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デビルメイクライ4 - (2016/06/22 (水) 03:15:22) の編集履歴(バックアップ)


デビルメイクライ4

【でびるめいくらいふぉー】

ジャンル スタイリッシュアクション


対応機種 プレイステーション3
Xbox360
Windows XP/Vista
発売・開発元 カプコン
発売日 【PS3/360】2008年1月31日
【Win】2008年7月24日
定価 【PS3/360】8,390円
【Win】7,340円(共に税込)
廉価版 Xbox360 プラチナコレクション
PLAYSTATION3 the Best
(PlayStation3 the Best)
2009年7月23日/2,990円
2010年9月22日/2,100円(共に税込)
判定 良作
デビルメイクライシリーズ・関連作品リンク

概要

人気アクションシリーズ『デビルメイクライ(DMC)』シリーズの4作目。
今作では前回までの主人公だったダンテに代わり、若きデビルハンター・ネロを新主人公として据えている。
ゲームの途中からダンテも操作可能になり、ネロとダンテという異なるタイプのアクションが楽しめる。

シリーズ上の時系列では、『3』→『1』→(『アニメ』→)『4』→『2』 という位置付けになっている。


ストーリー

とある大陸沿岸部に存在する城塞都市フォルトゥナ。周囲の近代国家とは距離を置くこの街では他文化とは全く異なる独自の宗教が信仰されている。
魔剣教団と呼ばれるその信仰組織は、かつて人々のために戦ったとされる悪魔、魔剣士スパーダを神と崇め、それ以外の悪魔を憎み、排除する事を第一の教義としている。その実現のために「教団騎士」と呼ばれる独自の兵隊さえ所有している。
ここに突然、かのデビルハンター・ダンテが現れ、教皇を殺害した。そして集まっていた教団騎士を次々に倒していく。
そんな中、一人そのデビルハンターに立ち向かう男「ネロ」がいた。ネロはダンテと死闘を繰り広げるが、ダンテは奇妙な言葉を残して立ち去ってしまう。こうしてネロは教団騎士よりダンテの抹殺の任を帯びる。
ネロはダンテを追い、フォルトゥナ各地を駆け巡ることとなる。ダンテの凶行の目的は何か?そして前後して現れる悪魔たちの群れ。教団騎士の若き戦士・ネロは幼馴染であるキリエを守るべく奮闘する。
やがてダンテ出現の理由と教団の真の目的が、ネロ自身を巻きこみつつ次第に明らかになってゆくのであった。


システム

ネロのシステム

  • 新主人公ネロの固有アクション1『デビルブリンガー
    • スナッチ
      • 悪魔の右腕「デビルブリンガー」を使い「敵を掴んで引き寄せる」という、DMCにありそうで無かった便利アクション。
      • これにより、敵を好きな位置に引き寄せたり、コンボで吹っ飛ばした敵を再度引き戻して攻撃を繋ぐといった、ダンテとはまた違った立ち回りが可能に。
      • また、他にも遠くのアイテムを引き寄せたりオブジェクトを壊したりといった便利な使い方も出来る。
      • 引き寄せられない敵や「グリムグリップ」というフックのような設置物に対しては、スナッチではなく『ヘルバウンド』に変化。スナッチとは逆にネロが相手に向かって一瞬で近付くアクションになる。
    • バスター
      • ネロの醍醐味とも言える強力かつ豪快な攻撃手段。デビルブリンガーにて敵を思い切り叩きつけたり力ずくで投げ飛ばしたりで大ダメージを与える事ができる。
      • ボス等の一部の敵は怯ませないと決めることが出来ない。その分、決まった時の威力とド派手な演出は爽快感抜群。
    • ホールド
      • バスターで掴んだ敵をそのまま盾にする特殊コマンド。使いこなせば安全に立ち回ることができるようになるほか、掴んだ敵をそのまま斬り付けたり、挑発してみたりとアクションの幅が増える。
      • 前面の攻撃に対して無敵になるので、ブリッツの感電による反撃を無視して攻撃するといった使い方も出来る。
  • ネロの固有アクション2『イクシード
    • ネロの武器『レッドクイーン』のギミックを作動させる事で攻撃を1~3段階強化できるシステム。
    • この強化ゲージは通常時にL2(LT)ボタンを繰り返し長押しする事でストックしておく事が可能なほか、攻撃直後の特定のタイミングでL2(LT)ボタンを押す事で発動する『EXアクト』で1瞬で1段階溜めることができる。
    • さらに成長し、1フレームのタイミングを合わせると、EXアクトの上位版『MAXアクト』が発動し一気に3段階まで溜まる。
  • ネロの魔人化
    • シリーズお馴染みの魔人化(デビルトリガー)はネロにも搭載されているが、ダンテの魔人化とは様々な部分で差別化されている。
    • ネロ自身が魔人の姿になるのではなく、背後に魔人が現れネロの攻撃に追従して追加攻撃を行うなどで戦力が強化される。要は前作で言うドッペルゲンガーを所謂「スタンド」のように強化したもの。
    • 予備動作は長いもが威力は非常に高い連続技『ショウダウン』、溜めることにより威力・速度が変わる遠距離技『マキシマムベット』等の魔人専用技や、銃攻撃に付随する飛び道具「幻影刀」が追加される。
    • ニュートラル状態で魔人化すると『トリガーバースト』が発動し、長い無敵時間と共に周りの敵を強制的に打ち上げるなど防御面の性能も高い。
    • 『スナッチ』で複数の敵を引き寄せられる、『ホールド』可能時間が伸びるなど『デビルブリンガー』も強化される。

ダンテのシステム

  • 新システム『RTSC(リアルタイムスタイルチェンジ)』
    • ダンテのシステムは基本的には前作と同じ。しかし、前作ではミッション毎にしか切り替えられなかった『スタイル』が、今作ではミッション中、いつでも好きなタイミングでワンボタンで切り替えられるようになっている。
    • 切り替えられるのは前作でもお馴染み「トリックスター(TS)」「ソードマスター(SM)」「ガンスリンガー(GS)」「ロイヤルガード(RG)」の4種に、途中で入手する「ダークスレイヤー(DS)」を加えた全5種。
    • 「クイックシルバー」と「ドッペルゲンガー」は残念ながら削除となってしまったが、代わりに隠しスタイル一種が追加されている。
  • また、前作では事前に2種類選んでセットしておく必要のあったワンボタン武器チェンジシステムも、今作では全種類の武器を好きなタイミングで切り替えられるようになっている。
  • ダンテの魔人化
    • 前作の魔人化は攻撃面での強化がかなり控えめだったが、今作の魔人化は切り札と呼ぶに相応しい強化具合になっている。
    • 各近接武器の特定の技(スティンガー・キック13・ピンナップ)は性能がおおむね強化される。
      • 特にダンテの代表技であるスティンガーは必殺技と呼ぶに値する見た目・性能になる。
    • 3段ジャンプや空中移動技の回数アップなど、空中での移動面も強化される。
    • その他、銃器『パンドラ』の変形コマンドの省略、スタイルアクション含む銃攻撃が常時チャージショットといった恩恵も得られる。

評価点

アクション

  • 前作の長所やスタイリッシュさを引き継ぎつつバランスを再調整し、プレイヤーに親しみやすくなったアクション。
    • 前作の長所だった「コンボの楽しさ」「敵の攻撃を避ける楽しさ」はしっかり引き継ぎ、問題点だった「ストレスを感じる敵」「難度が上昇するとやたら固くなる敵」等は(ほぼ)改善。
    • また、ハイスピードでピーキーなゲーム性ゆえに初心者には取っ付き辛い感のあった前作と比べ、バランス調整の甲斐もあってかかなり取っ付き易くなっている。
    • 適当にガチャガチャボタンを押しているだけで自動的にコンボを繋いでくれる「オートマチック」が全難易度で利用可能になったことや、ネロの使い易いキャラ性能など、初心者にもかなり優しい仕様。
    • 判定が非常にシビアだったミッション評価もかなり緩くなった。
  • 豪快な力技アクションの楽しめるネロ、テクニカルでスタイリッシュなアクションの楽しめるダンテの2キャラを使って楽しめる事。
  • 扉から出てくる赤い手が削除された。

