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テイルズ オブ エターニア - (2017/01/09 (月) 16:35:35) の編集履歴(バックアップ)
テイルズ オブ エターニア
【ているず おぶ えたーにあ】
ジャンル
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ロールプレイングゲーム (シリーズ固有ジャンル名:永遠と絆のRPG)
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対応機種
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プレイステーション
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メディア
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CD-ROM 3枚組
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発売元
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ナムコ
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開発元
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日本テレネット、ナムコ
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発売日
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2000年11月30日
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定価
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7,140円 プレミアムボックス:10,290円
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プレイ人数
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1人(戦闘のみ1~4人)
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セーブデータ
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1ブロック使用(最大15ファイル保存可)
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周辺機器
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マルチタップ(戦闘のみ)、ポケットステーション
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廉価版
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PlayStation the Best:2002年11月7日/3,465円
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分類
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良作
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テイルズオブシリーズ関連作品リンク?
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概要
テイルズ オブシリーズのメインタイトル(後のマザーシップタイトル)第3弾。略称は『TOE』『エターニア』。
キャラクターデザインは前作『テイルズ オブ デスティニー』に引き続きいのまたむつみが担当した。キャッチコピーは「変われる強さ、変わらぬ思い。」。
PS後期の作品であり、大容量を実現するためディスク3枚での発売となった。ボイスも多く収録されており、以降の作品ではメインシナリオの多くのイベントに声が付くようになった。
「インフェリア」と「セレスティア」、2つの世界が空を隔てて向かい合う対面世界「エターニア」を舞台に、思いがけないきっかけから旅に出て、やがて世界を救うことになる少年少女たちの物語を描く。
特徴
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ストーリー
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シリーズ中でもかなり王道な部類。お使い感が強いシナリオだが、ところどころにある細かい設定が巧く生かされており、奥深くしっかりとしたシナリオにもなっているため王道さゆえのマンネリ感は全く感じない。
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またシリーズ他作品によく見られる賛否両論を招く極端な描写も殆どない。いい意味で王道を貫いていると言える。
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主人公のリッドはシリーズ中でも数少ない常識人の主人公であり、未だに根強い人気を持っている。
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世界観
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セレスティアの言語「メルニクス語」は英語を元にした構文と文字の造形・発音が設定されており、実際に解読することができる。なかには序盤のほうからストーリーの核心に迫る記述が隠されている箇所もある。
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上記のメルニクス語のほか、学者の卵であるキールらが使う科学用語やエターニア世界独特の自然現象も細かく設定されており、世界観に厚みを与えている。
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これらの架空言語の設定は以降の一部作品にも受け継がれた。
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グラフィック
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キャラの頭身が上がるなど前作から大きく進歩。
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PS後期にふさわしく背景は美しく、戦闘時のエフェクトも更に派手になり戦闘の爽快感を演出するのに一役買っている。
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フィールドの時間経過
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テイルズでは初めて時間経過システムが搭載されており、フィールドを歩いていると昼→夕→夜と時間経過していき、それに応じて出てくる敵が変化する。
