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ナイツオブザラウンド 円卓の騎士 - (2015/07/30 (木) 18:24:44) の編集履歴(バックアップ)


ナイツオブザラウンド 円卓の騎士

【ないつおぶざらうんど えんたくのきし】

ジャンル ベルトスクロールアクション
対応機種 アーケード(CPシステム)
販売・開発元 カプコン
稼働開始日 1992年
判定 なし
ポイント ガード、大斬り操作マスター必須

概要

戦乱の嵐が吹き荒れるイングランドで、イングランド全土の支配を企むアーロン軍に、アーサー、ランスロット、パーシバルの3人の騎士が立ち向かうという設定のベルトアクションゲーム。「円卓の騎士」をモチーフにした作品であるが、デモで語られている聖杯探索や、聖剣の事はほとんどゲームに関係ない。全7面。3人まで同時にプレイが可能である。

基本ルール

ゲーム開始時にプレイヤーはアーサー(バランス型)、ランスロット(スピード型)、パーシバル(パワー型)の中から一人を選ぶ。
同社の『ザ・キング・オブ・ドラゴンズ』やD&Dシリーズと同じくレベル制を採用しており、得点を稼ぐと一定得点ごとにレベルアップし、体力が全回復すると共に攻撃力も上がる(もっとも後半は敵の体力も上がるのだが)。
8方向レバー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。基本的な操作体系はファイナルファイトに準ずる。 本作は剣劇アクションなので、プレイヤー側に掴み技、投げ技は存在しない。本作ならではの特徴として、進行方向と逆方向のレバー入力+攻撃ボタンでガードを出す事が出来る。ガードを出している(一定時間で解除される)間は進行方向からダメージを受けない上、敵から攻撃を受けると一定時間無敵となる。ただガードは当然ながら進行方向以外の攻撃に対しては無防備な上、ガード中は動けないので、闇雲に使えばいいというものではない。
進行方向のレバー入力+攻撃ボタンで通常よりも隙が大きい代わりに威力も大きい「大斬り」を出せる。通常攻撃は威力が小さく、連打しても敵の体力をさほど減らせない。そこで「大斬り」が必須になるのだが、出し方にクセがあり、「レバーを入れた後少し遅れて攻撃ボタンを押すのがコツ」である。この旨はインストカードにも記載されている。他に3人のキャラはそれぞれ得意技を使うことが出来る。
後の『天地を喰らう2 赤壁の闘い』と同じく馬に乗って闘うことも可能。馬に乗った状態では、移動や攻撃の速度が上昇し、専用攻撃を出すことができる。
馬上からの攻撃はまあまあ程度だが、ザコがあまり攻撃してこなくなり、かなり一方的に攻撃できる。
馬を失ってしまうと、とたんに難易度が上昇してしまうので、上手く馬を失わずに立ち回れるかもポイント。

批評点

ゲームの難易度は極めて高い。上述の通りガードを使えばほとんどの敵の攻撃を防げる。そのためガードを駆使し、ガード後の無敵時間を利用して敵に反撃するという前提のゲームバランスとなっており、ガード入力が的確に出来ないようだと、大抵の場合は1面のボス「スコーン」のリーチの長い攻撃によりゲームオーバーとなってしまう。
しかしガードは無意味なほどに凄く出しにくく「後ろへ攻撃」に化けることは多々であり、当然そうなれば被弾が確定。また大斬りもガードほどではないが出しにくい。 入力自体に気を使わなければならない 気を使っても出にくい 出ないとダメージ確定 という悪い方に見事なコンボのアクションゲームが楽しいだろうか。

また本作はスコアエクステンドの概念が無く、特定のポイントで低確率で出現する1UPアイテムを入手しないとエクステンドしない(即ち1個も出ないこともある)ため、気を抜くことが出来ない。ただし、回復については回復アイテムによる回復だけでなく道中でのレベルアップによる全回復もある。

カプコンのベルトアクションでは半常識の「初心者殺しの強い2面ボス」は本作でも健在である*1。本作の2面ボス「ブラフォード」は馬に乗って出現し、馬から下ろしても素早くトリッキーな動きでプレイヤーを大いに苦しめる。中盤以降は攻撃範囲が広いメガクラッシュを当然のように使ってくるボスキャラクターもいる。ちなみに、本作ではプレイヤー側のメガクラッシュの体力消費量もゲージの約7分の1と多く、気軽に使えるものではない。

グラフィック、BGMは中世ファンタジーの世界観を表現出来ているとして評価が高いが、後半戦になると明らかに時代設定を無視した鎧武者「村正」やロボットの「アイアンゴーレム」が登場し、中世とはかけ離れた世界になってしまう。

総評

ベルトアクションの新たな可能性を模索した本作ではあるが、特徴となる操作のハードルの高さのためさほど客付きは良くなかった。

余談

  • プレイヤーキャラの一人であるパーシバルは、キャラ選択画面やLV11まではおかっぱ頭でヒゲの無い顔であるが、LV12になった途端に何の説明もなくスキンヘッドのヒゲ面に変わる。
    • 一応、キャラ紹介デモやインストカードのイラストで事前に描かれてはいるのだが。
    • 他のキャラでクリアしたときエンディングで彼だけ違和感があると思った人もいるだろうか。
  • スマートフォンのiOS用向けアプリで展開された魔界村シリーズ作品『魔界村 騎士列伝』、『魔界村 騎士列伝II』では、プレイヤーキャラとしてアーサーの他にランスロットとパーシバルと本作を意識したネーミングのキャラが登場している。

家庭用移植

1994年6月10日にスーパーファミコンへの移植版が発売されている。敵配置の変更や一部演出のカット、最大同時プレイ人数が3人から2人に減少はあるが内容は業務用とほぼ同一。グラフィック、BGMも良好。だがオプションはキー設定と3段階の難易度設定しかできず、残機数の設定もできない。ただガードが1ボタンで済むようになっており、かなり操作性が改善されている。
2006年9月7日には、PSP『カプコン クラシックス コレクション』中の一作品として業務用をほぼ忠実に再現した本作が収録されているが、説明書に重要アクションの大切りとガードの操作方法が書いておらず、コレクションモードでインストカードを見ないとやり方が分からなくなっている。
また忠実移植が故にか、スーファミ版のガードボタンなどの救済もない。無駄に出しにくい大斬り、異様に出すことすら難しいガードもそのまま。
その代わりという訳でもないが、サブゲームのスロットである絵柄を揃うとチートモードが可能となり、最初からレベルMAXなどにできる。またコンティニュー無制限なので、遊びやすくはなっている。
ただもっと追加・修正すべき箇所が…