ネロについて

  • 命令無視や単独行動を好むなど一見不真面目なように思えるが根は真面目である。
  • 際どい格好のグロリアから思わず目を逸らすなど思春期の少年らしい反応や、青臭くも真っ直ぐな熱血ぶりなどダンテとは違う魅力を持っている。
  • ダンテがアンチヒーロー、ダークヒーロー的な魅力を持っているのに対しネロはいわゆる「主人公らしい」性格である。
  • 従来のダンテとは異なる、新鮮なアクションが楽しめる。
  • やたら長い挑発(延々とエアギターを続ける等)や、隙がでかく使い道はあまり無いが、何故か使いたくなる挑発攻撃のドロップキック(ダッシュ中に挑発で出せる、序盤でダンテに食らわせたあれ)など小ネタも仕込んであり、また初心者でも扱いやすい性能という事もあって適当に動かしていても楽しい。
  • 荒々しさのなかにDMCらしいスタイリッシュさがあるモーション
    • 普段の攻撃の振りはあまり早くはなく地味だが、『アクト』を使いこなすことによって攻撃速度も上昇し見た目も派手になっていき自身の腕の向上がより実感できるようなっている。
    • ネロのモーション担当は『1』ダンテのスタッフ。「ダンテを倒せるようなモーション」を目指したらしく完成度は高い。
  • 『バスター』や『イクシード』による強化技の爽快感
    • 『バスター』は巨大ボスすら投げ飛ばしたりどこかで見たような必殺技を繰り出す痛快なアクションと、ワンボタンで一方的に大ダメージを与えられる爽快感等で好評。
      また、敵ごとにアクションが異なり、特定の攻撃に対してのカウンター、魔人化によってさらにモーションが変わるなど作り込んである。
    • 『イクシード』はストック数に応じてロケット噴射のようなエフェクトが派手になっていき、最大まで溜めた技は非常に爽快感あふれるものになっている。
    • 即座に敵を引き寄せられる『スナッチ』や、移動手段である『ヘルバウンド』も強力。キャラ変更の際にはその便利さを痛感することになるだろう。
  • 死に技の無さ
    • 一見微妙そうな技も、通常状態でもしっかりと使いどころがあったりするなど、必要性のない技が殆ど無い。
  • ダンテに比べて武器チェンジ操作が無い分、ボタン数が余っているのでキーコンフィグがしやすい。

ダンテについて

  • 好評だった前作『DMC3』の性能をベースに、さらに進化したアクションが楽しめる。
    • 基本武器『リベリオン』『エボニー&アイボリー』等の性能は前作とほぼ変わらず、同じ使い勝手でアクションが楽しめるため、『3』経験者もすんなり入り込める。
    • 前述の『RTSC』の導入により行動の選択肢は確実に広がり、幅広い戦法を取れるようになった。『3』の時から戦闘中にスタイルが変更できれば、と考えていたプレイヤーは多い。
      • ただ戦闘・コンボ中無理に切り替えずとも、一つのスタイルでそこそこ戦う事ができる。慣れるまでは暇を見てスタイルを切り替えるだけでも大丈夫。
    • 『魔人化』も前作に比べて性能強化が目立ち、爽快感のアップに一役買っている。
  • 遠距離・近距離共に技が豊富。ネロとは違い距離を問わずに戦える。ただし武器ごとの技数はスタイルアクションを除くとあまり多くないので、使い分けが極めて重要に。
  • ネロ以上に様々なことが出来るため使いこなすにはかなりハードルが高いが、使いこなせた時の達成感はかなり高く文字通り縦横無尽の活躍が出来る。
    • RTSCを使いこなせればこんなスタイリッシュな事も出来る。…使いこなせられればだが。
  • それまでの主人公だけあってストーリー中でもかなり目立つ。

ビジュアル・サウンド

  • 新世代機に移った事によりかなり綺麗になったグラフィック。
    • フレームレートも60FPSで、綺麗なグラフィックがぬるぬる動く。
    • また従来作に比べ暗い場所が少なくなっており、明るい場所が増えている。
    • エフェクトもド派手に強化。爽快感も増している。
  • BGMもたいへん好評。捨てる曲がないほどの名曲揃いである。
    • 特にダンテの戦闘BGMは、DMC1の後期戦闘BGMのアレンジVerであり、ファンにとっては最高のサービスである。
  • 個性的なキャラクターや、前作と変わらず楽しめるギャグシーン。
    • 特に終盤のあるボス敵との戦闘前ムービーは、なんと見事なまでのオペラ形式という、シリーズでも異色の構成。
      • そのボス敵はギャグ要素の強いキャラクターでダンテもノリが非常に軽い(後述)ため、両者共に一々芝居がかった仕草・台詞・喋り方で笑わせてに来ており、色んな意味で必見である。
    • 今回のキャラクターデザインは大野芳弘氏や『ブレスオブファイア』シリーズの吉川達哉氏。

その他(システム)

  • 今作からスキルの払い戻しが可能になった。
    • これにより様々なスキルを気軽に試せるようになり、必要のないスキルを封印できるようになった。
    • もちろん全てのスキルを装備することも出来る。
  • 連続戦闘ダンジョン『ブラッディパレス』も遊びやすく調整されて再登場。敵パーティの編成もちゃんと考えて組まれており、攻略のし甲斐がある。

賛否両論点

ストーリー(賛否両論点)

  • 今作のストーリーは発売前、開発スタッフやPVがかなり期待を煽っていたのだが、
    実際のところは割とプレイヤーにも予想が付くような王道のストーリーであり、肩透かしを食ったユーザーが多かった。
    • ただ、これについてはただ単にスタッフが煽りすぎただけであり、ストーリーに別段問題があるわけでは無い。良く言えば王道、悪く言えば無難なストーリーである。
    • とは言え、とあるキャラの行動について疑問符が付いたり、説明不足な点もあるなど、多少の突っ込み所はある。
    • もっともアクションゲームにとってシナリオはあくまで添え物であるという考えもあるので問題にしない人もいる。
      もともとDMCシリーズがベッタベタのB級テイストで売ってるようなものなのである意味「いつも通り」とも言える。

キャラクター描写

  • 『3』のヒロイン・レディが金に汚い性格になっていたり、『1』のヒロイン・トリッシュが騒ぎを拡大させておいてあまり反省した様子を見せていなかったり(こちらは作中でダンテに指摘されている)といった点にも不満が集まっている。*1
    • ただしレディの金に汚い部分は本作ではなく、それ以前に制作されたアニメ版が初出であり、彼女の金に汚い部分を気にしない人もいる。*2
  • ヒロインのキリエはピーチ姫のようにさらわれるだけ。トリッシュのようになにか暗躍しているわけではない。
  • ダンテの発言が始終一貫してほぼ軽いノリなのも賛否両論。「軽いのは発言のノリだけで真意と行動はちゃんとダンテだから構わない」とするユーザーと「せめてもう少しシリアスな態度を見せて欲しかった」とするユーザーが存在する。
    • ただ時系列的に後になる『2』で無口、ローテンションであることが問題視されたので、これはある意味ユーザーの要望通りともいえる。

ネロ(賛否両論点)

