - (2020/07/15 (水) 20:57:09) の編集履歴(バックアップ)
ポポロクロイス物語
【ぽぽろくろいすものがたり】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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ソニー・コンピュータエンタテインメント
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開発元
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ジーアーティスツ シュガーアンドロケッツ
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発売日
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1996年7月12日
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定価
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6,090円
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廉価版
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PlayStation the Best:1997年6月27日/2,800円 PS one Books:2001年10月12日/1,800円
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配信
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ゲームアーカイブス:2007年9月27日/600円
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判定
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良作
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ポポロクロイス物語シリーズリンク
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概要
PS黎明期のRPG。朝日小学生新聞に連載されていた同名の名作マンガに独自のアレンジを施してゲーム化されたものである。
優しい世界観・シナリオによって多くのライトゲーマーを惹きつけ、第一作は約50万本を売り上げた。
後にアニメ化も果たし、そちらも高い人気を得るなど、多くのファンがついた。
あらすじ
ポポロクロイス王国の王子ピエトロは10歳の誕生日を迎えましたが、気分は憂鬱でした。
なぜなら、一番自分を祝ってほしいお母さんがいなかったからです。
その夜、国王である父親が城の近くの塔に隠れて入っていくところを目撃します。
こっそりついていくと、塔の中には眠ったままの女性がいました。父親はその人に会いに来たようです。
しかしそのとき、城のほうから慌しい音が聞こえてきました。
「ガミガミ魔王」と名乗る盗賊が城に攻め込んできて、王家の宝「知恵の王冠」を盗んでいったのです。
ピエトロはガミガミ魔王から知恵の王冠を取り返すために、生まれて初めての冒険の旅に出かけることにしました。
その冒険は、ポポロクロイス王国の命運を左右する大冒険のまだほんの始まりにすぎませんでした。
評価点
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原作とは絵柄や設定が違っているが、そのアレンジは好評。
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王道的な剣と魔法のファンタジーではあるが、どことなくゆるく優しげな世界観はそのままに、そして主人公の成長を実感していくストーリーは高く評価されている。
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作中テーマの家族愛に関する描写は感情移入度が非常に高く、ピエトロの「お母さんを返せ!」はこの作品を代表するセリフとなった。
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キャラクターは個性や作中の役割がしっかりしていて大変人気が高い。
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最初は臆病で冴えないが、冒険を経てどんどん頼もしくなっていく主人公ピエトロ、内向的ながら芯が強くピエトロに尽くすヒロイン・ナルシア、真面目な正義漢だがどこか間抜けていて愛嬌のある白騎士、お馬鹿な悪者であるが義理人情に篤くどこか憎めないガミガミ魔王など。
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メインキャラどころかサブキャラ、町の人にまで独特のセリフや動きが設定されており、世界の作り込みは深い。
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キャラクターデザインに乖離しないグラフィック、そしてシーンに合わせて小気味よく表情・アクションを変えるドット絵がキャラの感情を豊かに表現している。
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雑魚にまで細かくこだわっている。特に「ひだるま」。
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調べて手に入る通常アイテムは宝箱からのみであり、タンスやつぼ等には絶対にアイテムは入っていない(イベントアイテムがむき出しのまま置いてあることはある)。
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その為、DQのように片っ端から漁る必要は無く、通常は宝箱のみ探していれば良い。
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戦闘システムはSRPGのようにキャラの位置を調整しながら攻撃や防御を展開していくもの。
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打たれ弱いキャラの前に打たれ強いキャラを移動させたり、範囲攻撃を食らわないために分散させたりとそれなりに戦術が必要。操作は直感的であるため複雑さは感じない。
