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バーガーバーガー - (2017/09/08 (金) 16:28:31) の編集履歴(バックアップ)
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依頼内容は評価点と特徴の棲み分けです。
バーガーバーガー
【ばーがーばーがー】
ジャンル
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経営SLG
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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ギャップス
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開発元
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メディアミューズ、リズミックス
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発売日
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1997年11月27日
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定価
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5,800円
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判定
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良作
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概要
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本作はハンバーガーショップを経営するSLGであり、商品であるハンバーガーを実際にデザインできるのが最大のポイントである。
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プレイヤーは12区からなるマップでハンバーガーチェーンを経営し、ライバル店と争いつつ、100店舗の出店を目指す。
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ゲームデザインを手がけたのは、モノポリーの世界チャンピオンに輝いたこともある百田郁夫氏。
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ちなみに、百田氏はモノポリーをきっかけに糸井重里氏と知り合い、『MOTHER2』の制作にマネジメントとして関わっている。
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また、料理監修とキャラクターデザインには料理研究家・イラストレーターのケンタロウ氏が関わっている。そのためか、本作に登場する社員キャラクターには「ケンタロウ」というキャラが存在する。
特徴
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ゲームを開始する際に、チェーンの名前やロゴ、店舗のデザインやユニフォームのカラー、最初の社員(社長室長)などを決めることができる。
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店舗のデザインは5種類あり、それぞれ独特な雰囲気がある。1種類を除いて、とてもハンバーガーショップには見えない。
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残り4種のうち1つはまだファーストフード店で通るレベルなのだが、それ以外はどう見てもおもちゃ屋か丸型宇宙船にしか見えない。
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最初に社長室長として社員を一人、そして、ゲーム中に定期的に行われる社員面接で社員を雇っていく。ゲーム内に24人と少なめであるが、普通の会社員からすし職人、宇宙人からうさぎなど、とても個性的である。ゲイのおじさんもいます。
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そんな社員ではあるが、それぞれ能力があり、また後述するようにハンバーガーの食材にも影響するため、極めて重要。
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クセの強い面子ばかりだが、室長として雇うと一転、打って変わったように室長に相応しい礼節ある態度でプレイヤーを補佐してくれる。だらけっ放しのうさぎや、言語が理解不能な宇宙人でも、室長にすれば頼れるNo.2に大変身。
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ゲームの基本画面はマップ画面で、斜め上から俯瞰する視点。グラフィックは全体的にポップ調である。
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マップ上では常に時が流れていて、年月が経つと田舎町にも建物は増えて、発展していく。
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特定の建物は建設日時が決まっており、建設に立ち会うことでイベントが発生する。
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マップ画面時のBGMをはじめ、6~9月のロック調のBGMは評価が高い。一部では歌詞を付けて『とーふの歌』などと親しまれている。
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ゲームの所々にパロディがあり、例えばライバルチェーン名は『○クド○ルド』『○スバーガー』『○ァーストキッ○ン』などから採られている。ゲーム中の会話文には下ネタも完備。
システム
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経営面に関しては、「ノウハウ」というものが存在し、経営黒字の一部を投資することで獲得できる。
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ノウハウに投資することで、「社員の能力を上げる」「バーガーの食材・段数を増やす」「食材のコストを減らす」などの効果があり、良いハンバーガーを作るためにはとても重要な物。
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ノウハウの中には本社ビル建設やいかにもな事業拡大内容の他、「政治家とのコネクション」という強力だがちょっと待てと言いたくなりそうな物もある。リアルと言えばリアルなんだが。また、商品を多少値上げしたぐらいじゃ売り上げに響かないほど凄いドリンクというなんかヤバそうな成分してそうな物もあったり…。
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店舗を出店する際は、それ専用に土地があるのだが、ただ出店すればいいというモノではない。
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駅の近くなど人気がある場所に出店するのがベストだが、そこには当然ライバルチェーンも出店してくる。同じ地区に出店すれば、お客を奪い合い、売り上げが下がるため、あまり経営赤字が出るようであれば閉店させる必要がある。
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逆にそれを利用して、ライバルチェーンを撤退させる事も可能で、ノウハウを利用すれば、ライバル店の買収もできる。もちろん、ライバルチェーンが強大だとこちらが買収される。
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ただしこちらが買収できるようにならなければ(コネクション確立)敵店舗は買収してこないのでその点はご安心を。
評価点
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アナログな要素である「味」をコンピュータゲームに落とし込んだ事
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本作最大の評価点であり、いかにもまずそうなハンバーガーは実際にひどい評価を受ける。余りにひどい代物だと、室長直々に発売停止するように進言してくる。