  • 『チャージショット3』が強力すぎる。
    • 「ヒットした数秒後、周囲の敵も巻き込む高威力爆発を起こし、ダウン状態にする」という強力無比な追加性能の存在ゆえである。しかもこの追撃、ただでさえ攻撃力が高く相手のガードも貫通する。「このゲームはこれがあれば何とかなる」と言われるほど。
    • 強すぎるがためにあえてこの技を封印してプレイするプレイヤーも多い。今作のシステム上封印プレイは手軽に可能なので初心者向けの救済措置とも取れる。
    • ともあれ、ダンテの多段リアルインパクトとは違い様々な遊びに利用できる、面白みの多い技でもある。
      • 例としては爆発のタイミングに合わせて挑発動作の一つである銃を向けて撃つフリをすると、格好良く決まる。
        言うまでもなくそんな事をする必要はないし目当ての挑発が来るとも限らないが、スタイリッシュランク的には美味しいし無駄な格好良さを演出するのもDMCの醍醐味の一つだったりする。
  • ただし、ブリッツの雷に対してネロは事実上チャージショットしか対抗力を持っていない。

ダンテ(賛否両論点)

  • 3種の武器切り替えやRTSCが煩雑で忙しく、ネロに比べて煩雑な操作が要求される上級者向けのキャラクターとなっており、従来のシリーズと比べると取っ付き辛く上手く使いこなすにはかなりハードルが高い。せめて基礎コンボぐらいはゲーム中に説明が欲しいところ。
    • スタイル5つはまだしも、近接3つ、銃器3つはやり過ぎといった意見もある。2個先の武器に切り替えるのにはL2やR2を素早く2回押さなければいけない上、武器の並び順を変えることが出来ないのもこれに拍車をかけている。
  • 『RTSC』の影響もありだいたいどのスタイルも『3』に比べて弱体化している。そのため、十分な力を発揮するには臨機応変な切り替えが求められる。特にRGとGSをメインにするには厳しい。
    • 隠しスタイル『ダークスレイヤー』は専用武器「閻魔刀」を用いる、双子の兄バージルの攻撃技を模したものだが『疾走居合い』・『斬り上げ』削除、『次元斬』の性能・エフェクト大幅変化、と前作と比べてかなり変わっており、ガッカリしたユーザーも多い。
      • 設定では閻魔刀を使った戦術はダンテいわく「見よう見まね」とのこと。ダンテが再現しきれなかったために性能が違う、という設定なのかもしれないという意見はある。
    • ロイヤルガードの新技『ドレッドノート』は見た目はカッコいいと評判なのだが、移動速度が大幅低下するなどロイヤルガードスタイルの立ち回りにそぐわない性質があり、新技なのにほとんど出番が無い。
  • 新たな近接武器2つがとてもクセの強い武器であり、使いこなすのが難しい。
    + 武器解説
  • 格闘武器『ギルガメス』
    • 『1』から久々に復活したとして注目されていた格闘必殺技『キック13』。
      • 名前通りの多段技にも関わらず、相手をロック&追尾してくれないため、蹴ってる途中でターゲットが漏れまくる。ついでに途中で動作を止められないため、必ず全段当たる状況を作ってからでないと隙晒しにしかならないほど使い所が無い。
        魔人化版で強化されてもその欠点は変わらない…どころか攻撃動作が長くなるので漏らした場合やるせなさが長引く。
      • その割にコマンドは「レバー↑+攻撃」と極めて暴発しやすいため、ギルガメスの使いづらさをアップさせる要因となってしまう。
    • 基本コンボのコンボAの踵落としのモーションが明らかに遅い。
    • フルチャージ完了瞬間にタイミングよく攻撃すればさらに攻撃力が上がる「フルスチーム」はシビアながら爽快感とやりごたえがあるので好評。
      しかし、チャージ中は完全に無防備なのに2段階チャージ完了までの時間が長く、1対1の状況でもチャージ中に余裕で割り込まれるので使い勝手は良くない。
      • フルスチームを堪能したければDTゲージ使い放題のスーパーキャラで遊ぶと良いだろう。DT中はスーパーアーマーが付いてるので余裕で溜められる。
    • 超高威力技『リアルインパクト』などを多段当てしてボスすら瞬殺するというお手軽バランスブレイカーなバグ技も見つかっている。これについては発生方法が容易で封印も容易。
    • キラービーの追尾性能が大幅劣化した『フルハウス』、明らかにショッキングな調整ミスの『ショッキング』など、空中技はかなり苦手。全体的に『3』の格闘武器「ベオウルフ」と比較すると使い辛さが目立つ。
    • 設置型武器『ルシフェル』
      • 剣を空中に設置し、敵が触れると突き刺さり、爆発する…という設置型武器。攻撃によって相手に直接突き刺すことも出来る。
        • 爆発は「一定時間経過する」か「設置されている剣の数が一定数を越える」、もしくは「プレイヤーが特定の技を使う」と発生する。
      • この特殊な性質ゆえか、突き刺した時点ではあまり仰け反り効果が無く、爆発までさせないと相手を無防備な状態に持ち込む事が出来ない攻撃が多い。複数の敵を巻き込むのにも向いてないため、通常の立ち回りでは使いづらく、かなり慣れなければ使いこなせない。
        • また剣1本1本の威力も高くなく手数で攻めるタイプだが、上記の性能もありそこまで持って行くのが大変。かと言って手軽に一度に複数の剣を出す技を使うと複数の敵に分散しやすいため、やはり使いづらい。
        • ソードマスタースタイル専用技は空中に設置した剣を移動・整列させたり、突進させて相手にまとめて突き刺すなどの補助技。突進まで若干時間差があるうえロックも緩いので、しっかり刺さらない事も多く使いやすさを補うには至らない。
      • 攻撃のテンポが断続的になりがちで、エフェクトは地味なため、これ単体だとスタイリッシュなコンボをしている感が薄く、敬遠されがち。
      • その割に一度に5本の剣を出す技『ピンナップ』を繰り返すだけでスタイリッシュランクも火力もぐんぐん伸びる…というお手軽コンボも見つかっており、バランスの粗さも見られる。まあこれも気になるなら使わなければいいだけの話だが。
        • ピンナップ連発が通用するのは、ルシフェルの剣の爆発に「攻撃をヒットさせると、その同じ技では一定時間スタイリッシュランクが上がらなくなりポイントも増えにくくなる」という仕様が働かないからである。最大10本以上設置できる剣に1個ずつ時間設定するのが難しかったのだろう。
  • 近接武器全3種中の2種が上記のようにかなりクセの強い性能であるため、気付くとどうしても基本武器『リベリオン』1本しか使えていない、というユーザーも多い。
    • またリベリオンも、前作プレイヤーにとっては比較して微妙に使いにくくなっているとの意見あり。
  • 遠距離武器『パンドラ』は新武器の部類ではかなり使いやすい性能ではある。コマンド入力のテンポの悪さと固有ゲージへの依存率が高めなのが難点。
    • 「様々な形態に変化する兵器」という謳い文句の割には技のバリエーションはぼちぼちだが、一つ一つの形態変化はしっかり変化過程からモデリングまで作りこんであり、変形メカ好きのロマンは感じられる。よく見ると変化武器のモチーフは過去作のボスを元にしている点が見受けられる。
    • 一方で魔具でありながらガトリング砲やミサイル砲台など近代的な兵器に変形するのは世界観に合っていない、という意見もある為こちらも賛否両論。
    • 『1』の制作者インタビューで悪魔に近代的な銃器が何故有効なのか?という質問に対して、いくら悪魔でもショットガンやグレネード弾を喰らったら痛いだろうし、人間の文明を知らない悪魔を近代的な銃器で倒すことに優越感を感じる為、という回答をしていたのが、悪魔側が近代的な銃器を知っているというある種の矛盾が発生している*3
  • バグがいくつかある。
    • デバッグ的には問題点と言える。が、上記の『多段リアルインパクト』のように仕様の穴と呼べる範疇のものであったり、『強化技「ドレッドノート」の効果が切れても見た目だけ継続される』といった特に害の無いものばかりなのでさほど問題にはなっていない。
      後者などはむしろ遊べるネタであるため歓迎されている。
    • 『多段バグ』(攻撃がヒットする瞬間にDTを使用するor解除すると多段ヒットする現象)はタイミングさえ合えば他の武器や技でも発生させられる。「リアルインパクト」のようにヒットストップの長い技だと特に発生させやすいが、例えばダンスマカブルのシメであるフルスイングでも決めやすい。ルシフェルでも可能らしいが、武器の性質上効果はほとんどない。
      • 通常時の攻撃判定とDT時の攻撃判定が別個で行われているため発生するのではないか?と言われている。