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基本的に昼の方が戦いやすく、夜になると戦いが辛くなる(挟撃されていたり、大軍で出てくる)ようになっているほか、夜の森にしか出てこない敵も出現。
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今作の場合、夕、夜にのみ出てくる強い敵と戦いたくない場合はキャンプを使えば即座に昼に戻せるので、夜にだけ登場する強力なモンスターは意図的に会おうとしない限り襲ってくることは無い。
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戦闘システム「A-LMBS」(アグレッシブ リニアモーションバトルシステム)
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スピーディなアクションになり、格段に奥深く面白いものとなった。第一作『テイルズ オブ ファンタジア』から伝統のLMBSに完成形であり、以降の戦闘システムは基本『エターニア』から改良を加えている。
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前作まではエフェクトの激しい術を使うとキャラたちの動きがストップしていたが、今作からは超必殺技を除きストップせずアクションゲーム寄りの戦闘となった。
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ただしハード性能の関係上中級以上の術及びそれに相当するものの発動中はずっと詠唱中になり、同時発動はできない。
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現在となってはテイルズの定番と言える必殺技「秘奥義」の登場。登場自体はPS版『ファンタジア』でクレスが使う「冥空斬翔剣」が先だが、こちらは正確には秘奥義ではなく、あくまで秘奥義相当の奥義扱い。今作から正式に「秘奥義」という名称がつき、主人公以外のパーティキャラの多くにもこの秘奥義が追加され、カットインがつくなど演出もアップした。
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また、今作の秘奥義は現在のシリーズのように作中で説明される事がないため、発見した時の感動が大きい。
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主人公リッドの秘奥義は発動条件こそ複雑だが、発動元の技が使いやすい技に限定されているため、事前情報無しで秘奥義を発見する事が可能な点も見逃せない。ボタン連打していたら発動出来るようになった人も多いだろう。
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極端なバランスブレイカーと言えるような存在もなくゲームバランスは難し過ぎず甘過ぎずで初期3部作ではもっとも安定している。特にそれまで顕著だったハメ技めいた攻略がほとんど出来なくなり、『デスティニー』やPS版『ファンタジア』よりは難易度が上昇している。
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中盤にさしかかる辺りの砂漠で出てくる、とあるサソリ系の敵が、驚異的な攻撃力を持っている。その敵は同フィールドに出てくるモンスター(こっちはたいした事ない強さ)の色違いであり、間違えてしまうとパーティが全滅する可能性すらある。
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寧ろ、特に終盤では雑魚戦ですら操作キャラが一撃受けると、そのまま敵にハメ殺されて全滅してしまう事も珍しくない。
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本作では攻撃してものけぞらないステータスの鋼体は無いが、シリーズ他作品と比べてボスの硬直時間が短いため、こちらの攻撃中に鋼体を持っているかのように反撃される事も多い。これはターゲットにならない部位を持つラスボス等に顕著であり、上記2作に見られたラスボスハメ殺しは今作では不可能。
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難易度による変化はマニアでも敵のHP1.5倍、攻撃力1.2倍等他シリーズに比べて一見抑えめに見えるが、難易度を上げると敵に凶悪な技が追加されたり連携に大技を繋げてくる様になるので、実際の体感上は後作のunknownやchaosに匹敵する上昇幅である。
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クレーメル・ケイジ
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術使いであるキールとメルディの使用する術の大半は、大晶霊(シリーズ他作品における精霊)に『クレーメル・ケイジ』と呼ばれるカゴに入ってもらい、更にケイジに『フリンジ』という反応を起こして大晶霊の力を掛け合わせる事で初めて覚えられるシステムになっている。
ここで大切なのは掛け合わせる大晶霊は互いに別々のケイジに入っていないとならない事である。
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例えば回復魔法の一つであるヒールは「水の大晶霊ウンディーネ」と「風の大晶霊シルフ」が
別々のケイジに入っている間しか覚えられない
(ヒールを扱えるのはウンディーネを入れている側)。
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よって「一人はベンチ入りさせるから大晶霊はもう一人に全て集めよう」なんてやり方では術を最大限に活用してるとは言えない。
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また、ケイジは二つしかないため、全ての術を同時に使えない事も重要である。
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例えば前述のヒールが使える間は風×火の術か火×水の術のどちらかが使えず、逆にその両方の術を覚えようとすると今度はヒールが使用不可になる。
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そのため、「火力重視のため二人にそれぞれ攻撃魔法を覚えさせる」「攻撃魔法と回復魔法を分担して覚えさせる」「ベンチ入りする側にも大晶霊を何体か預けておく」などパーティの運用に合わせてカスタマイズする事が出来る。
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他にも、組み合わせによっては術の代わりに「毒を受けなくなる」「敵を倒すとHP回復」など、覚えているだけで効果を発揮するボーナスが得られる。
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その他
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シリーズ内でも珍しく、戦闘中に装備を変更することが可能。これにより、強力な攻撃を受ける前に耐性のある防具に装備を変えたり、敵の弱点にあわせて属性つきの武器にチェンジしたりといったこともできる。
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料理