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割と硬派なゲームバランスであり、特に敵の攻撃力が高いため油断をすると雑魚でも全滅するが、きちんと考えてキャラを動かしていれば勝てる絶妙なバランスである。
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そのバランスゆえに仲間キャラ全員を協力させるような戦い方をする必要があり、仲間たちのキャラクター性を高めることに繋がった。
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シナリオは一本道だが、それゆえにさくさく物語が進んでいく。
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普通のRPGでは「自由度がない」「変わり映えしない」と批判の対象になるところだが、このシナリオ自体が不条理やご都合主義などはなくしっかりと作られており、前述のようにグラフィックも美しいため、どんどん先に進みたくなってくる。そのため、あまり批判はされない。
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一方で、サブイベントの種類が豊富な事も特徴。第1章から様々なパターンのイベントが用意されているため、ちょっとした寄り道でもプレイヤーを飽きさせない。
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張り紙やオブジェなど、物を調べるとピエトロのコメントが用意されていることがある。これは後の『II』や『ポポローグ』に受け継がれていく。
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音楽は世界観に合わせた明るく軽快なもので、曲数はそれほどないものの評価は高い。
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中でもテーマ曲「ピエトロの旅立ち」は、カラオケで配信されるほどの人気がある。
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このテーマ曲の曲部分はもともとは1992年に発売された槇原敬之のシングルCD「もう恋なんてしない」のカップリング曲「夏のスピード」が流用されている。同じ作曲家が関わっていることが理由であり正規に槇原敬之の許可が取られている模様。その影響か「夏のスピード」はアルバムCDなどに収録されていない。
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後のシリーズと違い、地方ごとに異なる戦闘時BGMが用意されており、豊富である。
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勝利時のファンファーレも基本的なメロディこそ同じだが、戦闘BGM同様、各フィールド毎に少しずつアレンジされたものをそれぞれに用意する手の凝りよう。
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ほぼ皆無なロード時間、そしてマップに合わせてシームレスに突入する戦闘などテンポがよくストレスが溜まらない。
問題点
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やり込もうとすると一部取り返しのつかない部分や、分かりにくい部分が存在する。
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有名なものとしては竜の球集め、おみやげなど。
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また人々との会話も時期によって内容が変化したり、同じタイミングでも初回と2回目以降で違う内容になったりすることもある為、見逃してしまうこともある。
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人に話しかけたり物を調べようとした際の接触判定がややズレ気味である。
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今作ではいわゆる「ショップ・宿アイコンの看板」が無い
予備知識無しで民家と店の判別は外観のみではほぼ不可能、店や宿を探しあてるための探索を要する。店が存在することに気づかない可能性も高い。
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見た目に反して難易度が高い。
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味方のHPに対して敵の攻撃力が高めで、集中攻撃をされるとHPが全快の状態からでも死亡する事が多い。
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特に、終盤では雑魚から2回攻撃を受けただけで死亡する事もある。また終盤のボス戦ではHPの低いナルシアはレベル次第では一撃受けただけで死亡する事もある。
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第2章の途中で一時的にパーティメンバーが減るのだが、その間も敵が弱くならないためその期間中は難易度が跳ね上がる。
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戦闘中、味方は味方を通さない。つまり、細い通路で敵とエンカウントした場合、移動が阻害される場合もある。
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装備品購入時の防具装備にシステム上の欠陥がある。
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装備品を購入する際、品物を選択している時に防御力などのステータス値の変動が表示されるのだが防具は2個装備できるのでどちらと比べての結果なのかが分かりづらい。
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購入するとその場で「装備しますか?」と聞かれて装備できるのだが肝心のこの時にステータス変動結果は表示されないので不親切。このタイミングでは装備せず、メニューを開いて改めて装備した方が良い。