攻撃エフェクト・SEの変化

  • 攻撃エフェクトは透明感の強かった前作からかなり変化しており、賛否両論ある。ネロとイメージカラーの青との対比だろうが、ダンテの近接武器は全て赤のエフォクトになっている。
  • ダンテのアクションの効果音は全体的に地味なものが多い。エボニー&アイボリーの銃声は歴代で一番弱そうな音がするとか。
  • クレイジーコンボの概念が無くなった。連打必要数は減ったが大技でも派手なエフェクトはなくなっている。
  • また、ギルガメス(溜め無し)やルシフェルの爆発エフェクトも地味。

その他の賛否両論点

  • 難易度
    • 発売前のインタビューでは「シリーズファンも満足できる最高難易度」となっていたが今作ではマイルドに。今までのシリーズのような「一撃で体力がごっそり減る」という緊張感はあまり無い。
    • また、ミッション評価が『3』が相当厳しいとはいえ、ぬるくなり過ぎたという意見もある。
      • 具体的には、『3』ではSS取得がDMD限定とはいえノーアイテム+ノーダメージ必須なのに対し、『4』ではSSは無く(Sが最高値)、スタイリッシュポイントさえ稼いでいればダメージを受けるどころかアイテムを使っちゃっても取れたりする。極端な話コンティニューをしなければ(というか死んでもゴールドオーブを使用すれば)ゴリ押しでも取れる。
    • 今作からボスも最高難易度においてデビルトリガーを引くようになったが、強さが伴っていないので残念という意見も。
    • ただヌルいと言うほどではなく、あくまで「アクションゲームの中でも難しい部類だった今までと比べてマイルド」なので賛否が分かれるところではある。
    • 前作の難点だった「やたら体力の多い敵」といった難点が改善されている辺りもまた賛否両論になっていたりする。「このぐらいで丁度いい」という意見と「もっと体力があったほうがコンボのターゲットとして使える」という意見に分かれている。
  • スキルの購入が『3』までのレッドオーブを消費するのではなく、新たなアイテム「プラウドソウル」を消費するようになった。レッドオーブと違いミッションクリアまたは中断でしか入手できないので単純にスキルの購入が面倒になり、時空神像の影も薄くなっている。
  • 『3』と比べ、若干ゲームスピードが落ちている事に加え、今作ではSランク以降にプレイヤーが少し加速する補正もなくなった。ターボモードもない。
  • L'Arc~en~Cielによる家庭版主題歌・CMソング「DRINK IT DOWN」は曲単体では好評寄りだが、『DMC4』という作品に合っているかどうかで賛否が分かれている。
    • ゲーム中ではブラッディパレスでは10の階層ごとに流れるのだが、キャッチーなロック調で歌詞も日本語のこの曲は、洋楽風のメタルテイストのBGMが多い本作の中では若干浮いてしまっており、BGMとして流す必要はなかったのではないかという意見がある。

問題点

ステージ構成の問題点

  • ダンテ編のステージ
    • 工夫はあるが、ネロ編と同じステージを逆走するだけで、ほぼ使い回し。戦う事になるボスもだいたい同じ。
    • その割に『戦ってて一番面白い』と好評のとあるボスだけはダンテ編で戦うことが出来ないため歯痒い。
      ダンテを操作してこのボスと戦いたければブラッディパレスの深部まで潜る必要がある*4ため気軽に戦えない。*5ダンテでは戦うことが出来ないボスもいる。
    • また、1キャラでしかクリアできないシークレットミッションもそのまま配置されているためクリアできないのに挑戦できてしまう。
  • マップが無駄に広く、長い距離を移動させられるためだれやすい。
    • 一応SPEEDという走る速度を上げるスキルがあるが、結構な距離を走らないと発動しないため発動したと思ったら扉の前ということがざらにある。
      • SPEEDの存在から、今作は魔人化した場合SPEEDの必要走行距離が短縮されるだけ。
  • DMC恒例の問題である固定カメラの不親切さ
  • 「刃の歯車」や「双六」等の面倒な仕掛け
    • 特にこの2つはネロ編限定だがスルーすることが出来ず時間も非常にかかるため大変不評。
    • しかもこの双六、ミニゲーム的ポジションのはずが何故かラストダンジョンのメインギミックとして設置されている。

鬱陶しさの強い敵の存在

  • 前作よりはかなり改善されているのだが、個人差はあれどやはり何体か面倒な敵が居る。
    • その中でも特に『キメラ』は、「問題点」と言うよりも「不満な点」の多い今作の中で、唯一存在自体が問題視されているほどの鬱陶しさを持つ。
      + 具体例
    • キメラ
      • 「他の敵に寄生し独立攻撃する」という特性がある今作一番の鬱陶しい小型敵であり、今作最大の問題点といわれる事もある。
      • 単体では大して強くなく、ネロのバスターで一撃で千切り飛ばされるほど弱い*6。しかし寄生可能な「スケアクロウ」「アサルト」と一緒に出現する場合は話が違ってくる。
      • 他の敵に寄生する事でキメラ側の攻撃方法が変わるのだが、その攻撃というのが予備動作が少なく発生が早いため反応しづらく、モーションがややこしいため見切りにくく、カバー範囲が広く拘束時間も長い
        なにより寄生主が被ダメージ中だろうがキメラは無関係に攻撃を放ってくるという特性まであり、どこから攻撃を仕掛けようが周りに複数居ると攻撃中に攻撃対象のキメラから突然反撃されたり、後ろから斬り付けられたりとこちらのコンボがブツブツと中断され、今作のコンボを決める爽快感を完全に阻害している。
        • 最高難易度「DMDモード」だとダメージも馬鹿にならなくなってくるため、こいつらが複数体出現する場所は鬼門となる。
      • 結果安全に倒すためには『距離をとって銃撃・範囲技で処理する』か『タイミングを見計らって攻撃が来る前にコンボを中断して退避』といった作業となってしまう。
        • 寄生前に倒すのが一番良いのだが、場所によっては大量に出現するため処理し切れなかったり、そもそも「最初から寄生した状態で登場する個体」も存在する。
          寄生された場合でも銃によって無力化できるという弱点はあるが、これは一時的な処置にしかならない。
        • ネロはホールドを使うことによってキメラの攻撃を気にすることなくコンボを行えるが、そもそもホールド出来る敵がいなかったりする場合にはどうにもならない。
        • ダンテにいたってはジャストブロック/リリースをコンボに組み込まざるを得なくなるまである(そんな事しようと考え、実現できる人間もそう多いとは思えない)。
      • そんな敵のため、いわゆる『糞敵』が少なくなったとされるDMC4においても満場一致で糞敵認定されている。
    • + キメラ以外は軽く箇条書き
    • ブリッツ
      • いろいろと無茶な性能を持つ最強の中型敵。性能は『1』に登場したシャドーに似ている。
      • しかしそれ故か出現頻度はかなり低く、また同時に2体以上は出現しない(LDKモードは例外)ため、落ち着いて対処していれば攻撃も避けられるようなものばかりなので、キメラほど理不尽な立ち回りは要求されない。
      • 見た目はたいへん好評。
    • カットラス
      • 背ビレ(攻撃判定)だけを出したまま壁や床の中を高スピードで泳ぎまわっている魚型の敵。特定の条件を満たして地上に引きずり出さないとまともに捕まえられず、ダメージも通らない。
      • これも出現はネロ編・ダンテ編それぞれで1箇所のみ。ブラッディパレス以外ではほとんど登場しない。
    • メフィスト/ファウスト
      • ダメージ軽減効果の霧を纏って出現する、浮遊する敵。壁を無視する特性があるため、狭い場所ではすぐ壁の向こうへ行ってしまい、面倒。複数居ると霧が視界の邪魔にもなりやすい。
      • しかし積極的にプレイヤーに向かって来てくれるため、ある程度誘導はできる。方法さえ分かっていれば霧も剥がしやすく、攻撃の前兆も察知しやすい。前作のフォールンと比べればだが、かなり戦いやすくはなっている。
        • ただしファウストに関しては長い無敵時間が発生する攻撃をしてくるときもあり、少々厄介しい。
  • ボスにも不評なのが2体ほど居る。特に不評なのはチキン戦法で逃げ回るボス。
    • 他にもチキン戦法と言うほどでもないが、ちょくちょく銃撃以外でダメージを与えられない状態に移行するボス等、退き気味に戦うボスも散見される。
    • 逆に堂々と立ちはだかって来るボスに関しては好評。
  • その他のゲームバランスの問題点

