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From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!2
【ふろむてぃーびーあにめーしょん わんぴーす ぐらんどばとるつー】
ジャンル
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対戦格闘アクション
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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バンダイ
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開発元
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ガンバリオン
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発売日
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2002年3月20日
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定価
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6,090円
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分類
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良作
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ONE PIECEゲームリンク
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概要
前作『ONE PIECE グランドバトル!』の発売からちょうど一年を空けて発売された続編。
原作の絶大な人気もあって、キャラゲーながら初動売上24.7万本を記録。『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド?』『スーパーマリオサンシャイン』などの強豪がひしめく2002年ゲーム売上ランキングで、TOP10入りする快挙を成し遂げた。
システムの変更点
基本的なシステムはほぼ前作のものを受け継いでいる。ここでは、前作から変更されたシステムについて記述する。
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必殺技の使用条件の変更。
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最も大きな変更点。前作の残体力で使える必殺技が変わるシステムから、食料アイテムを取ったり、ジャストガード(後述)をすることで貯まる「メシチャージ」を消費して発動するようになった。
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実際に当たらない限りチャージは消費されない仕様だが、前作に比べ乱用がしにくくなっている。
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ジャストガードの追加。
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相手の攻撃が当たるギリギリのタイミングでガードすることで、メシチャージが一つ貯まる。
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「ワンピースヒート」の追加。
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メシチャージが3(最大数)貯まっている状態で体力が0になると、「ワンピースヒート」という状態になる。
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この状態になると、「攻撃力大幅アップ」「炎が追加されて攻撃範囲拡大」「一発だけなら攻撃を耐えられる(一発くらうと解除される)」といった恩恵が得られる。
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ちなみに、3貯まってさえいれば隠しコマンドで強制的に発動することも可能。ただし、体力が0になる。
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その他、細かい変更点。
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助っ人を複数持っている場合、キャラクター選択時に続けて助っ人の選択ができるようになった。
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ちなみに前作では「手下召喚系」という名前だったが、今回は「助っ人召喚系」という名前になっている。手下じゃないキャラを呼ぶ人が増えたからだろうか。
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新規アイテムが幾つか追加されている。
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変わり種としては「永久指針・エターナルポース」が挙げられる。置く度に針の上下が入れ替わり、上を向いてる時に触れるとメシチャージが全回復、下を向いているときにはゼロになるという攻防両方に使えるアイテム。
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なお、移動速度強化の効果を持つアイテムが、コインから靴に変更されている。
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麦わらの一味は選択時に特定のコマンドを入力すると衣装が変わる(厳密には前作仕様になる。ルフィは麦わら帽子を被る、ゾロの場合バンダナを巻く、ナミの場合シャツが変わる、サンジの場合上着を着用する、といった程度のもの)。
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また、原作に反映して「ミス・ウェンズデー」が「ビビ」に指し換わっていて、技の性能も変わっている。
評価点
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前作で出来たことはほぼそのままに、追加要素を多数加えたことで、完全なボリュームアップに成功している。
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使用可能なキャラクター数は24名。アラバスタ編終了までのメインキャラは完全に網羅している。中にはMr.3やカルーなどネタっぽいキャラも混ざっているが…。
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最初は使用できないが、条件を満たせば前作で登場した「東の海」編の悪役たちも使用可能になる。
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ビビ、ワポル、アルビダといったキャラは人気の割には本作以降、格闘ゲームへの参戦がなかなか果たせない不遇な立ち位置にある。そのためこれらのキャラがまとめて使用できる本作の価値は現在でも高い。
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ステージ数は12と前作の倍に(うち一つは隠しステージ)。もちろん新ステージのギミックも凝っている。
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例えばウィスキーピークのステージでは、「壁を壊して通路を作る」「満腹ルフィのおなかで大ジャンプ」「ポストを叩いてMr.13&Ms.フライデーを呼び出し、爆弾投下」など原作再現のギミックが多数。
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既存のステージも背景に手が加えられており、ベタ移植ではない。特にアーロンパークとラブーンのおなかの中は大幅に変わっている。
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前作では出しにくかった必殺技が改善され、大幅に出しやすくなった。
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キャラゲーとしても当然進化。
