このページでは『ペルソナ3』とアペンド版『ペルソナ3 FES』に加え、移植版である『ペルソナ3 ポータブル』について紹介する。判定は全て「良作」とする。
【ぺるそなすりー】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | アトラス | |
発売日 | 2006年7月13日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
雰囲気とシステムを前作から一新 クール&スタイリッシュジュブナイルRPG テーマは「死」 |
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女神転生シリーズ |
アトラスの代表作ともいえるRPG『真・女神転生』からの派生作品の1つである、『ペルソナ』シリーズの3作目で『ペルソナ2 罰』から6年ぶりの新作。メインテーマは「死」である。
『真・女神転生III』の制作チームが中心となって開発された。そのためか同作品のシステムが踏襲されていたり、グラフィックモデルが流用されていたりする。
キャラクターデザインは金子一馬氏から副島成記氏へ変更。金子氏は名義のみの参加にとどまっている。
世界観・システムもこれまでの『ペルソナ』シリーズのものとは一新、学園生活を送りながらイベントをこなしていくという、アドベンチャーゲームに近い様式を取り入れている。
戦闘システムは『真III』で採用されたプレスターンバトルの派生形である「ワンモアプレスバトル」を採用している。
音楽のメインコンポーザーは、『真III』のメインコンポーザーでもあり、『女神異聞録ペルソナ』でも一部作曲を担当していた目黒将司氏が担当している。
幼い頃に事故で両親を失い、親族に引き取られて郊外へ移り住んでいた主人公。
家庭の事情で高校を移ることになり、10年ぶりにかつて居た街を訪れる事になる。
だが、入居した学生寮が怪物の襲撃を受けた事で、図らずもペルソナを覚醒する。
その能力を見込まれる形で、同じくペルソナ能力を持つ仲間たちから、世界の裏に横たわる真実について知らされることになる。
世界の真実――
1日と1日の狭間に隠された時間が存在すること。
そこに棲むシャドウと呼ばれる怪物。
そしてシャドウが精神を食らうことによって、人間が次々と口も利けないほどの無気力状態にされてしまう事実。
実は、舞台となる“私立・月光館学園”の裏には、学園理事長である幾月修司の管理の下、ペルソナ能力者を1つの学生寮に集める形で特別課外活動部が結成されていた。
目的は「シャドウの被害から人々を守る」こと。
主人公はその一員として戦いに参加していくことになる。
シリーズにおいて大幅な方向転換を図った作品の常であるが、旧来の『女神転生』『ペルソナ』ファンの中には路線変更に反発する者も見受けられ、賛否両論が巻き起こった。
事前情報の時点から発売に至るまでまさかの「ときメモ風」になったことに難色を示すファンもいたが、一方で新たなファンを獲得しシリーズが躍進する大きな転換点となる。
荒削りな点もありながらも高い独自性を持つコミュシステムや魅力的なキャラクター、評判の高い『真・女神転生III』からより進化したバトルシステム、ボーカル曲を中心とした印象的なBGMなど、過去作とは違う新たな魅力を提示した作品である。
本作の要素を受け継いだ『ペルソナ4』はシリーズの人気を盤石なものとし、さらにその後を継いだ『ペルソナ5』は世界的なヒット作となり、和製RPGを代表するシリーズへと大躍進を遂げた。
これらの続編は『P3』の路線を継承して作られたこともあり、あらゆる点で『ペルソナ』シリーズの転換点となった作品である。
【ぺるそなすりー ふぇす】
ジャンル | RPG | 単独起動版 |
アペンド版 |
対応機種 | プレイステーション2 | ||
発売・開発元 | アトラス | ||
発売日 | 2007年4月19日 | ||
定価 |
単独起動版:7,800円(税別) アペンド版:4,800円(税別) |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | ||
判定 | 良作 | ||
女神転生シリーズ |
『ペルソナ3』の好評を受けてアトラスが発売した『ペルソナ3』のアペンドディスク。
大幅なゲームバランスの調整、さまざまな追加要素を加えて発売された。
+ | 賛否両論である点その1。ネタバレ要素を多く含むため注意。 |
+ | 賛否両論である点その2。こちらもネタバレ要素を多く含むため注意。 |
賛否両論な点は多々あるものの、無印と比べれば純粋なアップデート版と捉えて良い出来。
今現在は『FES』をベースとして、移植度も上々な『ポータブル』も発売しているので、購入の際は要検討。
ただ、PS2で無印か『FES』か……ということであればこちら一択だろう。
後日談「Episode Aegis」も賛否はさておき、プレイできるのは本作のみ。『ポータブル』には移植されていない。
【ぺるそなすりー ぽーたぶる】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売・開発元 | アトラス | |
発売日 | 2009年11月1日 | |
定価 | 5,980円(税別) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
廉価版 |
PSP the Best:2011年8月25日発売 UMD版:2,800円 / DL版:2,200円(各税別) |
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判定 | 良作 | |
女神転生シリーズ |
今作のPSP移植版。新たに女性主人公の追加や『ペルソナ4』からのキャラのゲスト出演、『P4』のバトルシステムに変更といった多彩な追加、変更がなされている。
その一方、『FES』で描かれた後日談「episode aegis」は容量などの問題もあり収録されていない。
PS2版からさらに完成度が高まっており、多くの要素が追加された良移植である。システムの格段な進化、テンポの向上などの理由から、今から『P3』をプレイする場合はこちらでも良いかもしれない。
演出面に不満があったり、後日談をプレイしたいなら『FES』を購入するのもいいだろう。上記変更点と併せて要検討である。