    • ミッションの評価判定基準
      • スタイリッシュポイントが基本故にかなり緩くなっており、初心者にも優しい…のはいいのだが、判定基準の一つ『レッドオーブ*7取得量』の基準変更がネック。
      • この『取得量』の評価Sだけは「敵を倒して取得した」だけでは達成できず、「通過したエリア内のオブジェクトを破壊したりして入手した量」を確保しなければならない。
        つまりいちいち辺りを周ってオブジェクトを壊して周らないといけなくなるという面倒な仕様になってしまった。もちろん敵が落としたオーブを拾い損ねてもアウト。
      • 隠しオーブも判定に入るのだが、特定の隠しオーブはあるスキル*8を入手しないと取得不可能。それに加えその部屋はオブジェクトも多数散在していることに加え、ダンテの場合はDTゲージが必須なのも面倒。
        • オーブ取得率を100%にする場合はそれに加えゲットモアオーブもほぼ必須になってくる。
      • 逆に言えばオブジェクトを一掃しておけば、今作のスコア・タイム評価が緩いこともあって(死ななければ)楽に高ランクを出せるということだが…。

    その他不満点

    • ネロの装備が少ない
      • ネロの装備は最初から最後まで剣は『レッドクイーン』、銃は『ブルーローズ』のみ。
      • その代わりに豊富なアクションが用意されてはいるものの、ダンテと比べると新しい装備を手に入れた喜びや装備を変えて遊ぶ楽しみが無い。
      • ネロの所属している『魔剣教団』が配布している武器の設定も用意されていたり、ストーリーの途中でネロに深い関わりのある武器がデビルトリガー専用武器として手に入ったりもするため、「これ使いたかった」との声も。
    • 前作と比べるとダンテの武器も少ない
      • 前作は近接武器、銃器共に5種類が用意されていたが、今回はそれぞれ3種類。前作の幅広く奥深いアクションも、武器の少なさや、カスタマイズできないという不親切さによって殺がれているという意見も。
      • 上記の賛否両論点にも書いたとおり、新武器のほぼ全てが極端にクセの強い性能と言うのもこの辺りの難点に関わってしまっている。
    • ダンテは操作方法をもっと簡略化できるのに、スタイル切り替えを強要するあまり、操作を無駄に煩雑にしているような部分がある。
      • 例えば空中での剣攻撃。ネロの場合は「近接ボタン連打」で連続斬り、「前方+近接ボタン」で急降下斬りと使い分けられるのだが、ダンテの場合は「近接ボタン」では急降下斬りしか出せず、空中での連続斬りを出すには「SMにスタイル切り替え → スタイルアクションボタン」という手間の掛かる操作を行わなければいけない。
        • ネロのようにコマンド入力で技を使い分けられる仕様であれば、上記の技に関してはスタイル切り替えの必要すらないし、そもそもSM限定のスタイルアクションである必要も無い。RTSCのシステムを強要しようとして操作性が疎かになるのでは、アクションゲームとして本末転倒ではないだろうか?
      • 左スティックと十字キーを同時に操作できるテクニカルなプレイヤー限定の話だが、TSやRGやDSなどはオプション設定により、十字キーだけでスタイルアクションを即実行することもできた方が、操作性が向上すると思われる。該当スタイルへの切り替えの概念すら必要無い。
        • こういった柔軟な操作方法も考えられるので、「十字キーでスタイルを切り替えてスタイルアクションボタンを押す」という操作は本当に必要なのか、もっと洗練された操作方法は無かったのか疑問である。
    • タイプの違う主人公2人がシナリオの途中で強制的に入れ替わり、クリア後であろうとキャラを変えてミッションを攻略するなども不可能であるため、武器種やミッション数などが少ない印象を受けてしまう。*9
      • ダンテ編は「ネロがとどめを刺しきれなかった相手に対して華麗にとどめを刺すダンテかっこいい」シーンのためにネロ編の逆走をさせられている感じがする。
        • ベテランの旧主人公ダンテと経験不足の新主人公ネロの実力差と考えれば自然な描写ではあるかも知れないが、それによって全体の使いまわし感が増してしまったことは否定出来ない。
    • 前作で好評だったアクションのいくつかが削除されている。
      • 特に、カッコ良く敵を引き離せると好評だった「フリーライド*10」が今作では廃止された。
        ムービーではネロがフリーライドを彷彿とさせるアクションを見せるが、プレイヤー操作で実際にそのアクションを行うことはできない。
    • 挑発のバリエーションは多いが、どの挑発を出すかを任意で選ぶことはできず、ランダムで決定される。
    • ごく一部だが、大量のオブジェクトを破壊したりボスがエフォクトの激しい攻撃をすると若干処理落ちしてスローになる。気にならない人は気にならないだろうが、ネロのMAXアクトやダンテのフルスチームなど、1フレーム単位の行動をするときなどはどうしても気になってしまう人もいる。
    • 『2』や『3』と比べ、ボスの数が少ない。
    • 隠し要素が少ない。
      • これも事前にスタッフが「DLCが必要無いほどに詰め込めるだけ詰め込んだ」と煽っていたため、隠しキャラやコスチュームなどを期待していたユーザーは多かった。
      • 過去作であった隠し要素を全て解放する隠しコマンドといった類は無い。ただし今作の難易度であれば隠し要素をすべて出すのは難しいわけではない。
    • 過去作では扉に入ったり時空神像を調べるのに○ボタンのみしか使えなかったが、今作のみ×ボタンでも対応している。
      • 時空神像のあるエリアにエネミーがいるといった状況があり、時空神像の近くでジャンプしたらエネミーの攻撃をかわせず時空神像を調べてしまったといったことが起こってしまい、単純に改悪である。
    • コンティニューの仕様がおかしい。場所によっては非常に遠くまで戻されてしまう。
      • 戻されてしまうだけならまだしも、3とは違いコンティニューで戻った場所以降の敵や仕掛けがそのまま復活する。特にM11は、死んだ場所によっては事実上最初からやり直しになってしまう。
      • 一応、死ぬと遠くまで戻されるからこそ、アイテムを使ってでも勝とうという気になりやすくなり、アイテムが死に要素になりにくくなるという側面もあるにはある。アイテムを絶対に使わないプレイスタイルや、アイテムが底を尽きた場合は苦労するが。
    • スキルを購入するたびに他の未購入のスキルが値上がりする。これ自体はそこそこ理にかなったものではあるがその上がり幅が尋常ではなく、後半では一気に数千~数万まで値上がりする。
      • 全てのスキルをそろえるのには3周してやっと揃うといったところなので、明らかにやり過ぎである。
    • ムービー中や、ゲーム中にギミックを調べたときの字幕がやや見辛い。
      • というのも、過去作のムービーは画面上下に黒い帯が出ており、その帯にセリフの字幕を重ねていた。だが本作ではムービー中の上下の黒い帯は無くなったため画面下にそのまま白色の文字で字幕が出ているので背景に同化して非常に見辛くなっているのだ。これはHDコレクションにも言えることだが、加えて過去作と比べると本作は明るい場所でのイベント、戦闘が多いため、白色の文字はどうしても見えにくくなってしまう。
    • 武闘神像がエネステできない上に同技補正が異様なまでに厳しいためにランクが上げづらくどうしてもコンボの幅が狭くなってしまう為に殴っていて爽快感に乏しい。
    • アンジェロアグナスのデザインがおかしい。デモシーンをよく見てみるとアンジェロアグナスの頭に在る下を向いた角が自分のでかい肩をすり抜けている。ゲーム的には問題は無いが・・デザインミスでは?

