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デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王 - (2016/09/18 (日) 13:31:08) の編集履歴(バックアップ)


デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王

【でびるさまなー くずのはらいどうたいあばどんおう】

ジャンル RPG

対応機種 プレイステーション2
発売元 アトラス
開発元 アトラス
クライマックス
デジタルワークスエンターテインメント
他協力多数
発売日 2008年10月23日
定価 通常版:6,800円
真3同梱版:10,479円
サントラ同梱版:7,329円
分類 良作
女神転生シリーズリンク

概要

大正時代をモデルとした斬新な世界観とアクションゲームの要素を含む戦闘が魅力の『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』の続編。

特徴・評価点

  • 戦闘時のアクションが改良されスピーディーに。具体的には高速移動、銃の弾数無制限(ただし一度に撃てる弾数は6発でリロードをする必要がある)、仲魔に特技リピートの命令といった要素が追加された。前作のモッサリした感じは無くなったといっていい。
    • 一方で前作に存在していた「火炎弾」「石化弾」などの属性や追加効果を持つ弾丸は装備としては全て抹消された。
      • 代わりに本作では各種属性弾は「仲魔が属性を銃弾に付与する」という形式に変更されている。
  • 「MAGスケジューリングバトル」を搭載。本作にMPの概念はなく、魔法を使う際ライドウのマグネタイト(MAG)を消費する。MAGは敵の弱点属性を突き硬直状態にすると奪う事が可能。
    • 敵の弱点を衝く事さえ出来ればあっさり決着がつく、スピーディーかつ爽快感あるシステムとなった。
  • 戦闘時仲魔が二体まで召喚出来る様になり戦略の幅が広まった。
  • 前作より悪魔の総数は倍近くなり、合体の楽しみが増えた。
    • 悪魔合体は、新悪魔である「魔人」「禍津」を作るフィーバー合体や繰り返し合体を行うことで発生するサービス合体などが追加された。
    • また、前作と違いセーブポイントから業魔殿へ行けるようになり、手間が掛からなくなった。
  • 悪魔会話の復活。過去の作品と比べると簡素なものだが短くていいという意見もある。また前作をプレイしているデータのコンバートをした場合、そのデータで仲魔にしている悪魔なら初回で仲間にする条件が整っている限り会話をした時点で仲魔になってくれる。
    • 会話を仲魔がアシスト、フォローしてくれる分も有って交渉は簡単。
  • BGMは前作の使い回しだけでなくアレンジ曲も存在。大正風かつロックな音楽は評価が高い。
  • 別件依頼という本題とは別のサブイベントクエストを引き受ける事も可能。マスコットキャラ「ライホーくん」の登場、小説版のキャラクター葛葉狂死からの依頼、また他女神転生シリーズの登場人物からの依頼などネタも豊富にある。
  • 通常の難易度は易しめだがクリア後に選べるハードモードこと「KINGライドウ」モードは非常に歯応えがある。
  • アドバイザーがあまり喋らなくなり、その点ではテンポが良くなった。それどころか「前回は喋りすぎてごめんね」と最初に謝られる。
  • 前作と同じく賭け麻雀で遊べる。

問題点

  • 一部弱点属性を持たない強力な悪魔がいる。それらの敵に対してはMAGの回復が出来ず基本的にこちら側が高い消耗を強いられる為上記のMAGをコントロールするシステムの楽しみが損なわれてしまう。
    • MAGの回復アイテムは全回復のもののみでたった一つしか持てないうえ、容易に手に入るものでもない。未使用データの中にMAG回復アイテムとして、シリーズお馴染みのチャクラチップが未実装状態で確認できるため、実装してほしかったと言われている*1
  • 回避不能の先制攻撃がある。これ自体はいつものことだがダメージ率がおかしい。
    • %で固定されているらしく、低Lv地帯に終盤のLvで行っても3~4割削られることがある。
  • 特技の当たり判定がエフェクトの見た目と明らかに違う。
    • もう燃えてない様に見える地点に踏み込んだらダメージということはザラ。
  • 戦闘時のアクションは改良されはしたがまだ多少モッサリしている。高難度アクションが好きでジャンルにこだわりがあるなら気に入らない可能性がある。
  • 仲魔のAIが遠距離から攻撃できる魔法をある程度接近していないと使わないなど、あまり賢くない。
    • 逆に、ある程度接近していないと当たらない「メギド」などの魔法を離れた位置で使用して外すという例もある。
  • ストーリーの展開が複雑なため、たまに念入りな説明がされる。が、非常にテンポが悪い。
    • ただでさえテキストが多いのにスキップ不可。
  • 何故か追加された主人公の属性設定。デビルサマナーシリーズは初代からストーリー部分に属性が絡まなかったため、必要性を疑問視する声がある。
    • 2周目では前の周に特定の属性でクリアしていないと出せない別件依頼がある。
    • 中庸(ニュートラル)と混沌(カオス)のエンディングが共通となっている。女神転生シリーズ自体カオス勢力優遇のストーリーが多いがニュートラルと共通というのは初。
  • 前作と比べストーリーに救いがない。帝都を襲った怪異は倒したが、それが起きた原因は一切取り除かれていない。
    • EDでもどうにかしようという描写はあるがどうしようもなく、あの魔王の気まぐれでまた何か起きてもおかしくない状態になっている。
  • 前作同様賭け麻雀のAIが積みこみをしてくる。そのため相変わらず金を奪われるイベント扱い。
    • 即リー国士無双など積み込みをしたとしか思えないプレーを良くしてくる。
  • 使用する捜査スキルのほとんどが「読心術」。その他の捜査スキルは障害物を取り除くために数えるほどしか登場しない。
    • 特に「冷却」は別件捜査でバジリスクの正体をあぶり出す時一回しか使用機会がなく、通常ストーリー上では使用しない。
  • 仲魔の単独捜査は今作にもあるが、戦闘は発生しないため、仲魔を操作する単独戦闘はできなくなった。

総評

前作は全体的なモッサリ感とアクション面の微妙さから評価はイマイチだったが、今作はそれらを大幅に改善。良作と呼べる出来となった。
真シリーズとの繋がりが明確になり、以前に比べてメガテンらしさが増し、デビルサマナーらしさがなくなった感がする作品。
一応ライト層向けでもあるが、ストーリーの好みは大きく分かれると思われる。

余談

  • コレクション要素として悪魔から名刺を受け取る事ができる。
    • 貰えるタイミングは会話か合体で仲魔にした時。ただし確定ではなく、この時に貰えなかった場合は、もう一度仲魔にし直さないとならない。
    • 別に持っていなくてもストーリー進行に支障はない、悪魔との会話の種類が増える程度。