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コロコロカービィ - (2015/04/14 (火) 02:47:53) の編集履歴(バックアップ)
コロコロカービィ
【ころころかーびぃ】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ゲームボーイカラー(専用)
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メディア
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32MbitROMカートリッジ
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発売元
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任天堂
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開発元
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ハル研究所
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発売日
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2000年8月23日
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価格
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4,500円
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分類
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良作
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星のカービィシリーズリンク
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概要
星のカービィシリーズの番外作品。『カービィボウル』以来またしてもプププランドの星を奪ったデデデ大王を成敗すべく、カービィが冒険に旅立つ。
ゲームボーイカラー唯一のカービィにして、ゲーム機自体の動きをリアルにゲーム内へ反映させた「動きセンサーカートリッジ」を、世界で初めて搭載した貴重なソフトでもある。
特徴
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前述のように本作は、動きセンサーカートリッジの性能をふんだんに生かした直感的な操作が最大の特徴である。
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ゲームボーイを傾けるとその向きへカービィが転がり、GB本体を跳ね上げるとカービィも飛び上がる。また傾ける角度が大きいほど早く転がるが、必要以上に傾けなくてもOK。
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跳ね上げはこのゲームで特に重要なアクション。穴を飛び越えたり、アイテム以外でザコキャラを倒したり、アイテムを変化させる時など、用途は幅広い。
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一方のボタン操作は(ステージ中では)基本的にAボタンしか使わないが、状況によってはBボタンも使う。十字キーは画面をずらして遠くを見たい時に使うといった程度。
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厳密な仕組みこそ異なるものの、後のニンテンドー3DSに搭載されたジャイロセンサーに通じるものがある。
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1レベル4コースから成る全8レベルの面クリア形式で、ついでに『スーパーデラックス』(メタナイトの逆襲)以来のタイム制。
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各コースは前半・後半の2エリアに分かれており、中間ゲートをくぐると後半のタイムが現在のタイムに追加される。
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さらに初挑戦のレベルに限り、ゴール時に残っているタイムを次のステージへ引き継ぎ加算することが可能。余裕をもってプレイしやすい。
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各レベルの4コース目では最後にボスが待ち受け、これを倒すとそのレベルはクリアとなる。
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従来のアクション系カービィとは異なるゲーム性ゆえに、本家では無かったギミックや仕様、従来と異なる点が多い。
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コース上の敵は普通にぶつかるとダメージを受けるが、前述の跳ね上げアクションで退治可能。ただしこれが効かない敵もおり、その場合は基本的に無敵状態の体当たりのみ有効。
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カービィの動きに直接影響を与えるギミックが多数あり、これを活かすことが攻略のキモとなる。以下に例を挙げる。
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バンパー...触れると弾き飛ばされる。色によって吹っ飛び具合は異なるが、狭い足場などでは基本的に邪魔者。
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ジャンプ穴...カービィが穴に入るとスッポリ収まり、Aボタンで矢印の方向に飛ばす。中には自分で傾けて方向を決めたり、矢印がグルグル回転するものまである。
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ダッシュ床...乗ると矢印の方向へ強制的に高速移動する。その多くが出戻りさせるためのトラップとして配置されている。
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今回は無敵キャンディーを取らなくても、上述のバンパー・ジャンプ穴を使って一時的に無敵化する方法がある。やり方は至って単純で、バンパーに連続で跳ね返されたりジャンプ穴をひたすら跳び継いでいけばカービィが光りだして無敵になる。
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前述の跳ね上げを用いると、コース内の「星のかけらパネル」と「タイムパネル」を入れ替えることが出来る。
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前者は100個集めると残り人数が1UPし、後者はパネル1枚につきタイムが3秒加算される。残機を取るか、タイムにゆとりを持たせるかはプレイヤーの考え次第。
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コースによってはウィスピーウッズがどこかに隠れている。今回は戦いにならず、接触すると今より先のレベルへ飛ぶかどうかを選択できる。
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やりこみ要素は本作でも健在。
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各コースには必ず「レッドスター」と呼ばれるオブジェクトが隠されており、達成率を100%まで極めるには絶対欠かせない。場所によっては初見で気付かないようなものも…。
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一方、同じ要領で「ブルースター」を入手すると、ゴール後に5つのサブゲームの中から1つ選んでクリアすれば残機アップを狙える。
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サブゲームはいずれも傾きセンサーの特徴を活かした楽しい内容である。条件を満たせばブルースターを取らなくてもプレイ可能。
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ちなみにレッドスターを全て集めた状態で本編をクリアすると、初代にも存在したいわゆる「裏面」であるエクストラモードが解禁される。上級者向けに再調整された難コースの数々がプレイヤーを待ち受けている。