    総評

    • 前作の長所や課題を活かしつつ綺麗に纏め上げた良作。
      • ただ、綺麗に纏まって遊びやすくなった代わりに前作のような奥深さが失われているという評価も多くあり、「良く作られてはいるが名作とまでは行かない」という評価が一般的。
      • 硬派なアクションが楽しみたかったら『1』、ハイスピードなアクションが味わいたかったら『3』、遊びやすさを求めるなら『4』が良い、といった感じのポジションで落ち着いている。
    • また、新たな課題が生まれたりと不満点も少なからずあり、手放しでは褒められないというのも評価が分かれる要因の一つである。
      • 「○○がダメ」という否定的な意見よりも「○○が出来れば良かった」「○○があれば良かった」という要望的な不満が多いため、『4』路線で今後に期待(あればの話だが)するユーザーは多い。
      • 基本であるアクション部分は水準以上だがそれ以外の部分で惜しい点が多い。
        裏を返せばもっともっと面白くなる可能性を持ったゲームだったのである。
      • ネロの将来性・発展性はしっかり表現されており、新主人公登場の一作としては十分と言える。

    余談

    • ダンテに似ているため発売前はあまり好評でなかったネロのデザイン
      • 初期案はロングコートではなく「スリムな服装に長いマフラー」というかなりダンテとの差別化を図った服装だったのだが、
        特徴にしようとしていた肝心のマフラーの動きでメモリ容量を食い尽くしてしまいゲームに支障が出る恐れがあったため断念。
        結局は今のデザインで落ち着いたそうな。
      • 結果的にキャラ、ゲーム中の性能でダンテとの差別化に成功できている。
    • かなり初期に公開された今作の1stトレーラーはダンテの雰囲気がかなり2に近かった。当初は「これは何らかの形で2とストーリーを関連付けさせるのでは?」と言う声も少なからずあり、またダンテが無口に近くなるのではないかという懸念もあったが、結果はチャラいおっさんに留まった。
      今作はアニメの完結直後・2の前という位置づけなので、前後ともに落ち着きのある作品に対し何があったと言わんばかりのチャラさになった。『1』『2』のような渋さも垣間見せるシーンはある。
      • 各作品ごとに1=かっこいい 2=渋い(過ぎる) 3=はっちゃけアニメ=ギャンブラー4=チャラい DmC=名倉とどれも個性たっぷりなので、このシリーズの一つの楽しみ所と思ってもらえれば幸いである。
      • ファンの中には2と4の時系列を逆に覚えてしまう人がいる。おそらく4のダンテがひげを生やしているため2のダンテより老けて見えるためと思われる。
    • 今作の設定資料集にはダンテの真魔人イラストが何点か収録されていることを見るに、真魔人は直前まで製品版に入れるつもりだったらしい。
    • 後日、小説版が発売されたのだが、ゲーム内で語られていなかった割と重要な設定が仄めかされていたり、キャラクター像の掘り下げを行っているエピソードが追加されていたりと、「ゲーム中に言って欲しかった」という要素が多い。
    • ハードの問題なので仕方がないが、360版では若干操作がしづらい。
      • ダンテを使う際、十字キーとスティックの位置の都合上、Xbox360版コントローラでは『親指でスティック(ダンテ)を操作して人差し指で十字キー(RTSC)を操作』といった操作ができない。
      • また、360のコントローラは十字キーが変にグニャグニャしており、入力のしづらさ・コマンドの漏れやすさに定評があるのも、忙しいRTSCシステムと噛み合いが悪い。
      • 擁護しておくが、この問題はよりテクニカルな操作を行う中~上級者によく起こるものであり、普通にゲームを楽しむ初心者にはさほど問題にはなりにくい、という事を明記しておく。
      • 現在は十字キーの改善されているコントローラーも発売されている。メーカー品ではないが変換コネクタを介せばPS3やPS2のコントローラも使える。気になるようであればそれらを買うと良い。
    • iPhone/iPod touch専用ゲーム『デビル メイ クライ 4 リフレイン』
      • 2011年から配信されている。基本的なゲーム内容は『4』と同じだが、操作方法は一新されており、ストーリー・ミッションにもアレンジが加わっている。

    PC版

    2008年7月24日発売。コンシューマ版からいくつかの変更点や追加要素がある。

    変更点・追加要素

    • 新モード『Legendary Dark Knight』(略称LDK)
      • 大量の雑魚敵と戦う無双ゲー的なモード。
      • 敵の防御力はやや低いが、攻撃力が少し増していることに加え「大ボス以外は どんな敵でも 大量に出てくる」「一部ボスがDMD専用攻撃を使ってくる」ため、総合的な難易度はDMDと同格という位置づけ。
      • 得られるスタイリッシュポイントも比例して膨大なものになるため、普通にクリアすれば十中八九Sランクを出せる(それを見越してかトータルリザルトには反映されない)。ただし快適にプレイするには独特の立ち回りに加え相応のPCの性能も求められる。
    • 新オプション『ターボモード』
      • ターボモードに設定すると、ゲーム全体の速度が1.2倍になる。
        • ただしルシフェルの剣の爆発はノーマルのままという不具合?がある。
    • 隠し要素であるスーパーキャラの強化
      • スーパーネロ:EXアクトが無条件で常時発動(習得済みならMAXアクトも発動)
      • スーパーダンテ:パンドラの災厄ゲージとロイヤルゲージも常に最大
    • いくつかのバグを修正。
      • 「ドレッドノートの見た目が継続されるバグ」と「一部アイテムをMAXまで取得していなくてもアイテムMAX取得の実績(にあたる称号)が解除されるバグ」は修正されている。
      • 「多段リアルインパクト」はあくまで仕様の抜け穴であるためか、修正されず。
    • 非公式な遊び方だが、MODの導入によってキャラのコスチュームなどのグラフィックを変更したり、好きなボスとだけ気軽に戦うことなども可能。



    Devil May Cry 4 Special Edition

    【でびるめいくらいふぉー すぺしゃるえでぃしょん】

    ジャンル スタイリッシュアクション

    対応機種 プレイステーション4
    Xbox One
    Windows 7/8.1
    発売・開発元 カプコン
    発売日 【PS4/One】2015年6月18日
    【Win】2015年6月24日
    定価 パッケージ版
    【PS4/One】4,490円
    ダウンロード版
    【PS4/Win】4,157円
    【One】4,180円(各税別)
    判定 良作
    公式サイト

    概要(SE)

    2015年6月18日にPS4とXbox Oneで、6月24日にWindows 7/8.1(Steam)用として発売された完全版。

    変更点・追加要素

    • 新プレイアブルキャラで遊べる「バージルモード」「トリッシュ&レディモード」の導入。詳細は後述。
    • 無印PC版の追加要素だった「ターボモード」「LDKモード」「スーパーキャラの更なる強化仕様」を引き続き正式に導入。
    • シリーズ中のゲーム作では初の「日本語ボイス起用」。アニメ版やUMVC3までに登場したキャラはそれに準拠するキャストとなる。
    • グラフィックの強化、ゲームバランスの調整が少し行われている。

