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がんばれゴエモン ~もののけ道中 飛び出せ鍋奉行!~
【がんばれごえもん もののけどうちゅう とびだせなべぶぎょう!】
ジャンル
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ロールプレイングゲーム
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対応機種
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ゲームボーイカラー(全GB共通)
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発売元
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コナミ
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開発元
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コナミコンピュータエンタテインメント神戸
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発売日
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1999年12月16日
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定価
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4,725円(税込)
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分類
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良作
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ポイント
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高いもののけの育成自由度 ソフト1本で収集要素コンプリートが可能 但しコンプリートにはパスワードが必須 ファンアイテムとしてはこれ以上無い出来栄え
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がんばれゴエモンシリーズ・関連作品リンク
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概要
携帯機版『がんばれゴエモン』シリーズの第三作。『天狗党の逆襲』に続くRPG作品で、ゴエモンRPG作品の最終作。
基本システム
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ゴエモン達は一人一体ずつもののけを連れて戦うことができる。
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もののけは戦闘中にひょうたんに封じ込めることで、連れて歩くことが可能になる。
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戦闘ではAIによって勝手に行動するが「体力が少なくなると回復技を使う」などそれなりに賢い状況判断は可能。
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ゴエモン達の特技も今までのシリーズを意識しているものが多い。
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例えばエビス丸の特技「ちびエビスン」は攻撃の回避率がかなり上がるが、与えるダメージが少なくなる…といった具合。
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もののけは自由に技・特殊能力を覚えさせることができる。
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一部制限が存在してはいるものの、育成の自由度は同様の育成要素があるRPGと比較しても結構高い。
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またキャラ毎に設定された特定のもののけを連れていれば、合体技を放つこともできる。
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エンカウントはシンボルエンカウント方式だが、シンボルの形状で出現するもののけをある程度絞り込める。
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特定のもののけを狙っている場合に、不要なエンカウントを避けることが可能。
評価点
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もののけの多彩なバリエーションと育成要素
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もののけの種類は全部で200種類存在する。それぞれに特技などの明確な個性付けがなされている為、どれを使うか悩んでしまう。
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融合などで他のもののけの技を継承するといった具合に、育成の自由度も高い。
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この手のRPGで採用されがちな所謂「バージョン商法」は採用されておらず、一つのカセットでもののけが全て手に入るように設計されている。
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本編クリア後はボス級のもののけを仲間にすることも可能。
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良好なキャラクターデザイン・演出
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もののけを始めとするオリジナルキャラクターのデザインは、世界観にしっかり溶け込んでおり好評。
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戦闘中表示される2種類のフェイス画像が全キャラクターに用意されていたり、合体技使用時には凝った一枚絵が表示されるなど、演出面にもしっかりとしたこだわりを見せている。
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過去作からのBGMのアレンジが多い
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戦闘BGMの殆どは各種インパクト戦のアレンジや、『でろでろ道中』のステージ曲だった「うなれ!疾風のわらじ」といった人気曲。マイナーなところでは、3のパニックステージ前の会話シーンやきらきら道中の朝刊屋の中なども戦闘BGMになっている。
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本作オリジナルの戦闘曲はなんとラスボス戦BGMのみ。目新しさに欠けるという側面もあるが、ファンサービスとしては十分過ぎる程。
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戦闘BGM以外でもシリーズをプレイしてきた人ならばどこかで聞いたことのあるBGMが多い。ゴエモンシリーズの歴史に思いを馳せるのもまた一興か。
問題点
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もののけ図鑑を完成させるにはパスワードが必要
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実は本作には「とあるアイテム」を購入したのちに、特定のパスワードを入れることで出現するもののけが存在している。