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とにかく食材が豊富。
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パティだけでも40g、60g、ポークと3種類あり、高級食材のフォアグラや松茸、さらにはチンジャオロースや餃子、北京ダック、今いち使い道に困るモノまである。
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売り上げさえ度外視するなら、厚切りのサーロインステーキを4つ重ねた顎が外れそうなハンバーガーや、タバスコを山ほどふりかけた超激辛バーガーなどの珍妙なハンバーガーを作ることも出来る。
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食材を挟むバンズだってよりどりみどりで、ライスバンズやベーグルもある。
賛否両論点
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自作のハンバーガーを生かすために経営をするのは、それなりに難易度が高い。難易度はEASYからHARDの3段階がある。
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EASYだろうが、テキトーなハンバーガーでテキトーに経営していれば数年ほどで倒産してしまう。
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経営状態を良好に維持するためには、良い評価のうまそうなバーガーを作らなければならない。また、経営が良好だとしても調子に乗って社員を雇いすぎると、経費が上がり、すぐに赤字となる。
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慣れないうちは、実在のハンバーガーを参考にすると失敗が少ない。
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最初のうちは何回か失敗をしても、慣れればEASYモードは楽にクリアすることは可能。プロデューサーの百田氏も「出だしはライトにしてありますが、しばらくプレイし失敗をしてから、マニュアルや攻略のヒントを探すのがちょうど良い」という旨のことを語っている。
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しかし、HARDモードにすると、難易度は相当なものになる。
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具体的には、プレイヤーとは比べ物にならないペースでライバルチェーンがどんどん出店し、どんどん買収をしてくる。油断すればあっというまに倒産してしまったり、ライバルが100店舗達成して、ゲームオーバーになってしまう。
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それでも慣れれば自社シェア独占や肉類使用禁止でクリアといったやり込みも可能となっており、中々のバランスに仕上がっている。
問題点
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運が悪いと作りたいハンバーガーが作れない
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かなりの数の食材が、「特定の社員が社員旅行で見つけてくる」というシステムであるため。このような食材の中にはフィッシュバーガーに必須のタルタルソースまで含まれている。
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チート扱いされるほどのスペックを持つ食材としてキャビアが存在する。
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とにかくバンズにはさむだけで飛ぶように売れる。入手するために必要な社員自体も、チート級の性能。
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初心者救済要素と取れなくもない。実際、慣れるとキャビア封印プレイをするプレイヤーは多い。
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新バーガー発売数日後に行われる調査報告にて、「見栄えが良い」「ローカロリー」などグッド評価になる要素が実は売り上げに反映されない。
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実際、上記のキャビアを挟んだだけのバーガーは見栄え最悪であるにもかかわらず超高評価である。
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ゲーム後半は、店舗出店を繰り返す作業ゲーになりやすい。
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ライバルチェーンがほぼ倒産し、シェア独占状態となってしまうため。
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なお、ライバルチェーンを全て倒産させた場合、しばらくは独占が続くのだがそのうちライバル店は桁違いの莫大な資金を持って戻ってくる。
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建設イベントや社員面接も数が減ってくる。一応、ライバルチェーンから社員の強奪はできるのだが、条件がシビア過ぎる。
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社員はライバル店舗と共有という仕様から、食材コンプは極めて困難。
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不可能でこそないが、かなり特殊な手法とシビアなイベント吟味と多大な運を要求されるため、通常プレイをしていて偶然食材が全て揃うなどということは絶対に無い。
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メニューをこまめに刷新しないと売り上げが落ちてくる。リアルではあるのだが、これも作業感が強い。
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サイドメニューが自作できない。
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仕方ない部分ではあるが、これも作りたかったというプレイヤーは多い。
総評
味という、ゲーム化しにくい要素に挑んだ意欲作。調整は完璧とは言いがたかったが高いレベルでまとまっており、今なお本作を愛するファンは多い。
その後の展開
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続編として『2』も出ている。
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シナリオモードの追加やPocketStationなどに対応しているが、内容はマイナーチェンジに近い。
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この他に、ボードゲームと化したGB版と、規模縮小版のGBC版が存在する。
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ギャップスが倒産してしまい版権の行方が不明のため、続編やゲームアーカイブスでの配信が絶望的である。
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フォーウィンズから2000円の廉価版が発売したり、『2』がハムスターから『MajorWave』シリーズとして再発するなど、他社からの廉価版が出た事はある。
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某動画サイトでのプレイ動画がきっかけとなって再評価され、シリーズ共々プレミア化している。
余談
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テレビCMでは、「レタス、トマト、スライスチーズの上にタコ足とタラコと納豆をのせ、練り辛子とケチャップをしこたまかけてバンズで押し潰した」という無茶苦茶なバーガーを実演で作ってみせ、視聴者をビックリさせた。もちろん、そんなのはゲーム内で作ってもまず売れない。
※参考資料『バーガーバーガー公式クッキングガイド』(アスペクト)