    バージルモード、レディ&トリッシュモード

    • 『3SE』のバージルモードと同様、本編(ダンテ&ネロモード)と同じ内容のミッションを別のキャラで攻略していくモード。
      • ストーリーは特に無いが、OPとEDのみ、本編のストーリーと関連性のあるムービーが流れる。ただしミッション内容とのストーリーの繋がりは一切無い。
      • バージルモードでは全ミッションをバージル一人で攻略する。レディ&トリッシュモードでは、ネロ→レディ、ダンテ→トリッシュと言う形の差し替え。
    • いずれのモードも最初から出現しており、本編も含めて自由な順番で遊べる。
      • ミッションの進行度やランキングはモード別に管理されるが、レッドオーブやプラウドソウル、その他各種アイテムの取得状況は全モード・全キャラで共有している。
    • いずれの追加キャラもネロやダンテと違い、LDKモード向けに高威力・広範囲を兼ね揃えた大技を持っている。
    • バージルの性能
      • 3SEのバージルをベースに『DmC』のバージルを組み合わせ、今作向けの性能に大幅調整されている。3SEと同様、「閻魔刀」「フォースエッジ」「ベオウルフ」の3種類の近接武器と、飛び道具「幻影剣」で戦う。
        • 正統進化を謳っているが、実際は3SEとは大きく異なる。
        • DmC:VergilDownfallの独自要素であったジャストチャージ(次元斬に対応)や、幻影剣によるリフト(瞬間移動での接近。実質的にエアトリックの弱体化ともいえる)も組み込まれている。
      • 固有システムとして「コンセントレーション(集中)ゲージ」が搭載されているのが大きな特徴。
        • 立ち止まったり歩いたりすることで集中ゲージが溜まっていき、集中ゲージの量に応じて各種近接攻撃が強化されていく。最高段階かつ魔人化中にのみ使用可能な次元斬・絶もある。
        • 逆に攻撃を食らうだけでなく、攻撃を空振ったり、走行移動すると集中ゲージが減ってしまう。
          エアトリック(瞬間移動)を駆使したり適度に立ち止まるなど、バージルらしいテクニカルな立ち回り方が要求される。
    • レディの性能
      • シリーズでのプレイアブルキャラ化は今作が初となる。
      • 射撃武器に偏重したキャラであり、「ハンドガン(二丁拳銃)」「ショットガン」「カリーナ=アン(多機能ロケットランチャー)」の3種類の銃器で戦う。
        • カリーナ=アンのワイヤーを敵に射出することで、地上の敵は上空に打ち上げ、空中の敵は地面に落として叩きつけるという、ネロのスナッチやバスターに近い技が使える。重い敵などには効かない。
        • ワイヤーをグリムグリップに引っ掛けることで、ネロのヘルバウンドと同様の移動も可能。
        • カリーナ=アンの発射の反動を利用して二段ジャンプも可能。
      • 接近戦もできなくはないが中~遠距離戦の方が得意で、遠距離からも敵を圧倒していける。
      • 純粋な人間なので被ダメージが他キャラよりも大きい。デビルトリガーも無いが、代わりにグレネードを周囲にばらまいて一帯をふっとばすボンバー系の必殺技が使える。
      • 他のキャラとは立ち回り方が大きく異なるが、接近戦を挑む必要が無く、ダンテやバージルほど難しい操作も要求されないので初心者でも扱いやすい。それでいて射撃の強さは他を突き放しており、弱キャラということもない。
    • トリッシュの性能
      • 戦闘スタイルは『DMC2』のトリッシュと共通する部分もあるが別物と言っていい。「魔剣スパーダ」と「電撃を纏った打撃」の2種類の近接攻撃と、「ルーチェ&オンブラ(二丁拳銃)」「パンドラ」の2種類の銃器で戦う。
      • 特に初心者向けを意識した技構成であり、武器チェンジやスタイルチェンジが無く、タイミングがシビアな入力も存在しない。
        • ネロにおけるバスターや、ダンテにおけるスタイルアクションのボタンに、「魔剣スパーダ」を用いた攻撃が割り当てられている。
        • パンドラはコマンド入力で使用可能。ダンテのものに比べてコマンドが簡略化されている。
      • 一定範囲に帯電し続ける「イナズマ」や、投げつけた魔剣スパーダが広範囲の敵を巻き込んで飛び続ける「ラウンドトリップ」の性能がずば抜けており、これらの技を連発しながら適当に戦うだけでも強い。
      • ハイタイムが二つのボタンの同時押しでなければ出せないのはややクセのある部分。
    • ネロやダンテの性能を前提としていた仕掛けやシークレットミッションは、バージル・トリッシュ・レディでも攻略できるように一部仕様変更されている。
      • 隠しオーブが取れるように新たに足場が追加されている。

    評価点 改善点

    • バージルモードとレディ&トリッシュモードの追加。
      • ボリュームが増加し、より遊び甲斐のあるゲームになった。日本語ボイスの追加もあって1キャラで2度楽しめる。

    ゲームバランスの改善

    • レッドオーブ、プラウドソウルの取得量が倍になり、パワーアップまでの時間が大幅に短縮。
      • 最初から遊べる「LDKモード」で大量の敵を撃破していれば大量のレッドオーブやプラウドソウルを稼げる。LDKモードを1周するまでに、全スキルを余裕で習得できるだろう。
        • 隠しコマンドを入力することで『4』と同様のゲームバランスで遊ぶことも可能。隠しコマンドは機種ごとに違うので公式サイトに記載されている。
    • 移動の煩わしさが改善
      • 戦闘時でない限りスキル「スピード」が即発動するようになったため、マップ移動の煩わしさが大幅に緩和された。
        • 戦闘中はガン逃げ出来ないようにするためか、発動に必要な時間は無印版と同等に戻る。
      • 時の歯車の起動速度が速まり、テンポが良くなった。
    • エリア移動時やムービーを挟んでも、スピード発動状態、武器や銃器のチャージ状態、バージルの円陣幻影剣がが維持されるようになった。
      • ブラッディパレスではこれが立ち回りやスコアに直結する。
    • クリアしたシークレットミッションは貼紙の文字が黒になり未クリアと判別しやすくなった。また、シークレットミッション開始時に挑戦をキャンセルできるようになった。
      • 特定のキャラ以外ではクリア不可能なシークレットミッションには、クリア不可能なキャラでは挑戦できないようになっている。
    • 『4』で少しみられた処理落ちも改善。処理落ちが発生するのはLDKで超広範囲攻撃(オーメンや次元斬・絶など)で大量の敵を一掃したとき程度で、通常プレイでは全く無しと言っていい。
    • 各キャラにコスチュームが追加。ムービーにも反映される。
      • 条件は面倒だが、コスチュームを変更してスーパーキャラクターを使用することが可能になった。
    • DLCで隠し要素やオーブなどを購入可能なため、開放が難しい層への救済となっている。しかし購入しなくても全ての隠し要素を解放するのは難しくないし、ブルーオーブを買った所で本来の上限は突破されない。

    問題点、不満点

    • 良くも悪くも、核となる原作アクションの部分はそのまま。不評だった仕様の多くも未改善。
      • 最たる点として、ネロとダンテの性能調整はほとんど行われていない。性能の派手さや操作性としては、明らかに新キャラたちに水を開けられている節がある。
      • オーブ評価の仕様や、キメラなど不評だった敵も改善されていない。
    • 敵挙動の変化
      • 主に賛否が分かれるのがグラディウス、アルトアンジェロ、べリアル
        • グラディウスは空中浮遊の最中にネロ以外で近接攻撃をすると吹っ飛ぶようになり、撃破が面倒臭くなった。ただしロックオンを別に向けておけば別の敵に飛ばすことが可能になった。M6のアグナス戦の救済だと思われるが、M6で戦えないダンテやトリッシュもこの仕様なため、とばっちりを受けている。
        • アルトアンジェロはイクシード斬りの発動までの速度が上昇し、おまけに連続攻撃を緩急つけて行ってくるようになった。
        • べリアルは4連火柱、近接攻撃の弾きの発動頻度が上昇した上、4連火柱は他の攻撃を不自然にキャンセルしてでも発動するようになってしまった。
    • 既存キャラの弱体化、追加キャラの調整の雑さ
      + ...

