「ウィザードリィ外伝III ~闇の聖典~」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【うぃざーどりぃがいでんすりー やみのせいてん】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | |
対応機種 | ゲームボーイ | |
メディア | 4MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | アスキー | |
発売日 | 1993年9月25日 | |
定価 | 5,150円(税別) | |
判定 | 良作 | |
Wizardryシリーズ |
アスキー製作のウィザードリィ外伝シリーズの第3弾。
BCF(#6)以降の新規追加要素を、#5以前のシステムに上手く落としこんでいる。
とある王国の城下に、アガン・ウコーツという青年がいた。
才気にあふれた彼は将来を嘱望されていたが、ある日恋人のダリアが何者かによって殺害されてしまう。
蘇生の魔法でも彼女を復活させることができないと知ったアガンは絶望したが、
高位魔族の力を借りれば彼女を復活させられるかもしれないことを知り、苦渋の選択の末
禁断の技「魔族召喚」に手を染めた。
召喚の儀式は成功し、次元を超えて次々と魔族が押し寄せてきたが、彼の望む高位魔族は現れなかった。
王国は現れた魔族により地獄絵図と化し、アガンは負の力によって何処かへと飛ばされた。
それから十数年の時が経った。
異国に飛ばされたアガンは、そこで王となって君臨していた。才覚によって国を統一したアガンは
近隣諸国に手を伸ばし始めたが、そんな中彼は「莫大な財宝の眠る呪われた城」の噂を耳にする。
アガンは兵をまとめて呪われた城を目指したが、そこはかつてアガンによる魔族召喚によって
滅んだ王国の城であった。魔物の跳梁跋扈する様を見たアガンは、この地から魔族を一掃し、
自らが犯した罪を償うことを決意する。
アガンはこの地に拠点となる城砦都市を建設し、その都市にかつての恋人の名「ダリア」と名付けた。
城砦都市ダリアを拠点に魔族との戦いを続けていたアガンであったが、ある日旅の商人から贈られた
黄金の仮面を身につけたところ態度が豹変。一言も発せず部屋に閉じこもるばかりとなってしまった。
以降、「仮面の呪いを解き、アガン王を正気に戻した者には褒章が与えられる」というお触れが発せられ、
町には褒章目当ての冒険者が流れ込むようになった…。
シナリオ#5以前とは異なる方向へと進化していった本家シリーズとは違い、この作品は本家を含む色々な要素を取り入れながら#5以前のシステムを伝統として残していく、という和製ウィズの方向性を決定付けた。
『外伝I』が和製ウィズの先駆者、『外伝II』がそれまでの日本におけるウィザードリィの集大成とするならば、『外伝III』は和製ウィズに新たな血を取り入れた作品と言えるのではないだろうか?