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シルエットミラージュ - (2015/05/01 (金) 15:55:20) の編集履歴(バックアップ)


シルエットミラージュ

【しるえっとみらーじゅ】

ジャンル アクション
高解像度で見る裏を見る
対応機種 セガサターン
発売・開発元 トレジャー
販売元 エンターテインメント・ソフトウェア・パブリッシング(ESP)
発売日 1997年9月11日
定価 5,800円(税別)
移植 プレイステーション版『~リプログラムドホープ~』:1998年7月23日/5,800円(税別)
配信 ゲームアーカイブス:2010年8月25日/600円(PS版)
分類 良作

過去の災厄により、シルエットとミラージュの2つの属性に分かれてしまった世界。
ある日、とあるシェルターで、一人の少女が目を覚ます。
彼女の名はシャイナ。1つの身体に2つの属性を併せ持つハーフ種であり、世界を元に戻すための存在。
シルエット族・ミラージュ族の双方から妨害を受けながらも、一路「エド」を目指す、その旅路の果てには――


概要

  • 2Dアクション。任意スクロール式ではあるが展開は一方向ではなく全方位スクロール。
    • 自機及び敵にはライフと精神力が設定されており、ライフが無くなればミス、精神力が減少すると攻撃力(単純な威力や攻撃パターン、攻撃範囲)が減少する。
    • 自機にはパラサイトという生物を最大三つまで装備する事ができ、敵を倒すか殴るかして手に入れた資金でそれらを購入・装着できる。
      • 装着するパラサイトによって自機のショット性能が変わる。全7種類で、レベルの概念もある。
  • 敵及び攻撃には「シルエット」「ミラージュ」「無属性(ノーマル属性)」の3種類の属性がある。
    • シルエットとミラージュの場合は同属性の攻撃を受けると攻撃力ダウン、異属性だとダメージ。
      • 主人公は身体の左右で異なる属性を持っており、画面上で左右どちらに向いているかによってシルエットとミラージュの属性が切り替わる。
    • 無属性の場合は同属性以外を無効化(押し出す事は可能)し、同属性でライフと精神力にダメージを受ける。
      • 主人公の場合は、後述するリフレクターで反射した攻撃が無属性に変換される。

長所

  • コミカルで魅力溢れる様々なキャラクター群と、裏に広がる世界崩壊・救済・救済阻止と言う嫌に重いバックストーリー。
    • 登場人物の名前は主に旧約聖書から付けられている。7種類のパラサイトはまんま7つの大罪である。
  • 多彩なアクション。
    ショット・ジャンプ・ダッシュ以外にも、敵を掴んでから殴りつけたり投げたり出来る。
    他にも、同属性攻撃を反射するリフレクター(バリア)・属性チェンジ*1・ボム・突進等。
    • これらが非常に単純な操作ででき、更に一つ一つの動作が非常に早いので展開そのものの速さに繋がっている。
    • 攻略には属性の要素を意識した独自の戦略が求められる。「距離を取ることで攻撃を容易に回避できる相手に対しては異属性攻撃で速攻をかける」「回避が難しい遠距離攻撃を行う敵に対しては同属性を維持し、リフレクターによる反射と同属性ショットで精神力にダメージを与え、厄介な攻撃手段を削ったところで異属性攻撃で倒す」「敵を掴んで投げ飛ばすことで位置取りを優位にする*2」等。
    • また、リフレクターは異属性は反射できないという弱点があるが、反射することで変換されるノーマル属性は体力と精神力の両方にダメージを与えるという特性を持つため、場面によっては通常ショットよりも強力な攻撃手段になり得る。敵の攻撃を読み切り、大ダメージ攻撃を行う瞬間に目の前まで接近してリフレクターを展開することで全ての威力を敵に反射し瞬殺するといったことも可能。
      • ただし、一部の敵もリフレクターを使用してくるため油断は禁物。カツアゲのために漫然と同属性ショットを撃っていると、たまに反射されて予想外のダメージを食らったりする。
  • サウンド・グラフィックは話題には上らないがレベルが高い。
    • エフェクトも一つ一つが派手なので非常に爽快感がある。
    • ボス曲はシルエット・ミラージュ・機械等で別けられており、9種類とバリエーションも豊富。同一曲のアレンジではないので多くの艶色を見る事ができる。

短所

  • 難易度はアンバランス。
    • 一部ボスは特殊な倒し方を要求されるため、テンポも良くない。(特定の場所に特定属性の敵を投げ込むなど)
    • 無属性の敵にはショットが効かず、リフレクターの反射攻撃に頼るしかないため厄介。
  • セーブ方法がゲームオーバー時のみと不親切。
  • 全体的にロード時間が長め。
  • ボムの価値が薄い。
    • ボムは使用すると精神力を3分の1消費する。自機の性能が良いので、ボムを使うくらいなら体当たりで間合いを取って射撃していた方が安全かつ効率がいい。
    • 同じように左右での属性チェンジも精神力の3分の1を消費するので使い勝手が悪く存在価値が無い。
  • お金を得る最大の手段である「掴んで殴りつける」という行為がテンポを乱す。この行動ではダメージを与えられず、これを行わなければ殆どお金が手に入らない。
    射撃で撃てば数秒でカタがつく雑魚たちを1匹1匹掴んで殴りつけていくのは作業感が強い。
    • 一部で「カツアゲゲー」と言われたり。
    • ただ、資金の使いどころはパラサイト購入と体力、精神力の回復と限られており、クリアには必ず一定以上の金額が必要というわけではない。上達してくると回復アイテムはもちろん、パラサイトの購入費も絞れるのでカツアゲの必要性は薄くなる。
    • ちなみにボスからもカツアゲが可能。当然そこらの雑魚より金を持っているので、資金が必要なら精神力をカラにして思う存分しゃぶりつくそう。
  • グラットニィ(レーザー)が強過ぎて他のパラサイトを使うメリットが薄い。せっかく武器が個性化されてるのにもったいない感がある。
    • ラスボスも安地から無傷で撃破可能。

移植

  • PS版
    • ボスが2体追加され、各ステージクリア時にセーブができるようになっている。
    • 他にも一部ボスキャラに同属性攻撃が効かない・AIの変更・主人公の一部ボイスにエフェクトがかかってないと言った変化が施されている。
    • 一方でロード時間が増加・少しドットが粗い・生産数が非常に少なく発売当時から入手困難・セーブの機会が増えたのはいいがステージ間のデモだけならまだしもちょっとしたイベントの合間にも頻繁にセーブの有無を聞いてくるためテンポが悪くなったなど難点がある。

その他

  • 本作はSS末期の作品である。文字通り滑り込みで廉価版が発売されたため、SS版は原価より少し下がっているが、PS版は追加要素があるものの廉価版は無く、品薄なのでプレミアがついている。
    • 発売前にはゲームショップで体験版も配布されていた。
    • 2010年8月にゲームア―カイブスにPS版が登場。PS3及びPSPでダウンロード購入できるようになり、プレイ方法の少なさの難点が大幅に軽減された。
  • 敵に合わせて色を合わせて攻撃するシステムは、後の『レイディアントシルバーガン』『斑鳩』に引き継がれる事となる。