      ダンテ

      • 薔薇バグと呼ばれたテクニックが使用できなくなってしまった。
      • すかし薔薇バグと言われるテクニックは依然として使用可能。
        • バグとはいえコンボの幅を広めるために大いに活躍したテクニックである。SE発売直後に上級者たちの悲痛な叫び声が上がることになった。

      ネロ

      • CS版のみだがターボモードをオンにしておくとシャッフルをジャンプキャンセルできなくなってしまった。PC版では特に問題無し。
        • EXシャッフルは依然として可能。
          • CAPCOM曰く「仕様」である。もっとましな言い訳はできなかったのか・・・。

      レディトリッシュ

      • 初心者向けということで動かすだけなら簡単で爽快感も味わえるのだが、細かく見ていくとどちらも突貫工事で作られたような杜撰な調整が見受けられる。
      • レディはカリーナ=アンのヒステリックが隙が大きい上に当たりにくく、派手なだけで魅せ技の域を出ない。3のダンテ使用時のヒステリックからほとんど改善されていない。
      • トリッシュ
        • 短時間で大ダメージを与える技がDT消費技のリヴェンジしかなく、体力の大きい敵との戦闘ではリヴェンジへの依存度が強すぎるきらいがある。
          • その性質上、難敵のブリッツとの相性が悪い。
        • トリッシュのDTは一部を除いた攻撃のダメージに+12にし、また一部の攻撃の威力に倍率が掛かるというものだが、リヴェンジの使用にDTゲージを割いた方がダメージ効率が良いので、ボス戦などではあまり使われない。
          • またリヴェンジにはDT中の攻撃力上昇効果が適用されない。
        • 実はトリッシュの溜め技にもダンテのフルスチーム同様のジャストタイミングが存在するのだが、エフェクトによる合図も無いためタイミングが分かりにくく、実質的に隠し仕様になっているのが勿体無い。
          • 解析の結果フルスチームの判定が一段階に二つあったりとエフェクトの件と合わせて考えるとダンテからデータを流用してロクに調整しないまま発売したのではないかと考えられる。
        • また何故かスティンガーが使えなかったりとトリッシュは2のほうが完成度が高いといわれる始末である。

      バージル

      • そして最も問題なのがバージルの調整の雑さ、というかちぐはぐさ。
        • エアトリックが敵に幻影剣を刺さないと発動できないというDmC:VergilDownfall準拠の性能に。その割にはDmCと違って幻影剣によるプル(DMC4で言うところのスナッチ)はできない。
          • 敵に幻影剣を刺すとトリックアップが基本的には使えなくなったり*11、トリックダウンが魔人化時限定の技になり、使いにくくなった。
          • コンボに支障が出るほどの高い火力の代償に回避性能を落とした調整ともいえるが…。魔人化ではトリックダウンに加えサイドロールがホッパーになるため回避性能が大幅に上がる。
        • 集中ゲージも、アンジェロ系の盾に弾かれるだけでゲージが低下する、最も早くゲージを溜める方法が挑発ではなく棒立ち、走ったり攻撃を空振るだけでも低下するため障害物越しの敵に移動する際はジャンプ移動で接近しなければならないと調整を疑う部分もある。
          • 特に問題なのが集中によって攻撃力が上がってもスタイリッシュランクの上がりやすさが全く変わらないこと。敵が早く死ぬので寧ろ上がりにくくなっている。同じ馬火力のレディはちゃんと火力に見合ったランクの上昇度合いを見せてくれるのだが。
        • 集中ゲージ最大時は攻撃が派手になると同時に火力も大きく増加するので、長いコンボを決める前に敵が死んでしまいやすく、一部の上級者からの不満もある。
        • 他にも3で使えた技がいくつか使えなくなっている。
    • バージルモードやレディ&トリッシュモードでは本編のムービーがカットされるのだが、仕掛け解除や謎解きに関するムービーも一部カットされるので、攻略の仕方がわかりにくかったり不自然な箇所もある。
      特に初心者向けのレディ&トリッシュモードも初見プレイではオススメし難いというのは…。
    • セーブデータが1つまでしか保存できなくなってしまった。
    • 敵ダンテの体力減少
    • 最初に出てくるボスにしては強すぎるため調整としては間違っていないの。しかし、ミッション1はこのせいで低難度モードではstp項目でのSランク取得がほぼ不可能になり、ミッションランクSがノーダメージでもない限り不可能と異常に難しくなっている。
    • バージルの閻魔刀による「次元斬」のエフェクトが3の時とは違い、今作のダンテの次元斬と同様の、空間を切り刻むようなエフェクトに変更されていることは物議を醸した。
      • ダンテの次元斬のエフェクトが3のバージルと異なるのは使い手が違うからだ、と大多数のユーザーに思われていたのだが、別にそういうことではなかったらしい。
      • 一概にどちらのエフェクトの方が良いとは言いきれず、賛否両論である。
    • 『DmC』にあった、時間制限なしのBPやトレーニングモードといったものは未実装。
      • 何が問題かというと、公式が敵配置や体力調整を弄ったデバッグコンボを紹介していたにもかかわらず、プレイヤー側では実践不可能だという点。
    • トリッシュ、レディにはスーパーキャラが存在しない。
    • 相変わらずトリッシュ、ダンテでは戦うことが出来ない、難しい敵(クレドや教皇など)がいる。
      • 『4』にも言えるが戦うにはBPの上階に上らないといけない為面倒。
    • PC版限定だが、フレームレートの数値次第でキャラクターの性能が大幅に変動するようになった。

    『4』『4SE』を遊び尽くすためには、非公式ながらPC版でデバッグ機能を利用することが不可欠になるだろう。

    総評(SE)

    既存の2キャラの性能は多少の改善は見られるが一部の上級者向けテクニックが不可に(ネロはCS版のみ)、追加キャラの調整は完璧とは言えず特にバージルの仕様には難があり、一部の雑魚とボスを改悪、不評だった部分は殆ど改善されていないなど、発売時期の近かったDmCDEと比較すると改善すべき多くの問題点に手が加えられておらず4をプレイしたプレイヤー(特に一部の上級者)には非常に不満の多い作品になった。 見どころの一つであるはずの日本語吹き替えもファンからは賛否両論、宣伝も上手くできなかったため新規の獲得にもあまり役立てることができなかった。 ネロとダンテで最大限に遊びたいなら改悪のない無印のPC版、追加キャラで遊ぶにしてもデバッグを利用することで高火力のバージルでも思い切りコンボができるPC版で遊ぶことをお勧めする。 CS版でも適当に遊ぶ分には楽しめるだろう。

    余談(SE)

    • ネロのプロトタイプコスチュームのマフラー姿は、当時のハードではメモリの都合でマフラーの動きの表現が難しかったことから没になったという経緯があり、性能の上がった次世代機やPCでようやく実現できたコスチュームである。
    • レディは『3』の開発中の時点でも、プレイアブルキャラとして操作できるようにする案があったが、結局没になったという過去がある。実に10年越しの実現である。
    • レディ、トリッシュの攻撃モーションの一部は『戦国BASARA』シリーズから流用されている。DMC→BASARAへの流用(アレンジ)は数多くあれど逆パターンは珍しい。