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【ふぁいあーえむぶれむ とらきあななななろく】
ジャンル | シミュレーションRPG | ROM版パッケージ 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 32MbitROMカートリッジ | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 |
プリライト版/DXパック:1999年8月28日 ロッピー:1999年9月1日 市販:2000年1月21日 |
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定価 |
プリライト版:3,980円+2,500円 DXパック:9,800円 ロッピー:2,500円 市販:5,200円 |
DXパック(*1)(*2) |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2008年7月15日/926Wiiポイント(税8%込) 【WiiU】2013年7月10日/943円(税10%込) 【New3DS】2016年11月28日/943円(税10%込) |
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判定 | ゲームバランスが不安定 | |
スルメゲー | ||
ポイント |
FEシリーズ屈指の高難度 クセの強いシステムと多大なマスクデータ 嫌らしいマップ構成と凶悪な状態異常杖 必殺率がでたらめ 斧の地位向上の始まり |
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ファイアーエムブレムシリーズ |
『ファイアーエムブレム』シリーズの第5作目で、前作『聖戦の系譜』(以下「聖戦」または「前作」)に登場した亡国の王子「リーフ」を主人公に据えたスピンオフ作品。
ストーリーは前作の外伝的な位置付けとされているが、細かい部分に違いが見られるため、パラレルストーリーであるとみなされる事もある。
FEシリーズの生みの親である加賀昭三氏がゲームデザイン・シナリオを務めた最後のFE作品であり、「滅びの美学」をテーマとして提唱している。
本作はニンテンドウパワー書き換え用ソフトとして発売され、先行で特典つきのプリライト版(書き込み済みのロッピー用ROM)とDXパックが発売された。
後にローソン店頭での書き換えサービスが開始され、その後にカセット版も発売された。
世界は闇の力を司る帝国の支配下に置かれ、その後ろ盾となっている邪教団が跋扈する暗黒の時代の真っ只中であった。
レンスター国の王子として生まれた主人公の「リーフ」は両親を戦争で失い、国を落ち延びて小さな村に身を寄せていた。
しかしそこにも帝国の追っ手が迫ったため、リーフは村を守るため、そして王国再建のために立ち上がる。
これは、後にこの暗黒時代を終わらせる光の皇子とリーフが出会う、少し前の物語である。
基本システム
体格パラメータ
疲労
武器レベル
索敵マップ
外伝マップ
指揮官レベルの仕様変更
キャラの成長を助ける要素
前作における低めの難易度とは対照的に、本作はそのシリーズ中でも屈指の高難易度と名高い。下手すると1マス単位での精密さを求められる場面もある。後作における「ルナティック」と比べるとプレイしやすいゲームとも言われるが、単一難易度FEの中では最高難易度であることは疑う余地がないだろう。
これらのように、初見殺しの過酷さはすさまじく、詰みの危険性を孕むほどの難易度だが、その一方で増援タイミングやマップ配置を把握ができていれば、後述の杖や状態異常を活用するなど、やり方次第では逆に圧倒優位にゲームを進める事もできる。
また、「『盗む』スキルを持つ盗賊の体格値を強引に引き上げる」、「壊れた武器で丸腰の敵を攻撃して安全に経験を積む」「先んじてマップの情報を得たうえで、杖を使って状況を優位に運ぶ」など、プレイヤーに有利な要素も存在する。また、正攻法ではないが「裏技でエリートモード(獲得経験値2倍)を使う」などの攻略法も存在する。
ユニットの強弱格差は大きいが、元々その傾向がある『聖戦』の外伝作品の方向性としては間違っていない。
攻略におけるランダム性の強さ、マスクデータの多さ、「理不尽の一歩手前」をキープしたギリギリの難易度設定についての評価は、好み次第で大きく変わるようだ。
+ | ゼーベイアを仲間にする方法 |
+ | ネタバレ |
前作までのファンですら最初は戸惑うほどの独特なシステム、および極端なバランスと高い難易度から好みが分かれる。ターン数を削る徹底攻略派にとっても、ランダム要素が多く偶然性が強く出る点は、1マップあたりの所要時間が長い事もあって気になるところである。
一方で、マップ攻略の戦略性や、「捕える」を始めとしたプレイの自由度の高さはコアなシリーズファンを中心に高く評価されている。
FEシリーズ初プレイには不向きであろうことは間違いないが、シリーズ経験者の腕に覚えのあるプレイヤーであれば歯ごたえのあるプレイが楽しめるだろう。