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何のためにあるのか分からない個別コマンドの『逃げる』。
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これは選択したキャラが戦闘から逃走するコマンドだが、そもそも全体指令コマンドの『逃げる』を選べば一発で全員逃走できるのでまず使われない。
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「個別に選択した方が手間はかかるが逃走できる確率が高い」「一人でも逃げおおせていれば全滅を免れる」などの特徴でもあるのであれば使い道もあっただろうが、今作では
逃げ遅れたメンバーが全員HP0になると全滅扱いになってしまう
のでますます使い道が無い。
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エンカウント率が高い。
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上記の逃げるの使い難さと相俟ってストレスとなる事が多い。
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一応、主人公が(比較的早い段階で)一定歩数エンカウントが発生しなくなる特技を習得する。が、同レベル以上の敵とは通常通りエンカウントする仕様の為、初見のダンジョンではほぼ意味がない。
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ピエトロの必殺技「おとしあな」がやや説明不足な感がある。
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ピエトロの周囲の指定した場所に落とし穴を掘り、その上に乗った者を(敵味方問わず)戦闘不能にする技、なのだが…。
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実は穴を掘ること自体に成否があるのだが、それに関する説明は無く、失敗しても「穴を掘るのに失敗した」などのメッセージも出ない。失敗を表現する為かピエトロが頭を抱えてしゃがむポーズをとるが、まず伝わらないだろう。
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また、穴を掘った際穴が開いていくのだが塞がってしまうと落とし穴設置失敗という、一般にイメージする落とし穴と乖離している。
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上記の理由から、初めて使用した際に穴掘りに失敗しても気づかず「何故効果が無いのか?」と混乱する恐れがある。
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ピエトロの必殺技「ドラゴンセイバー」の影が薄い。
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重要アイテム「竜の玉」を3つ全部集めた上にイベントを経て習得でき、パーティー全員の気力がMAXの時に使用できるが、その効果は敵一体即死である。もちろんボスには無効。
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戦闘開始直後の状態でも気力をMAXにするには2ターン「気合い」コマンドで気力をためる必要があり、手間と効果が見合っていない。
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さらに「敵の残り全HP分のダメージを与える」という仕様である為、習得直後に周辺の敵で試し撃ちをすると大したダメージが出ず(一撃で倒してはいるが)、しょぼい印象を受けてしまう。
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レベルアップで覚え、ピエトロ一人の気力をMAXにすれば使用可能な「ドラゴンファング」、もしくはリスクがあるものの即死を狙える「おとしあな」で事足りる為、空気に近い扱いを受けている。
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ネタとしては「まおうのはげまし」で巨大化させたタイタンにドラゴンセイバーを放つと続編でも見れない10000越えダメージを見ることが出来る。
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竜の玉を入手すれば「竜の剣」が強化されるので竜の玉を集める事自体は無駄ではない。また、ドラゴンセイバー習得イベントは大変カオスなので一見の価値はある。
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設定や演出的には最強の奥義の割にいまいちだったせいか次回作『ポポローグ』ではドラゴンファング以上の大ダメージを与える技に変更され、面目躍如となった。
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四天王の一人「カウパ」との戦いの際、ラダック仙人が「魔法では勝ち目がないので肉弾戦で勝負をかけろ」といった助言をくれるのだが、確かに魔法防御力は高いが
実は物理回避力も高いので通常攻撃もなかなか通用しない
という落とし穴がある。
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この助言を受けて通常攻撃をしかけるも頻繁にガードされて混乱したプレイヤーも多いはず。「かぜのやいば」「ジャンプぎり」といった必中物理攻撃を駆使する必要がある。
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2章ラストのムービーが少々分かりづらい描写になっている。
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内容としては「崩落していく空中都市ブリオニアから自前の飛行機で脱出したガミガミ魔王が、突如ブリオニアに戻っていく」というものなのだが、その時のアニメーションのせいで「ピエトロ達に体当たりしようとしているのか?」と受け取られかねない描写になってしまっている。
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そのため、3章冒頭でピエトロが「どうしてブリオニアに戻っていったんだろう」と心配する場面が、その直後に原因が判明するとはいえ分かりづらくなっている。