評価点
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十字キーにとらわれない斬新な操作方法。
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これまでの一般的なアクションゲームでは、ダッシュ移動ひとつとっても「方向キー2度押しor同時に別のボタンを押しながら...」と、作品によって具体的なコマンド入力が異なる場合が多く、ゲーム初心者にとってはいちいち覚えづらい。
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しかし、本作は単純にゲームボーイ本体を傾ける深さでスピードを調節する、跳ね上げてジャンプする等といった直接的な操作が中心となる。「ボタン操作はちょっと・・・」という方でも、複雑さや煩わしさをあまり感じることなく安心して遊べる。
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良く練られたステージデザイン。
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コースごとに敵の配置やギミック・地形は大きく異なり、同じ系統のコースであっても決してマンネリを感じさせない。
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ただ転がすだけではクリアできない巧妙な設計が成されているがゆえに、挑み甲斐がある。
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歯ごたえのあるエクストラモード。
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そもそも普段のカービィと明らかに操作体系が異なるもの一因だが、本作がとりわけ難しいとされる理由は前述のエクストラモードにある。
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シリーズ中でも上位に食い込む高難度を誇り、平均的にかなり短い残りタイム、敵・ギミックの追加や配置変更も相まって攻略は一筋縄ではいかない。
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例えば最初のステージは開始直後のタイムがいきなり50秒。スタートした初っ端から「いそいで!」の警告と共にアラームが鳴り響きBGMがスピードアップするので否応無しにヒヤヒヤさせられる。
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バンパーは特に変貌が激しく、荒れ狂うように振動していたり表面では動かなかったものが移動タイプになっていたりと、道中がひたすら悩ましい。
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ボス戦も例外ではなく、よりカービィが不利になるようなフィールドに設計されている。
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そんな有様ゆえに、前述のタイムパネルを集めるか否かで難しさが段違いに変化する。
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裏面にもレッドスターは当然のごとく配置されている為、完全クリアは更に困難を極める。
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サブゲームもより難しく調整され、簡単には残機アップもハイスコア更新も達成できない。
難点
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ゲーム機そのものを動かすという独特な操作方法が求められるため、公衆の面前でプレイするのは人によって抵抗感があるかも知れない。
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定番アクションのオミット。
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シリーズの顔とも言えるコピー能力が存在しない。しかし有ったら有ったで操作が複雑になる可能性があるので、これで良いという声も。
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今回のカービィは転がっての移動がメインであり、いつものようにホバリングして落下死を防ぐことができない。ちょっとでも足場を踏み外せば即ミスである。
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他にもカービィお得意の吸い込みはとあるギミックの演出として見られるのみ。
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ボスの種類が少ない。
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今までの中ボスに該当するポジションのキャラがおらず、基本的にボスは各レベルの最終ステージのみに登場。
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本作オリジナルキャラの一つ目ボール「メガイター」、シリーズおなじみの「クラッコ」、そして黒幕「デデデ大王」の3種類と非常に少ない。
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特にメガイターはあらゆるレベルの最後で色違いとしてもしょっちゅう見かけるので、やや食傷気味になりがち。
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しかしこの敵は色ごとに行動パターンが異なるのに加え、ボス戦の舞台となる専用フィールドにもそれぞれギミックが仕込まれており、ある程度マンネリ化を防ぐ要因にもなっている。
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一度エクストラモードに入ると最初の状態へリセットされ、そのデータでは2度と通常ステージに入れない。
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このため、通常ステージでも遊びたいという人は気をつけておくといい。
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サウンドテストの収録数が中途半端。特に完成度の高いエンディングのメドレーが収録されてないのは残念。
総評
傾けて動かすという至ってシンプルかつ異端なゲーム性で知られる本作だが、アクションゲームとしての出来も秀逸であり十分に楽しめる。
動きセンサーカートリッジの秘めたる可能性を知らしめ、後のジャイロセンサーのはしりにもなったと考えると、残していった功績は決して小さなものではないといえる。
その後と余談
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動きセンサーカートリッジは後にGBA専用ソフトの『まわるメイドインワリオ』、『ヨッシーの万有引力』などにも組み込まれた。
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東京都の日本科学未来館には本作のカートリッジが展示されている。本作を知らなくても見た事があるという人もいるのでは?
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星のカービィシリーズでは未だにVC化されていない。
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サビなしバージョンのデデデ大王のテーマが使われた最後の作品。
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サビありバージョンが最初に使用されたのはスーパーデラックス。そのスーパーデラックスよりも後に発売された作品で、サビなしバージョンを使っているのは本作のみである。
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真の意味でのゲームボーイカラー専用ソフトと言われることがある。
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センサーの関係上、ゲームボーイアドバンスSPやゲームボーイプレーヤーで遊ぶことは非常に困難であるため。普通のゲームボーイアドバンスならできなくもないが。
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だからこそ、あえてゲームボーイプレーヤーでプレイする猛者もいないわけではない。参考動画。