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PS版『ファンタジア』のシステムを踏襲し、食材を組み合わせて作る形式である。料理は、街の中でなにかに擬態している『ワンダーシェフ』を見つけて教えてもらう。
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キャラや料理によって成功率が違い、失敗した方が熟練度上昇が高い。好物であれば料理に付加された効果がより高くなる。
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今作では料理の失敗は食べた扱いにならない(たまに大晶霊用の欠片アイテムが出来る)ため、失敗し続ける限り何度でも挑戦し、あっという間に上達することも。
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更に、たくさんの料理を極めると新たな料理を生み出すことも。当然、この方法で作り出した料理には専用の効果がある。
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『やみなべ』というメニューがあり、ランダムで食材を選んで調理するのだが、このやみなべで使用した食材が、たまたま何らかの料理の食材と一致し、かつその料理を習得してなければ新たな料理のレシピを得る事ができる。理論上、専用の効果をもつ新たな料理以外はすべてやみなべで習得可能であり『これではワンダーシェフも型無しである』と攻略本にかかれている。
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本作ではエンディングに主題歌が存在する。曲はNew Cinema 蜥蜴の「eighteen」。
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エンディングに歌があるのはPS版『ファンタジア』が最初だが、本作のスタッフロールは二部構成になっており、前半はキャラのイラストを背景にOPテーマのinstバージョンが流れ、エピローグを挟んだ後に主題歌が流れるという豪華且つ感動的な演出となっている。
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本シリーズではエンディングに主題歌を採用している作品は多くはなく、尚且つこのような演出を取り入れたのは後にも先にも本作のみである。
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更に『ファンタジア』『デスティニー』のキャラもゲスト出演し、正にPSテイルズの集大成と言える内容となった。
問題点
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バグなど
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アイテム「デッキブラシ」と「ブッシュベイビー」はコレクター図鑑に記録されてしまうと、次の周から入手出来なくなる。
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専用通貨「ジイニ」が2000万程度でオーバーフローする。
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ラスボス戦における特殊な演出が発生しない場合がある。
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本来ならば「ラスボスの最後の反撃→リッドがそれを跳ね返して本当にトドメ」という流れになるのだが、チャットの「エターナルスロー」でラスボスにトドメを刺すと、ラスボスの反撃が発生しなくなる。また、4人ともオートで戦闘していても最後の反撃が発生しない。
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更にメルディの「デスティニー」でトドメを刺すと、反撃はされるのだが跳ね返せないと言う状況に陥ってしまう。
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ただしエターナルスロー習得のためにはサブイベントをやり込まねばならず、デスティニーも「リアルタイムで30分に一回しか使えない」という特殊技なので、初回プレイでこれらの現象に遭うプレイヤーはそれほどいないと思われる。
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因みにラスボスの技は闇属性のため、一人のキャラの闇耐性を極端に上げておけばほぼ無傷で耐える事ができる。また、前述した戦闘中に装備を変えられる機能を利用して『リバースドール』を装備して全滅を回避することも可能。
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AIが良くないため、操作キャラ以外の前衛キャラがあまり役に立たない。
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戦闘システムの出来に対して、この頃のAIは未だ発展途上であった。
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まず、技の連携をほぼしない。ほとんど防御もしない。
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そのためか、ボス戦では操作キャラ以外の前衛キャラは後ろに待機させてアイテム係りにした方がいいと言われる事もある。
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容量の都合で、バンエルティア号のパワーアップシーンのムービーがカットされている。
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後に『電撃プレイステーションD』のCDに収録された。PSP版では追加されている。
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本作からメルディのように台詞におかしな喋り方をするキャラが増え始めるため、その点を批判される事も多い。
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ただし、メルディはメルニクス語混じりの文法で話す今作独自の喋り方であり、決してとってつけた萌え要素の類ではない。プロデューサーの豊田氏は安易な萌えにならないよう注意を払ったとの事。
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世界観や、ストーリー上の重要人物「レイス」についてゲーム内でほとんど明かされない。
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多くは公式攻略本の設定解説やドラマCDのエピソードで種明かしされる形となっており、ゲームをプレイしただけでは分からない事が非常に多い。
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その分攻略本などは読み応え充分なのだが、ゲーム内で語るべきと思える要素もある。
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サブキャラであるチャット、フォッグの扱いがやや小さい。「2人ともセレスティア人なのにメルニクス語の看板を読めない」「技の数が少ない(2人とも6つ)」「メンバー入りしているのにイベント時画面にいない」など、もう少しどうにかできたのではないかと思われる部分がある。
