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ガンダム・ザ・バトルマスター - (2014/01/26 (日) 16:40:12) の編集履歴(バックアップ)


ガンダム・ザ・バトルマスター

【がんだむざばとるますたー】

ジャンル 対戦型格闘ゲーム
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対応機種 プレイステーション
発売元 バンダイ
開発元 ナツメ
発売日 1997年6月20日
定価 7,140円
分類 良作
ガンダムゲームリンク


概要

  • シンプルなまでに解り易いガンダム対ガンダムの対戦格闘ゲーム。
  • 従来の格闘ゲームと違いモビルスーツ(人型ロボット)なので、格闘技以外にもビームライフル・ビームサーベルと言った兵器を搭載している。

システム

  • プレイヤーは10機のモビルスーツから1機を選択して操作する。
    • 選択可能機体はガンダム(RX-78)、ZZガンダム、ザクⅡ、ジ-O、クインマンサ、ハイゴッグ、νガンダム、サザビー、GP-02、ジオング。
  • 自分以外の9機と戦い、中ボス2機、ラストボスを撃破することでクリアとなる。
  • 攻撃ボタンは格闘/近接武器/射撃に分かれている。
    • 格闘は文字通り素手等による格闘攻撃。近接武器はビームサーベルやヒートホーク等、各モビルスーツが搭載している近接武器での攻撃。
    • 射撃は文字通り内臓または所持している銃器で攻撃を行う。射撃は使用するたびにガンゲージが減少する。一度減ったガンゲージはその試合中回復しない。
    • 各機体はブースターを備えており、ある程度の空中浮遊が可能。浮遊中に攻撃を喰らうとダウンする。
      • ある程度の高度ならば復帰する事ができる。
  • 本作の最も特徴的なシステムとして「あらゆる状態で追い討ち攻撃を仕掛ける事ができる」点にある。
    • 射撃で撃ち落した相手に近接武器で追い討ちをかけ、立ち上がるまで削り続ける事がノーリスクでできる。
  • 一般的な格闘ゲームと異なり、ライフゲージが3本あり、ライフは時間経過と共に常時回復していく。
    • ゲージを一本失うとオーバーヒートとなり強制ダウンする。失ったゲージ分のライフは回復しない。
  • ダメージは各部位で判定されているが、ライフゲージや性能に変化はない。
    • ただし、足部位を重点的に攻撃し続けると足の装甲がはがれてボロボロになるといった見た目の変化がある。
  • CPUは殆どガードをしない攻め一辺倒の戦いを仕掛けてくるよう調整されている。
    • 本作は投げが存在しないが、ガードしているとブースターを用いた空中からの上段攻撃であっさり切り崩されるため、ある意味とても合理的な戦い方をしているのだが。
  • 全機体が常時いわゆるハイパーアーマー状態にある。
    • つまり、ちょっとやそっとのことではのけぞりもダウンもしない。オーバーヒートした時か低空で攻撃を受けたときくらいしかダウンしない。
  • 統括すると、本作は無敵やガードを用いて相手の攻撃を最小限にとどめるよりも、いかにして相手に自分が喰らうよりも多くのダメージを押し付けるかが重要になるという、一般的な格闘ゲームとは異なる要素が攻略の鍵になっている。

評価点

  • モーションパーツシステムと名づけられた、各部位を独立させたスプライトとして表現する手法を用いている(多関節キャラのようなもの)ため、気味が悪いほどグリグリ動く。
    • 更にそれらがダメージを受けると外装が剥がれ、内部構造が露出するなどいかにもモビルスーツらしい表現を成す。
  • 無視されがちなモビルスーツの身長差を表現するなどマニア心をくすぐる部分も。
    • ジ・Oの隠し腕のように、あまり存在の知られていない武器も使える。
  • 巨大ボス等が登場し、原作に登場する「巨大モビルアーマー(非人型ロボット)の脅威」を体感できる。
  • 技のコマンドがシンプルで、入力が所謂「波動拳」「昇竜拳」ぐらいの長さであり、ガンダムの名に惹かれた格ゲー初心者でも、少し練習すれば楽しめる難度である。
  • MSの技は、MSが持つ武器を巧みに操ったり、意外な挙動で攻撃したりと、MSというギミックを全面に押し出している。
  • 意外な事に、単純明快にモビルスーツ同士で殴り合いをするゲームというのはそれほど多くない。
    • 『機動戦士ガンダムEX-REVUE』という格闘ゲームはあったが、機体は宇宙世紀のものに限定され、家庭用移植もされていないため知名度も低く間口も狭かった。

問題点

  • 登場するモビルスーツは一部の例外を除いて「機動戦士ガンダム」~「逆襲のシャア」の中から選択されているが、登場人物は全てゲームオリジナル。要するに、モビルスーツデザインを流用しただけの別世界観である。
    • 「活躍した時代がバラバラのモビルスーツを同じ舞台で戦わせるためには妥当な措置だ」とする意見もある。雰囲気としては後の『∀ガンダム』に近い。
  • ゲームバランスは接近戦が強いので、泥沼の粗い戦いになりがちでいまいち。
    • おかげで双方外装をボロボロにして殴り合う事になり、見た目は大変宜しいのだが。
  • ストーリーはあってないようなもの。
    • それっぽい台詞があるにはあるのだが、描写が少なすぎて事の流れが理解できない。

余談

  • 特撮番組『燃えろロボコン』番組内で本作が使用されたことがある。
  • ラスボスのサイコガンダムMk-IIIのパイロット、マリア・ニコルスはSDガンダム Gジェネレーションに出演した。ちなみにボイスもあり、声は井上喜久子女史が担当した。

続編

  • 世界観・設定をそのまま引き継ぎ、乗り換え等の要素が加わった『ガンダム・ザ・バトルマスター2』、その海外版として『ガンダム・バトルアサルト』(特殊な経緯ながら日本版も発売されている)、海外で作られたガンダムW・Gガンダムに焦点を置いた『Battle Assault 2』、そこからG・W別個に焦点を置いたSIMPLEキャラクター2000シリーズがある。この他、SEEDをベースとした『Battle Assault 3』が海外のみで発売された。
  • ちなみに海外では他にも、GBA用ソフト『Gundam Seed Battle Assault』が発売されており、後に日本ではDESTINYの機体・キャラを追加した『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』として発売された。