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更に「特定のもののけ同士を合体させる」事でしか入手できない特殊なもののけの中には、一匹だけ「パスワードによる解禁でしか出現しないもののけ」が材料として必要になる個体がいる。
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本作は後に発売された『ゴエモン もののけ双六』と連動しており、パスワードは『もののけ双六』側を攻略することで入手可能。
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パスワードの入力成功時に一体だけお寺に送られるので、わざわざ妖怪を探さなくても済むのがせめてもの救いか。
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邪道を厭わないのであれば、現在ではネットの海を探せば簡単に全種類のパスワードを見つけられる。
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育成に関する問題点
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ゴエモン達がレベルアップした時に各能力のボーナスを上昇させる「○○のもと」という特技があるのだが、この特技は特定のもののけしか覚えていない。
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更に厄介なことに、この特技は本作における数少ない習得制限に引っかかっている特技の一つであり、別のもののけに覚えさせる事はできない。
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最大限まで能力を上げたい場合は、各種「○○のもと」を覚えているもののけを連れた状態でレベル99まで上げなければならない。
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もののけの能力を底上げするアイテムが一周に付き各能力値分1個ずつしか手に入らないので、最大まで強化するには何周のもプレイが必要。
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強い技などがある程度決まっており、最終的にはそればかり付けてしまうという、所謂「最適解」状態に陥りがち。
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例としてはかなりの確率で攻撃を回避する「ざんぞう」、一定確率で反撃する「カウンター」など。
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もののけ自身の属性とは異なる属性の技が使えるようになるというアイテムもあるのだが、入手は困難。
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更に手間隙かけて異なる属性の技を習得させても戦力的には使いづらい事が多く、まさに「泣きっ面に蜂」である。
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一部不親切なイベント
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ストーリーの進行上攻略が必要な種子島のとあるイベントは、ゲーム中では一切ノーヒント。こればかりは不親切と断じられても仕方ない。
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ゲームオーバー時の痛すぎるペナルティ
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何とゲームオーバーになった場合、アイテムが全て没収されてしまう。
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能力アップの護符など貴重品を持っていた場合でも容赦無く没収されてしまう。勿論再入手不可。素直にリセットして最終セーブ地点からやり直すべし。
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序盤に「船の汽笛が三回鳴るまでにボスを倒す必要がある」エリアがあるのだが、その場所にも
まるで嫌がらせのように能力アップの護符が存在している。
総評
今までのゴエモンシリーズの雰囲気を残しつつ、自由度の高い育成要素を導入した本作。
単体のRPGとしても、ゴエモンシリーズ作品としてもかなり楽しめる内容の作品として仕上がっている。
同じ携帯機におけるゴエモンシリーズ作品でありながら、あまりの低クオリティに(悪い意味で)話題となった『天狗党の逆襲』の悪評を見事払拭してみせた快作である。
余談
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今作からヤエちゃんの衣装デザインが変更された。
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帯ひろ志氏作の漫画版におけるオリジナル衣装を意識したと思われるデザインになっており、肩から腕までの部分と脚部の露出度が上がった。
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また、現時点でのゴエモンシリーズ最終作『大江戸天狗り返し』(と、パチスロ版がんばれゴエモン)では上着の袖がなくなって更に露出度が上がっている。
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後期の作品では新衣装で統一されるようになったが、露出度の上昇に喜ぶファンや「これはこれで良デザイン」と前向きに評価するファンもいる一方、従来の典型的な忍び装束でなくなった事に落胆するファンもごく一部で見られたとか。
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サブタイトルの「鍋奉行」の意味はストーリー終盤に明らかになる。
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それに関連して、本作ラスボスが鍋料理についての豆知識を語ってくれるというシーンも存在している。
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本作では戦闘中に「けいたいでんわ」を使うことでインパクトを助っ人として呼ぶことができる。
法螺貝じゃないの?
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全員の体力に応じたダメージ値で敵全体を攻撃してくれる。一回使うと大江戸城にいる物知りじいさんに話しかけ充電するまで再使用不可能なので、切り札としてここぞという時に使うべし。
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本編中で「とあるアイテム」を手に入れると一度の充電で2回まで呼ぶことができる。
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ほとんど言う事を聞かない、ハズレ扱いのもののけが一体存在する。
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しかも技スロットも一種類で埋まっており変更不可能、全く使えないもののけとして一応の個性は成立している…が、それでいいのか?
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もののけを200種類全て集めるとファイルセレクト画面のメッセージが特定の物に変わる。本作を遊べる環境にあるなら是非とも挑戦してみてほしい。
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これだけの名作にも拘らず、未だに本作のVC配信はなされていない。現在プレイするには実物のソフトを探し求める他にないのが惜しまれる。
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当wikiでも散々な評価を受けている『黒船党』よりも、こちらを配信した方が良かったのではなかろうか…?