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ただ、この事自体は『ファンタジア』や『デスティニー』なども同様で、この時代では珍しく無かったのだが、お祭りゲームに登場した際に他のキャラより極端に技が少ないという弊害がでるようになってしまった。
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フォローするならば両者とも最強クラスの特技を使えるのでやれることは決して多くはないが弱いということはない、というか
一部特技がぶっ飛んでいる
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主題歌「flying」の音源が悪く、CDシングル版とはまったく別物になっている。
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サビで急に音が大きくなるため、音量を上げていると心臓に悪い。“聴くに堪えない”という類のものではないが。
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称号
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称号コンプリートはシリーズ恒例だが、この『エターニア』だけ存在する「20時間以内にラスダンに到着」というものや「ラスダン到着時に平均戦闘時間○○以内」がある。これだけなら問題ないが「ディスク1限定のミニゲーム攻略」「キャンプチャットコンプ」により達成しづらい上にストーリー途中のミニゲームでテンポよく進めない。
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さらに称号をとっても特典はなく、完全な自己満足のやりこみ要素になっている。せめてPS版「ファンタジア」のように称号ごとに説明でもあればまた違ったのだが…。
総評
以降のシリーズの基本となった戦闘システム、完成度の高いシナリオなど現在まで続くテイルズオブシリーズの土台を様々な意味で揺るぎないものにした作品であるのは確かである。
本作以降のテイルズオブシリーズ作品は、開発環境の変化とそれに伴う作風の変化により評価が割れており(当然、本作以降にも名作と呼ばれる作品は多数存在する)、それ故に特に古参のファンの中には今作をシリーズ最高傑作と評する者も少なくない。
無論、好みの問題もあるが、トータルバランスは今なおシリーズでも1、2を争うといってもいいほどの屈指の完成度であり、癖も少ないため、特にシリーズ初心者にお薦め出来る。
余談
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時の大晶霊「ゼクンドゥス」は、見ればわかるとおり『ファンタジア』のダオスがモデルである。
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これは発売半年前に亡くなった、ダオスを演じた故・塩沢兼人氏への追悼であると噂されており、声はダオスのものを流用している。
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ゼクンドゥスのHPを一定以下にしてから、晶術「インディグネイション」を使用すると、『ファンタジア』のOPが再現される。
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この時メルディはインディグネイションの発音は専用のものが用意されているがキールの場合は普段と同じである、だがサウンドテストには特別verもあるため設定ミスの可能性もある。
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本作の隠し秘奥義「ブルーアース」は、存在が徹底的に秘匿されていた事で有名。ゲーム内で存在や方法が示唆される事が当然無く、発動条件がかなり難しく設定されており、なんと
攻略本にすら載っていない。
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その存在はプレイヤーによるROM解析で発見された。それから存在が知れ渡った事から、正に
「秘」
奥義と言うに相応しいだろう。ROM解析が必要になるほど、発動が厳しい秘奥義はテイルズオブシリーズではこれだけといっても過言ではないだろう。
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発動条件が厳しい分、威力は極めて高く、エフェクトもその美麗さには息を飲む。PSの底力を感じさせる。
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本作はシリーズで初めてTVアニメ化された作品(2001年1月~3月)である。WOWOWにて放送されていた。制作はIG子会社のジーベック。
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全12話でアニメオリジナルキャラ(原作に伏線はあったが…)も登場したが、当時の作品としては「普通」の出来である。
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もともと意図してアニメ化された物であり、原作のネタばれを防ぐためオリジナルストーリーである。オリジナルキャラの声優は林原めぐみ氏や堀江由衣氏が、主題歌は奥井雅美氏が担当していた。
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絵柄が原作からかけ離れていたため多数の原作ファンからは良い評価は得られていない。そもそも、放送枠・宣伝の少なさからアニメ版があったこと自体知らない人も少なくない。この反省があったかどうかは不明だが、他のシリーズ作品のアニメ化は大々的なプロモーションをしている。
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ちなみに、アニメ最終話では
笑顔で
セレスティアに向かう4人がラストに描かれる。ゲームのストーリー上笑顔になれるはずもないのだが…
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海外での本作は『Tales of Destiny II』のタイトルで発売されており、日本の『テイルズ オブ デスティニー2』は北米では発売されていない(韓国などでは販売されている)。
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ちなみに、オンラインゲームにもなったが…。
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PS3版『テイルズ オブ ヴェスペリア』の追加キャラクター「パティ」に関するスタッフのコメントに「テイルズ初の海賊キャラ」というものがあり、本作の海賊キャラ「チャット」が忘れ去られている、というか無かったことにされている。どういうことだ。
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ヒロインであるファラが『テイルズ オブ バーサス』に出演したが、『テイルズ オブ ヴェスペリア』のユーリを持ち上げるための改悪をされたり、原作を無視してユーリと「くっついた」ように取ることのできるエンディングや、主人公であるリッドがプレイヤーキャラとして参戦できなかった事は物議を醸している。