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占い師「シター」に初めて話しかけた時の台詞が無言である事。
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シターはポポロクロイス王家における意見番兼ピエトロ王子の教育係であり、序盤において助言をくれるキャラなのだが、上記のせいでまさか色々助言をくれる人物だとは思わず、スルーしてしまう可能性がある。
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特に第2章開始直後で何処に行くべきなのかを明確に教えてくれるのは彼であるがそのことについて一切言及されないため、話を聞かずに飛び出したものの行き先が分からず、先に港町パーセラの方に行って段違いの強さの雑魚敵に全滅させられるプレイヤーが後を絶たない。
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パーセラ方面の敵が強い事は、実は街の住人も警告してくれるようにはなっているのだが、これにもあるイベントを見ておく必要があるうえ、シナリオ上初見プレイではわかりづらいものである事も原因の一つとなっている。
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初めてゴドリフに訪れた際に、炭鉱が魔物に占拠されたというので炭鉱に行こうとすると鉱員が入り口で通せんぼしており、「まさかお前が魔物を退治してくるっていうんじゃないだろうな?」といった事を言われるのだが、「はい」と答えると怒られて殴り倒され、芸が細かい事に
ピエトロのHPが1になってしまう
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一応直後に「大変な時に変な事を言うからだ」と愚痴りつつもお詫びとして宿賃をくれるので、これだけならば何の問題もないように見えるが…。
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初めてゴドリフに訪れた時に宿屋に泊ると夜中にガミガミ魔王が宿屋に現れ、寝ているピエトロ達の横で事情も知らないままピエトロの邪魔をする事を決意して去っていくイベントが発生する。
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そして初めてゴドリフに訪れた時はダンジョンを踏破してくる為に消耗しているであろうから先に宿屋に泊ってしまう可能性がある。
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これらの事から、先に宿屋に泊ってイベントを見てから鉱員に殴り倒されて宿賃を貰うと「あの宿屋イベントを見せる為の布石だったのか」と思ってしまう可能性があり、「もうイベント見たし、2回も宿屋に泊らなくても」とピエトロのHPが1になっている事に気づかないまま先に進んでしまうと直後のフィールドで戦闘になった際に少々危険である。
総評
当時の基準で評価しても目新しさには欠ける印象で
中毒性のあるシステムや膨大なやりこみ要素があるわけでもないのだが、
シナリオ、戦闘、BGM、キャラクターといったRPGの根幹部分の完成度が高く、
大きな欠点も見当たらないためPS初期を代表する名作となった。
少々高めの戦闘難易度も工夫や慣れ、少しのレベル上げで補える範囲。
キャラ同士の協力が不可欠なバランスであり、厳しくもRPGとしてやりがいのある作品と言える。
余談
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意外とあっさりしているように見えるが、やりこみ要素もいくつかある。
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ピエトロ王子の趣味のコレクション「おみやげ」「モンスターずかん」
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ほとんどの敵がまれに落とす「変なモノ」収集
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スクラップを集めてガミガミ魔王の武装を開発する、など
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BGMが良いこともあり、サウンドトラックが発売されている。のだが…。
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収録されているのはEDスタッフロールで流れるテーマ曲、街及びフィールドやダンジョン、中ボス戦、闇の世界のBGM1曲、ムービーで使用されたBGM
のみ
である。
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そもそも
タイトルのBGMが未収録
である。他にも名曲と名高い「ピエトロの旅立ち(インストver)」をはじめ、イベントで流れるBGMも
全滅
である。
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何故かゴドリフの街のBGMが無い。サントラに収録されている「ゴドリフ」は実際にはゴドリフトンネルやゴドリフ炭鉱のBGMである。
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他にもギルダの館や永遠の番人の館、ダーナ神殿なども未収録であり、街やダンジョンでも全て網羅しているわけではない。
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戦闘曲は中ボス戦しか収録されていない。折角種類が豊富なのに…。
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このように未収録曲が
圧倒的に多く
、あまりサウンドトラックとしての態をなしていない。
その後シリーズ化されていくが、PS2以降の後続作品はロードが長かったり難易度の急上昇等作りが粗く、PS時代ほどの評価は得られていない。
さらにはPSPで登場したリメイク作品がタチの悪いバグゲーであり、まともな告知や対応をしなかったため、実質パッケージ販売に置いてはトドメを刺された状態にある。
…と思われたが、2015年に牧場物語とのコラボ『ポポロクロイス牧場物語』がリリースされた。ポポロクロイスシリーズとしての評価は高かったが…。