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特に麦わらの一味などは、アラバスタ編で披露した必殺技を全員が習得しており、ファンとしてはうれしいところ。
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前作から本作までの間にほぼ戦闘描写がないにも関わらず、シャンクスとミホークにも新しい必殺技が追加されている。
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また変更点が少なそうに見える「東の海」の面々も、ボイスや必殺技のカットインが変更されているなど手が加えられており、新鮮な気持ちで使える。
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新たに「システムボイス」というオプションが追加されている。
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ラウンドコールなどを担当するキャラクターを変更するオプションなのだが、最初から全員が使えるわけではなく、何らかの条件を満たすたびに増えていく。やりこみ要素でもあり、また各キャラクターごとに個性がはっきり出るなどオマケとしてもかなり面白い。
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システムの変更により、より白熱したバトルとなった。
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食料アイテムを巡る駆け引きが熱い。取れば体力回復に加えて必殺技が使えるようになるので、どちらが先に回収するかの争いは熾烈を極める。
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取られたからと言って一方的に不利になるわけではない。むしろそこからいかにしてに必殺技を使うかが勝負の肝とも言える。
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ワンピースヒートにより、「必殺技使えるのに、相手が必殺技に当たってくれねぇ…」という状況で一方的にやられることはなくなった。その爆発力はすさまじくサンジに至っては、壁際に追い詰めて通常攻撃を行えば、軽く必殺技のダメージを上回るほど。
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必殺技でとどめを刺せばヒート状態にはならない。うまく必殺技でケリをつけることに、見栄えと同時にメリットが存在するということである。
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ジャストガードの追加は、前作でガードしっぱなしでのガン待ち戦法が非常に強力だったため、それを排除するためだと思われる。
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これにより、ガン待ち戦法を崩しやすかった投げ必殺技の価値がやや低下している(それでも強いが)。
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OPが非常に熱い。
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アラバスタ編を中心に、描き下ろしでグラバトらしい「ありえない」組み合わせでのバトルが展開される。
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BGMはおなじみ、「ウィーアー!」…かと思いきや、歌詞が違う。なんとこのゲームのためだけに作られた特別編である。
問題点
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対戦バランスについては、まぁほぼ前作と同じ。
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多少改善されたとはいえ、投げ系必殺技の使いやすさ、カウンター系の使いづらさは相変わらず。一応隠しキャラのパンダマンを除き、投げ系を最強の必殺技として所持するキャラがいないなど、配慮はされているのだが…。
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また、前作で使いづらいとの評価が多数を占めたためか、アルビダの「スベスベメリーゴーランド」がカウンター系から、謎の球体を飛ばすタメ系になっている。
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しかし原作を読めばわかるがこの技はどう見てもカウンター。使いやすくなったのはいいが、原作無視はいかがなものか。また必殺技の演出的に見ても明らかに不自然である。
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サンジの反行儀キックコースは原作では敵を勢い良く蹴り上げる技だったのだが、今作ではかかと落としを喰らわせた直後に蹴り上げ、落ちてきた相手を拳銃で撃ちぬく、という大幅なアレンジがなされているほか、子牛肉ショットと羊肉ショット使用時のトドメ台詞が原作と異なっている。
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そんなに極端な能力差ではないのも前作同様。意図的に最弱に設定されたキャラ、カルーでも素早さを活かした立ち回りなど勝ちを拾える要素はある。
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設定的に理解はできるものの、サンジは前作は女性キャラ相手に各種ボイスが変わるだけだったが、本作では攻撃力が自動的に半減する特性も付いてしまったため公平な試合が難しくなってしまった。
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演出やグラフィックに関しては進化はほぼ見られない。
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必殺技のカットインに縦方向のものが追加されたぐらい。対戦前の登場演出がなくなるなど、むしろ劣化しているかもしれない。
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グラフィックもほとんど変化なし。相変わらず口パクすらしない。麦わらの一味の衣装変更もグラフィックには反映されない。
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PS晩期(すでにPS2が発売されている時代である)なのだから、もっと頑張れたのではないだろうか。
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組み合わせが膨大になったため仕方がない面もあるが、イベントバトルの掛け合いで、汎用のものが使われることが増えた。特に「東の海」の連中で顕著。
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EDがムービーになった…のだが、OPの完成度に反比例するがごとく、EDの出来が悪い。麦わらの一味やクロコダイルなど、メインキャラはまだ見れるのだが、サブキャラの作り(とくにエンディング)が適当過ぎる。
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一言呟くだけのミホークやアルビダはまだしも、最大級に意味不明なのがアーロンのエンディング。いきなりアーロンのドアップが表示され、「麦わらァ…」と一言喋って終わり。お前は何が言いたいんだ。たしかにアーロンを倒したのはルフィなので、ルフィに怒るのはわかるが、この台詞だけだと、意味不明すぎる。
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CPUが弱い。
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これに関しては純粋に前作より劣化している。ライトユーザーにもクリアしやすいとも言えるが、高難易度に設定しても弱いのは、間口が広いというには問題がありすぎる。
総評
細かい点で気になる部分はあるが、全体的に前作の不満点を潰しつつ、大幅なボリュームアップに成功した良作。
やりこみ要素がかなり多く、一人でも結構楽しめるが、最大限楽しみたいなら、ワンピース好きの友達同士で集まるといいだろう。
本作の後に発売された『3』からはシステムや登場キャラクターが大きく様変わりしているので、現在でも本作をプレイする価値はあるだろう。
余談
本作の説明書には、『とびだせ海賊団』の隠しステージで使えるコマンドが載っている。