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直接ゲームに関する問題ではないのでこちらへ記述するが、本作のサウンドトラックは『デスティニー』同様
前世代ハード並の音源である
。一応アレンジアルバムが発売しているが、その肉付けも癖が強く(かつマイナーなため)あまりフォローになっていない。
PSP版
ジャンル
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ロールプレイングゲーム (シリーズ固有ジャンル名:永遠と絆のRPG)
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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メディア
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UMD 1枚
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発売元
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ナムコ
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開発元
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ナムコ・テイルズスタジオ
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発売日
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2005年3月3日
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定価
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5,040円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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400KB以上の空きが必要(1ファイルあたり)
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レーティング
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CERO:全年齢対象
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廉価版
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PSP the Best:2005年12月1日/2,800円(税込)
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配信
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【PSP/PSV】2013年11月28日/2,500円
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分類
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良作
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基本的には大きな追加要素も無いベタ移植だが、PS後期のディスク三枚組だった作品を劣化なく一枚のUMDに収めきり、短い読み込み時間など、発売して間もなかったPSPの可能性を感じさせた。ハード発売初期であったが最終的には40万本も出荷し、『エターニア』の変わらぬ根強い人気をしらしめた。
特徴
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当時PSPは発売されたばかりということもあり、開発サイドがこなれていなかったためかロードが非常に長いソフトが大半を占めていた。しかし本作は起動時やセーブデータのロード時を除けばほぼすべてのロードをなくす(正確に言えば隠す)ことに成功しており、快適の一言に尽きる。
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特にRPGで一番問題となる「エンカウント‐戦闘‐フィールド操作復帰」の流れに関してストレスを感じることは全く無いといっていい。
追加要素
変更点
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戦闘画面のフレームレートが30fpsから60fpsに変更されており、キャラクターやエフェクトがより滑らかに動くようになっている。
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ただこの弊害で処理落ちが悪化しており、特に大きな炎のエフェクトが常時表示されるイフリート戦や術のレイを使った時などに激しい処理落ちが起こる。
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バグはほとんど修正されているが、移植作品としては珍しく有利なバグは意図的に再現されている。
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「振動機能の設定」が「キャンプスキットの有無」になった。
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当然キャンプスキットをオフにするとスキット数は加算されない。
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クリア後に開放される「サウンドテスト」内のスキットは、フェイスも表示されるようになった。
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エタポケとの連動、2人同時プレイが必要な称号が極一部を除いて削除された。
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内部データとしては残るが、ロード画面に全滅回数が表示されなくなった。
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ショートカットコマンドの変更。
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若干音声の音量に関して改善された部分がある。主題歌「flying」の音量も改善されてはいるが、もう少し頑張って欲しかったところ。
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残念なことにエンディングテーマ「eighteen」が削除され、「flying」のインストゥメンタルに差し替えられている。後に発売された『テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-』などでも同じようにエンディング曲が当たり障りないBGMに差し替えられるという事があったので、権利関係の問題があるのかもしれない。